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閑話
ネオの秘密
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陽向との魅惑的な初夜を過ごしたネオは、初めて男同士での性交法を知り、自分の無知を悟った。
『世の中にはこんなに気持ちがよくて、楽しいことがまだあっただなんて。
短期間でこれほど新しいことを学べたのだから、ずっと離宮に閉じ込められ、閨教育も受けていなかった自分が知らないことはもっとたくさんあるに違いない』
年上のヒナタにいつもリードされてしまっているが、男としてはやはりヒナタをぎゃふんと言わせたい。
いつも通り見回りに行ってくると言いながらも、今日は馬で遠くの大きめの街に来た。結界の維持ができない範囲にあるため、結界の効果が切れるまでのタイムアタックだ。
砦に常駐している闇魔術師に少しの間の維持を頼む手もあるのだが、ネオはどこか後ろめたい気がして頼むことができなかった。
なぜなら、ネオは今日、男同士の閨に関する書を探しに来たのだから。
街で一番大きな貸本屋に入る。本は先々代の管理人が残したものが屋敷に幾らでもあったので、ここに入るのは初めてだった。
制限時間は二十分。今日を逃せばまたこの危ない橋を渡らねばならなくなる。
そのため、本来は時間節約のため店員に聞くのが一番良いのだが、ネオはまだ十九歳。周りの目が気になるお年頃である。
それに加えてこの特徴的なオレンジの目は、王国どころか大陸中探してもネオ一人しか持ち合わせていない。
誰かに話しかけるだけで意図せず自己紹介をしてしまうのだ。とても閨の手ほどき書を店員に聞くことなどできなかった。
ネオがフードを深く被りながら、関係ありそうな棚は何処だろうと店内を足早に歩きながら探していると、何やら同じくフードを被っている人らがこそこそと集まっている棚を見つけた。
最初は人が多いところは抜かそうとその棚を避けて探していたネオだったが、彼らがずっとその棚の前に居座りなかなか動かないため、残すはその棚だけになってしまった。
本棚の前で一体なにをそんなに話すことがあるのだろうと、試しに彼らのひそひそ話を風魔法で拾ってみると——。
「わーヘイム氏、こちらは読みましたかな。フレイ先生の最新作『僕と先生のイケナイ関係』」
「読みました。読みました。もちろんですとも読みました。
巨根に悩む若者を、年上の先生の縦割れアナルが優しく包み込むお話ですな。てぇてぇ」
「ホント、若者の悩みと共に、よくぞ綺麗に飲み込んでくれました。男のアソコは女よりも奥が深いと言いますでしょう。巨根を受け入れるのには最適なんでございまし」
「ですです。フレイ先生といえば、男同士の性交のための実用書も書いてらっしゃいますでしょ?」
「あぁ。『肛門性交入門』ですな。ド直球のネーミングが逆に燃えます。てぇてぇ」
「でも、ネーミングがド直球すぎて、一般人が歩いていて偶然視界に入るところには置けないみたいですね。あんな高いところに置いてあります」
「それはいけませんね。由々しき事態です。あれは初心者にこそ必要な一冊。これでは必要な人に届かないではありませんか」
「えぇ、本当にいけませんね。由々しき事態です。我らで目立つところに移動させましょう」
貸本屋にとってはなんとも迷惑な話だが、ネオは助かった。
ネオの百メートル先の恐竜を見つけるための動体視力は、彼らの手が向かう先をすばやく特定した。
肉食恐竜との格闘で鍛えた自慢の瞬発力で一瞬のうちに彼らの後ろに立つと、その一冊を素早く手に取る。
そして、彼らに呼び止められる前に、貸本屋のじいさんのところに直行した。
おじいさんが本を受け取ろうと手を伸ばしたところを、机の上に金貨を三枚置いて止めた。
「購入希望だ。これで足りるか?」
本一冊に対して破格の値段である。じいさんの目は、金貨に釘付けだった。その時ばかりは、じいさんの目も黄金色に輝いていたことだろう。
金貨が本物かどうかを確かめる為に歯で噛み、痕が残らないから本物だと認めた時には、ネオの姿は既に消えていた。
だが、残された金貨はどれも本物。買取ならば問題ない。
じいさんは、飛び上がりたい気持ちで金貨をしまうために金庫に向かった。
この店では、男同士を扱った本がなぜか好評だ。噂が噂を呼び、今ではこの辺境の店に愛好者がこぞって集まる様になってしまった。
棚の前で長時間居座ってもらっても全く問題ない。彼らはお互いに好きな本を推薦し合い、借りる予定の本が勝手にどんどん増えていくのだ。
店主は何もせずに、ただ彼らがお互いに推薦し合うのを待てばよい。
この金貨を使って、男同士を取り扱った本をもう一棚分増やそうかと考えるじいさんであった。
さぁ、無事に『肛門性交入門』が買えたネオは懐暖かに帰路についた。あの頭巾集団のせいで少し手間取ってしまい恐竜が数匹外に出ていたが、それを追い立てて結界内に戻す。
後で、この時外に出ていた恐竜を偶然見かけた青年が立派な恐竜ファンになり、陽向の授業を食い入る様に聞くようになってしまうのだが、それはまた別のお話。ネオが自分で蒔いた種だ。自分で責任をもって対応してもらおう。
一刻も早くこれを読み解き、陽向に試したいとネオはうずうずしていた。
夕方。ヒナタを早々に抱きつぶしたネオは、ろうそくに火を点しウキウキと本を開いた。
その晩、ネオの閨辞典に、前立腺、結腸、フェラ、騎乗位、対面座位、駅弁、青姦などが追加された。
それを順繰りに試されてしまう陽向は、どうしてネオの性技がこれほどまでに上達が早いのかをまだ知らない。
『世の中にはこんなに気持ちがよくて、楽しいことがまだあっただなんて。
短期間でこれほど新しいことを学べたのだから、ずっと離宮に閉じ込められ、閨教育も受けていなかった自分が知らないことはもっとたくさんあるに違いない』
年上のヒナタにいつもリードされてしまっているが、男としてはやはりヒナタをぎゃふんと言わせたい。
いつも通り見回りに行ってくると言いながらも、今日は馬で遠くの大きめの街に来た。結界の維持ができない範囲にあるため、結界の効果が切れるまでのタイムアタックだ。
砦に常駐している闇魔術師に少しの間の維持を頼む手もあるのだが、ネオはどこか後ろめたい気がして頼むことができなかった。
なぜなら、ネオは今日、男同士の閨に関する書を探しに来たのだから。
街で一番大きな貸本屋に入る。本は先々代の管理人が残したものが屋敷に幾らでもあったので、ここに入るのは初めてだった。
制限時間は二十分。今日を逃せばまたこの危ない橋を渡らねばならなくなる。
そのため、本来は時間節約のため店員に聞くのが一番良いのだが、ネオはまだ十九歳。周りの目が気になるお年頃である。
それに加えてこの特徴的なオレンジの目は、王国どころか大陸中探してもネオ一人しか持ち合わせていない。
誰かに話しかけるだけで意図せず自己紹介をしてしまうのだ。とても閨の手ほどき書を店員に聞くことなどできなかった。
ネオがフードを深く被りながら、関係ありそうな棚は何処だろうと店内を足早に歩きながら探していると、何やら同じくフードを被っている人らがこそこそと集まっている棚を見つけた。
最初は人が多いところは抜かそうとその棚を避けて探していたネオだったが、彼らがずっとその棚の前に居座りなかなか動かないため、残すはその棚だけになってしまった。
本棚の前で一体なにをそんなに話すことがあるのだろうと、試しに彼らのひそひそ話を風魔法で拾ってみると——。
「わーヘイム氏、こちらは読みましたかな。フレイ先生の最新作『僕と先生のイケナイ関係』」
「読みました。読みました。もちろんですとも読みました。
巨根に悩む若者を、年上の先生の縦割れアナルが優しく包み込むお話ですな。てぇてぇ」
「ホント、若者の悩みと共に、よくぞ綺麗に飲み込んでくれました。男のアソコは女よりも奥が深いと言いますでしょう。巨根を受け入れるのには最適なんでございまし」
「ですです。フレイ先生といえば、男同士の性交のための実用書も書いてらっしゃいますでしょ?」
「あぁ。『肛門性交入門』ですな。ド直球のネーミングが逆に燃えます。てぇてぇ」
「でも、ネーミングがド直球すぎて、一般人が歩いていて偶然視界に入るところには置けないみたいですね。あんな高いところに置いてあります」
「それはいけませんね。由々しき事態です。あれは初心者にこそ必要な一冊。これでは必要な人に届かないではありませんか」
「えぇ、本当にいけませんね。由々しき事態です。我らで目立つところに移動させましょう」
貸本屋にとってはなんとも迷惑な話だが、ネオは助かった。
ネオの百メートル先の恐竜を見つけるための動体視力は、彼らの手が向かう先をすばやく特定した。
肉食恐竜との格闘で鍛えた自慢の瞬発力で一瞬のうちに彼らの後ろに立つと、その一冊を素早く手に取る。
そして、彼らに呼び止められる前に、貸本屋のじいさんのところに直行した。
おじいさんが本を受け取ろうと手を伸ばしたところを、机の上に金貨を三枚置いて止めた。
「購入希望だ。これで足りるか?」
本一冊に対して破格の値段である。じいさんの目は、金貨に釘付けだった。その時ばかりは、じいさんの目も黄金色に輝いていたことだろう。
金貨が本物かどうかを確かめる為に歯で噛み、痕が残らないから本物だと認めた時には、ネオの姿は既に消えていた。
だが、残された金貨はどれも本物。買取ならば問題ない。
じいさんは、飛び上がりたい気持ちで金貨をしまうために金庫に向かった。
この店では、男同士を扱った本がなぜか好評だ。噂が噂を呼び、今ではこの辺境の店に愛好者がこぞって集まる様になってしまった。
棚の前で長時間居座ってもらっても全く問題ない。彼らはお互いに好きな本を推薦し合い、借りる予定の本が勝手にどんどん増えていくのだ。
店主は何もせずに、ただ彼らがお互いに推薦し合うのを待てばよい。
この金貨を使って、男同士を取り扱った本をもう一棚分増やそうかと考えるじいさんであった。
さぁ、無事に『肛門性交入門』が買えたネオは懐暖かに帰路についた。あの頭巾集団のせいで少し手間取ってしまい恐竜が数匹外に出ていたが、それを追い立てて結界内に戻す。
後で、この時外に出ていた恐竜を偶然見かけた青年が立派な恐竜ファンになり、陽向の授業を食い入る様に聞くようになってしまうのだが、それはまた別のお話。ネオが自分で蒔いた種だ。自分で責任をもって対応してもらおう。
一刻も早くこれを読み解き、陽向に試したいとネオはうずうずしていた。
夕方。ヒナタを早々に抱きつぶしたネオは、ろうそくに火を点しウキウキと本を開いた。
その晩、ネオの閨辞典に、前立腺、結腸、フェラ、騎乗位、対面座位、駅弁、青姦などが追加された。
それを順繰りに試されてしまう陽向は、どうしてネオの性技がこれほどまでに上達が早いのかをまだ知らない。
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