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第一章
謝罪
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「なるほど。だからヒナタはこの世界の常識を何一つしらないのだな」
「そうなんだ。だから、もしネオがこのまま王宮に帰らないのなら、僕もうれしいんだ。僕はその……もしこの先ネオが王宮に戻ってしまったら、僕はどうなるんだろうと心配していただけだから」
『もしやヒナタは俺と離ればなれになることを心配していたのか』
ネオは、自分の早合点を恥じた。今までの人生の中で、この名目だけの第一王子を利用しようと近づいてくる命知らずな輩がいたこともある。だが、そんな濁った目をした奴らとヒナタとを一瞬でも混同して疑ってしまったことをネオは素直に反省した。
先ほど冷たい視線を向けてしまったことを謝ろうとしたが、ネオはいつも誰かに謝られてばかりで、社交辞令以外で誰かに自分から謝ろうとしたことがなかった。謝り方がわからない。
「もう王宮に戻ることがないのなら、このままここでネオと一緒に暮らしながら恐竜の研究をさせてほしい」
「恐竜の研究。もし陽向がそれを望むのなら、構わないが……」
「ホント!? 嬉しい!」
陽向は自然なしぐさでネオに抱き着いた。ネオは先ほど陽向を疑ってしまったことを少し後ろめたく思いながらも、一瞬硬直したのちに、すぐに抱きしめ返した。
「先ほどは……その……。すまっ……いや、ずっとここで一緒に暮らそう」
「うん!」
夕日色に輝くマンダリンガーネットの瞳が、信頼と愛慕を。その暖かな感情を豊かに伝えていた。
「ネオ。好き」
それは、意図せずふと口をついて出てしまった紛れもない陽向の本心だった。
「それは、俺とここにいれば恐竜の研究ができるという打算からか?」
陽向は年甲斐もなく、口をムッと尖らせた。
「違うよ!こういう時にいじわる言うのはナシだろ。解るだろ。僕が本気だって」
「っすまぬ。つい癖で、斜に構えてしまった」
「っ!」
王子の前では皆仮面を被るのだろう。陽向は、ネオが斜に構えてしまうのも仕方がないことの様に思えて、ネオを責められない。
ネオの手が、まるでへそを曲げた陽向を慰めるかの様に、頬に添えられる。ゆっくりと二人の気持ちを確かめ合うように、ネオは陽向の顔中にキスを落としていく。
「ううん。いいよ。昨日はまだ、自分の気持ちに気が付いていなかっただけだったんだ」
「そうか。なら、良かった。
愛してるよ。ヒナタ」
ネオのキスを受け止める合間に、愛を確かめ合う。
「うん。僕も愛してる」
ネオのキスは最終的に唇にたどり着き、ついばむようなキスを数回重ねてから、どちらからともなく徐々に交わりを深くしていった。
ネオが迂闊に陽向の服を剥ごうとはしなかったことが、陽向は意外だった。万年発情期を思わせるいつものネオなら、昨日の様にこのままここで求められるかと思ったのに。
心でつながった今。心が満たされている分、性急に身体で確かめ合う必要がなくなったのかもしれない。
「ねぇ、家に帰ろっ」
立ち上がり、陽向が軽くネオの手を引いた。
「あぁ。確かに陽が落ちて少し寒くなってきたな。帰ろうか」
「家に帰ったら、お風呂に入りたいな。お湯を沸かしてくれる?」
一国の王子にお湯を沸かすことを頼むのは気が引けるが、陽向が水汲みから湯沸かしまでやっていたら、体力をだいぶ消費してしまう。
その後のことを考えたら、体力は温存しておいた方がよいだろう。
その真意にネオはまだ気が付いていないようだが、陽向は既に覚悟を決めていた。
「そうなんだ。だから、もしネオがこのまま王宮に帰らないのなら、僕もうれしいんだ。僕はその……もしこの先ネオが王宮に戻ってしまったら、僕はどうなるんだろうと心配していただけだから」
『もしやヒナタは俺と離ればなれになることを心配していたのか』
ネオは、自分の早合点を恥じた。今までの人生の中で、この名目だけの第一王子を利用しようと近づいてくる命知らずな輩がいたこともある。だが、そんな濁った目をした奴らとヒナタとを一瞬でも混同して疑ってしまったことをネオは素直に反省した。
先ほど冷たい視線を向けてしまったことを謝ろうとしたが、ネオはいつも誰かに謝られてばかりで、社交辞令以外で誰かに自分から謝ろうとしたことがなかった。謝り方がわからない。
「もう王宮に戻ることがないのなら、このままここでネオと一緒に暮らしながら恐竜の研究をさせてほしい」
「恐竜の研究。もし陽向がそれを望むのなら、構わないが……」
「ホント!? 嬉しい!」
陽向は自然なしぐさでネオに抱き着いた。ネオは先ほど陽向を疑ってしまったことを少し後ろめたく思いながらも、一瞬硬直したのちに、すぐに抱きしめ返した。
「先ほどは……その……。すまっ……いや、ずっとここで一緒に暮らそう」
「うん!」
夕日色に輝くマンダリンガーネットの瞳が、信頼と愛慕を。その暖かな感情を豊かに伝えていた。
「ネオ。好き」
それは、意図せずふと口をついて出てしまった紛れもない陽向の本心だった。
「それは、俺とここにいれば恐竜の研究ができるという打算からか?」
陽向は年甲斐もなく、口をムッと尖らせた。
「違うよ!こういう時にいじわる言うのはナシだろ。解るだろ。僕が本気だって」
「っすまぬ。つい癖で、斜に構えてしまった」
「っ!」
王子の前では皆仮面を被るのだろう。陽向は、ネオが斜に構えてしまうのも仕方がないことの様に思えて、ネオを責められない。
ネオの手が、まるでへそを曲げた陽向を慰めるかの様に、頬に添えられる。ゆっくりと二人の気持ちを確かめ合うように、ネオは陽向の顔中にキスを落としていく。
「ううん。いいよ。昨日はまだ、自分の気持ちに気が付いていなかっただけだったんだ」
「そうか。なら、良かった。
愛してるよ。ヒナタ」
ネオのキスを受け止める合間に、愛を確かめ合う。
「うん。僕も愛してる」
ネオのキスは最終的に唇にたどり着き、ついばむようなキスを数回重ねてから、どちらからともなく徐々に交わりを深くしていった。
ネオが迂闊に陽向の服を剥ごうとはしなかったことが、陽向は意外だった。万年発情期を思わせるいつものネオなら、昨日の様にこのままここで求められるかと思ったのに。
心でつながった今。心が満たされている分、性急に身体で確かめ合う必要がなくなったのかもしれない。
「ねぇ、家に帰ろっ」
立ち上がり、陽向が軽くネオの手を引いた。
「あぁ。確かに陽が落ちて少し寒くなってきたな。帰ろうか」
「家に帰ったら、お風呂に入りたいな。お湯を沸かしてくれる?」
一国の王子にお湯を沸かすことを頼むのは気が引けるが、陽向が水汲みから湯沸かしまでやっていたら、体力をだいぶ消費してしまう。
その後のことを考えたら、体力は温存しておいた方がよいだろう。
その真意にネオはまだ気が付いていないようだが、陽向は既に覚悟を決めていた。
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