109 / 184
王都街道編 4・5日目
2-4-1 鎖の強度?肉論争?
しおりを挟む
先生の希望で、その日の晩は2人だけで滝のふもとのログハウスタイプBにお泊りした。
朝、目が覚めると、すぐ目の前に居た先生と目が合った。
「おはよう龍馬君」
「美弥ちゃん先生おはよう……何時から起きてたの?」
「20分ほど前よ。目が覚めると龍馬君が横でスヤスヤ寝てて……なんだか私とっても幸せな気分」
どうやら先生は目が覚めてからずっと、俺を眺めてにやけていたようだ。
「なんか照れるけど、そういってくれると俺も幸せな気分になれるよ。今、何時くらい?」
「まだ4時前ね、寝足りないならもう一眠りできるわよ?」
「いや、皆が起き出す前に戻りたいし、罠の回収もあるからね。それと、朝のうちに先生の性衝動が起きないように、今からもう1回やっとこうかな……」
「え!? 朝から? でも、その方が良いのかな? 夕飯時にまた抜け出すの大変よね? じゃあ、お願いします」
顔を真っ赤にしながら、お願いしてきた。性衝動を抑えるのに、SEXで中出し絶頂をむかえる事が1番効果があるのは実証済みだ。恋人がいるのにしないで、欲求を薬で我慢する必要はない。
美弥ちゃんをちゃんと絶頂させてあげ、半分中に出して、半分は試験管に薬用に確保した。行為の途中に試験管とかしらけると思ったが、中出し時の絶頂は桁違いの快楽が得られるようで、俺が試験管を出して採取している事なんて、放心状態の美弥ちゃんにとっては大した事ではないようだ。
美弥ちゃんが絶頂中に俺が中で射精してやると、更にその上の快感が走るそうだ。
正直絶頂中にさらに絶頂とか、俺には良く解らない。男は射精中に快楽を得られるが、数秒程度のモノだ。
こればかりは体験できないので、女にしか分からないのだろうな。
転移で野営地に戻ると、料理部の女子たちが美弥ちゃんを見てニヤニヤしている。
「う~何も言わないでニヤッてされると、余計に恥ずかしいよ~」
「先生、ここで恥ずかしがったら、余計にからかわれるよ。ドヤ顔してれば良いんだよ」
「無理です! そんな図太さがあるくらいなら、とっくに彼氏の1人くらいできてますよ」
それもそうか……少しの間からかわれても、すぐに落ち着くだろう。
「兄様……お帰りなさい」
うっわ~、菜奈の奴ムッチャ不機嫌そうだ。
「おはよう菜奈、おはようのキスだ」
菜奈のほっぺに軽く触れるだけのキスをしてみる。
「そんな事でごまかされないですよ! えへへ」
口調はまだ怒ってるようだが、語尾が隠し切れていない。しかも顔はにやけてしまっている。
単純なやつだ……そこが可愛くもあるのだが。
『……マスターは勘違いをなされています。菜奈が怒ってるのは朝帰りの事や、黙って美弥とエッチをしに出て行った事ではなく、フィリアと桜の薬指の件についてです。今も美弥の指を見て尚一層機嫌を損なっているようですよ。同じく他の婚約者たちも不満があるようです。昨日のうちに全員に配るべきでしたね……』
『そっちの件で菜奈は機嫌悪いのか……また焼きもちでも妬いているのかと思ったよ』
勿論焼きもちは腸が煮え返るほど妬いているとの事だった……恐ろしい。
「そうだ菜奈、ちょっと手をだしてごらん」
「え!? あ、はい!」
迷わず左手を差し出してきた……ナビーの言う通りのようだな。
薬指に皆と同じ付与のかかった指輪を差してあげる。
「あの、兄様これは?」
分かってるくせに聞いてくる……可愛い奴だ。
「婚約指輪だ、お前を守るための付与がしてある。いつも身に着けておくんだぞ」
ネックレスも渡して、普段は首にするよう指示をしておく。菜奈は余程嬉しかったのか泣いてしまった。これまでの俺の態度で、結婚は少し諦めかけていたそうだ。口約束だけではなく、形になる約束の品が貰えた事が嬉しいとの事だった。やはりこういうちょっとした事が女子にとって大事なんだなと実感した。文句を言われる前に、他の婚約者たちにも順番に1人ずつ配って回った。一緒に集めて合同で配るような無粋な真似だけはしない。
皆それぞれに嬉しそうな顔を見せてくれたので、付与云々は抜きにしても作って良かったと思う。
皆のを配り終えたころ、フィリアが半泣きで俺の元にやってきた。どうしたんだろう?
「龍馬! 其方に貰ったネックレスが切れてしもうた! なんでじゃ?」
どうやら皆とネックレスに通して首から下げている際に強度の話になったようで、フィリアは『龍馬の事だから強化の付与をチェーンにしてくれているはずじゃ』と言って、ちょっと強めに手で引っ張ったようなのだ。
他の婚約者たちも強度に不満があるらしい。もし知らない間にチェーンが切れていて、指輪を無くしたらと不安なようだ。
「一応普通のチェーンよりは強度は上げてあるよ。無理やり引っ張ったりしない限りはそう簡単に切れないから心配しなくていいよ」
「もっと強度が欲しいかな……」
「ダメだね。俺はその強度が最適だと判断して作っているんだから。作ろうと思えば素材をミスリルじゃなくてブラックメタルで、強化の付与を最大級に掛けたら切れないチェーンもできるよ。でも、そんなモノ首にしていて、万が一戦闘中に力の強い敵にチェーンを引っ張られたらどうなると思う?」
「ん! 首チョンパ!」
「雅、正解だ。そういう事。即死級のダメージがくるからそれはダメなんだよ。 だから敢えて怪我しない程度で切れるように強化してあるんだ。【身体強化】の強度込なので、一般人なら怪我するほどの強度はちゃんとあるからね。それと、大事にしてほしいと思って言わなかったけど、全部にマーキングしてあるから、無くしても簡単に見つけられるので、そう心配しなくていいよ」
フィリアの切れたチェーンを受け取り【リストア】で元の状態に戻してあげる。
「あ! その魔法があったのを忘れておったわ! 龍馬よありがとう」
元に戻ったネックレスに指輪を通して、首に下げて嬉しそうに微笑んだ。
ああ、やっぱりフィリア超可愛い!
「そういえば妾だけ付与が違うようなんじゃが?」
「だって元女神のフィリアに精神系の魔法は効かないでしょ? 無駄な付与を与えるより疲労回復とかの方が良いかと思って?」
「ふむ、じゃがそれを言うならば、妾には毒も最初から効かぬようじゃぞ」
「え!? そうなの? そういう情報は先にほしいかな……じゃあ【毒無効】の付与を【HP・MP回復量増加】にでもしようか?」
「ほう! 良い付与じゃな! 妾はそれが欲しいぞ!」
再度受け取って付与の交換を行う。
「龍馬よありがとう! 皆もこの指輪は大事にするのじゃぞ。これらの指輪はこの世界では神級扱いで値がつかぬほどのものじゃ。商人などに見せると大変な事になるやもしれぬので、くれぐれも扱いには注意するのじゃぞ」
「「「はーい♪」」」
フィリアから神級装備と聞いて、更に嬉しそうに皆が指輪を眺めている。皆が嬉しそうにしてくれたら、俺もやはり気分は良い。
罠の回収に向かったのだが……全部の罠に大量にいろいろ入っていた。地球では普通は獲れないようなポイントでも必ずなにかしらの獲物が獲れていたのだ。幾ら誰も手つかずの川だとしても、凄い漁場だ。一応今後のうな丼とモクズガニや手長エビ等の川漁の為に、地点登録しておいた。
朝食後、出発時に今日の注意事項を話しておく。
「草原エリアで今日は難関地点になります。猫型の魔獣や、一般の獣の強い個体も沢山いるエリアです。それらを避けながら進みますので移動距離が少しあります」
「龍馬、具体的にどんなのが出るんだ?」
三田村先輩は魔獣が気になるようで聞いてきた。
「今日中に襲ってきそうな昨日話した黒狼。ハイエナのような魔獣、普通のハイエナも居ます。猫系だとライオンも居るようですね。後、チーターかな。途中でバッファローの魔獣を狩って行くつもりですので、少し遠回りになるかもですがご了承ください」
「美味しい牛肉なのですよね? 皆も食べさせてくれるのかな?」
「勿論です。料理部だけで食べたりはしませんよ。地球のバッファローと同じように大きな群れを作って行動をしているようですので、群れさえ発見できれば大量にお肉は確保できます」
「群れごと狩るって事ですか?」
「そうなりますが、オーク同様魔獣ですので個体数が減ったら魔素溜まりからまた自然に生まれてくるので、絶滅とかはしません。遠慮なく狩っても大丈夫です」
「勝手に生れ出るとか、変な世界だよね?」
「そうですけど、神の創ったシステムの監視下で個体数の調整がされてるようなので、ある意味地球より世界バランスは良いのかもしれないですよ」
「地球の生態系を狂わせてるのって、ほぼ人間が関与しているのよね?」
「まぁ、そうでしょうね。牙や角とか毛皮欲しさに乱獲したり、駆除と称して狩りつくして日本狼も絶滅したらしいですしね。仕方がないといえば、仕方がないのかもですが……」
「仕方ないで済むような問題なの?」
「どう綺麗ごとを言っても、生を受けた時点で生物である限り弱肉強食だと思います。人間が勝手に神になったかのごとく、生物の個体に優劣を付けて、保護したり間引いたりしているだけだと思うのですが?」
「保護は大事じゃない? そうしないと絶滅する個体が一杯出るよ?」
「その発想自体が、自分たち人間が上位的存在と認識している証拠ですね。人間以外の生物はそんなことなど考えてもいないでしょう。ただ日々の食を求めて狩りをしているだけです。俺が嫌いなのは、決起集会だと称して集まって散々パーティーで豚や牛や鶏肉を食っているくせに、翌朝クジラは可哀想とかの理由である特定種だけを保護しようとするアホどもです」
「クジラやイルカは頭が良くて可愛いのよ?」
「うわ! 桜、お前もか!? そんな事言うなら、もうお前は肉食うな! 死ぬまで葉っぱだけ食ってろ!」
「嫌よ! 私はクジラもイルカも食べるわよ!」
「え!? 俺はイルカはちょっと……お前やっぱり変だぞ」
「何よ……龍馬君はイルカ食べた事あるの?」
「いや、ないけどさ……クジラはスーパーでも見かけるけど、普通イルカの肉なんて売ってないだろ?」
「おい、龍馬! 話が違う方向に行ってるぞ。今は草原の魔獣の事が聞きたいんだよ」
「うっ……そうでした。危険な魔獣は事前にこれまでも迂回してきているので特に心配はいりません。完全に捕捉された黒狼だけは注意が必要です」
「了解した。狼が近付いたら教えてくれ」
「了解です。ハティ、黒狼はお前たち白狼と縄張り争いをしている敵だ。お前を見かけたら、間違いなく優先して襲ってくるから、特に注意するんだぞ。俺の側から離れないようにな」
「ミャン!」
「「「可愛い!!」」」
シリアスな話をしていても、ハティの可愛い一鳴きで全て持ってかれた。
朝、目が覚めると、すぐ目の前に居た先生と目が合った。
「おはよう龍馬君」
「美弥ちゃん先生おはよう……何時から起きてたの?」
「20分ほど前よ。目が覚めると龍馬君が横でスヤスヤ寝てて……なんだか私とっても幸せな気分」
どうやら先生は目が覚めてからずっと、俺を眺めてにやけていたようだ。
「なんか照れるけど、そういってくれると俺も幸せな気分になれるよ。今、何時くらい?」
「まだ4時前ね、寝足りないならもう一眠りできるわよ?」
「いや、皆が起き出す前に戻りたいし、罠の回収もあるからね。それと、朝のうちに先生の性衝動が起きないように、今からもう1回やっとこうかな……」
「え!? 朝から? でも、その方が良いのかな? 夕飯時にまた抜け出すの大変よね? じゃあ、お願いします」
顔を真っ赤にしながら、お願いしてきた。性衝動を抑えるのに、SEXで中出し絶頂をむかえる事が1番効果があるのは実証済みだ。恋人がいるのにしないで、欲求を薬で我慢する必要はない。
美弥ちゃんをちゃんと絶頂させてあげ、半分中に出して、半分は試験管に薬用に確保した。行為の途中に試験管とかしらけると思ったが、中出し時の絶頂は桁違いの快楽が得られるようで、俺が試験管を出して採取している事なんて、放心状態の美弥ちゃんにとっては大した事ではないようだ。
美弥ちゃんが絶頂中に俺が中で射精してやると、更にその上の快感が走るそうだ。
正直絶頂中にさらに絶頂とか、俺には良く解らない。男は射精中に快楽を得られるが、数秒程度のモノだ。
こればかりは体験できないので、女にしか分からないのだろうな。
転移で野営地に戻ると、料理部の女子たちが美弥ちゃんを見てニヤニヤしている。
「う~何も言わないでニヤッてされると、余計に恥ずかしいよ~」
「先生、ここで恥ずかしがったら、余計にからかわれるよ。ドヤ顔してれば良いんだよ」
「無理です! そんな図太さがあるくらいなら、とっくに彼氏の1人くらいできてますよ」
それもそうか……少しの間からかわれても、すぐに落ち着くだろう。
「兄様……お帰りなさい」
うっわ~、菜奈の奴ムッチャ不機嫌そうだ。
「おはよう菜奈、おはようのキスだ」
菜奈のほっぺに軽く触れるだけのキスをしてみる。
「そんな事でごまかされないですよ! えへへ」
口調はまだ怒ってるようだが、語尾が隠し切れていない。しかも顔はにやけてしまっている。
単純なやつだ……そこが可愛くもあるのだが。
『……マスターは勘違いをなされています。菜奈が怒ってるのは朝帰りの事や、黙って美弥とエッチをしに出て行った事ではなく、フィリアと桜の薬指の件についてです。今も美弥の指を見て尚一層機嫌を損なっているようですよ。同じく他の婚約者たちも不満があるようです。昨日のうちに全員に配るべきでしたね……』
『そっちの件で菜奈は機嫌悪いのか……また焼きもちでも妬いているのかと思ったよ』
勿論焼きもちは腸が煮え返るほど妬いているとの事だった……恐ろしい。
「そうだ菜奈、ちょっと手をだしてごらん」
「え!? あ、はい!」
迷わず左手を差し出してきた……ナビーの言う通りのようだな。
薬指に皆と同じ付与のかかった指輪を差してあげる。
「あの、兄様これは?」
分かってるくせに聞いてくる……可愛い奴だ。
「婚約指輪だ、お前を守るための付与がしてある。いつも身に着けておくんだぞ」
ネックレスも渡して、普段は首にするよう指示をしておく。菜奈は余程嬉しかったのか泣いてしまった。これまでの俺の態度で、結婚は少し諦めかけていたそうだ。口約束だけではなく、形になる約束の品が貰えた事が嬉しいとの事だった。やはりこういうちょっとした事が女子にとって大事なんだなと実感した。文句を言われる前に、他の婚約者たちにも順番に1人ずつ配って回った。一緒に集めて合同で配るような無粋な真似だけはしない。
皆それぞれに嬉しそうな顔を見せてくれたので、付与云々は抜きにしても作って良かったと思う。
皆のを配り終えたころ、フィリアが半泣きで俺の元にやってきた。どうしたんだろう?
「龍馬! 其方に貰ったネックレスが切れてしもうた! なんでじゃ?」
どうやら皆とネックレスに通して首から下げている際に強度の話になったようで、フィリアは『龍馬の事だから強化の付与をチェーンにしてくれているはずじゃ』と言って、ちょっと強めに手で引っ張ったようなのだ。
他の婚約者たちも強度に不満があるらしい。もし知らない間にチェーンが切れていて、指輪を無くしたらと不安なようだ。
「一応普通のチェーンよりは強度は上げてあるよ。無理やり引っ張ったりしない限りはそう簡単に切れないから心配しなくていいよ」
「もっと強度が欲しいかな……」
「ダメだね。俺はその強度が最適だと判断して作っているんだから。作ろうと思えば素材をミスリルじゃなくてブラックメタルで、強化の付与を最大級に掛けたら切れないチェーンもできるよ。でも、そんなモノ首にしていて、万が一戦闘中に力の強い敵にチェーンを引っ張られたらどうなると思う?」
「ん! 首チョンパ!」
「雅、正解だ。そういう事。即死級のダメージがくるからそれはダメなんだよ。 だから敢えて怪我しない程度で切れるように強化してあるんだ。【身体強化】の強度込なので、一般人なら怪我するほどの強度はちゃんとあるからね。それと、大事にしてほしいと思って言わなかったけど、全部にマーキングしてあるから、無くしても簡単に見つけられるので、そう心配しなくていいよ」
フィリアの切れたチェーンを受け取り【リストア】で元の状態に戻してあげる。
「あ! その魔法があったのを忘れておったわ! 龍馬よありがとう」
元に戻ったネックレスに指輪を通して、首に下げて嬉しそうに微笑んだ。
ああ、やっぱりフィリア超可愛い!
「そういえば妾だけ付与が違うようなんじゃが?」
「だって元女神のフィリアに精神系の魔法は効かないでしょ? 無駄な付与を与えるより疲労回復とかの方が良いかと思って?」
「ふむ、じゃがそれを言うならば、妾には毒も最初から効かぬようじゃぞ」
「え!? そうなの? そういう情報は先にほしいかな……じゃあ【毒無効】の付与を【HP・MP回復量増加】にでもしようか?」
「ほう! 良い付与じゃな! 妾はそれが欲しいぞ!」
再度受け取って付与の交換を行う。
「龍馬よありがとう! 皆もこの指輪は大事にするのじゃぞ。これらの指輪はこの世界では神級扱いで値がつかぬほどのものじゃ。商人などに見せると大変な事になるやもしれぬので、くれぐれも扱いには注意するのじゃぞ」
「「「はーい♪」」」
フィリアから神級装備と聞いて、更に嬉しそうに皆が指輪を眺めている。皆が嬉しそうにしてくれたら、俺もやはり気分は良い。
罠の回収に向かったのだが……全部の罠に大量にいろいろ入っていた。地球では普通は獲れないようなポイントでも必ずなにかしらの獲物が獲れていたのだ。幾ら誰も手つかずの川だとしても、凄い漁場だ。一応今後のうな丼とモクズガニや手長エビ等の川漁の為に、地点登録しておいた。
朝食後、出発時に今日の注意事項を話しておく。
「草原エリアで今日は難関地点になります。猫型の魔獣や、一般の獣の強い個体も沢山いるエリアです。それらを避けながら進みますので移動距離が少しあります」
「龍馬、具体的にどんなのが出るんだ?」
三田村先輩は魔獣が気になるようで聞いてきた。
「今日中に襲ってきそうな昨日話した黒狼。ハイエナのような魔獣、普通のハイエナも居ます。猫系だとライオンも居るようですね。後、チーターかな。途中でバッファローの魔獣を狩って行くつもりですので、少し遠回りになるかもですがご了承ください」
「美味しい牛肉なのですよね? 皆も食べさせてくれるのかな?」
「勿論です。料理部だけで食べたりはしませんよ。地球のバッファローと同じように大きな群れを作って行動をしているようですので、群れさえ発見できれば大量にお肉は確保できます」
「群れごと狩るって事ですか?」
「そうなりますが、オーク同様魔獣ですので個体数が減ったら魔素溜まりからまた自然に生まれてくるので、絶滅とかはしません。遠慮なく狩っても大丈夫です」
「勝手に生れ出るとか、変な世界だよね?」
「そうですけど、神の創ったシステムの監視下で個体数の調整がされてるようなので、ある意味地球より世界バランスは良いのかもしれないですよ」
「地球の生態系を狂わせてるのって、ほぼ人間が関与しているのよね?」
「まぁ、そうでしょうね。牙や角とか毛皮欲しさに乱獲したり、駆除と称して狩りつくして日本狼も絶滅したらしいですしね。仕方がないといえば、仕方がないのかもですが……」
「仕方ないで済むような問題なの?」
「どう綺麗ごとを言っても、生を受けた時点で生物である限り弱肉強食だと思います。人間が勝手に神になったかのごとく、生物の個体に優劣を付けて、保護したり間引いたりしているだけだと思うのですが?」
「保護は大事じゃない? そうしないと絶滅する個体が一杯出るよ?」
「その発想自体が、自分たち人間が上位的存在と認識している証拠ですね。人間以外の生物はそんなことなど考えてもいないでしょう。ただ日々の食を求めて狩りをしているだけです。俺が嫌いなのは、決起集会だと称して集まって散々パーティーで豚や牛や鶏肉を食っているくせに、翌朝クジラは可哀想とかの理由である特定種だけを保護しようとするアホどもです」
「クジラやイルカは頭が良くて可愛いのよ?」
「うわ! 桜、お前もか!? そんな事言うなら、もうお前は肉食うな! 死ぬまで葉っぱだけ食ってろ!」
「嫌よ! 私はクジラもイルカも食べるわよ!」
「え!? 俺はイルカはちょっと……お前やっぱり変だぞ」
「何よ……龍馬君はイルカ食べた事あるの?」
「いや、ないけどさ……クジラはスーパーでも見かけるけど、普通イルカの肉なんて売ってないだろ?」
「おい、龍馬! 話が違う方向に行ってるぞ。今は草原の魔獣の事が聞きたいんだよ」
「うっ……そうでした。危険な魔獣は事前にこれまでも迂回してきているので特に心配はいりません。完全に捕捉された黒狼だけは注意が必要です」
「了解した。狼が近付いたら教えてくれ」
「了解です。ハティ、黒狼はお前たち白狼と縄張り争いをしている敵だ。お前を見かけたら、間違いなく優先して襲ってくるから、特に注意するんだぞ。俺の側から離れないようにな」
「ミャン!」
「「「可愛い!!」」」
シリアスな話をしていても、ハティの可愛い一鳴きで全て持ってかれた。
30
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる