スワッピングを提案してきた彼氏、そろそろ捨てて良いですか。

イセヤ レキ

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侑史①

俺の好きな人の話をしよう。

人の話を聞くのが上手で、その場の雰囲気を和らげるのが上手な女性。
でも輪の中の中心というより、にこにこしながら他の人が気付かないような気遣いをする女性。
ちょっと人見知りなところが可愛くて、でも慣れてくると見せてくれる笑顔が素敵な女性。
奨学金返済の為にバイトを頑張ってて、バイト仲間にもすこぶる評判の良い女性。
俺の大学の文化祭で、大学ミスコンの優勝者だから有名人なんだけど、そんな事鼻にも掛けない女性。

そして――押しには弱い女性。

押しに弱い、という事を知ったのは、彼女の良さを全くわかってない様な男にノリで告白されて、明らかに「この告白断られたら、俺今後ずっと笑い者にされちゃう」なんて、彼女にとっては脅しに近い攻め方をした奴に結局OKをしたからだ。

正直、がっかりした。
なんて見る目がないんだろうと思ったから。
相手の男はどう見ても遊び人にしか見えないし、付き合ったところで彼女を振り回す未来しか予想できない。つまりは彼女が今後不幸に感じたり寂しく感じたり嫌な思いをしたりするのは確実で、目先の事象から逃げ出したくてそんな未来を選ぶ彼女はなんて浅はかなんだろう。

ただ、押しに弱くて男の見る目がない、という事を知る事が出来たのはある意味ラッキーだ。
彼女がその男と付き合いだしたからといって、俺が彼女を諦められる訳もなかったし、その男があっさり改心して彼女の為に尽くすとは思えなかった。

なら、機会チャンスを待てばいい。
多少その男と馴れ合ってさえいれば、いくらでも情報は流れてくる。
いつか必ず、この男が浮気をする時が来る。自ら浮気をしようとしないのであれば、女をけしかければ良いだけだ。
男の性格からいって、「据え膳食わぬは男の恥」とか何とか言い訳をしながら絶対に手を出すだろう。

そんな事を考えながら虎視眈々と機会をうかがっていると、交際一年でその時はやってきた。
一年だ、結構持った方だと思う。それだけ彼女が魅力的だったんだろう。まぁ、ミスコン優勝者の彼氏に粉掛けるような女がいなかったというのと、彼女持ちである時点で興味を失う程度の男であったというだけの話かもしれない。

俺がスワッピングを提案すれば、男はホイホイ話にのっかってきた。
この男は、一年付き合ってきた彼女の何を見ているんだろう?呆れて物も言えないが、そういう付け入る隙があるというのは俺にとって好都合だ。

俺は金を払って男の好みそうな女を雇い、男に罠を仕掛ける。お前の代わりに、俺が彼女を優しく、でろでろに甘やかしてやるよ。

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