投了するまで、後少し

イセヤ レキ

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78.離れたくないが故に(side保)【***】

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「んぁっ♡♡」
修平が手元のスイッチを入れ、乳首がローターに揺さぶられる。
ウウウ、と機械的な音を鳴らしながら、俺の乳首にハメられたカップの中で、乳首を揉むようにシリコン製のゴムが蠢いた。
ローターの部分は何パターンかある部品を取り替えるだけで色んな触り、揉み、舐め心地を再現してくれるのだけど、修平は一度俺に全て試してみて、俺が何も言わなくても俺の反応だけで一番感じたローターを当ててみせた。


「保先輩、顔を見せて……」
「ぁん♡あッッ♡♡!修平、気持ちぃ♡好き……っ♡」
「俺も好きです。……愛してます」

乳首をカップローターに吸い上げられ、その刺激に酔う。
アナルを修平の肉槍に突いて貰い、その快楽に溺れる。
口内を修平の舌が這いずり回り、その愛撫に惚けて。
ペニスに挿入していたプジーをじゅぶじゅぶ♡と出し入れされて、悶絶した。


この時間、俺の身体は、俺のものではなく、修平のものだとすら感じる。

修平に、何処までも墜とされて、墜とされて、墜とされて。
完膚無きまで、詰められて。
逃げ場もなくなって、俺はいつも最後、修平に投了するのだ。

参りました、と。


「──ほら、へばるのはまだ早いですよ?」
絶え間ないメスイキアクメが俺を襲い、それに酔いしれる。
グイッと身体を起こされて、対面座位で貫かれた。

涙と涎と鼻水と汗でぐちょぐちょの顔を見られている筈なのに、修平は宝物を見るかのような優しい笑みを浮かべながら、俺にキスをする。

舌と舌が絡み合い、ひとつに溶けてしまうのではないかと思う程に呼吸をも分け合う。

修平のペニスが埋まってはじめて俺の身体は完成するのではないかと錯覚する程に、馴染んだ挿入感。

くちゃ、くちゃ、とお互いの口内を貪る息もつけない程のキスを交わしながら、両膝裏に引っ掛けられた腕を使って、身体を上下に動かされた。

ドチュン♡!ドチュン♡!ドチュン♡♡!!
「お"っ♡♡」

ずしっとした重たい亀頭が俺の前立腺に叩き付けられる度、オーガズムが俺の全身に痺れとなって広がった。

俺は夢中で修平に縋り付き、気持ち良いところに当たるよう、その動きに合わせて腰を振る。

プジーを挿入されたままのペニスが修平の腹に擦れるのも、乳首を攻める機械音も、堪らない快感を与えてくれた。


そんな快感を求めて自ら腰を振る、こんな恥ずかしい淫乱な自分を曝け出せるのも、当然修平の前でだけ。

全部、全部、修平に教えて貰った。
離れたくない。
離したくない。

だから、母にはまだ、話せていなくて。

そんな悩みを蹴散らして欲しくて、忘れさせて欲しくて、修平には乱暴で、激しいセックスをいつも求めてしまった。
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