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歓迎されざる出会い
226.運命側の都合2
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二人とも愛し合っている。子供も沢山欲しいと話していた。
だが、一方は子供は女性が産むものだと、もう一方は子供はオメガが産むものだと。
二人とも自分が所属するコミュニティの先入観に囚われていて、どちらが子供を産むのかを今まで明言していなかったのだ。
さすがにここでは明確には延べられなかったが、お互いに勘違いをしていたという事は、多分彼女らはリバの関係で、どちらも受け入れる事があったのだろう。
恐らくだが、理性がある普段はオメガの彼は過去のトラウマによって受け入れる事が出来ず、だが理性がぐずぐずに溶けて、アルファに挿れて貰わなければどうにもならない発情期は、受け入れることが出来たのではないだろうか。
そしてアルファとオメガの子作りは通常発情期に行われるが、女アルファは別に発情期で無くとも孕む事が出来る。
となれば、二人がそれぞれ勘違いをしていても攻められない。
いや…他のカップルの事だ。そこを邪推するのは良くないな。
それで別れる事は無かったものの、一旦プロポーズも白紙。ツガイになるのも待たされていた状況だったらしい。
しかし昨日、運命である俺に出会ってしまった。そしてその彼の運命である俺が、男だった。
オメガの彼が男性を怖がる理由なんて、誰だって想像がつく。
彼はきっとそういう理由で、男である俺を受け入れられない。
だから昨日のうちに彼女に泣きつき、すぐにツガイにして貰ったらしい。
きっと彼が日本から遠く離れた、しかも滅多に日本人が来ない地の、尚且つ一見の旅行者の日本人がまず出入り出来ない様な上流階級用のレストランで働いているのも、彼の運命が男だった場合を想定していたのではないだろうか。
もし彼の運命が男だったら、例えどんなに嫌だったとしても、彼のオメガとしての性がその男を求めてしまうだろうから。
自分の意図と反対に身体が動く。
それは如何ほどの恐怖だろうか。
本件は丸く収まって、本当に良かったというべきか。それともこうなるまでの彼の境遇に同情すべきか。
幸いな事に、二人が本当に愛し合っているという事は本当らしい。
願わくば、二人の未来に幸あらん事を。
結局どちらが子供を産むのかは宙に浮いたままなのかと思ったら、彼女の方も譲歩したらしい。子供は交互に産むそうだ。
まずは彼女が産んで、それを見て恐怖心が無くなったら彼が産む。それでもダメそうなら、彼女の方がまた産むか、それ以上子供を作らないか…。
蒼空の方を見たら、その結論に納得したらしい。まだ涙が痛々しいが、清々しい顔で頷いていた。
アルファの俺には、男で子供を産む恐怖は想像しか出来ない。きっと、蒼空と彼の内には通じるものがあるのだろう。
いや、蒼空の場合はもしかしたらその覚悟ができる前に、俺が無理やりその立ち位置に押し上げてしまったのかもしれないが。
女性はそこまで説明し、俺の方も既にツガイが居たから助かったのだとこちらの事情を聞くと途端に安心し、用は済んだとばかりにそそくさと帰っていった。
どうも、俺たちが旅行者と聞いて旅立たれる前にと急いで来たのだが、ツガイになったばかりの彼をまだベッドの上に残したままらしい。
彼を一人で部屋に残してきたという心配、ツガイを取られないという安堵感と完全に自分のものに出来たという喜び・征服感。多種多様な感情の入り混じったなんとも言えない彼女の顔をみるに、きっと彼らは幸せに暮らしてくれるだろう。
急いで立ち去る彼女を見送る際に目に入った空は、蒼かった。雨上がりでキラキラと輝き、虹までかかっている。
顔も思い出せない俺の運命。俺の手では君を幸せには出来ない。
国が違っても繋がっているこの蒼空の下で、どうか君も幸せであれ!
だが、一方は子供は女性が産むものだと、もう一方は子供はオメガが産むものだと。
二人とも自分が所属するコミュニティの先入観に囚われていて、どちらが子供を産むのかを今まで明言していなかったのだ。
さすがにここでは明確には延べられなかったが、お互いに勘違いをしていたという事は、多分彼女らはリバの関係で、どちらも受け入れる事があったのだろう。
恐らくだが、理性がある普段はオメガの彼は過去のトラウマによって受け入れる事が出来ず、だが理性がぐずぐずに溶けて、アルファに挿れて貰わなければどうにもならない発情期は、受け入れることが出来たのではないだろうか。
そしてアルファとオメガの子作りは通常発情期に行われるが、女アルファは別に発情期で無くとも孕む事が出来る。
となれば、二人がそれぞれ勘違いをしていても攻められない。
いや…他のカップルの事だ。そこを邪推するのは良くないな。
それで別れる事は無かったものの、一旦プロポーズも白紙。ツガイになるのも待たされていた状況だったらしい。
しかし昨日、運命である俺に出会ってしまった。そしてその彼の運命である俺が、男だった。
オメガの彼が男性を怖がる理由なんて、誰だって想像がつく。
彼はきっとそういう理由で、男である俺を受け入れられない。
だから昨日のうちに彼女に泣きつき、すぐにツガイにして貰ったらしい。
きっと彼が日本から遠く離れた、しかも滅多に日本人が来ない地の、尚且つ一見の旅行者の日本人がまず出入り出来ない様な上流階級用のレストランで働いているのも、彼の運命が男だった場合を想定していたのではないだろうか。
もし彼の運命が男だったら、例えどんなに嫌だったとしても、彼のオメガとしての性がその男を求めてしまうだろうから。
自分の意図と反対に身体が動く。
それは如何ほどの恐怖だろうか。
本件は丸く収まって、本当に良かったというべきか。それともこうなるまでの彼の境遇に同情すべきか。
幸いな事に、二人が本当に愛し合っているという事は本当らしい。
願わくば、二人の未来に幸あらん事を。
結局どちらが子供を産むのかは宙に浮いたままなのかと思ったら、彼女の方も譲歩したらしい。子供は交互に産むそうだ。
まずは彼女が産んで、それを見て恐怖心が無くなったら彼が産む。それでもダメそうなら、彼女の方がまた産むか、それ以上子供を作らないか…。
蒼空の方を見たら、その結論に納得したらしい。まだ涙が痛々しいが、清々しい顔で頷いていた。
アルファの俺には、男で子供を産む恐怖は想像しか出来ない。きっと、蒼空と彼の内には通じるものがあるのだろう。
いや、蒼空の場合はもしかしたらその覚悟ができる前に、俺が無理やりその立ち位置に押し上げてしまったのかもしれないが。
女性はそこまで説明し、俺の方も既にツガイが居たから助かったのだとこちらの事情を聞くと途端に安心し、用は済んだとばかりにそそくさと帰っていった。
どうも、俺たちが旅行者と聞いて旅立たれる前にと急いで来たのだが、ツガイになったばかりの彼をまだベッドの上に残したままらしい。
彼を一人で部屋に残してきたという心配、ツガイを取られないという安堵感と完全に自分のものに出来たという喜び・征服感。多種多様な感情の入り混じったなんとも言えない彼女の顔をみるに、きっと彼らは幸せに暮らしてくれるだろう。
急いで立ち去る彼女を見送る際に目に入った空は、蒼かった。雨上がりでキラキラと輝き、虹までかかっている。
顔も思い出せない俺の運命。俺の手では君を幸せには出来ない。
国が違っても繋がっているこの蒼空の下で、どうか君も幸せであれ!
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