VR体験にご用心

イセヤ レキ

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「はぁ?VRってそんなすげーの!?」
「古いな、今やそんな時代な訳よ」

中野のドヤ顔に、半信半疑な俺。

「……1日だけでいいから、俺にも貸せよ」
「嫌だ。俺のメイヤちゃんがお前に汚される」
「他のキャラ狙うから、貸せよ。やらせてくれたら、今の話信じるって!」
「何だその上から目線なお願いは!!」

中野の肩を掴んで揺さぶりながら、俺はこいつが持つVRをやりたくて堪らなくなった。いや、むしろ殴ってでも借りてやる。
だってそーだろ?ピカピカの童貞、最新式VRで擬似セックス体験が出来ると聞いたらヤりたくない訳がねぇ!! 

俺が中野に馬乗りになっていると、のんびりした声が割って入る。

「二人とも、何してんの?……中野の首ヤバいね。奏多かなた、手を離してあげないと」
ゆき
「征ぃ~!こいつどかしてくれよ!重っ!!」
「ほらほら奏多、中野なんかに跨がるなら……」
「……?」

俺は、両脇に両手を差し込まれてひょいと持ち上げられた。
それを見た中野が大笑いをする。

「か、奏多っっ!でっけー猫みてぇだな、オイ!」
イラッとして持ち上げられたまま足を伸ばした。
「ぐふっ……!」
俺の足は中野の腹筋に命中。ざまぁみろ。

「征」
「はいはい」

中野に同情の眼差しを送りながら、征は俺を降ろす。
俺は身長が平均以下で、征は身長が断トツで高い。横に並ぶと見上げなければならず、煙突の様だ。
性格が短気で目付きも悪く、初対面では喧嘩売っていると警戒されやすい俺。
正直、身長コンプレックスで征の隣にいるのはキツイが、のんびり屋でおおらかな何もかもが正反対の征とは妙にウマがあった。

「それで?二人は何してた訳?」
征が、テーブルの上にジュースの注がれたコップを3つ置いていく。
「……中野の持ってるVRゲームをやらせろって言っただけ」
「奏多はやった事ないの?」
「うちにんな金ねーもん。頂きまーす」
手元に置かれたジュースをぐびぐびと一気飲みする。
「あ、奏多……」
勢い良すぎて少し口元から零れた分を、ぐい、と左腕で拭いた。

「ん?」
「……いや」
「奏多もさぁ、VRこれで擬似セックス体験したいんだと」
「そりゃ、中野が最高だって自慢ばかりするからだろ!」
「……へぇ……」
「奏多、パソコン持ってねーだろ?このVR、パソコンないと細かな設定出来ないからさ」
「なくても体験位出来るだろ?今すぐやらせろ」

どんなもんか見てみたいッ!AVやエロ本との違いを感じたいっ!なんてったって、3Dだからな!

「じゃあ、俺が飽きたら貸してやるよ」
「んなに待てねーよ」
「待てしとけよ」
「犬じゃねーよ」
「……まぁ、奏多はどっちかと言うと猫だよね」

のんびり口を挟む征に脱力する。

「征、そういう話してないからさぁ」
「奏多、俺と征への態度違い過ぎねぇ?今同じ事言ったよな??」
「中野はからかっただろ?征は……天然だし、本心だろうなぁって思うから」
「差別だっ!征にも腹蹴りしろよ!」
「……奏多がしたいなら、馬乗りになってくれても良いよ?」
「中野が阿呆な事言うから、征が本気にしただろ!?」
征は純真培養だ。のんびりおっとり。そして、心が広い。
今も胡座をかいて両手を広げ、俺に馬乗りにされるのを……待ってる?

俺はそんな征をスルーした。

「で、そのVRでどこまで出来んの?」
「フェラやパイズリ、本番まで。オナホ用意しとけばマジ最高。まぁ、こっちからの奉仕も出来るけど、それは流石にリアルに欠けるわ」
「ほぉほぉ。オナホかぁ」

それは流石に中野のヤツを共有すかりるのはゴメンだ。
よりリアルを求めるなら小遣いで買うしかないか。しかし、オナホだけ買ってもVRを借りれなければ意味ない。いや、意味ない訳ではないのかもしれないが、目的はオナホではなくVRだ。

「中野の言ってるVRって、これ?」
征がでっかいクローゼットを開けて、一台のVRを中野に見せた。
「そうそう、それ!!なんだよ、征もお仲間かよ~」

中野が征の背中をバシバシ叩く。しかし、征は「いや、これ親父の会社が開発に携わってるだけ~」と笑顔で言った。

「……は?」
「開発?」
「うん。これは試作品に近いから、人には貸し出し出来ないんだけど。……奏多になら、この部屋の中でなら貸しても良いよ?」
「マジっ!?」

うわーい!サンキュウ!!

俺は笑顔で征の背中に体当たりし、喜んだ。
自分がホイホイ・・・・にかかった自覚もなしに。



***



用事のある中野が17時頃に征の部屋から去り、俺は早速VRの体験を征にせがむ。
「やらせて~やらせて~早く~征~!!」
「はいはい」

征は俺をベッドの上に座らせ、VRを装置してくれた。
目の前が真っ黒だ。
電源を押された様で、起動音が鳴る。ウキウキが止まらない。
ゲームも好きだが、初の擬似セックスへの期待で俺は興奮が高まった。
IDとパスワードを求められる画面になり、俺は征に「IDとパスワードって?」と聞く。
「ちょっと待っててね~」
征が、パソコンをカタカタ打つ音がして、俺の視界にうつる画面と連携しているのかIDとパスワードが勝手に*で入力されていった。

「……よし。奏多、女の子と知り合う前からとか、デートとかも出来るけどどうする?」
「どれくらい時間かかる?」
「んー、数時間はかかる。例えば水族館に行くとかでも、待ち合わせから電車に乗って、チケット買って、とか飛ばしたりリアルに近い感じにも出来る」
「すげ」

しかし、今そんな事をやっている時間はない。
「本番からシたい」
くすり、と征の笑う気配がして少し赤面する。童貞なんだからがっつくのは仕方ねーだろ。他人ヒトの家なんだし、さっさと体験したい。
「じゃあ、この中から選んでね~」
「うわ」

目の前の噴水みたいな初期フィールドから、征の部屋の様な背景に切り替わり、目の前には5×5のマスが並んだ。一つ一つに顔が出て、上半分は女で下半分は男だ。
「……つか、何で男……!?」
「男女兼用のVRだから。後、昨今の男同士や女同士の需要にもお応え出来る様にって」
「……へぇ……」
マジかー。男となんてナイわ。
「勿論、パソコンの設定で対象を絞る事は可能だよ」
「なるほど」

画面にうつるのはアニメっぽい3Dじゃなくて、リアルな3Dだった。アイドルグループに似た感じだが、それぞれ個性が際立たせた感じで、色んなタイプを取り揃えている。
真面目系、清純系、ギャル系、活発スポーツ系、ロリ系。そんな感じな子が、体型や髪形を変えて並んでいた。
ただし、間違いなくどの子も可愛い。

俺は、10人の女の子の中から好みに近い女の子を見つけた。
少し長めに見たのを察知したのか、マスは消えてその女の子の画面が大きくなり、『この人をターゲットにしますか?』と文字が浮かび上がる。
ターゲットという言い方に違和感を覚えたが、まぁ擬似恋愛ゲームの延長なんだからそういうニュアンスか、と一人納得した。
『はい』と『いいえ』が下に選択項目として出たが、「音声入力も出来るよ」と征が教えてくれたので、試しに「はい」と答えてみた。

すると、部屋の中で俺の目の前に俺が選んだ女の子が現れる。
頬を染めて、上目遣いでこちらを見上げているのだ。
「すげ」
クオリティの高さにビビった。本当にアイドルグループの一人が目の前に座って、俺とベッドイン直前の雰囲気を醸し出しているかの様だ。
試しにベッドから立ち上がってみると、俺の画面も明らかに視界が上がった。
女の子の登頂部が見え、先ほどよりも明らかに見上げられている。

「女の子は好感度MAXにしてあるから、何でも出来るよ。じゃあ、一時間位したら俺戻ってくるね」
「ああ」
征がそう言って俺の手にティッシュの箱を持たせ、空になったグラスを片付けてこの部屋を出て行った音がした。

「……これ、どうしたら良いんだ」
そこからの動きがわからず、途方にくれると、バーチャル彼女が助け船を出してくれる。
『ふふ、ユキ君、何をする?』
コマンドが出る。
『キス』『脱衣』『その他』

うああああっっ!!
早速!?
俺は、何も答えずそっとバーチャル彼女の頭を撫でてみようとした。
何の感触もないが、バーチャルな俺の手が彼女の頭の上にのり、彼女は『くすぐったい』と笑ってくれる。

やべぇ、何の感触もねーのに胸がドキドキするぅ!!
彼女が出来たらこんなんか……!こんな可愛い反応する彼女欲しいッ!!

俺は、「キスしたい」と彼女に言った。
『うん、いいよ?』彼女は上目遣いで瞳を閉じる。
両手を伸ばして肩を引き寄せる……のは難しいので、俺は彼女の顔がドアップになるまで近付いて目を閉じた。

……うん、目を閉じると流石に何の感動もないな。

直ぐ様目を開け、バーチャル彼女を観察する。
『なんか、照れるね』
彼女は両手で頬を隠してこちらを見上げる。

あざと可愛いッ!

こ、こんなんが世の中に出回ったら、これで満足するヤツもいるんじゃねーの?
未来の日本の出生率の多少心配しながら、それでも彼女に伸ばす手を止められない。

そいや、さっきコマンドで『脱衣』ってあったな。
俺が脱がせる事も出来るのかな。

「服、脱がせても、いい……?」
自分が情けなる位に、おっかなびっくり、聞いてみた。
相手はバーチャルなのにッ!本番だったらどうなる、俺ッ!?
『勿論、いいよ?』
彼女は恥ずかしそうに視線を下げ、俯きながらゆっくりとボタンに手をかける。
いや、俺が脱がせたいんだけど……っっ!いやいやでも、バーチャルだとボタンの開閉は初心者じゃ難しそうだ。

俺は、ごくりと唾を飲み込みながら、バーチャル彼女の一挙一動を見守った。

一つ一つ、ボタンが外されていく。
その度に、俺の息子がむくりむくりと元気になっていくのを感じた。

『……これで、いい?』
シャツのボタンが全て外され、そのシャツの隙間からピンク色の可愛いレースのついたブラがチラリと見えた。
もっと見せてくれッ!!その先が欲しいッ!!

バーチャルな俺の両手が画面に入り込み、ゆっくりとさ迷いながらも彼女のシャツをそうっと下げた。
ブラジャーに包まれた綺麗な形の胸が俺の目の前に現れる。
……揉みたいッ!揉みしだきたいッ!!

俺の息子がキツイキツイと暴れ出し、ファスナーを下げて楽にしてやれば、部屋の空気がやけに冷たく感じた。

バーチャル彼女の胸には触りたいが、手を伸ばしても当然感触なんてある訳がない。しかし、画面の中では確実にバーチャルな俺の両手が彼女の胸を揉み上げていた。
『は、……ぁん』
彼女は、手の甲で口元を押さえて喘がない様にしている。

あー、目と耳から股間にクルわ、確かに。
フェラして貰ったら、またあざと可愛く上目遣いで見上げてくるんだろうか?

そんな事を思っていると、次のコマンドが出た。
『パイズリ』『口淫』『その他』

キター!!今はフェラ一択だ!!
「……フ、フェラしてくれる?」
俺がバーチャル相手に緊張しながらそう言えば。
『うん』
彼女は、髪を耳にかけながらそっと俺のペニスへと近付き、ぱくりと咥えてこちらを見上げた。
「……えっ?……あ、ぁあ……っっ」

彼女が画面の中で俺のバーチャルペニスを根元まで飲み込んだのと同時に。
バーチャルでないペニスが、生暖かく、かつぬめりのある気持ちの良い空間に入り込む。
「ぅあっ!あ、あ……っっ!!」
彼女の動きにあわせて、それはずちりずちりと俺のペニスを扱き、あっという間に俺の息子は今まで味わった事のない刺激に堪えられなくなった。

やべぇ、このままイきそう……っっ

慌てて、俺はベッドの上にある筈のティッシュの箱を探した。
5枚位をいっぺんに引き抜き、自分のイチモツに被せようとした……が。

「……え?は?ぇえ??」
俺の手に当たるのは、誰かの頭。リアルに感じる、短い髪の毛の感触。
『……気持ち良い?』
目の前で、バーチャル彼女が聞いてくるが、彼女の頭な訳ない。
そうとはわかっていても、この未知の気持ち良さの前に、爆発寸前のペニスを宥めるのは容易じゃなくて。
じゅぶっじゅぶっじゅぶっ!!
バーチャルな作られた音に、耳をも侵された俺は……
「……くっ、ダメだ、イく、イくぅっ……!!」
そのまま放ってしまったのだった。



***



目の前で、VRをつけたままの奏多がおもむろにファスナーを下げて俺を誘う。人が誰もいないと思い込む、チョロい奏多はアホ可愛い。
パソコン画面には、奏多が選んだ女がうつっていた。勿論、奏多も同じものをバーチャルで見ている。

「……奏多の好みは、こんななのかぁ……」

奏多よりちっさい、華奢な感じの女。清純そうで、肩下までのまっすぐな髪を耳にかける仕草が鼻につく。

奏多は、緊張しているのか終始動きがぎこちない。
バーチャルな女の胸を揉んでいるので、宙に浮いた手がさ迷っている。

あー、可愛い。
野良猫みたいに毛を逆立ててる様子も、懐いてくる過程も、好奇心に溢れた瞳も、ちょこまかした動きも、気儘なところも、全部ぜーんぶ、可愛い。そもそも俺は猫が大好きで、奏多を一目見た時の感想が野良猫みたいで手懐けたい、だったから可愛く思うのは当たり前なんだけど。

男のペニスなんて視界に入れたいものではないが、可愛い奏多のペニスは見たくなってつい近寄った。ピクピクと動くペニスも可愛い。俺のは少し人よりデカいしグロいけど、奏多のは綺麗な形をしていて何より先端にぷくりと溜まった雫が、目に涙を浮かべて悔しがる奏多を連想させる。

ヤバいな、舐めたいな。

咥えてやったら、涙目で嫌がりながら、俺には力で勝てない事にショックを受けるんだろうな。

ヤバいな、マジでヤりたいな。

……よし、奏多が直ぐに拒んで俺でイかなければ、そこで引き下がろう。もし……もし、奏多が俺の口内でイったら……この野良猫の、ご主人となる事にしよう。

タイミング良く、奏多が言った。
「……フ、フェラしてくれる?」
俺はにこやかに答える。
「うん」
勿論、奏多に聞こえていないのは百も承知で。



***



慌ててVRを外した俺は、絶句していた。
「な……に、してるんだよ、征……」
口元をぬぐいながら、目の前の征は普段と変わらずおっとりと笑いながら
「俺の口でイったね、奏多」と言い切った。

「……は?」
「だから、俺が奏多にフェラしてたの」
「……な、なん、で?」
征の巨体が迫ってきて、俺はじりじりとベッドの隅に逃げ込んだ。
「さぁ?何でだと思う?」
「……征、流石にこの冗談は笑えねーよ。友達やめ……っっ」
「うん。友達はやめて良いよ」

ガン、と頭を殴られた様な衝撃だった。
短気で直ぐに怒る俺を、いつも「まぁまぁ」と言って宥めてくれた征。
中学から知り合って、クラスが違くなっても一緒に遊んだりして、俺がサボったら迎えに来てくれて。
親友だと思ってたのは、俺だけだったのか……?

「あー、そんな泣きそうな目をして。本当に、捨てられそうな猫っぽいね、奏多は」
「ふ、ざけんなよ……っっ」
怒鳴る俺の足をぐい、と片手で引き寄せ、近付くまいとうつ伏せになった俺の耳に征は囁いた。
「友達じゃなくて、奏多のご主人様になりたいなぁ」
「……は?」
征は、そう言いながら、俺のズボンを引き下げる。
「何すんだよっ!」
「何って……セックスしたいなと思って」
「はぁっ!?」
「だからね、奏多の事前々からずっと可愛いって思ってたんだけど……やっぱり、手に入れたいなって思って」
「俺は、ものじゃねぇよ!」
それに、可愛いって何だ!
顔が一気に赤くなったのを感じる。

「怒った奏多も可愛い……全く怖くはないけど」
にっこりと言われて、俺の心の奥底に、逆に恐怖がぽつんと姿を現した。
「な……」
「いつかこんな事になるかと思って、ローション買ってあるし、大丈夫」
「……」
うつ伏せた俺の上に、征が馬乗りになった。
ゴリ、と背中に当たったアレの感触。
熱くて、固くて、デカくて……俺に欲情したのを感じて、血の気がひく。

「今日は親いないし、奏多も夕飯食べてくって言ってたよね?時間の許す限り、痛くないようにじっくり拡張してゆっくり犯してあげるから」
「やめ……っっ」
俺が必死で抵抗すれば、「ほーら、暴れないのー」と両手が後ろ手に何かで縛られた。征が本気なのを知って、恐怖と悔しさで涙が溢れる。

「あ、記念動画撮っておかなきゃね」
征は、俺の両足までベッドに開脚したままくくりつけると、カメラを準備して勉強机の上に置き、アングルを確認する。

「征、何か俺、お前に酷い事したか……?」
俺が問いかければ、征はきょとんとした。
「……え?何もしてないよ?急にどうしたの?」
「だ、だって、こんな、事……っ」
「奏多が黙って大人しく俺に抱かれるとは思えないだけだけど?」
そりゃそーだ。わかってんなら、今直ぐ止めて欲しいんだが。
「ほーら、奏多。奏多のお尻に、俺の指が入っちゃうよ」
「ひぃっ……」
ピリリ、とした痛みとともに、何やらドロドロした細いモノが俺の尻に入れられる。
「一本は余裕だねぇ。ああ、ヤバい。今直ぐ突っ込みたくなる」
「……」
ぐち、ぐち、という音を立てながら、俺の尻の穴に奏多の指が出し入れされた。
「……ぬ、抜けよ……」
「え?奏多も俺のペニスの方が良い?」
「違っ……」
征の凶器に貫かれるところを想像して冷や汗が流れ、俺は首を振った。
「一本じゃ物足りないかな。さぁ、どんどん拡張していこうね」

頭を撫でられながら、俺はぶるりと身体を震わせた。



***



散々、色々な道具で俺の尻が弄ばれて。
最初はあげてた悲鳴も、懇願も、いつしか喉が枯れて出せなくなった。
尻が掘られたのに、何故だか俺のペニスは途中から反応して、ヌかれる事三回。ずっと同じ体勢で暴れ続けた身体も痛みに軋む。

「うわぁ、奏多のアナル、たった数時間でだいぶ良い感じに仕上がった気がするな」
バキバキに勃起した征の凶器は、その間一度も宥められる事なく、臨戦態勢を保ち続けて天を仰いでいた。
「奏多には見えないからね、今ひくひくいって欲しがりの奏多の後ろの穴、しっかりと撮ってるよ。今度一緒に見ようね」
征が俺の尻をそっと撫でるだけで、俺は鳥肌が立つ。
ぞわりと全身が震えて「うわぁ、おねだり凄い」と征の嬉しそうな声が聞こえた。

「も……」
やめてくれ。
「欲しいよね、ごめんね、焦らしちゃった」
違う。
俺の後孔に、とうとう征のブツが宛がわれたのを感じて目の前が真っ暗になる。
逃げようと腰を動かす自由すら、征に両手でがっしりと掴まれ奪われて。
「じゃあ、奏多の処女、頂きます」
「やめ、ろぉ……」
ずぶ、ずぶ、ずぶ、と。
ひくつくアナルに、極太の征の肉棒がめり込んできた。


「痛っ、ぁ、い……っっ!!」
根元まで、突っ込まれて。
肛門が、生きてきた中で最大限に開かれた痛みを訴える。
「はー、奏多、今は動かないから……ちょっとこのまま……ヤバい気持ち良すぎる……奏多のケツマンコ……」
征はそう言いながら、俺の背中を舐めたり頭を撫でたり、指先で穴のまわりをなぞったりしながらじっとしていた。

はーっ、はーっ、と深く息を吸って、吐いて、極力尻の力を緩めようとした。征が少し身動ぎをするだけで、ビクンと身体は緊張して強張る。 


「奏多……奏多。夢みたいだね、奏多が俺に犯されてるなんて」
「……」
俺には夢じゃなくて、悪夢だ。
「次の夢はね、奏多を気持ち良く蕩けさせて喘がせる事。俺のペニスを自ら欲しがる位、淫乱にしつけたいんだよね」
「……」
「ねぇ、聞いてるの?」
征はわざと、腰を一回引いて突き入れた。
ずちぃ、ばちゅん!!「はぅっ……っっ!!」
余りの痛さに、再び冷や汗がどっと噴き出した気がする。

「奏多、好きだよ……」
「……っっ」

俺だって、好きだったのに。親友として。
征は、俺の耳に舌先を入れてきた。
くちゃ、くちゃ、と粘着質な水音が鼓膜に直接響いて脳を揺らす。

「可愛い奏多、こんなあっさり身体を許して、他の奴らにレイプされないか心配だな」
「……」
人の両手両足を拘束しておきながらあっさり身体を許すという発言に呆れる。そもそも、身体を許した記憶はない。

こいつは本当に、俺の知ってる征なんだろうか。


下半身に響く刺激を無視したくて、現実から逃避したくて、俺は抵抗出来ない身体を揺さぶられながらぼんやりとそんな事をひたすら考えていた。



    
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