フツメンを選んだ筈ですが。

イセヤ レキ

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第二章 カップル(ABC)編

11

「んっ……は、ぁ……っ」
勃ち上がった両の乳首を人差し指と中指で挟まれながら、乳房全体をしっかりと大きな掌で包まれる。胸自体を揉まれてもそこまで気持ち良さはわからなかったけど、乳首を弄られると確実に自分の声が漏れてしまうのを感じた。
私の興奮が伝わったのか、良ちゃんの吐息が私の耳をくすぐる。私の背中に密着した良ちゃんの身体の熱も感じて、嬉しくなる。
夏で暑いのは嫌だけど、良ちゃんの熱はいつでも感じられる距離がいい、とすら思ってしまう。
いつから私は、他人ひととべたべたしたがる性格になったのだろう?良ちゃんと付き合うまでは、こんな自分を知らなかった。
「下着……このままだと痛くしちゃうかもしれないから、脱がせていい?」
「う、うん……」
良ちゃんは、私に「万歳してくれるかな?」と優しく言い、私はまだ前から見られていないという事で幾分マシな羞恥心を捨て、トップスとブラを同時に私の腕から抜くという作業をしている良ちゃんに協力した。上半身裸になると、クーラーのひんやりした空気を直に感じ、一瞬ぞくりと鳥肌がたつ。
「寒い?大丈夫?」
「大丈夫、だけど……あの、あの……」
「ん?」
私は勇気を出して言う。絶対に顔が真っ赤だ。
「良ちゃん……あの、シャワー……浴びたい、な」
「今から?」
「うん。あの……エッチする、んだよね?」
「うん。するよ?キララが嫌じゃなければ」
「嫌じゃないよ。でも、身体……綺麗にしたくて」
三次元に住む私達は、汗だってかくしトイレにも行くんだから。エッチの時、彼女から石鹸の香りじゃなくて汗の臭いがする……とか良ちゃんに思わせちゃったら、もう死ねる。普通、エッチの前にはシャワー浴びるものだよね?タイミングがわからなくて、中々言い出せなかったけど。
「そっか。……うん、キララの好きにしていいよ」
「ありがとう」
私はそのまま、良ちゃんからタオルを借りて、化粧が落ちないように気を付けながらシャワーを浴びた。
タオル一枚を身に着けて部屋に戻る……なんてことできなくて、ちょっと気持ち悪かったけど、着てきた服を全部着る。
「シャワー、ありがとう」
言いながら、口から心臓が飛び出しそうだった。
「キララ、これドライヤー。……俺もシャワー浴びてくるよ」
「うん」
ドキドキしながら、ドライヤーで髪を乾かす。待っている間、少しだけ、心が落ち着いてきた。なのに、良ちゃんが洗面所のドアを開けた音が聞こえて、私は肩をびくっとわかりやすく揺らす。良ちゃんが後ろから近づいてくる気配に、一度落ち着いた筈の心臓が再び活発に動き出す。
「キララ、こっち向いて」
今顔を見られるのは恥ずかしかったけど、良ちゃんにそう言われて私は出来る限り首を回して後ろを向く。
「ん……っ」
振り向いた私に良ちゃんの唇が近付き、直ぐに激しいディープキスを交わした。くちゃくちゃという舌が絡み合う音が私の耳を犯し、一度も触られていない下半身が疼いてショーツを更に濡らしていくのを感じる。
「キララ……もっと、触っていい?ショーパンも脱がしたい」
お互いはぁ、はぁ、と息を荒げながら一度口を離したタイミングで良ちゃんに聞かれ、私は頷いた。
「うん……あの、電気を消して、カーテンを……」
私がぼそぼそとお願いをすれば、良ちゃんは直ぐに動いてくれた。自分で頼んだことなのに、一瞬離れた背中が寒くなって、寂しい。
良ちゃんはカーテンを閉めると、直ぐにまた私の後ろに座って、私を抱き締めた。
「……キララ……好きだ」
「わ、私も、好き。良ちゃん大好き」
良ちゃんの睦言に、私の心拍数が上がる。これまでの過程で既に上限を振り切ったと思っていたのに、その更に上があるなんて。
「キララ……キララと出会えたことが、俺の人生で一番の幸運だよ」
流石にそれはないだろう、と心の中で思い苦笑しながら、でもそれが良ちゃんの今の本心だとしたら凄く嬉しいと思う。
「私も、良ちゃんと付き合えて良かった……あの、後ろ向いてて貰っていい?服、脱ぐから……」
良ちゃんが後ろを向き、更に服を脱いだ気配を感じて、私もその場でもぞもぞとコットンブラウスとショートパンツを脱いだ。
……あれ?ブラやショーツも一緒に脱ぐべき??初めての事でわからず、軽くパニックになる。
「キララ……大丈夫?」
私がワタワタしているのに気付いたのだろう。良ちゃんはそう言いながら、落ち着かせるように一度後ろからすっぽりと肩の上に腕を回して抱き締めてくれた。
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