上 下
11 / 11

11.

しおりを挟む
よるの おうちの しょうたいじょう。

を開くと ほら てのひらに。
しっかり のこされた よるのおうちのしょうたいじょう。

「ほら!」
でも、おかあさんったら、くびをかしげる だけだった。
「なあに?」
どうやら おかあさんには、えない みたい。

ぼくには えて、おかあさんは えない。

おかあさんは、よるのおうちに いけない。
とっても ざんねんな ことだけど。

だから、いっぱい はなして あげなくっちゃ。
たのしかったこと、わくわくしたこと、たくさん はなして あげなくっちゃ。


今夜こんやは だれに えるだろう。

しょうたいじょうは、きっと ほしのプリン王子おうじから。
今夜こんやは、ほしのプリン王子おうじに わなくっちゃ。

今夜こんや、きっとえる。

ねがって、
ねがって、

おもって、
おもって。

そうすれば、きっとえる。

プリン惑星わくせいの、ほしのプリン王子おうじ

って、おれい いわなくっちゃ。
しょうたいじょうを ありがとう っていわなくっちゃ。

いわなくっちゃ。
いわなくっちゃ。

めると、まえに ほしのプリン王子おうじっていた。




おしまい
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...