愛ある痴漢に乗り換えました

イセヤ レキ

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代わり映えのしない朝、代わり映えのしない車両に乗り込む。

ぎゅうぎゅうと奥の方へと詰め込まれた私は、人の波に逆らうことなく反対側のドアの方まで辿り着いた。

人より少し背が低いので、とても息苦しい。
その息苦しさから逃れるために、胸元で抱きかかえた鞄を見るように俯いた。

汗の臭い、香水の匂い、洗剤の匂い、石鹸の匂い。

雑多な匂いが漂う空間で、私の周りは一際嗅ぎなれたコロンの香りに包まれた。
──ああ、今日も来た。

『おはようございます、今日も可愛いですね』
「……っ」
まるで知り合いに話し掛けるように、小声ながらも普通に私に話し掛けるのは痴漢だ。

身体は緊張で強張り、体温が上昇した気がする。
男の手は鞄で押さえた胸元までするりと容易く入り込んだ。

「んっ……」
『ああ、朝からこんなに期待して……えっちな胸ですね』
痴漢はその大きな手で、私の胸を持ち上げるようにしながら揉みしだく。

器用に折り曲げた中指で胸の中心の乳首を押し込むようにしながらクリクリと弄られ、荒くなり出した息を押し殺すようにして私は鞄に顔を埋めた。

お尻より少し上に、既に大きくなった男の男根が押し付けられているのがわかる。
ドクンドクンと脈打つ肉棒と呼応するかのように、私の動悸も激しくなった。

『こっちも期待していそうですね』
男は慣れた手付きで私のスカートを掌で持ち上げ、スルリとお尻を撫でる。

『あれ?ストッキングやめたんですね。……触られやすくするためですか?』
「……っ」
遠慮のなくなった痴漢が当たり前のように毎日破くので、ストッキングは会社の更衣室で履くことにした。

しばらくお尻の感触を楽しんでいた男の指先が太腿の付け根に伸びる。
電車の音でかき消されているはずなのに、私の耳には粘着質な水音が聞こえた気がした。

『……この下着、僕の為に新調しました?真ん中にスリットが入ってるなんて、いやらしくていいですね。ああ、何色なんだろ。直接見たかったです』
「……んんっ」
男の中指が、私の膣にずぷり、と差し込まれる。太腿がふるりと震え、お尻が男の手を挟んだ。

『はは、濡れまくりです。今日も電車の中で沢山気持ち良くなっちゃいましょうか』
「は、んぁっ……」
男はそのまま指を抜き差しする。
何度もぬぽぬぽと出し入れすると、今度は一番奥まで突っ込んだ状態のまま指先で膣壁を引っ掻いた。

「~~っっ!!」
『ここ、気持ちいいですね。もっと太さのあるもので沢山突いて欲しいでしょう?』
私は涙目になりながら必死で首を振った。

『我慢は良くないですよ。今日のえっちな下着なら、凄く簡単に入れられますから』
ぬぷ、と指が抜かれ、男の手はそのまま私の前に回った。

「ひっ……」
『クリちゃんも触って欲しいって勃起してますよ、可愛い』
敏感に勃ち上がった陰核を愛液を纏った中指でそのままくりくりと弄られ、私は刺激に腰を引く。
引いたところに、男の欲望が押し当てられる。

『何?早く欲しいのですか?』
「ち、違……っっ」
私は慌てて、男から距離を取ろうとする。

おかしいことに、満員電車だった筈なのに、周りには誰一人いなくなっていた。
電車はガタンゴトン、という機械的な音ではなく、ピピピ、という可愛らしい音を鳴らす。

『ほら、ずっとこれが欲しかったんですよね?』
ぐ、っと男の先端が私の膣の入り口を広げて。
「だ、駄目です、私……!!」


ピピピ、ピピピ、という音で目が覚めた。
一生懸命仕事をする目覚まし時計を手に取り人差し指で止め、私は枕に突っ伏した。
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