魔族を拾った僕の日常

イセヤ レキ

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8 これが僕らの日常? *

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ルキが食べていた毒を、消化する前にキスをしてしまったらしい僕、当たり前だが数日寝込んだ。

うんうんとうなされている僕の横で、ルキが毎日せっせと何かしら世話を焼こうとしてくれている気配だけは伝わった。

目が覚めた時、部屋の中は台風の去ったあとみたいになっていて、多少涙目になったけれども。

「ルキ……」

頭が痛んで、どうしようもなかった。
というか、弟分とキスをするとか、自分がどうかしていたとしか思えない。

「……あれ?」

ふと、違和感に気づいた。

いや、ちょっと待って欲しい。
僕はいったいルキと、何をしていた?
家族でキスはしないし、男同士で性行為なんて、あり得ない。

そもそも僕は、街の女の子に淡い恋心を抱いていたはずだ。


でも、記憶の中で僕はルキと何度も抱き合った。
あり得ないけど、部屋以外でも、どこでもまぐわった。

そんなこと、するべきじゃない。
なんで、正常な判断ができなかったんだろう。

頭はこんなに痛いのに、むしろ痛みで今のほうが冴えているのではないかとすら思う。

……駄目だ、魔族は山へ帰さないと。
魔族と番だなんて、許されない。

もしかして、変な夢でも見たんだろうか。
ここ数日うなされていた間に見た、悪夢?

ガタガタ、という音がして、ルキが帰って来た音がした。

「ルキ……」

僕の小さな蚊の鳴くような声ですらも拾い上げたらしいルキが、慌てたようにベッド横に駆けてくる。

僕の可愛い弟分の、ルキ。
俯いたままの僕の視線の先で、しゃがんだルキのその腰には、僕がプレゼントした短剣が備えられているのがわかった。


「僕は……なんてことを」

夢じゃなかった。

ルキとセックスを日常としていたことも、ルキに「君を害すものは、これで殺してね」と言って、短剣をプレゼントしたことも。

魔族のルキに短剣をプレゼントして人間を敵に回すなんて、僕はどうかしてる。


「ルキ、僕は……」

頭の痛みをこらえて、僕はルキの顔を見た。

紅い瞳が、こちらを見据えている。
それは、心配するでもなく不安でもなく、ただ侵食するためだけにある色だった。

「ルキ……お水、ちょうだい」

ルキがそっと差し出した水を、僕は勢いよく飲み干した。
つぅ、と口端から顎、顎から鎖骨へとこぼれた水を見て、ルキがごくりと喉を鳴らす。

「心配かけてごめんね。……なぁに、しばらくシてないから、溜まってるの?」

僕はルキの顔を見ながら、ルキの屹立したペニスを布の上から軽く踏みつける。

「仕方ないなあ……病み上がりなんだから、優しくしてね」

ルキはがばりと僕に覆いかぶさると、激しい口付けをし、僕の口に精液という名の媚薬を流し込む。

僕のお尻がひくひく♡ といつも通りに疼いて、ルキの種付けを強請った。


僕の身体は、ルキによって作り変えられている最中だ。
ルキの子を孕むことの出来る身体に。
何度も性交するのは、そのためのようだ。
言葉はお互い通じないけど、ルキの瞳がそう言っている。


「ほら、ルキ……きて?」

僕は自分の尻たぶを押し広げながら、ルキの目の前にその穴を晒した。


これが、僕のニチジョウ……?
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