スワッピングを提案してきた彼氏、そろそろ捨てて良いですか。

イセヤ レキ

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彼氏③

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綾乃と侑史はどうやらヤらなかったらしい。
綾乃の性格を考えればまぁそりゃそうなるかもしれないが、女は多少強引にした方が喜ぶのに。草食男子が好きな女なんて、本当にいる訳がない。自分が積極的にならなきゃならん相手なんて、女にしたら面倒なだけだ。童貞かよ、馬鹿な奴。
きっとこういうお人好しが、搾取され続けるんだろうなぁ……
そう思いながら、映画を観賞している侑史を眺める。

こいつ、髪型がダサいだけでかなりイけてる顔しているのが勿体ない。俺がこいつなら、女も入れ食い状態だろうし、もしかしたら綾乃より更に上の……モノホンのモデルなんかと付き合えたかもしれないのに。
……ま、俺には関係ないから言わねーけど。そんな仲じゃねーし。


大学内の食堂で、綾乃を掴まえた。
スワッピングしてから、タイミングがあわなくてまだ綾乃とセックスしていない。早く「俺の穴」に突っ込んで、下手な愛撫しか施されなかった彼女を性的に慰めないといけないと思い、声を掛ける。
「綾乃、今日ヤろうぜ?」
「今、生理中」
「……んだよ、マジかー」
大学生の性欲なんて毎日ヤっても有り余ってんのに、女が生理中とかマジ辛い。
「じゃあ、どっか遊び行く?」
「……お腹痛いから、部屋で休みたい」
「付き合い悪ィなー、じゃあ他の友達誘って飲んで来ても良いか?」
綾乃はちらりとこちらを見た。そんな顔しなくても、浮気はしねーって。
「……うん、一緒に行けなくてごめんね」
「気にすんなって!俺には綾乃だけだかんな、直ぐ戻ってくるわ」
綾乃に手を振り、歩きながらスマホで誰と遊ぼうか選んでいると、急に肩をひかれてスマホを落とす。
「っんだよっ!!」
「前。危ない」
「ああ?」
スマホを弄ってて前を見てなかった。学校の学食なのに、何故か盲導犬が座っている。邪魔くさいな、通路に座らせるなよ!てか、飯食うとこだろーがここ。
飼い主らしき主人が、「大丈夫ですか?」と聞いてきて、俺のスマホを拾いながら、「大丈夫です、お騒がせしてすみません」と侑史が謝った。……うぜぇ。
侑史からスマホを回収して、壊れてないか確認する。
小声で、「何で盲導犬がキャンパスこんなとこにいんだよ?」と文句を言えば、「福祉科で講義をして下さるらしいよ」と教えられた。
「あっそ」……んなの知らねーよ。「じゃあな」その場を離れようとすると、「……綾乃さん、何か顔色悪くないか?」と聞いてくる。俺がスマホを触りながら、「あー?いつも通りじゃね?……あ、そういやアレ中って言ってたっけ」と答えている間に、遊びに行く友達が捕まった。
「じゃ、俺もう行くわ」
「何処に?もう俺らは講義ないだろ?」
「遊びにに決まってんじゃん」
「そ、か。……またな」
「おう。明日はサークル顔出すわ」
「ああ」
そうして俺は、友人達と渋谷へ繰り出した。大学生ってやっぱり遊びまくりの青春だわな。
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