7 / 29
上司
しおりを挟む
相談室の勤務を初めて約1ケ月以上が経つが、相談の依頼が来たのは営業の石岡尚志くんと製造二課の松沢志保さんだけで、基本的にここの扉をノックするものはまだ少ない。
まだ開設して1ケ月ということで社内の知名度の問題もあるだろうし、前にも話したが『相談室に行く』ということに抵抗がある人も多いのかもしれない。
あたしの仕事は今のところ自分で探さない限りはないのだが、ないからといってさぼっているわけにもいかない。折からの寝不足も祟ってか……ついついパソコンの前で昼寝をしてしまうこともあるが、基本的には自分で仕事を探してやるように心がけている。
仕事など探せばいくらでも見つかるものだ。
よく新人の頃は何も分からずにうろうろして、手持無沙汰になって何度もトイレに行くということがあった。あの時も、仕事は自分で探すものだ……と先輩から教わった記憶がある。
ただ振り返って考えてみれば先輩の言っていることは少し無理があるように思う。
自分で探す……と言っても新入社員には社会の決まりも、社内での決まり事も分かっていないわけだし、何と言っても新人の頃は自分の会社がどういう仕組みでお金を儲けているのか……そして自分はその中のどの部分の仕事をしているのか……はっきり把握できなかったりするから、自分で仕事を探すというのは彼らにとっては非常に難しいのである。
まあ……。
あたしぐらい経験を積んで、どこの部署に行ってもお局扱いされる歳になるとそういうこともないのだが、こうやって自分で仕事を探してるとそんな昔のことをふと思い出してしまう。
ここ最近でのあたしの仕事は専ら、ここでの仕事を通じて必要だと感じたものを用意するということ。
コーヒーや紅茶などの飲み物を給湯室に行かなくても準備できるように、部屋にポットを用意してもらうことにした。これに関しては総務の古い備品があったので使わせてもらうことにした。必要な物品をそろえるという仕事は得意だ。
なにせ、前に働いていたのは総務だし、総務の主任は杉浦さんなので何かと便宜を図ってくれる。
杉浦さんは心配してちょくちょく相談室に顔を出してくれる。
そのたびに相談室のこまごまとしたことをあたしは杉浦さんと話しあう。
その時に必要な物品は杉浦さんにお願いしているのである。
と……同時に……。
あたし自身、杉浦さんに話を聞いてもらったりしている。
今日もランチが終わってすぐの時間に杉浦さんは相談室にやってきた。
『夜、眠れないんですよ……やっぱり病院に行った方がいいですかね?』
『う――ん……そうねえ……』
『悪い夢ばかり見てしまって……』
不思議なもので自分の悩みを吐露しているときは相手の返事が待てなくなる。
杉浦さんが考えている数秒の、その時間が待てないのだ。
苦しいから1秒でも早く答えが欲しい。
こんな状態から救ってほしい。
そう思ってしまう。
でも……
答えなんかない。
誰もあたしを救うことなんかできない。
これは自分自身の問題であって自分自身で折り合いをつけるしかない。
『そう……それはつらいわねえ……』
『はい……』
『那珂さんはどう思ってるの?』
『どう??』
『病院に行った方がいいと思ってるの?』
その判断がつきかねるのであたしは杉浦さんに聞いた……。
だけど彼女は安易に答えを言わない。どんな問題を相談しても彼女のやり方はそうなのだ。相談者が結論を出せるようにアドバイスを出すだけ。
このやり方は功を奏しており、彼女は問題ありの部署に飛んで行ってはそこの部署の立て直しを図っている。たぶんそれは彼女自身の有能さだけではなく、そういう相談にのれる力……『相談力』とでも言うものだろうか……それがあるからだとあたしは思っている。
結局のところ悩みの答えは自分自身が持っているはずなのだ。
でも、この人に話せば、なんとなくその答えが見つかるような気がする……。
そんな気にさせてくれる人なのである。
病院に行くにしてもそうでないにしても……それはあたし自身が決めなければいけない。
あたしはそのことを再確認できた。
『まだ大丈夫かな? って思います。』
『ホントに大丈夫??』
杉浦さんは念を押してきた。
念を押されると急に不安になってしまう。
『大丈夫……だと思います……』
『ここの勤務のことはそんなに気にしなくてもいいのよ』
不安になって下を向いてしまったあたしに杉浦さんは優しく言ってくれた。
そんな彼女の気遣いは感じるものの、あたしは相談室の勤務のことはそんなに気にしてはいなかった。もちろんまったく気にしていないというわけではないのだけど。
本当はもう限界だ。
本当はもう何もやりたくない。
本当は仕事なんてできない。
あたしの心の奥底にはそんな弱気なあたしがいる。
だからあたしは意を決して言った。
『大丈夫です。もう少し……なんとか……』
弱気な自分に負けてしまえば、もう二度と立ち上がれなくなるかもしれない。
だから辛いけどがんばろう……
そんなことは口に出せないけど、もしかしたら杉浦さんにはお見通しなのかもしれない。
『そう……。まあ、時間が解決してくれる場合もあるからね』
『はい……』
『でも自分でもう限界……と思ったら病院に行くのよ』
今回もやはり杉浦さんはあたしに結論を出させた。
どちらがいいとは絶対に言わない。
でもそれでいいと思う。
あたし自身、杉浦さんに相談すると、自分が今、どうしたいのかが分かる。
まだあたしはがんばれる。
病院に行くのはもう少しつらくなったらでいい。
内なるあたしの心の声はそう言っているのだ。
『ところで、この部屋……音楽があればいいわね』
杉浦さんは無機質な相談室を見回して言った。
実はあたしも同じことを思っていた。
というのも、相談者がここに来たときは沈黙から始まることが多いからだ。相談を受ける方のあたしは沈黙を恐れないようにしているが、相談者の方はそうではないだろう。自分が今抱えている悩みをどうやって言葉にしていいのか……いざこういうところに来るとうまく言えないことが多く、何から話しだしたらいいかも分からず、最初、沈黙になってしまうのだ。
その沈黙の時間になんの音もなく無機質に時間が過ぎるなら、相談者はその沈黙が嫌で、もうここには来ないかもしれない。
音楽に関しては備品をお願いしなくてもパソコンから流せることができるので問題はない。ラジオにしたい場合もネットからラジオが聞けるわけだし……ずいぶん便利な世の中になったものだ。
『パソコンから流せるからそうしようかなって思っているんですよ』
『パソコンから?』
杉浦さんは不思議そうに言った。
彼女は年齢相応にあまりパソコン関連の話には強くない。
昔はレコード、あたしが若かった頃はカセットテープやCD。少し進んでMD。
今はHD(ハードディスク)に音楽を入れて持ち歩くのがスタンダードになっているが、その辺の話は当然のごとく彼女には分からないだろう。
最近ではパソコンでなんでもできるようになった。
『今はパソコンである程度なんでもできるんですよ』
『そうなの。すごいのねえ』
杉浦さんは心底感心したように言った。
そういえば彼女が何かの書類を作るとき……草案は手書きで作って、端末入力は若い子がやっていることが多い。
任せるところは任せる……というメリハリがあり、自分にできないことに関しては若い子をしっかりほめることもできるところも杉浦さんの年齢の人でできる人は少ない。
人間は歳をとると自分の間違いを認めたがらない。
しかし、そんな自分を自分で理解しようともせずに若い子を全否定する人がいる。あたし自身、すでに中堅ぐらいの年齢になっているから気を付けなければいけないのだが、そういったことは自覚しながら気を付けないと、知らないうちに『若いくせに……』と若い子を否定してしまいがちになってしまうのだ。
『経験』というもの以外は若い子の方が時代に柔軟に対応していくことができている。
まさに『時代は若者が作っていく』のである。
そういうことをちゃんと理解しながら、自分にできないことを若い子に任せ、その柔軟性や勢いの部分を心から認めることがしっかりできているのが杉浦さんのすごいところだ。
あたしもできればこうやって年をとりたい。
『そういや社内報にも載せなきゃいけないことがたくさんありますよね』
社内での相談室の知名度を上げるためにも、社内報を利用して宣伝しようと言う話は以前から杉浦さんと話していたことだ。
社内報に載せる記事に関してはちゃんとしたフォームがあって、それを社内のネットワークからダウンロードして、そこに記事を書かなければならない。
記事の内容も写真やイラストを載せたかったり、レイアウトを変えたかったりする場合は担当者と話し合わなければならないのだ。
この件に関しては少し端末操作ができる人間でないと厳しい仕事ではあるのだが、そこに関してはあたしができるので問題はない。ただ、記事の内容だけを杉浦さんにチェックしてもらおうと思ったのだ。
『思いつくところからでいいから少しずつ記事にしておいてくれる?』
『はい』
『急がなくていいからね』
杉浦さんは笑顔で言った。
彼女は絶対に仕事を急かさない。
そして急かされないとそこに余裕が生まれる。
だからいい仕事ができる。
逆に急ぎの仕事であるときは自分も手伝ったり、その分野が得意な社員を集めてその仕事に当たらせたり……。
彼女の下で働いている社員はみんな口をそろえて『やりやすい』と言う。
それは彼女の管理能力の高さを物語っている。
とにかくその管理能力に関しては当然の話ではあるが、あたしには到底まねできない。
恐らく、彼女がこの会社でこうやってある程度の地位でいられるのはこの管理能力を買われてのことなんだろうと思う。
いくつかの打ち合わせをして、杉浦さんは相談室を出て行った。
まだ開設して1ケ月ということで社内の知名度の問題もあるだろうし、前にも話したが『相談室に行く』ということに抵抗がある人も多いのかもしれない。
あたしの仕事は今のところ自分で探さない限りはないのだが、ないからといってさぼっているわけにもいかない。折からの寝不足も祟ってか……ついついパソコンの前で昼寝をしてしまうこともあるが、基本的には自分で仕事を探してやるように心がけている。
仕事など探せばいくらでも見つかるものだ。
よく新人の頃は何も分からずにうろうろして、手持無沙汰になって何度もトイレに行くということがあった。あの時も、仕事は自分で探すものだ……と先輩から教わった記憶がある。
ただ振り返って考えてみれば先輩の言っていることは少し無理があるように思う。
自分で探す……と言っても新入社員には社会の決まりも、社内での決まり事も分かっていないわけだし、何と言っても新人の頃は自分の会社がどういう仕組みでお金を儲けているのか……そして自分はその中のどの部分の仕事をしているのか……はっきり把握できなかったりするから、自分で仕事を探すというのは彼らにとっては非常に難しいのである。
まあ……。
あたしぐらい経験を積んで、どこの部署に行ってもお局扱いされる歳になるとそういうこともないのだが、こうやって自分で仕事を探してるとそんな昔のことをふと思い出してしまう。
ここ最近でのあたしの仕事は専ら、ここでの仕事を通じて必要だと感じたものを用意するということ。
コーヒーや紅茶などの飲み物を給湯室に行かなくても準備できるように、部屋にポットを用意してもらうことにした。これに関しては総務の古い備品があったので使わせてもらうことにした。必要な物品をそろえるという仕事は得意だ。
なにせ、前に働いていたのは総務だし、総務の主任は杉浦さんなので何かと便宜を図ってくれる。
杉浦さんは心配してちょくちょく相談室に顔を出してくれる。
そのたびに相談室のこまごまとしたことをあたしは杉浦さんと話しあう。
その時に必要な物品は杉浦さんにお願いしているのである。
と……同時に……。
あたし自身、杉浦さんに話を聞いてもらったりしている。
今日もランチが終わってすぐの時間に杉浦さんは相談室にやってきた。
『夜、眠れないんですよ……やっぱり病院に行った方がいいですかね?』
『う――ん……そうねえ……』
『悪い夢ばかり見てしまって……』
不思議なもので自分の悩みを吐露しているときは相手の返事が待てなくなる。
杉浦さんが考えている数秒の、その時間が待てないのだ。
苦しいから1秒でも早く答えが欲しい。
こんな状態から救ってほしい。
そう思ってしまう。
でも……
答えなんかない。
誰もあたしを救うことなんかできない。
これは自分自身の問題であって自分自身で折り合いをつけるしかない。
『そう……それはつらいわねえ……』
『はい……』
『那珂さんはどう思ってるの?』
『どう??』
『病院に行った方がいいと思ってるの?』
その判断がつきかねるのであたしは杉浦さんに聞いた……。
だけど彼女は安易に答えを言わない。どんな問題を相談しても彼女のやり方はそうなのだ。相談者が結論を出せるようにアドバイスを出すだけ。
このやり方は功を奏しており、彼女は問題ありの部署に飛んで行ってはそこの部署の立て直しを図っている。たぶんそれは彼女自身の有能さだけではなく、そういう相談にのれる力……『相談力』とでも言うものだろうか……それがあるからだとあたしは思っている。
結局のところ悩みの答えは自分自身が持っているはずなのだ。
でも、この人に話せば、なんとなくその答えが見つかるような気がする……。
そんな気にさせてくれる人なのである。
病院に行くにしてもそうでないにしても……それはあたし自身が決めなければいけない。
あたしはそのことを再確認できた。
『まだ大丈夫かな? って思います。』
『ホントに大丈夫??』
杉浦さんは念を押してきた。
念を押されると急に不安になってしまう。
『大丈夫……だと思います……』
『ここの勤務のことはそんなに気にしなくてもいいのよ』
不安になって下を向いてしまったあたしに杉浦さんは優しく言ってくれた。
そんな彼女の気遣いは感じるものの、あたしは相談室の勤務のことはそんなに気にしてはいなかった。もちろんまったく気にしていないというわけではないのだけど。
本当はもう限界だ。
本当はもう何もやりたくない。
本当は仕事なんてできない。
あたしの心の奥底にはそんな弱気なあたしがいる。
だからあたしは意を決して言った。
『大丈夫です。もう少し……なんとか……』
弱気な自分に負けてしまえば、もう二度と立ち上がれなくなるかもしれない。
だから辛いけどがんばろう……
そんなことは口に出せないけど、もしかしたら杉浦さんにはお見通しなのかもしれない。
『そう……。まあ、時間が解決してくれる場合もあるからね』
『はい……』
『でも自分でもう限界……と思ったら病院に行くのよ』
今回もやはり杉浦さんはあたしに結論を出させた。
どちらがいいとは絶対に言わない。
でもそれでいいと思う。
あたし自身、杉浦さんに相談すると、自分が今、どうしたいのかが分かる。
まだあたしはがんばれる。
病院に行くのはもう少しつらくなったらでいい。
内なるあたしの心の声はそう言っているのだ。
『ところで、この部屋……音楽があればいいわね』
杉浦さんは無機質な相談室を見回して言った。
実はあたしも同じことを思っていた。
というのも、相談者がここに来たときは沈黙から始まることが多いからだ。相談を受ける方のあたしは沈黙を恐れないようにしているが、相談者の方はそうではないだろう。自分が今抱えている悩みをどうやって言葉にしていいのか……いざこういうところに来るとうまく言えないことが多く、何から話しだしたらいいかも分からず、最初、沈黙になってしまうのだ。
その沈黙の時間になんの音もなく無機質に時間が過ぎるなら、相談者はその沈黙が嫌で、もうここには来ないかもしれない。
音楽に関しては備品をお願いしなくてもパソコンから流せることができるので問題はない。ラジオにしたい場合もネットからラジオが聞けるわけだし……ずいぶん便利な世の中になったものだ。
『パソコンから流せるからそうしようかなって思っているんですよ』
『パソコンから?』
杉浦さんは不思議そうに言った。
彼女は年齢相応にあまりパソコン関連の話には強くない。
昔はレコード、あたしが若かった頃はカセットテープやCD。少し進んでMD。
今はHD(ハードディスク)に音楽を入れて持ち歩くのがスタンダードになっているが、その辺の話は当然のごとく彼女には分からないだろう。
最近ではパソコンでなんでもできるようになった。
『今はパソコンである程度なんでもできるんですよ』
『そうなの。すごいのねえ』
杉浦さんは心底感心したように言った。
そういえば彼女が何かの書類を作るとき……草案は手書きで作って、端末入力は若い子がやっていることが多い。
任せるところは任せる……というメリハリがあり、自分にできないことに関しては若い子をしっかりほめることもできるところも杉浦さんの年齢の人でできる人は少ない。
人間は歳をとると自分の間違いを認めたがらない。
しかし、そんな自分を自分で理解しようともせずに若い子を全否定する人がいる。あたし自身、すでに中堅ぐらいの年齢になっているから気を付けなければいけないのだが、そういったことは自覚しながら気を付けないと、知らないうちに『若いくせに……』と若い子を否定してしまいがちになってしまうのだ。
『経験』というもの以外は若い子の方が時代に柔軟に対応していくことができている。
まさに『時代は若者が作っていく』のである。
そういうことをちゃんと理解しながら、自分にできないことを若い子に任せ、その柔軟性や勢いの部分を心から認めることがしっかりできているのが杉浦さんのすごいところだ。
あたしもできればこうやって年をとりたい。
『そういや社内報にも載せなきゃいけないことがたくさんありますよね』
社内での相談室の知名度を上げるためにも、社内報を利用して宣伝しようと言う話は以前から杉浦さんと話していたことだ。
社内報に載せる記事に関してはちゃんとしたフォームがあって、それを社内のネットワークからダウンロードして、そこに記事を書かなければならない。
記事の内容も写真やイラストを載せたかったり、レイアウトを変えたかったりする場合は担当者と話し合わなければならないのだ。
この件に関しては少し端末操作ができる人間でないと厳しい仕事ではあるのだが、そこに関してはあたしができるので問題はない。ただ、記事の内容だけを杉浦さんにチェックしてもらおうと思ったのだ。
『思いつくところからでいいから少しずつ記事にしておいてくれる?』
『はい』
『急がなくていいからね』
杉浦さんは笑顔で言った。
彼女は絶対に仕事を急かさない。
そして急かされないとそこに余裕が生まれる。
だからいい仕事ができる。
逆に急ぎの仕事であるときは自分も手伝ったり、その分野が得意な社員を集めてその仕事に当たらせたり……。
彼女の下で働いている社員はみんな口をそろえて『やりやすい』と言う。
それは彼女の管理能力の高さを物語っている。
とにかくその管理能力に関しては当然の話ではあるが、あたしには到底まねできない。
恐らく、彼女がこの会社でこうやってある程度の地位でいられるのはこの管理能力を買われてのことなんだろうと思う。
いくつかの打ち合わせをして、杉浦さんは相談室を出て行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる