鳥籠

ハライツキ

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序2

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   彼はコーラを飲み干すと、隣接していたゴミ箱に容器を投げ入れた。虚ろな残響が心に響いた。その音を後にして、彼は歩みを進めた。 その足は職場へと。
    彼の職場は、雑居ビルの一角にある。彼はその古びてくぐもったガラスの扉を開ける。積み重なった本と書類の山が、入るものを拒むような印象を与えるが、彼はなにごともなく、自分の椅子に座る。
    窓から見る、この町の風景は鉄のビルが檻のように見える。どこにも行けないという、なんとも言えない圧迫感が、窮屈をまたあらわす。

    そんな憂鬱感のなか、事務所のドアをノックされた。
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