恋愛短編集

ハライツキ

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ゴーストライター

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   僕は今はある官能小説家の家にいる。作風の生々しい描写で好評を得ている。しかも、その作者が女性とあれば、尚更興奮するのが男の性というものだ。
    僕は、この先生のゴーストライターをしている。ゴーストライターと言っても、すべてを書きあげるわけではない、彼女が書き上げたものが大部分をしめているので、僕が書く部分は本当にわずかである。その部分的に書くのは、やむを得ない事情があるのだ。そもそも僕は別に本業がある。なぜ、僕がゴーストライターをやるのかと言うと…
    「ねえ、北山さん」
    先生に呼ばれた。20代前半にしては妙に落ち着きがある雰囲気を持っていた。後ろで髪をまとめ、眼鏡ときっちりと整えられた眉からは、生々しい情事を書いている人間には思えない。僕は、彼女に声を返した。
    「なんでしょうか、先生」
     「いつものあれ、お願いしてもいいですか?

   ふと、彼女の腰かけたいる椅子を見ると、肘置きの部分に彼女が身につけていたであろう下着がかかっていた。前部分に密着していたであろう箇所には、まだ乾いていいない粘液が妖しく照っていた。
    彼女の問いかけに、僕は頷き、机の下に潜り込んだ。彼女はスカートをまくし上げ、足をひらいた。太ももは若さからなのか肌は非常にきめ細かく、僕は手を彼女の足になめらかに滑らせた。
    開いた股の間からは、彼女の興奮を示す匂いが僕の鼻を刺激した。僕はその匂いの方へ顔を近づけていった、彼女の割れ目のヒダは朝露に濡れた花びらのようだった。その花びらに舌をはわせて、朝露を丁寧になめとる。
    「んっ…んんっ…」
   彼女は小刻みに震えながら、弱々しい少女のような声をあげる。彼女は椅子の上で、股をひろげて快楽に溺れていた。彼女の動きにあわせて椅子はギシギシときしんでいた。
   「北山さんっ…お願いいたしますっ…」
彼女の悲鳴のような懇願に僕はズボンをおろした。彼女は僕のそそりたつモノを見ると、悦に入った表情を見せた。そして彼女は、机に両手を置き、弱々しい足取りで尻を突きだした。その姿に感情を爆発させてモノを挿れる。
   「ああっ…ああっ…!」
彼女は、快楽に喜びのこえをあげた。さっきまでの、椅子の上とは比較にならないほど、彼女は体を震わせた。その快楽の連続に彼女は上半身を机に突っ伏した。机の上の彼女は、口からヨダレをたらし、先ほどの知性などの微塵も感じられなかった。
    性の奴隷となった彼女の尻に白濁液を出した。白濁液は汗ばんだ尻をつたい、ゆっくりと垂れていった。彼女はまぶたを閉じて、快楽を噛み締めていた。

  「先生!起きてください!!」
   行為が終わると、彼女は疲れきって眠ってしまった。
   「先生、締め切り!なんのために僕が待っていたと思うんですか!」
    大声で叫ぼうとも、彼女は起きない、その寝顔は、普段の知性の雰囲気を纏う小説家や、快楽に溺れる性の奴隷の顔ではなく、無邪気に寝る少女の寝顔に見えた。
   
   「しょうがない、やるか…」
    僕はペンを握り、机に向かった。先ほどの行為のせいか、机のいたるところが湿っていた。
    僕は彼女の担当編集であった。他の作家にはこんな代筆みたいなことはしないのだが、惚れた弱みというやつだ。
   フッ、と笑うと僕はペンを走らせた。
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