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61.罠を仕掛ける(side修平)【*】
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「よく見えないので、少し広げますね」
既に右手の人差し指が埋まっている場所に、同じく舐めた左手の指を差し込んでいく。
保先輩の入口はほんの少しだけ抵抗を見せたものの、直ぐに陥落して今度はヒクヒク♡と俺を誘惑してみせた。
左右の指を同時にぬぷ、ぬぷ、と少出し入れすれば、保先輩は首を横に振る。
サラサラの髪が、左右に散った。
「や♡あ♡ぁ♡」
「保先輩、嫌ですか?」
保先輩が悦楽に浸っているのは一目瞭然だったが、わざと質問する。
「違っ……♡お尻、気持ち良くて……怖い」
潤んだ瞳でそう言われ、俺の息子ははち切れんばかりに膨張した。
「怖くないですよ。ただ気持ち良いだけです」
「だって……戻れなく、なりそうで……」
保先輩の言葉に、先日のセックスを思い出した。
保先輩が壊れて、俺の手元まで墜ちてくれば良いと願ったあの日を。
ああ、心はまだ、でも。
身体は……もしかしたら。
俺は心の中で、薄暗く笑う。
一方通行の道に、引きずり込むだけなら。
俺は何度も、根拠のない「大丈夫ですよ」を繰り返す。
「どこか痛いところはないですか?」
「ん♡ぁあッ♡」
保先輩の擦り傷は酷いものではなかったようで、入口も腸壁も薬を塗って一日安静にしていれば問題なかったようだ。
ホッとしながら、入口付近の壁をぐるりと一周、指先で押しながら弄り穿った。
「んん……ッ♡♡」
保先輩のトロ顔を視界に入れながら、前立腺にギリギリ届かないところを攻め続ける。
保先輩の壁が期待にぎゅうう♡と俺の指を締め付け、ペニスからトロトロ♡と先走りが流れたところで、俺はくぷん♡と指を引き抜いた。
「──ぁ……」
保先輩の、訴えるような切実な眼差しを無視して、俺はまんぐり返しのエロい格好をさせていた保先輩の折り曲げた足を解放する。
仰向けに寝た保先輩の発情を、勃起し天井を向いたペニスが教えてくれた。
「一昨日みたいに沢山メスイキさせてあげたいですが……傷が癒えたばかりなのに、無理はさせられませんしね」
あの時の保先輩は妖艶で、本当に気持ち良さそうだったな、と思い出しながら保先輩のペニスを優しく握る。
しかし、保先輩は「昨日だって我慢したのに、今日も……?」と言って俺の手を払い、尻たぶを持って自ら割り開いた。
「保、先輩……?」
予定通りであるのに、その姿があまりにも淫靡で、ごくり、と喉が鳴る。
中心のすぼまりはピクピク♡と恥じらうかのように、懸命に俺を誘っていた。
「こんな身体にした責任……とれよ」
保先輩は、真っ赤な顔をして、顔を背ける。
「……身体だけ、貰っても良いんですか?」
そう聞きながら、俺の手は鞄の中のローションに伸びていた。
「うん……♡まだ付き合うとか、答えてないのに……修平には悪いと、思うけど」
「そんな顔をしないで下さい。いくらでも俺を利用して下さい……保先輩だけの、特権です」
俺は、いつもの耳触りの良い言葉ではなく……わざと保先輩が気にするであろう言葉を使った。
この毒が、保先輩をいつか蝕むことを期待して。
既に右手の人差し指が埋まっている場所に、同じく舐めた左手の指を差し込んでいく。
保先輩の入口はほんの少しだけ抵抗を見せたものの、直ぐに陥落して今度はヒクヒク♡と俺を誘惑してみせた。
左右の指を同時にぬぷ、ぬぷ、と少出し入れすれば、保先輩は首を横に振る。
サラサラの髪が、左右に散った。
「や♡あ♡ぁ♡」
「保先輩、嫌ですか?」
保先輩が悦楽に浸っているのは一目瞭然だったが、わざと質問する。
「違っ……♡お尻、気持ち良くて……怖い」
潤んだ瞳でそう言われ、俺の息子ははち切れんばかりに膨張した。
「怖くないですよ。ただ気持ち良いだけです」
「だって……戻れなく、なりそうで……」
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保先輩が壊れて、俺の手元まで墜ちてくれば良いと願ったあの日を。
ああ、心はまだ、でも。
身体は……もしかしたら。
俺は心の中で、薄暗く笑う。
一方通行の道に、引きずり込むだけなら。
俺は何度も、根拠のない「大丈夫ですよ」を繰り返す。
「どこか痛いところはないですか?」
「ん♡ぁあッ♡」
保先輩の擦り傷は酷いものではなかったようで、入口も腸壁も薬を塗って一日安静にしていれば問題なかったようだ。
ホッとしながら、入口付近の壁をぐるりと一周、指先で押しながら弄り穿った。
「んん……ッ♡♡」
保先輩のトロ顔を視界に入れながら、前立腺にギリギリ届かないところを攻め続ける。
保先輩の壁が期待にぎゅうう♡と俺の指を締め付け、ペニスからトロトロ♡と先走りが流れたところで、俺はくぷん♡と指を引き抜いた。
「──ぁ……」
保先輩の、訴えるような切実な眼差しを無視して、俺はまんぐり返しのエロい格好をさせていた保先輩の折り曲げた足を解放する。
仰向けに寝た保先輩の発情を、勃起し天井を向いたペニスが教えてくれた。
「一昨日みたいに沢山メスイキさせてあげたいですが……傷が癒えたばかりなのに、無理はさせられませんしね」
あの時の保先輩は妖艶で、本当に気持ち良さそうだったな、と思い出しながら保先輩のペニスを優しく握る。
しかし、保先輩は「昨日だって我慢したのに、今日も……?」と言って俺の手を払い、尻たぶを持って自ら割り開いた。
「保、先輩……?」
予定通りであるのに、その姿があまりにも淫靡で、ごくり、と喉が鳴る。
中心のすぼまりはピクピク♡と恥じらうかのように、懸命に俺を誘っていた。
「こんな身体にした責任……とれよ」
保先輩は、真っ赤な顔をして、顔を背ける。
「……身体だけ、貰っても良いんですか?」
そう聞きながら、俺の手は鞄の中のローションに伸びていた。
「うん……♡まだ付き合うとか、答えてないのに……修平には悪いと、思うけど」
「そんな顔をしないで下さい。いくらでも俺を利用して下さい……保先輩だけの、特権です」
俺は、いつもの耳触りの良い言葉ではなく……わざと保先輩が気にするであろう言葉を使った。
この毒が、保先輩をいつか蝕むことを期待して。
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