第三皇子の嫁入り

白霧雪。

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第三章

《 六 》

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 部屋へ戻ると、卓子には出来立ての食事が二人分用意されていたが、花仙はまだ戻っておらず、姿は見えなかった。

「花屋琴をだんず、千嶂せんしょうの月」
月樓げつろう笛を弄ぶ、萬林ばんりんの花――俺にとっての花はお前だよ。小花シャオファは一体どこへ行っていたんだ? ……違う匂いがする」

 射干玉を一房掬われ、口付けられる。どこか、花仙からは冷たい空気を感じた。

「花仙? いつの間に、」
「なぁ、一体どこにいた?」
「どこ、に……?」

 そうだ、あの男性について花仙に聞こうと思って――あれ?

「私は、……どこにいたんですか?」

 心底不思議に蓮雨リェンユーは首を傾げた。

 確か、話の途中で中座して、部屋を通り過ぎてしまったんだ。その先で、誰かと会った気がするのに、顔がおぼろげで思い出せない。

「指輪……そう、指輪を、褒められたんです。花仙に、伝えてくれと言われて。それから……この扇子を貰ったんです」
小花シャオファ? 何があったんだ?」
「その、ついさっきのことだったはずなんですが、頭にモヤでもかかっているかのようで、上手く思い出すことができないんです。誰かと会って、誰かと話した記憶はあるんですが」

 眉を寄せて頭を捻るが、一向に思い出せない。男で(本当に男だったか?)黒衣を着ていて(白い衣じゃなかっただろうか?)とても美しい顔をしていた……気がする。

 朧げな記憶の断片を聞いて、ひとり思い当たる人物がいた。記憶や、認識を操ることに長けている

「その扇子、ちょっと見せて」

 藍州の秘境に群生する白竹に、黄州にある金鉄山で採れる鉱石の要、扇面は白州と紅州の工芸士が合同で作り上げた金箔透花の紙。素材ひとつひとつがどれをとっても一級の高級品。扇子に焚かれている香も、上流貴族の一部にしか出回らない代物。

 この銀雪花の塔で、そんな代物を持ち歩く人物なんてひとりしかいない。

狐光黎フーグァンリーだ。……チッ、また、余計なことを」
「……貰ってはいけませんでしたか?」
「…………………………別に」

 そういう花仙の顔はとても苦々しかった。不承不承。仕方ない。仕方ないけども、すっかり扇子が気に入ってしまったらしい蓮雨リェンユーから取り上げるほど子供でもない。元神仙からのもらい物だ。見たところ、おかしな術もかけられていないし、護身用に持たせていてもいいだろう。

「あ、えぇっと……ひとまず、食事にしましょう。食べなければ、治るものも治りませんから。そうしたら、……そうしたら、舞を、見てもらえますか?」

 ぱらり、と開いた扇子で口元を隠す蓮雨リェンユーは、蒼い瞳をあっちへこっちへうろつかせて、最終的に花仙を伺い見た。なんだか、とっても気分が良いのだ。幸いにも客間は広い。扇舞で、落ち着いた舞なら十分に踊れる広さがあった。

 舞、と呟いて思考停止した花仙は、再び「舞?」と小首を傾げた。

「えぇ。舞です。私、これでも舞い踊ることに関しては誰にも負けるつもりはありませんよ。楽を奏でられたならいいんですが、さすがに一人二役は」
「それなら、俺が弾こう。二胡でいいか?」

 ぱち、ぱち、と目を瞬かせる。花仙が弾いてくれる曲で、舞が踊れる。想像しただけでも楽しそうだった。

「是非……!」

 そのあとの蓮雨リェンユーはずっとご機嫌だった。いつもは感情を抑え込んだ仏頂面を、ふわふわにこにこと笑みに緩めさせ、とても可愛らしいのだが、あまりのも可愛いのでどこぞの誰かに攫われてしまわないか不安になる。

 ここ最近の蓮雨リェンユーはとても感情豊かになった。来たばかりの頃は冴えた美貌に嫌悪や疑念を浮かべることはあれど、笑みなんて乗せることがなかった。ましてや、怪我の心配なんてしてくれるとは露にも思わず、花仙にとって良い変化と言えるだろう。

 悪習の生贄など、いらないと思っていた。もし自分のもとに来たら付き返してやろううと、そう思っていたのに。生贄が蓮雨リェンユーなら話は別である。初めて見たときから花仙は蓮雨リェンユーのことを気に入っていた。ただのお気に入りなんかに留まらず、執着すら抱いてた。――だって、もう蒼霖ツァンリンは俺に捧げられたのだから俺のものだ。

 だから、蓮雨リェンユーを抱くことに抵抗も嫌悪もなかった。胎の中を子種でいっぱいに膨らませて、いっそ孕んでしまえばいいのに、と神仙にあるまじきことを願っている。

 美味しそうに食事をする小さな口に、陽物を詰め込んで、はしたなく、あさましく強請らせたい。

「花仙? 食べないのですか?」
「お前の舞が早く見たくてね」

 卑しい考えを決して表には出さず、蓮雨リェンユーの中の花仙と印象を合致させる。強くて美しい、守ってくれて優しくしてくれるお兄さん。つれない態度にもめげず、優しく尽くした結果が功を奏したのか、気づいた頃には警戒心というものがとっぱらわれていた。花仙にしてみれば嬉しいことだが、ちょっとばかしちょろすぎやしないだろうかと蓮雨リェンユーが心配になる。

 ――育ってきた環境がそうさせたのであって、本来の蓮雨リェンユーはこんな性格だったのだろうか。

 薄汚い欲に押し潰されないためにも、弱く見られないためにも、強くならなくてはいけなかった。

 食後のお茶を呑み終わると、いそいそと鏡の前で衣や髪を整えた蓮雨リェンユーがこちらを振り向いた。

「本当に、二胡を奏でてくださるんですか?」
「うん。任せなさい」

 卓子のそばから壁際に椅子を寄せてそこに座る。花仙が振り向くと、すでにその手には黒漆の二胡が握られていた。しっとりと花仙の手の中に収まる二胡に見覚えはない。この部屋にも、花仙の持ち物にもなかったはずだが、いったいどこから取り出したのだろう。

 目を眇めて注視すると、それはかすかに黒い輪郭がぼやけ、彼の仙気で作りあげられているのがわかる。椅子に深く腰掛け、片膝に足を乗せて二胡をゆったりと構える。艶然と「弾いても?」と微笑まれた。

「は、い」
「希望の曲目は?」
「……貴方に、見せるために舞います。何か見たいものは?」
「それじゃあ、桃花流水とうかりゅうすいを。いける?」
「はい。大丈夫です」

 桃の花精かせいが清流で身を清めていると、人間の男に見られてしまい、その男に一目惚れをするという口伝が元になっている。緩やかな曲調で、花びらが舞う如く軽やかな足運びに、花精の艶めいた感情表現がとても大事な部分だ。

 花仙と出会う以前ならば異種族の恋なんて実るはずがないと思っていたけれど、今なら少しだけ理解できる気がする。

 流れるように扇子を広げて、顔を隠す。左手で袖を払い、一歩前へ踏み出した右足を軸にくるりひらりと舞い踊る。高い位置で結んだ射干玉が黒扇のように広がって、まるで夜の帳を思わせた。指先一つ一つに意識を割いて、扇子から覗かせた蒼い瞳に影を落として花仙を見る。

 軽やかに刻まれる音源は、花精の身軽さを表しており、けれど裏側に重さのある音が隠されていた。一音一音がしっかりと、緩やかなつながりのある音で奏でられて、自然と足が、手が音に合わせて動いていた。舞っている、というよりも舞わされている心地だ。しかしそれが不快感というわけでもない。体が動くたび、音に合わせて跳ねるたびに、花仙とともに有りたいという気持ちが強くなっていく。

 桃花流水は、幸せな恋物語のように思えて、その実は悲恋であるのだ。人間の男に恋をして結ばれる花精だけれど、子を成して、生むと同時に花精は命を落としてしまうのだ。外界での生活に、精である女は耐えられず、愛しい夫に看取られて逝ってしまう。人間の男と実を結んだことで精ではなくなり、けれど人間にもなりきれなかった女は輪廻に戻ることもできず、来世で男と会うこともできないのだ。

「……――」

 手から、扇子が滑り落ちる。永遠の、永久とこしえの離別だった。悲しい。哀しい。寂しい――花精の感情が湧き上がってくる。時折、感情移入をしすぎてどうすることもできなくなるときがある。

 二胡の音が静かに止んで、花仙は立ち上がる。腰から崩れ落ちた蓮雨リェンユーは顔を覆って涙に耐えた。喉奥が引き攣り、意識しないと嗚咽がこぼれてしまう。どうして。今まで感情を引きずられることはあってもここまで酷くはなかったのに。湧き上がる悲哀、男への深い愛情、子を腕に抱くことができなかった悲しみ――夫と別たれる原因となった、顔も知らぬ我が子への憎悪。

「ぁ」

 なんて、ことを。母とは、子へ無償の愛を注ぐ存在じゃあないのか。どうして、こんなにも憎い。いっそ、憎しみを抱いてしまうくらいなら、こんな胎なんて――。

「それ以上はいけない。戻っておいで、蒼霖ツァンリン

 甘く、玲瓏な香りに包まれる。その香りは靄がかった意識をはっきりとさせてくれる。

「花仙……わたしは、私は、嫌です」
蒼霖ツァンリン?」
「私は、帰らなければならない」
「……」
「――でも、貴方と、離れがたいと思ってしまっている。こんな、こんなの初めてなんです……! 私は私がわからなくなる、貴方のそばにいるととても満たされるのに、とても胸が苦しなるんです。どうしたら、私は、一体どうしてしまったと言うんだ……!」

 悲痛な叫びだった。苦しくて苦しくてしかたないと、そう叫んでいる。それが蓮雨リェンユーの本音ではなく、花精に同調してしまったことで溢れてしまった感情だとしても、離れがたいと、そう語り縋る蓮雨リェンユーに胸が熱くなる。

蒼霖ツァンリン

 言葉に気を込める。

蒼霖ツァンリン。こちらを見て。戻ってきて。俺のところに、戻っておいで」

 蜂蜜色が揺らいで、白月色に輝く。

 気が揺らめき、不安定だった蓮雨リェンユーの魂魄の揺れが安定していく。徒人には過ぎる美貌は、人ならざる者を寄せ付けてしまう。同調しやすく、また同調されやすい。

 想いと、場と、そのほかすべてが一致してようやく先人の魂魄を呼び出すことはできるが、その身に宿し、感情をも読み取ってしまう蓮雨リェンユーはある種の才能がある。けれどもそれは、とても危うく、制御の利かないものだ。きちんと学び、修めなければ自らの力に呑み込まれてしまうことになる。

「花、仙」

 花仙を通り越して、宙を見つめていた蒼玉の焦点が合う。今度はしっかりと目が合って、ひとまず安堵の息がこぼれてしまった。

「そう。お前の花仙だよ。素晴らしい舞いだった。可憐で美しく、まるで天女のようだった。今度はぜひ、花の咲く中で見てみたいな」
「お気に召したのなら、いつでも舞いますよ」

 くふくふと、気の抜けた笑い方をする蓮雨リェンユーから疲労を感じる。舞に、たま降ろしに、同調までしたのだから疲れて当たり前だ。

「……湯浴みは、明日の朝にしよう。地下に霊泉がある。万病に効く霊泉だ。今日はもう寝てしまおう」

 落ちた扇子を卓子に置くと、体を支えられて寝台へと導かれる。寝台はふたつあるのに、当たり前のように同じ寝台に横になる花仙。

 頬にかかった髪はさらりと流れていく。花仙はどこもかしこも甘い。髪も甘そうな色をしているし、瞳はまさに蜂蜜色で、口付けも、蜜のように甘かった。

「霊泉に浸かれば、花仙の、その……呪血痕も早く治るでしょうか」
「どうだろうな。これは怪我というよりも、残り香のようなものだし」
「本当は、痛いんでしょう? 癒神仙が仰っていました。付着した部分は、骨までジクジクと痛むと。ただの人なら、その痛みで死んでしまうこともあると」
「だから、お前にかからなくてよかったよ」
「……そういうことを、言っているんじゃなくって」

 柳に風な花仙に、だんだんと眉間のシワが深くなっていく。対照に花仙は穏やかに表情を緩め、蓮雨リェンユーを見つめている。

「俺は、お前を庇って自分が怪我をしたことを後悔していない。だから悲しまないで。小花シャオファには笑顔が似合う」
「……私は、笑うのが苦手です」
「知ってる。いつも通りでいいんだ。自分のせいだと、自分自身を責めることもない。ただ俺が勝手にかばったんだから」

 頬を優しく撫でる手のひらは少し乾燥していて、かさついていた。花仙の低い体温が心地よくて、目を閉じる。衣擦れと共に、甘い香りに抱きしめられた。

「銀雪花の夜は冷える。共に寝よう」
「……花仙は、温かいですね」

 とても穏やかな眠りだった。悪い夢も、良い夢も見ることはなく、ただ緩やかで優しい、まるで揺り籠の中にいるような眠りに誘われ、明日も花仙と共に在ることを蓮雨リェンユーは信じて疑わなかった。





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