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これからはいい子になります……多分♡
体の痛みで目が覚める。柔らかいベッドと暖かい羽毛掛け。
回らない頭を一生懸命働かせて状況を確認する。これは…蓮様ベッド。ああそうか私あのあと完全に意識を失ってしまったんだ。きっと蓮様がお屋敷まで運んでくださったのね。またしてもお手間をお掛けしてしまったんだわ。
「おはよう」
さらりと髪を撫でられて目を向ける。
ベッドで本を読んでいた蓮様が至極穏やかな笑みを湛えて髪を撫でてくださっていた。
私は蓮様のベッドで休ませて頂いていたと理解し、嬉しくて頬が上がってしまう。
メイドのくせにご主人様と同じベッドで眠るなど、という人もいるが、これはご主人様が望まれたこと。私は嬉しくてたまらない。
「あ…れん、さま…」
お礼と謝罪をしたいのに、叫びすぎたのか思う様に呂律が回らない。
それでも蓮様はそれを咎めることなく笑った。
「大丈夫?」
「はい…あの…」
蓮様は至極穏やかなお顔をなさっていた。嵐は去ったのだと思い、それから申し訳なくて涙が出る。
声が出ない代わりにポロポロと涙がこぼれ、蓮様はやさしい指で雫を拭ってくださった。
「頑張ったね鈴。反省はした?」
「十分に…」
「鈴をここまで運んだことは気に止むことはないよ。だけど、」
すっと目を細められた蓮様に、私の心臓が凍りつく。
脳裏にはあの恐ろしい機械。電撃を受けた部分がびりびりと痛んだ。
「鈴がもしまた誰のものか分からなくなったら…」
見間違いじゃない。ベッドに座る蓮様の肩越しに、あの椅子が見える。
「あの椅子に座らせて分からせてあげるからね」
…蓮様は、どうしたらお怒りになるのかしら。
どくりと熱いものが足の間を伝った。
回らない頭を一生懸命働かせて状況を確認する。これは…蓮様ベッド。ああそうか私あのあと完全に意識を失ってしまったんだ。きっと蓮様がお屋敷まで運んでくださったのね。またしてもお手間をお掛けしてしまったんだわ。
「おはよう」
さらりと髪を撫でられて目を向ける。
ベッドで本を読んでいた蓮様が至極穏やかな笑みを湛えて髪を撫でてくださっていた。
私は蓮様のベッドで休ませて頂いていたと理解し、嬉しくて頬が上がってしまう。
メイドのくせにご主人様と同じベッドで眠るなど、という人もいるが、これはご主人様が望まれたこと。私は嬉しくてたまらない。
「あ…れん、さま…」
お礼と謝罪をしたいのに、叫びすぎたのか思う様に呂律が回らない。
それでも蓮様はそれを咎めることなく笑った。
「大丈夫?」
「はい…あの…」
蓮様は至極穏やかなお顔をなさっていた。嵐は去ったのだと思い、それから申し訳なくて涙が出る。
声が出ない代わりにポロポロと涙がこぼれ、蓮様はやさしい指で雫を拭ってくださった。
「頑張ったね鈴。反省はした?」
「十分に…」
「鈴をここまで運んだことは気に止むことはないよ。だけど、」
すっと目を細められた蓮様に、私の心臓が凍りつく。
脳裏にはあの恐ろしい機械。電撃を受けた部分がびりびりと痛んだ。
「鈴がもしまた誰のものか分からなくなったら…」
見間違いじゃない。ベッドに座る蓮様の肩越しに、あの椅子が見える。
「あの椅子に座らせて分からせてあげるからね」
…蓮様は、どうしたらお怒りになるのかしら。
どくりと熱いものが足の間を伝った。
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