26 / 62
月には不思議な力があるのか否か
しおりを挟む
隣の二階堂さんには変な癖がある。
考え事をして息詰まると部屋の壁を叩くのだ。
最初はびっくりしたけど、変な癖だと知ってからは何も怖くはない。
そんな……ちょっと変わっている二階堂さんは実は子供が大好きで何かと4歳の娘である夕凪を可愛がってくれるのだ。
時折、あたしたちは彼女をお茶に誘って一緒におしゃべりを楽しんでいる。訳あって近所に友人がいないあたしは彼女とのそんな時間を楽しみにしている。
今日は静かな満月の夜。
壁の音も今日はしない。月の光に誘われてあたしは夕凪と一緒にベランダに出ることにした。
――――――――――
秋にならなくても月見が好きなのは、月見には食べ物が付き物だからかもしれない。
丸い月がしっとりと光り、夜なのにそんなに暗いと感じない不思議な夜空をベランダから見上げてふとあたしはそんなことを思った。
たまにはちょっと夜風に当たって甘いものでも食べようと思ってベランダに出たら、今日は満月だった。
そういえば先日読んだ小説には満月は望月とも呼ばれるというようなことが書いてあった。月の兎の話だったから望月は餅つきで、兎が月で餅をついているという話となにか関係があるのかな……と思って読んでいたら……出てくるのは野球の話ばかりで、今一つよく分からない話だった。
それにしても月に不思議な力があると言う話は良く聞く話ではある。
果たして本当に不思議な力があるのだろうか。
こうやって少し明るい夜空を見ると確かに『月の不思議な力』はあるのかもしれないなあ……なんて感傷にひたってしまう。
言われてみれば月の引力は潮の満ち引きが関係するわけだし、不思議な力というより、月の力はあたしたちの生活にも密接に関係があるのかもしれない。
満月の時には出生率が上がると聞いたことがある。
確かお隣の夕凪ちゃんも14日生まれで満月に近い日に生まれている。
不思議な力というのはすごく人を惹きつける魅力がある。
それは自分ではできないことをお手軽に成し遂げることができるような気がするからだ。
月の力にもそういうものがあるのかもしれない。
ダイエットにしてもそうだ。
新月の時には月の引力がもっとも弱くなるので、何を食べても吸収しにくくなる……つまりダイエットには最適であるなんていう説まであるぐらいだ。
いや……
あたしの経験上……いつ食べても太るときには太るような気がする。
まあ多少は関係があるのかもしれないけど……。
正直、身体を動かすことが嫌いで、努力も人一倍嫌いなあたしだけど……
努力しなければ何も成せないことだけは分かる。
だからそんな不思議な力に頼ってはいけない。
手っ取り早く何かを行うことなんかできないのだ。
そうは言うもののダイエットに関しては何か楽して痩せられるものはないかな……と思う時もある。
てゆうか……そんな時ばかりだ。
あたしと同じようなことを思う人がたくさんいるからダイエットグッズは売れるのだ。
そういうのはダメだなあ……
あたしは夜空を見上げて思った。
月の光が優しく地上を照らしている。
ふと物音がするのでそっちを見てみるとお隣さんもお月見をしていた。
やっぱり月には不思議な力があるのかもしれない。
考え事をして息詰まると部屋の壁を叩くのだ。
最初はびっくりしたけど、変な癖だと知ってからは何も怖くはない。
そんな……ちょっと変わっている二階堂さんは実は子供が大好きで何かと4歳の娘である夕凪を可愛がってくれるのだ。
時折、あたしたちは彼女をお茶に誘って一緒におしゃべりを楽しんでいる。訳あって近所に友人がいないあたしは彼女とのそんな時間を楽しみにしている。
今日は静かな満月の夜。
壁の音も今日はしない。月の光に誘われてあたしは夕凪と一緒にベランダに出ることにした。
――――――――――
秋にならなくても月見が好きなのは、月見には食べ物が付き物だからかもしれない。
丸い月がしっとりと光り、夜なのにそんなに暗いと感じない不思議な夜空をベランダから見上げてふとあたしはそんなことを思った。
たまにはちょっと夜風に当たって甘いものでも食べようと思ってベランダに出たら、今日は満月だった。
そういえば先日読んだ小説には満月は望月とも呼ばれるというようなことが書いてあった。月の兎の話だったから望月は餅つきで、兎が月で餅をついているという話となにか関係があるのかな……と思って読んでいたら……出てくるのは野球の話ばかりで、今一つよく分からない話だった。
それにしても月に不思議な力があると言う話は良く聞く話ではある。
果たして本当に不思議な力があるのだろうか。
こうやって少し明るい夜空を見ると確かに『月の不思議な力』はあるのかもしれないなあ……なんて感傷にひたってしまう。
言われてみれば月の引力は潮の満ち引きが関係するわけだし、不思議な力というより、月の力はあたしたちの生活にも密接に関係があるのかもしれない。
満月の時には出生率が上がると聞いたことがある。
確かお隣の夕凪ちゃんも14日生まれで満月に近い日に生まれている。
不思議な力というのはすごく人を惹きつける魅力がある。
それは自分ではできないことをお手軽に成し遂げることができるような気がするからだ。
月の力にもそういうものがあるのかもしれない。
ダイエットにしてもそうだ。
新月の時には月の引力がもっとも弱くなるので、何を食べても吸収しにくくなる……つまりダイエットには最適であるなんていう説まであるぐらいだ。
いや……
あたしの経験上……いつ食べても太るときには太るような気がする。
まあ多少は関係があるのかもしれないけど……。
正直、身体を動かすことが嫌いで、努力も人一倍嫌いなあたしだけど……
努力しなければ何も成せないことだけは分かる。
だからそんな不思議な力に頼ってはいけない。
手っ取り早く何かを行うことなんかできないのだ。
そうは言うもののダイエットに関しては何か楽して痩せられるものはないかな……と思う時もある。
てゆうか……そんな時ばかりだ。
あたしと同じようなことを思う人がたくさんいるからダイエットグッズは売れるのだ。
そういうのはダメだなあ……
あたしは夜空を見上げて思った。
月の光が優しく地上を照らしている。
ふと物音がするのでそっちを見てみるとお隣さんもお月見をしていた。
やっぱり月には不思議な力があるのかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる