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14. 埃の被ったゲイポルノ
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俺たちが俺の記憶喪失というハプニングだかトラブルだかを乗り越え、改めて恋人同士になって、それから一年が経過した。
俺とイドは、広い敷地の中で解放的に、いつでもどこでも、睦み合う。
俺が痴態を見せれば見せるほどイドが喜ぶから、イドのための、俺を監視するためのカメラをそこかしこに仕掛けることを、俺は許した。
イドに後で見られていることを期待して、イドが二階で仕事をしている最中、リビングで一人アナニーする。
カメラのあるトイレで、卑猥な格好で小用をたす。
バイブを突っ込んだ下半身を見せつけながら、家事をする。
日を追うごとに、俺の性癖が捻じ曲げられていくのを感じた。
ノンケだったはずなのに、イドのおちんぽの奴隷にされてしまっている。
知らないほうが幸せだった、なんてことはなかった。
毎日が幸せ過ぎて、平和過ぎて、ある意味怖かった。
そんなある日、イドはリモートでは駄目な仕事が入ったらしく、珍しく一日家にいなかった。
「いい子にしててくださいね」
おでこにキスを落とし、名残惜しそうに去って行く背中を見送ったのは早朝で、仕事で疲れて帰宅したイドのお楽しみのための、俺のエロい姿も先ほど仕込んだところだ。
「うーん、暇だなぁ」
毎日一日中この家のことをしているからか、掃除も行き届いていて気になるところはない。
ならばと庭いじりをせっせとしていたところ、日に焼けてしまった。
そのためイドが庭には業者を入れてしまったので、更にやることがない。
イドは夕飯を外ですませてくるので気合の入った食事を用意する必要もないし、サブスクで観たいものも今は特にない。
なんという、贅沢な生活。
なんとなしにスマホで時間を潰しながら、ふと思い出した。
そういえば、今日は街でお祭りがあるんだっけ。
イドはこの日、俺とお祭りに行くんだと言って二人のお出掛けを楽しみにしていたから、今日の抜けられない仕事が入った時にはとてもがっかりしていた。
二人で行けないなら行くつもりはなかったけれど、こんなに暇なら一人で行って、時間でも潰そうかな。
それはとてもいい考えに思えて、ソファの上で起き上がる。
それでも祭りは、まだまだ始まっていない。
「何しようかなぁ……」
イドが恋しくなって、つい二階を見上げた。
本人はいなけど、普段はそこにイドの気配を感じるから、二階を見上げるのは癖になっている。
「……そうだ、二階」
イドがいる時は、二階に俺が行くのを止められる。
でも、今はいない。
「二階だって、たまには掃除しなきゃな」
俺は悪戯心が沸いて、腕まくりをしながら二階へあがった。
帰宅したイドが見たら、慌ててしまうかもしれない。
しかし、もう大丈夫だと、そろそろ安心して貰いたい。
イドの仕事部屋、そして寝室を丁寧に掃除したあと、要らない物が押し込められている物置代わりの小さな部屋の整理をした。
「あれ? 何も書いてない……」
脚立を使い、一番奥のほう、乱雑に置かれた段ボールを引っ張り出して、俺は首を傾げる。
イドは元々整理整頓が得意な人だから、こんなふうに扱われているもののほうが目立ってしまう。
思ったより軽いその段ボールを持って脚立を降り、床に置いて開けると、そこには男同士のAV、ゲイポルノが大量に詰まっていた。
「イドぉ……」
俺がいるのに、こんなものでヌいているのかと一瞬イラっとする。
しかし、その段ボールに溜まった埃に気づいて、怒りが収まっていく。
俺だって、イドと付き合う前は普通にAV見てたしな。
同性愛者のイドが、こうしたものでヌいてたって、文句言えないよな。
きっと、俺と恋人同士になったから、要らなくなったのだろう。
それくらい、イドの性生活を満足させていると思えば、むしろふんわりとした喜びが胸に広がった。
「イドって、どんなもの見てるのかな」
いくつか手にして、表紙のパッケージを見る。
可愛い系の男の子よりも、カッコイイ系の男が好きなようだ。
俄然、興味が沸いてしまった。
俺が見たって、怒らないよな。
むしろ、二階に上がったことのほうが、怒られそうだ。
俺は試しに、適当に三つほどそのゲイポルノを手にして、一階へ降りた。
俺とイドは、広い敷地の中で解放的に、いつでもどこでも、睦み合う。
俺が痴態を見せれば見せるほどイドが喜ぶから、イドのための、俺を監視するためのカメラをそこかしこに仕掛けることを、俺は許した。
イドに後で見られていることを期待して、イドが二階で仕事をしている最中、リビングで一人アナニーする。
カメラのあるトイレで、卑猥な格好で小用をたす。
バイブを突っ込んだ下半身を見せつけながら、家事をする。
日を追うごとに、俺の性癖が捻じ曲げられていくのを感じた。
ノンケだったはずなのに、イドのおちんぽの奴隷にされてしまっている。
知らないほうが幸せだった、なんてことはなかった。
毎日が幸せ過ぎて、平和過ぎて、ある意味怖かった。
そんなある日、イドはリモートでは駄目な仕事が入ったらしく、珍しく一日家にいなかった。
「いい子にしててくださいね」
おでこにキスを落とし、名残惜しそうに去って行く背中を見送ったのは早朝で、仕事で疲れて帰宅したイドのお楽しみのための、俺のエロい姿も先ほど仕込んだところだ。
「うーん、暇だなぁ」
毎日一日中この家のことをしているからか、掃除も行き届いていて気になるところはない。
ならばと庭いじりをせっせとしていたところ、日に焼けてしまった。
そのためイドが庭には業者を入れてしまったので、更にやることがない。
イドは夕飯を外ですませてくるので気合の入った食事を用意する必要もないし、サブスクで観たいものも今は特にない。
なんという、贅沢な生活。
なんとなしにスマホで時間を潰しながら、ふと思い出した。
そういえば、今日は街でお祭りがあるんだっけ。
イドはこの日、俺とお祭りに行くんだと言って二人のお出掛けを楽しみにしていたから、今日の抜けられない仕事が入った時にはとてもがっかりしていた。
二人で行けないなら行くつもりはなかったけれど、こんなに暇なら一人で行って、時間でも潰そうかな。
それはとてもいい考えに思えて、ソファの上で起き上がる。
それでも祭りは、まだまだ始まっていない。
「何しようかなぁ……」
イドが恋しくなって、つい二階を見上げた。
本人はいなけど、普段はそこにイドの気配を感じるから、二階を見上げるのは癖になっている。
「……そうだ、二階」
イドがいる時は、二階に俺が行くのを止められる。
でも、今はいない。
「二階だって、たまには掃除しなきゃな」
俺は悪戯心が沸いて、腕まくりをしながら二階へあがった。
帰宅したイドが見たら、慌ててしまうかもしれない。
しかし、もう大丈夫だと、そろそろ安心して貰いたい。
イドの仕事部屋、そして寝室を丁寧に掃除したあと、要らない物が押し込められている物置代わりの小さな部屋の整理をした。
「あれ? 何も書いてない……」
脚立を使い、一番奥のほう、乱雑に置かれた段ボールを引っ張り出して、俺は首を傾げる。
イドは元々整理整頓が得意な人だから、こんなふうに扱われているもののほうが目立ってしまう。
思ったより軽いその段ボールを持って脚立を降り、床に置いて開けると、そこには男同士のAV、ゲイポルノが大量に詰まっていた。
「イドぉ……」
俺がいるのに、こんなものでヌいているのかと一瞬イラっとする。
しかし、その段ボールに溜まった埃に気づいて、怒りが収まっていく。
俺だって、イドと付き合う前は普通にAV見てたしな。
同性愛者のイドが、こうしたものでヌいてたって、文句言えないよな。
きっと、俺と恋人同士になったから、要らなくなったのだろう。
それくらい、イドの性生活を満足させていると思えば、むしろふんわりとした喜びが胸に広がった。
「イドって、どんなもの見てるのかな」
いくつか手にして、表紙のパッケージを見る。
可愛い系の男の子よりも、カッコイイ系の男が好きなようだ。
俄然、興味が沸いてしまった。
俺が見たって、怒らないよな。
むしろ、二階に上がったことのほうが、怒られそうだ。
俺は試しに、適当に三つほどそのゲイポルノを手にして、一階へ降りた。
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