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REFRAIN
REFRAIN2
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一日の授業を終え、乙は寮に戻ると着替えてベッドに倒れこむ。
ゴロリと仰向けになると左手の甲を額に当て、深い溜息をついた。
廊下で会った瀾は、メイドの時と変わらず懸命に過ごしている。
もう、関わる事は無いと思っていた。
それなのに…
無言とはいえ、ドアの前で問答する瀾を助けてしまった。
あのチラリと不思議そうに見上げた瀾の顔がちらつく。
チクチクと痛む胸は治まる事を知らない。
「…くそ…」
そういえば、あれから後、移動教室に神流の姿がなかった。
神流は一体何処に行っていたのだろうか?
(『アールグレイの月夜』参照)
授業が終わり、教室に戻ると既に神流は教室の窓辺にたたずみ本を読んでいた。
珍しくクールだったようだが。
そんな事を考えながらも、見上げた天井に乙のため息が広がった。
───疲れた。
これが乙の今の本音。
何をするにもクールで感情的にはならないものの、闘争心やテリトリーはある。
それが今や覇気はなく、何をしていても満たされない日々。
荒れていたあの頃とは違う、他の感覚が乙を支配していた。
「…何なんだ…」
乙はポツリと呟いた。
そんな乙の気持ちとは裏腹に、瀾と乙が学院内で出会う事は多かった。
音楽の授業が終わると、たまたま次に音楽室を使うのが瀾のクラスだったり、授業をサボり保健室で仮眠を取っていると体育で足を擦り剥けた瀾が保健室に入ってきたり。
すれ違いざまにプリントを落としたり。
勿論、こんな時も乙から瀾に話し掛ける事もなく、プリントを拾って追い掛けては、無言で瀾の持っている教科書の上に載せ、通り過ぎるだけ。
保健室の時も、困っている瀾に薬箱から絆創膏を取り、スッと渡すと保健室を後にする。
そんな事が続く中、いつの間にか乙は、瀾を目で追うようになっていた。
授業を受けていても、グラウンドで懸命に体育授業を受けている瀾をボゥっと見つめていた。
そんな時、小さな神流の声が聞こえる。
「乙、乙…!!」
それと同時に数学の教師の声が静かに響いた。
「月影さん、外に何かあるのかしら?
何をボゥっとしているの!!
そんなに余裕があるなら、この問題も解けるわよね?
前に来て解いてちょうだい!!」
厳しい顔で見つめる教師の視線に他のクラスメイトもソワソワと心配そうに、こちらを見つめていたが、乙はスッと席を立つと黒板に向かい、今初めて見た問題を難なく解くと静かに口を開く。
「…これで良いですか…?」
「……ッ、結構よ、席に戻って…」
少し面白くなさそうに教師はため息混じりに口をつく。
その夜、乙は寮の自分の部屋ではなく、とあるマンションにいた。
ベッドで一息ついている乙の隣で横になって、寄り添って来る一人の女性が口を開いた。
「本当に乙って意地悪ね…」
「…何が?」
クールに乙が答えると女性は、甘えたように上目遣いを送る。
「乙が日本に帰って来たって聞いて、しかも私の居る学院に編入してきて…
貴女を見つけた時、私がどれだけ嬉しかったか…
それなのに…」
「……」
「窓の外をずっとボーッと見つめて意地悪しちゃって。
〔私の授業〕そんなに詰まらなかった?」
それは数学の教師だった。
留学中、たまたま日本に帰ってきた時に知り合った乙のラブペットの1人だ。
乙は溜息混じりに口を開く。
「…だから謝ってるだろ?
それに先に意地悪したのはどっちだよ?
いきなり名指しで指してきて、どういうつもりだ?
俺達が、こんな顔見知りだって知れたらマズイんじゃないのか?」
「でもすぐ説いちゃったくせに。
許さない~!!
大人のお姉さんに恥をかかせた償いはしてもらうんだから…///」
女性は甘えたようにそう言うと、体を起こし乙の唇を奪った。
乙はそれを受けとめたが、やはり考える事は1つだった。
ゴロリと仰向けになると左手の甲を額に当て、深い溜息をついた。
廊下で会った瀾は、メイドの時と変わらず懸命に過ごしている。
もう、関わる事は無いと思っていた。
それなのに…
無言とはいえ、ドアの前で問答する瀾を助けてしまった。
あのチラリと不思議そうに見上げた瀾の顔がちらつく。
チクチクと痛む胸は治まる事を知らない。
「…くそ…」
そういえば、あれから後、移動教室に神流の姿がなかった。
神流は一体何処に行っていたのだろうか?
(『アールグレイの月夜』参照)
授業が終わり、教室に戻ると既に神流は教室の窓辺にたたずみ本を読んでいた。
珍しくクールだったようだが。
そんな事を考えながらも、見上げた天井に乙のため息が広がった。
───疲れた。
これが乙の今の本音。
何をするにもクールで感情的にはならないものの、闘争心やテリトリーはある。
それが今や覇気はなく、何をしていても満たされない日々。
荒れていたあの頃とは違う、他の感覚が乙を支配していた。
「…何なんだ…」
乙はポツリと呟いた。
そんな乙の気持ちとは裏腹に、瀾と乙が学院内で出会う事は多かった。
音楽の授業が終わると、たまたま次に音楽室を使うのが瀾のクラスだったり、授業をサボり保健室で仮眠を取っていると体育で足を擦り剥けた瀾が保健室に入ってきたり。
すれ違いざまにプリントを落としたり。
勿論、こんな時も乙から瀾に話し掛ける事もなく、プリントを拾って追い掛けては、無言で瀾の持っている教科書の上に載せ、通り過ぎるだけ。
保健室の時も、困っている瀾に薬箱から絆創膏を取り、スッと渡すと保健室を後にする。
そんな事が続く中、いつの間にか乙は、瀾を目で追うようになっていた。
授業を受けていても、グラウンドで懸命に体育授業を受けている瀾をボゥっと見つめていた。
そんな時、小さな神流の声が聞こえる。
「乙、乙…!!」
それと同時に数学の教師の声が静かに響いた。
「月影さん、外に何かあるのかしら?
何をボゥっとしているの!!
そんなに余裕があるなら、この問題も解けるわよね?
前に来て解いてちょうだい!!」
厳しい顔で見つめる教師の視線に他のクラスメイトもソワソワと心配そうに、こちらを見つめていたが、乙はスッと席を立つと黒板に向かい、今初めて見た問題を難なく解くと静かに口を開く。
「…これで良いですか…?」
「……ッ、結構よ、席に戻って…」
少し面白くなさそうに教師はため息混じりに口をつく。
その夜、乙は寮の自分の部屋ではなく、とあるマンションにいた。
ベッドで一息ついている乙の隣で横になって、寄り添って来る一人の女性が口を開いた。
「本当に乙って意地悪ね…」
「…何が?」
クールに乙が答えると女性は、甘えたように上目遣いを送る。
「乙が日本に帰って来たって聞いて、しかも私の居る学院に編入してきて…
貴女を見つけた時、私がどれだけ嬉しかったか…
それなのに…」
「……」
「窓の外をずっとボーッと見つめて意地悪しちゃって。
〔私の授業〕そんなに詰まらなかった?」
それは数学の教師だった。
留学中、たまたま日本に帰ってきた時に知り合った乙のラブペットの1人だ。
乙は溜息混じりに口を開く。
「…だから謝ってるだろ?
それに先に意地悪したのはどっちだよ?
いきなり名指しで指してきて、どういうつもりだ?
俺達が、こんな顔見知りだって知れたらマズイんじゃないのか?」
「でもすぐ説いちゃったくせに。
許さない~!!
大人のお姉さんに恥をかかせた償いはしてもらうんだから…///」
女性は甘えたようにそう言うと、体を起こし乙の唇を奪った。
乙はそれを受けとめたが、やはり考える事は1つだった。
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