【完結】牧場で羊になりきっていたら、氷結の貴公子に夜のお供を命じられました

夜曲

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えっえっ。王様が見てる前で、ライランド様とするの!?

確かにボク達二人とも丁度よく全裸だけど、それは流石に恥ずかしすぎるよ…。
それに、破られた扉の向こうにも、沢山人が居るし……。


「いえ!彼のことは大事なので、見せ物にするつもりはありません!」

ライランド様はそういうと、ナディーがずっと差し出していたシーツで、ボクの裸体を覆った。


「ふん!愛だの恋だのと、くだらない事を言い出すなら、許さんぞ。
ソヤツらツノ付きはせいぜいが愛玩動物だ。過度な執着をするなどくだらない。
今に痛い目に遭うぞ。」


「しかし、もし私が草食獣人の男にうつつを抜かして、女性の妃は娶らないと言えば、それを理由に王太子の指名を正々堂々と弟に出来ますよ。
私が戦死するのを待っているから、王太子の指名をしていないのでしょう?
国王様もラコーヌ妃も、それをお望みでは?」

え…ただの演技で、そこまで言う?
ボクは王位継承権までかけた盛大な嘘に、クラクラとしそうだった。


「ほほぉ。それは妙案じゃな。
そんな黒ブチが気持ち悪いツノ付き一匹、別に良いわい。
来週のワシの誕生日には、可愛い草食獣人を30人は連れてくるんじゃぞ。」


えぇーー!王様否定しないどころか本気にしちゃったよ!えぇ~~どうするの?

「はい。承知致しました。」

ライランド様は最後まで全裸のまま臣下の礼をとり、国王を見送った。心なしか、尻尾がぶんぶん動きそうに見える。


ボクの為に、王太子の席を…弟に譲った……!?ホントに?これは夢??

ボクは、今目の前で起きた事に全く追いつかなかった。


だが、立ち上がって振り返ったライランド様のアレが大きすぎて、全てが吹っ飛んだ。

きっと遠方から急いで戻って来た際に全力疾走したのと、危機が去った反動なのだろう。
勃ってしまっている理屈は男としては解るものの、どうしても無視できない。


もっと大事な事が沢山あるはずなのに、ボクはライランド様の巨塔から目を離せなかった。


大きい…凄く大きい…。もはや凶器だ。
あれを入れられる王子妃は大変だろうなぁ…。ってあれ?
たった今女性を娶るのを辞退して、そのポジションにボクが収まることになったのでは?あれ??


ボクの視線に気づいたライランド様の侍従達が素早くシーツで身体を覆い、ナディーがライランド様の服を持ってきた。

「皆よく知らせてくれた。後で褒美をとらそう。
服はそこに置いて、全員俺の部屋の外まで下がれ。」

すぐに服を着るのかと思ったら、まさかの全裸継続だった。
助けに入ってくれた人がまだ着ていないのに、助けて貰う方が先に着るわけにはいかない。ボクも服を着る機会を失った。


侍従達が一人残らず下がっても、ライランド様はまだ服を着る気配がない。

そのおかげで、どうしてもあの巨塔の存在が気になってしまい、キチンと物事が考えられない。今までそれを収める事が出来た女性はいるんですか。早く服を着てもらってもいいですかね。


もしや、彼はボクがお礼に服を着せてあげるのを待っているのかもしれない…。
そう考え、ライランド様の服を掲げて、頭を下げた。
「先程は助かりました!ありがとうございました!」

「うむ。」

「でも、ボクの為にあんな嘘をついて良かったんですか?ボク、ご存知の通りライランド様に何も返してあげられませんよ。」

「嘘…では……。
とにかくその…気にするな。
俺が好きでしている事だ。」


「そうなんですか…。
もしや、弟さんに王太子位を譲りたくて、わざとあんな変な事を言ったんですか?」

「変な、ことでは……。」

それっきり、ライランド様は黙ってしまったので、ボクはライランド様に服を着せようとライランド様のシーツに手をかけた。


「待て。今はまずい。」

「いやライランド様のライランド様の件なら、先程もう見てしまいましたから、平気ですよ。」

「平気なのか。」

「はい!全然平気です!
ボクの為に大急ぎで戻って来てくださって、ありがとうございます!

あの…それ、ボクのせいですよね?(大急ぎで戻って来たから)」

「いや。それは……。(キミの裸体に興奮したと言って良いものか…)」

「ボクに責任を取らせて下さい!抜いてあげましょうか?」

「!!!」

ライランド様の尻尾がピシッと立ったのを見て、あ。これは余計な事を言ったかなと後悔したが、ライランド様がギギギギギと音がしそうな程、ものすっごくゆっくり頷くので、きっと良いと言う意味なのだろう。
ボクは恐る恐るライランド様のシーツを捲った。


そこに聳え立っていたのは、教会の時計塔が如き巨大な塔だった。


そのあまりの大きさに、ついボクの手と見比べてみる。片手では、ちっとも握れそうにない。困ったなぁと、ボクは両手でそれを握ってみた。

ものすっごい弾力だ。

「うっ。」

つい、にぎにぎとしてしまい、ライランド様が唸った。楽しんでしまって申し訳ない。

もはやここまで大きいと、現実味が無さすぎて逆に面白い。

ボクは指で長さを測ってみたり、手触りを楽しんでみたり、浮いた血管をたどってみたりとあれこれと楽しんだ。

その間、ライランド様が手に爪が食い込む程に握り込んでいる理由も知らずに。


やがて、それは舐めたらどんな味がするのだろうと純粋に気になって、舌を出して舐めようとした所で、とうとう我慢が出来なくなったのか、盛大に白濁を吐き散らした。
そのおかげで、ボクの顔中白濁だらけだ。

三擦り半どころか、ロクに擦ってすらいないのに。
そういえば、夜のお供ーー添い寝をしている時も、何か硬いものがいつも当たっていたんだった。
業務が忙しくて、だいぶ溜まってたんだな。


ライランド様は公務が忙しいから、そういうことを考える時間も無いだろうし、歳上としてボクが体調管理をしてあげなくては。
これからも、時々抜いてあげた方が良いかもしれないなと思った。


ボクはただ考え事をしていただけだが、ライランド様はボクがどうしてよいか解らず放心状態になったと思ったらしい。

「悪い!申し訳ない!」

とライランド様が慌ててシーツでボクの顔を拭くが、吸水性が無いため、ただ白濁を塗り広げる結果にしかならなかった。

それをナディーに生ぬるい笑顔で見られながら、洗ったりなんだりで、結局先程の真意は聞けずじまいで夜になってしまった。
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