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分かってないのは分かってるのだけどそれだけでは済まない話。
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今度の改正でモニタリングをオンラインにしてもいいとあった。
モニタリングというのはケアマネジャーが立てたケアプランがその利用者に有効に働いているか……とか、紹介したサービスを利用者が満足しているかどうかとか……そういうことを月に1回利用者の自宅に訪問して聞き取って、ケアプランに落とし込んでいく作業のことである。
モニタリングをオンラインで……。
おお!!
やっと分かってくれたか!!
モニタリングなど電話で十分なのだよ。
電話して『来てほしい』と言った利用者だけ訪問すれば十分なのだ。
もしくは何か問題が起こった時だけ訪問して話をすればいい。
それだって高齢者を相手にしているのだから、けっこう忙しいと思うのだけど、状態が安定している利用者を電話で様子を見るだけで済ますことができるのなら、ケアマネジャーの業務は随分と負担軽減することができるのだ。
いやあ……。
久しぶりに納得できる改正じゃん。
すごいじゃん。
厚生省。
もう見直したよ。
そう思って詳しく改正内容を見たのだけど……
《 オンラインモニタリングの実施要件 》
(1)利用者の同意を得ること。
(2)サービス担当者会議などで主治医、サービス事業者らから以下の合意が得られていること。
◯ 主治医の所見も踏まえ、頻繁なケアプランの変更が想定されないなど、利用者の状態が安定していること。
◯ 家族らのサポートがある場合も含め、利用者がテレビ電話などを介して意思表示できること。
◯ テレビ電話などを活用したモニタリングでは収集できない情報について、他のサービス事業者との連携により収集すること(*)。
* 情報連携シートなど一定の様式を用いた仕組みを想定。
(3)居宅介護支援は少なくとも2ヵ月に1回、介護予防支援は少なくとも6ヵ月に1回は利用者の居宅を訪問すること。
何これ?
意味ないじゃん。
まず大前提として……。
高齢者がテレビ電話使えると思う?
テレビ電話どころか、LINE……いやスマホだって満足に使えない人が多い。
『子供に言われてスマホにしたら……電話が鳴っても出方が分からなくなったのよ』
こんなこと言う人までいるのだ。
無理でしょ。
絶対に……。
それでもって……主治医の所見??
家族の話が信頼性があるのなら、主治医の所見をとるという行為が返って負担じゃないだろうか。
毎月、訪問をテレビ電話に変えるために、忙しい主治医の先生に電話で確認とるの?
主治医の先生だって迷惑だと思うな……。
てゆうかそんなことをいちいちするぐらいなら毎月訪問した方が早い。
ケアマネジャーの負担軽減……。
絶対にする気ないよね。
これって本来は、家族と同居していて、明らかにそこそこ元気で、病院にも2ヶ月に1回ぐらいしか行ってませんっていう人がモニタリングを省略できるという話しなんじゃないのかな。
逆に言えば独居の人に関しては確実に訪問してね、ということなら大いに分かる話なんだけど……。
てゆうか実施要件がめんどくさすぎる……。
大体、モニタリングの訪問前には電話でアポイントをとるのだけど……
『調子はいかがですか?』
『うん。変わりないかな』
『そうですか。それは良かったです。ちなみに今月の定期訪問なのですが……』
こんな感じで話を進めていくのである。
この時点で問題が生じている場合はその問題についてその場で話してくれる人が大半であり、この時点で様子は九分九厘、把握できるのだ。
モニタリングに関しては電話して問題があれば訪問すればいいし、特になければしないというスタンスで良いのではないかとボクは強く思う。
今まで、電話で『変わりない』と言っていた利用者が訪問したら実は大きな問題を抱えていたというケースはボクの10年以上のケアマネジャーの経験の中では0件だ。
はっきり言う。
0件なのである。
それなのに訪問する必要あるのか?
まあ……分かってたよ。
法律作っている人たちが現場を分かっていないことは……。
いつの時代も……
どの業界においても……
そうだもんね。
でも……。
医療福祉の現場はセーフティーネットでもある。
誰もやる人がいなくなったら困っちゃいますよ……という話。
今回の改正でさらにケアマネジャーは少なくなるだろう。
モニタリングというのはケアマネジャーが立てたケアプランがその利用者に有効に働いているか……とか、紹介したサービスを利用者が満足しているかどうかとか……そういうことを月に1回利用者の自宅に訪問して聞き取って、ケアプランに落とし込んでいく作業のことである。
モニタリングをオンラインで……。
おお!!
やっと分かってくれたか!!
モニタリングなど電話で十分なのだよ。
電話して『来てほしい』と言った利用者だけ訪問すれば十分なのだ。
もしくは何か問題が起こった時だけ訪問して話をすればいい。
それだって高齢者を相手にしているのだから、けっこう忙しいと思うのだけど、状態が安定している利用者を電話で様子を見るだけで済ますことができるのなら、ケアマネジャーの業務は随分と負担軽減することができるのだ。
いやあ……。
久しぶりに納得できる改正じゃん。
すごいじゃん。
厚生省。
もう見直したよ。
そう思って詳しく改正内容を見たのだけど……
《 オンラインモニタリングの実施要件 》
(1)利用者の同意を得ること。
(2)サービス担当者会議などで主治医、サービス事業者らから以下の合意が得られていること。
◯ 主治医の所見も踏まえ、頻繁なケアプランの変更が想定されないなど、利用者の状態が安定していること。
◯ 家族らのサポートがある場合も含め、利用者がテレビ電話などを介して意思表示できること。
◯ テレビ電話などを活用したモニタリングでは収集できない情報について、他のサービス事業者との連携により収集すること(*)。
* 情報連携シートなど一定の様式を用いた仕組みを想定。
(3)居宅介護支援は少なくとも2ヵ月に1回、介護予防支援は少なくとも6ヵ月に1回は利用者の居宅を訪問すること。
何これ?
意味ないじゃん。
まず大前提として……。
高齢者がテレビ電話使えると思う?
テレビ電話どころか、LINE……いやスマホだって満足に使えない人が多い。
『子供に言われてスマホにしたら……電話が鳴っても出方が分からなくなったのよ』
こんなこと言う人までいるのだ。
無理でしょ。
絶対に……。
それでもって……主治医の所見??
家族の話が信頼性があるのなら、主治医の所見をとるという行為が返って負担じゃないだろうか。
毎月、訪問をテレビ電話に変えるために、忙しい主治医の先生に電話で確認とるの?
主治医の先生だって迷惑だと思うな……。
てゆうかそんなことをいちいちするぐらいなら毎月訪問した方が早い。
ケアマネジャーの負担軽減……。
絶対にする気ないよね。
これって本来は、家族と同居していて、明らかにそこそこ元気で、病院にも2ヶ月に1回ぐらいしか行ってませんっていう人がモニタリングを省略できるという話しなんじゃないのかな。
逆に言えば独居の人に関しては確実に訪問してね、ということなら大いに分かる話なんだけど……。
てゆうか実施要件がめんどくさすぎる……。
大体、モニタリングの訪問前には電話でアポイントをとるのだけど……
『調子はいかがですか?』
『うん。変わりないかな』
『そうですか。それは良かったです。ちなみに今月の定期訪問なのですが……』
こんな感じで話を進めていくのである。
この時点で問題が生じている場合はその問題についてその場で話してくれる人が大半であり、この時点で様子は九分九厘、把握できるのだ。
モニタリングに関しては電話して問題があれば訪問すればいいし、特になければしないというスタンスで良いのではないかとボクは強く思う。
今まで、電話で『変わりない』と言っていた利用者が訪問したら実は大きな問題を抱えていたというケースはボクの10年以上のケアマネジャーの経験の中では0件だ。
はっきり言う。
0件なのである。
それなのに訪問する必要あるのか?
まあ……分かってたよ。
法律作っている人たちが現場を分かっていないことは……。
いつの時代も……
どの業界においても……
そうだもんね。
でも……。
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誰もやる人がいなくなったら困っちゃいますよ……という話。
今回の改正でさらにケアマネジャーは少なくなるだろう。
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