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たのしかったこと、わくわくしたことを わすれてしまうのは
まってあさ
を けると、ぼくの たのしかったこと、わくわくしたことが えてしまっている。

ねむいのを がまんすれば、
もしかしたら、もしかする。

ねむったあとの 世界せかいに こっそり かけていく ぼくを
ねむった ふりをした ぼくが こっそり つけるかもしれない。

ぼくの らない ぼくが かけていく ところ。
こっそり 薄目うすめから のぞいて みれば、
きっと 向こうの 世界が える。

きっと える。
そうしたら、ぼくは ぜんぶ おもす。

わすれてしまった たのしいこと、わくわく すること。

だから ねむったぼくが でかけていく そのときまで、
ぼくは ねむったふりをして、こっそり ている。

ねむったあとの 世界せかい に かけていくぼくを。

だから あと ちょっとだけ、きて いたいのに。

きて いたいのに。

ねむらずに いたいのに。

こくり。

スライムが ぺたりと はりつくように、
ふとんに ぺたりと はりついちゃって。

を じちゃって。
まぶたが かなく なっちゃって。

を けると またあさ



そんな ある、しょうたいじょうが とどく ゆめをみた。




差出人さしだしにんは かぜの 旅人たびびと
あめの ドロップ?

なに これ?

ほしのプリン王子おうじ
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