【完結】会社をクビになったら異世界で追放魔術師に性処理係として拾われました

夜曲

文字の大きさ
39 / 71
第一章

*三本

しおりを挟む
 ネオは、ぬめる指で陽向の秘孔に植物油を塗りたくった。

「こんなに狭いところに、俺のを入れても平気なのか?」

 肛門性交という概念がないネオには、にわかには信じられないことだった。

「平気……ではないかもしれないけど、ネオと繋がりたいって思ったんだ。
 でも、念のためもうちょっと広げた方がいいかも。ちょっと向こう向いてて」

 そんなお願いをおとなしく聞くネオではあるまいに。

「俺にやらせてくれ」

 案の定、ネオは横になっている陽向の太ももを片手で押し上げるだけで、いとも容易く陽向の動きを封じた。
 どうせ言っても聞かないだろうからと、陽向はネオに任せる事にした。ネオの巨根を考えると、確かに陽向の指の太さでは限界がある。


 改めて見ると、小さな穴である。ネオは先ほど急に二本突き入れてしまったことを懺悔しながら、まずはゆっくりと二本入れて様子を見てみる。

『どんな羞恥プレイだよ……』

 肛門科にかかったことがない陽向にとっては、こんなに誰かにつくづくと肛門を見られるのは初めてのことである。
 まるで暗闇にいる猫の様に光る瞳が、陽向の秘めたる穴を注意深く観察しているのかと思うと、陽向は恥ずかしくて直視できなかった。

「んっ」

 鼻から漏れる息は、まだコントロールの範囲内だ。

 ゆっくりと入れたり出したり、少し広げてみたり。二本なら問題ないと判断したネオは、植物油を直接陽向の秘孔に垂らして足した。
 そのあらぬところへの突然の未知なる刺激に、陽向の官能が引き出されていく。陽向は慣れない箇所を油が伝う感触に、もどかしさを感じすこし身じろぎしたが、その動きは太ももを抑えていたネオの片手により難なく吸収された。

 二本は入れたまま、少し指を広げてできた空間に三本目がゆっくりと差し込まれる。ネオの指は陽向の指の一・五倍ほどの太さがあり、先ほどとは比べようもない圧迫感が陽向を襲う。でも、これが入らなければネオの巨根が入るよしもない。

「うぅっ」
 陽向は、抑えようにも声が抑えられなくなってきた。

 もしこれが一般常識のある男ならば、前立腺を探しまわるだろうに。陽向を傷つけない様に慎重に出し入れされる三本の指は、そこを広げるという以外の意図を持たなかった。

 それがもどかしいやら、快楽の責め苦がなくて安堵するやらで陽向の感情は迷子だ。
 なぜなら、もしネオがその悪魔のボタンに気が付いた時、いたずらに押しまくらない保証はない。ネオのことだ、陽向が気絶するまで無邪気に押し続けそうな予感がする。
 慣れないうちは、絶対に前立腺の存在がネオにバレてはいけないと陽向は心に決めた。

「んんっうぅっ」

 室内には、陽向が耐える微かなうめき声とネオの指の動きに合わせてくちゅくちゅと油が鳴る音だけがしばらく響き渡った。

「充分広がったと思うのだが、そろそろ良いだろうか」

 まるで待てをしている犬のように期待に瞳を輝かせているネオがかわいい。早く受け入れてあげたい。不安はあったが、陽向はゆっくりと首を縦に振った。
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話

紫蘇
BL
給湯室で女の子が話していた。 理想の彼氏はスパダリよ! スパダリ、というやつになったらモテるらしいと分かった俺、安田陽向(ヒナタ)は、スパダリになるべく会社でも有名なスパダリ…長船政景(マサカゲ)課長に弟子入りするのであった。 受:安田陽向 天性の人たらしで、誰からも好かれる人間。 社会人になってからは友人と遊ぶことも減り、独り身の寂しさを噛み締めている。 社内システム開発課という変人どもの集まりの中で唯一まともに一般人と会話できる貴重な存在。 ただ、孤独を脱したいからスパダリになろうという思考はやはり変人のそれである。 攻:長船政景 35歳、大人の雰囲気を漂わせる男前。 いわゆるスパダリ、中身は拗らせ変態。 妹の美咲がモデルをしており、交友関係にキラキラしたものが垣間見える。 サブキャラ 長船美咲:27歳、長船政景の年の離れた妹。 抜群のスタイルを生かし、ランウェイで長らく活躍しているモデル。 兄の恋を応援するつもりがまさかこんなことになるとは。 高田寿也:28歳、美咲の彼氏。 そろそろ美咲と結婚したいなと思っているが、義理の兄がコレになるのかと思うと悩ましい。 義理の兄の恋愛事情に巻き込まれ、事件にだけはならないでくれと祈る日々が始まる…。

【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。

村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました! ありがとうございました!! いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い <あらすじ> 魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。 見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。 いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。 ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。 親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。 ※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。 └性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。 ※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

完結|ひそかに片想いしていた公爵がテンセイとやらで突然甘くなった上、私が12回死んでいる隠しきゃらとは初耳ですが?

七角
BL
第12回BL大賞奨励賞をいただきました♡第二王子のユーリィは、美しい兄と違って国を統べる使命もなく、兄の婚約者・エドゥアルド公爵に十年間叶わぬ片想いをしている。 その公爵が今日、亡くなった。と思いきや、禁忌の蘇生魔法で悪魔的な美貌を復活させた上、ユーリィを抱き締め、「君は一年以内に死ぬが、私が守る」と囁いてー? 十二個もあるユーリィの「死亡ふらぐ」を壊していく中で、この世界が「びいえるげえむ」の舞台であり、公爵は「テンセイシャ」だと判明していく。 転生者と登場人物ゆえのすれ違い、ゲームで割り振られた役割と人格のギャップ、世界の強制力に知らず翻弄されるうち、ユーリィは知る。自分が最悪の「カクシきゃら」だと。そして公爵の中の"創真"が、ユーリィを救うため十二回死んでまでやり直していることを。 どんでん返しからの甘々ハピエンです。

捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?

めがねあざらし
BL
役立たずと追放されたΩのリオン。 治癒師の家に生まれながら癒しの力もないと見放された彼を拾ったのは、獣人国ザイファルの将軍であり、冷徹と名高い王太子・ガルハルトだった。 だが、彼の傷を“舐めた”瞬間、リオンの秘められた異能が覚醒する。 その力は、獣人たちにとって“聖なる奇跡”。 囲い込まれ、離されず、戸惑いながらも、ガルハルトの腕の中で心は揺れて──偽りの関係が、いつしか嘘では済まなくなっていく。 異能×政治×恋愛。 運命が交錯する王宮オメガバースファンタジー。

【完結】冷酷騎士団長を助けたら口移しでしか薬を飲まなくなりました

ざっしゅ
BL
異世界に転移してから一年、透(トオル)は、ゲームの知識を活かし、薬師としてのんびり暮らしていた。ある日、突然現れた洞窟を覗いてみると、そこにいたのは冷酷と噂される騎士団長・グレイド。毒に侵された彼を透は助けたが、その毒は、キスをしたり体を重ねないと完全に解毒できないらしい。 タイトルに※印がついている話はR描写が含まれています。

救世の神子として異世界に召喚されたと思ったら呪い解除の回復アイテムだった上にイケメン竜騎士のツガイにされてしまいました。

篠崎笙
BL
剣崎勝利の家は古武道で名を馳せていた。ある日突然異世界に召喚される。勇者としてではなく、竜騎士たちの呪いを解く道具として。竜騎士ゲオルギオスは、勝利をツガイにして、その体液で呪いを解いた。勝利と竜騎士たちは悪神討伐の旅へ向かったが……。 

処理中です...