異世界転移した勇者は普通その国の王女や聖女と結ばれるものだ……と思っていた時もありました

イセヤ レキ

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二人は一度風呂場をあとにし、ホムンクルスが用意した夕食を口にした。

先程までの熱を分け合える距離から、テーブルを挟んで対面の距離になったことを、緋色は寂しく感じた。

だから、食事が終わり次第エシャールの口から出た言葉に、喜びさえ感じる。


「今日は君を抱きたいです、緋色」
「うん……初めてだから、上手くできるかわからないけど……いいよ」


二人は手を繋いで、寝室へと移動する。

自分のお尻をエシャールに解されている間、緋色は初めてエシャールのペニスを口で慰めた。

その姿に興奮したエシャールのペニスはますますその体積を増し、緋色は本当にこんな大きく太い
モノが自分のお尻に埋まるのだろうかとやや怯える。

そんな怯えが伝わったのか、エシャールは優しく丁寧に緋色のすぼまりを拓いていった。


「時間はたっぷりありますから。ゆっくりと進めましょうね」
「ありがとう」

エシャールの時間をかけた愛撫に、緋色は徐々に心も身体も解されていく。

そのせいか、緋色のトロトロに蕩けて待ちわびた穴にエシャールの熱杭が打ち込まれた時、緋色は痛みを感じるどころか喜悦の涙ばかりが頬を流れた。

エシャールのペニスが自分のナカでびくんびくんと脈動することに、愛しさが増す。


「ああ、緋色のナカは熱くて狭くて、気持ちいいですね……っ」

ヌいてなければすぐに達してしまったかもしれない、と呟くエシャールは、そのまま額に汗を浮かべながらもじっと耐える。

我慢出来なくなったのは、緋色が先だった。


「エシャール、動いて……っ♡」
「優しくしたいのに、そんなに煽らないでください……!」

正常位でキスをしながら、二人は互いの熱を分け合う。

剛直に貫かれたまま揺らされ、気持ち良いポイントを何度も突かれて、緋色は今までの自慰よりもずっと深い絶頂を味わった。

やがてエシャールが緋色のナカに熱い飛沫を放つと、二人は繋がったまま抱きしめ合って微睡む。


「やっと、私だけの緋色にできました……」

ずっとこうしたかった、と言われて緋色は少しだけ不思議に思う。

エシャールとの距離感であれば、恐らく今までも何度かそうした行為に及ぶタイミングならあったはずだ。

素直にエシャールに尋ねると、エシャールは少し苦い顔をしながら勇者の装備の所有権を手放すまでは、手を出せなかったのだと教えてくれた。


「あの装備があんなに優秀だとは正直思っていませんでした。勇者の身体どころか、貞操まで守るとは」
「そ、そうだったんだ……」
「しかし、そのお陰で緋色を様々な危機から守り通せましたからね、文句は言えません」

緋色が気づいていないところで、色々な危機が訪れていたことをはじめて知った。

「ところでエシャール、この国では男同士で結婚できるの?」
「できませんね。緋色が結婚を希望するなら、法律なんて変えればいいだけですよ。今すぐしてきましょうか?」
「ううん、そこまでしなくて大丈夫」


危うくあっという間に夫婦にさせられそうになり、緋色は慌てる。

エシャールはそんな緋色の額や頬に、ちゅ、ちゅ、と口付けながら、少しの不安を滲ませながら尋ねた。

「ところで……この世界に召喚されてすぐ、勇者は王女や聖女と結ばれるのが緋色の世界では当たり前だと言っていたことがありましたが、今でもそう思いますか?」
「……俺、そんなこと口にしてた?」

そんな恥ずかしい話をエシャールにしたことがあったのかと、緋色の頬が赤くなる。

まさに緋色が勇者なのだから、王女や聖女と結ばれたいと宣言したも同然だろう。


「はい。寝ぼけながらでしたが、緋色の世界の話を聞いていた時に、話していました」
「ええと……昔はそんなふうに思っていた時も、ありました」


緋色は素直にこくりと頷く。

とはいえ、アニメや漫画や小説の中の話だけれども。


「今は、どうですか?」
「エシャールと一緒に生きていけることが、俺の幸せだと思ってるよ」

緋色が本音で話すと、エシャールは嬉しそうに頬を緩ませて微笑む。

「それは私の台詞ですよ、緋色。私の世界へきてくださって、ありがとうございます」


二人はそっと指を絡ませ合い、世界を超えて出会えた奇跡に感謝した。
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