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春
入学式2
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クリスティアン・オールブライトは白雪のように白い肌に、輝く白金の波打った髪、眠たげに垂れ下がったレッドスピネルの瞳を持った美少年だ。身長は百六十前後だけどこれからに期待。
ヴィンスお兄様とウィリアムお兄様の瞳はお母様の遺伝で、サイラスお兄様とマリアお姉様の碧の瞳はお父様の遺伝だ。
じゃあ僕の赤い目は? ってなるよね。ゲームでは隔世遺伝、ってあったし、それをクリスティアンがコンプレックスに感じてるのも知ってた。僕も、コンプレックスに感じてる。家族の中でひとりだけ違うってのは結構精神的にクるものがあるね。
最初、鏡を見た時は誰だこれ、だったけど気づいてからはやっぱり赤い目なんだ、ってなった。
リアルで赤い目ってなるとアルビノとかでしょ。だから赤みの強い茶色とかだと思ってたんだけど、ほんとに真っ赤なんだ。それでいて日差しに弱いとかはない。たまに、眩しいと思うことはあるけど日常生活に支障をきたすほどじゃあない。
『私』もコンプレックスの塊だったから。今の僕は『私』のコンプレックスも引き摺ってるし、気にしてることを気にしないようにするなんてなかなか難しかった。
「初めてみる学校はどう?」
「すごく、綺麗……キラキラしてて、御伽噺に出てくるお城みたいです」
「これからここで生活をしていくんだから、ちゃんと慣れないとね」
ゲームの背景とか、ムービーとかでどんな物なのかは知っていたけど実際で見るとまた違う印象だ。ゲーム内ではひたすら綺麗、って感じだったけど今僕が居る学校舎はとても美しかった。
透けた青いガラス窓に、磨かれた大理石の床、聖なる炎を灯すシャンデリア。ファンタジーの世界に放り込まれたような感覚になる。
うちの屋敷もシャンデリアだったけど、なんだか格が違うんだ。まず一緒にしちゃいけないね。
「ヴィンセント・オールブライト!」
穏やかな空気をぶち壊す、尖った声が響いた。
お兄様を見上げれば「またか」みたいな顔で溜め息を吐いている。
声のした方を見れば、目の前の中央階段の一番上から見下ろすとんでもない美形かいるではないか。あぁ、とても見覚えがあるぞ。
スカーレットの髪に気の強そうな瞳の男はキツくお兄様を睨めつけている。
「やぁグレンヴィル。一カ月ぶりだね。長期休暇はどう過ごしたんだい?」
「休み? ほとんど父さんに連れられて宮殿の図書院にいたな」
「いいねぇ図書院。私も行ってみたいよ」
「あぁ、それなら今度父さんに聞いてみるぞ。許可証があれば入れるって言ってたからな。……って、そうじゃねぇよ!」
にこにこ笑って自分のペースに巻き込むお兄様はさすがだ。
赤色がイメージカラーの彼は一作目のメイン攻略キャラクターのカーティス・グランヴィルだ。俺様だけど男前で、いざと言うときヒロインお姉様の助けとなる一番人気キャラクターだ。
ちなみにお兄様は「なぜ攻略できないんだ……!」と嘆くプレイヤー多数だったとだけ言っておこう。お兄様もね、とてつもない人気キャラクターのひとりだよ。僕にも言えることなんだけどさ。自分で自分のことを人気キャラクターとか言うのはなんだか嫌なんだけど、プレイヤーのお姉様方にとても人気だったと言っておこう。
しかし、カーティス・グランヴィルとお兄様に何か接点があっただろうかと頭を捻る。やっぱりゲームだとヒロインお姉様の視点で話が進むからそのほかの人物関係とかが詳しくはわからないのが難しいところだ。
「オールブライト! 今年からウンディーネ寮の寮長らしいじゃないか」
「……あぁ、そのことか。そういう君こそ、サラマンダー寮の寮長だろう?」
「ふんっ、俺の実力からしてみれば当たり前だ。九月に寮対抗の学園祭がある、そこで貴様に決闘を申し込む!」
決闘? ゲームにそんなイベントあっただろうか。
首を傾げる僕とは逆に、周囲で野次馬をしていた生徒たちはざわめき出した。お兄様はこれと言って驚いた様子もなく、日常会話でもするかのように軽く返事をした。
「いいよ。受けて立とう」
ざわり、と周囲の声が大きくなる。僕としては全くと言っていいほど頭が追い付いてないんだけどね!
不安になって、お兄様のローブの裾を引いた。
「ん? あぁ、ごめんよクリス」
「……なんだそいつは」
「私の弟さ。クリス、アレは一応私の友人だ。話したことがあったよね。俺様で無駄にナルシストな万年次席の奴がいる、って」
あ、あー、そういえば、去年の夏季休暇の時だったかな。笑顔は変わらないけどなんだか怖い雰囲気で、お兄様にしては珍しくやけに辛辣な口調で言ってた時があったっけ。そこに運悪くウィリアムお兄様が来て、口論になって、ヒロインお姉様と僕が部屋の隅で兄たちの様子を眺めてたからよく覚えている。
「グランヴィル先輩を馬鹿にするな!」「馬鹿になんてしてないよ。そう見えるってことはお前がアイツのことを馬鹿にしてるんだろ?」ってお兄様怖すぎ。一触即発の空気だったけど、お母様の「たっだいまぁ!」の一言で一気に怖い雰囲気が霧散したのはすごかった。うちはかかあ天下だからね。
「……おい、その『俺様で無駄にナルシストな万年次席の奴』ってのはまさか俺のことじゃないだろうな」
「え? 君のことに決まっているじゃないか」
「俺が本気出したら貴様なんかすぐに追い越せるんだからな!」
「そのセリフ、テスト終わって順位出るたびに言ってるよね。それじゃあ弟の出席確認に遅れたらマズいから私たちはそろそろ行くよ。またね、グランヴィル」
「あっ、おい、待て! 話はまだ終わってないぞ!」
ほらほら、急ぐよ、とお兄様に背中を押される。カーティス・グランヴィルが後ろでなんかわめいてるけどアレは放置でいいのだろうか。
「あの、彼、何か言って、」
「ん?」
「いやだから、あの人何か、」
「どうかした?」
「……ナンデモナイデス」
放置でいいみたいだ。というかお兄様の微笑が怖すぎて言及できない。有無を言わさない目、ってあるよね。お兄様は基本笑みを絶やさない穏やかな人だけど、怒るときも笑顔だから余計怖い。触らぬ神に祟りなし、だ。
メインの攻略キャラクターはカーティスを含め四人だ。シルフ寮五年生のノエル・シューリス。ノーム寮二年生のリ・ユンイェ―。ウンディーネ寮一年生のメレディス・タナ―。
僕的には今後の目標としてメインキャラクターとは絡まない方向で行きたいと考えている。できるだけ、死亡フラグは断ちたいからね。
だってキャラひとりひとりの設定が濃ゆいんだもの。カーティスは王族の血引いてるし、ノエルは闇側だし、ユンイェ―は暗殺者だし、メレディスは精霊だし。すごくネタバレしたけど、本当は一言じゃあ表せないんだよ。それを頑張ってまとめてみたけど、それだけでも濃ゆいもん。さすがメインキャラクター。最近「さすが」ってすごい言ってる気がする。
絡まない方向で、とは言ったけど個人的にノエルに会ってみたい。どうしてか? 推しキャラだったからだよ! 会話はしなくてもいい、というかできないと思うから一目見たい。目に焼き付けたい。会話したいけど、いざ対面したらきっと言葉が出てこないだろうなぁ。緊張して鼻血出すかもしれない。
『クリスティアン』の姿で鼻血とか出せないけども。そんなことしたらファンの方に殺されてしまうよ。公式で行われた人気投票で攻略キャラクターでは無いにも関わらずトップテン入りという功績を残しているからね。
「御機嫌よう、ミセス・エイジャー」
「御機嫌ようオールブライト。あら、そちらの子は? 貴方に似ているけど」
「私の弟です。今年から通うことになって、ほら、挨拶おし」
「ぁ、ご、ごきげんようミセス。クリスティアン・オールブライトです。今年から入学します」
「あらあらあら、可愛い子ですね。御機嫌ようクリスティアン。わたしは薬学の授業を担当するロレッタ・エイジャー。これからの貴方に幸せが降ること祈っていますよ」
静かに彼女の手を取って甲に唇を落とす。女性には丁寧に、がオールブライト家の教訓である。
内心、興奮しまくりである。ミセス・エイジャーは名前も出てこなければグラフィックも出てこなかったキャラクターだけど、『薬学の先生』というので何度か登場していた覚えがある。四十代後半の、とても上品で優雅な女性だ。笑みを浮かべると目尻に皺が寄って優しい印象に変わるのだ。
「ふふ、すみません、ミセス。ちょっと緊張してるみたいなんです」
「貴方がサイラスに連れられてやってきた時の事を思い出しましたよ。貴方もクリスティアンのように緊張していたじゃあありませんか」
「……忘れてくださってもかまわないんですけどねぇ」
「忘れませんよ。大切な思い出なんですから」
しんみりとした空気がふたりの間に流れる。僕は、この空気が苦手だ。
ゲームをプレイするのと、実際に体験するのとでは全然違うんだ。
『前』の記憶はだんだんと薄れていっている。つまらないことから、大切だったこと、一日が過ぎる度
に少しずつわからないことが増えていく。『クリスティアン』に『私』が馴染んできている、ということなんだろうけど――このまま『私』が消えてしまうんじゃないかと怖くなる。
ヴィンスお兄様とウィリアムお兄様の瞳はお母様の遺伝で、サイラスお兄様とマリアお姉様の碧の瞳はお父様の遺伝だ。
じゃあ僕の赤い目は? ってなるよね。ゲームでは隔世遺伝、ってあったし、それをクリスティアンがコンプレックスに感じてるのも知ってた。僕も、コンプレックスに感じてる。家族の中でひとりだけ違うってのは結構精神的にクるものがあるね。
最初、鏡を見た時は誰だこれ、だったけど気づいてからはやっぱり赤い目なんだ、ってなった。
リアルで赤い目ってなるとアルビノとかでしょ。だから赤みの強い茶色とかだと思ってたんだけど、ほんとに真っ赤なんだ。それでいて日差しに弱いとかはない。たまに、眩しいと思うことはあるけど日常生活に支障をきたすほどじゃあない。
『私』もコンプレックスの塊だったから。今の僕は『私』のコンプレックスも引き摺ってるし、気にしてることを気にしないようにするなんてなかなか難しかった。
「初めてみる学校はどう?」
「すごく、綺麗……キラキラしてて、御伽噺に出てくるお城みたいです」
「これからここで生活をしていくんだから、ちゃんと慣れないとね」
ゲームの背景とか、ムービーとかでどんな物なのかは知っていたけど実際で見るとまた違う印象だ。ゲーム内ではひたすら綺麗、って感じだったけど今僕が居る学校舎はとても美しかった。
透けた青いガラス窓に、磨かれた大理石の床、聖なる炎を灯すシャンデリア。ファンタジーの世界に放り込まれたような感覚になる。
うちの屋敷もシャンデリアだったけど、なんだか格が違うんだ。まず一緒にしちゃいけないね。
「ヴィンセント・オールブライト!」
穏やかな空気をぶち壊す、尖った声が響いた。
お兄様を見上げれば「またか」みたいな顔で溜め息を吐いている。
声のした方を見れば、目の前の中央階段の一番上から見下ろすとんでもない美形かいるではないか。あぁ、とても見覚えがあるぞ。
スカーレットの髪に気の強そうな瞳の男はキツくお兄様を睨めつけている。
「やぁグレンヴィル。一カ月ぶりだね。長期休暇はどう過ごしたんだい?」
「休み? ほとんど父さんに連れられて宮殿の図書院にいたな」
「いいねぇ図書院。私も行ってみたいよ」
「あぁ、それなら今度父さんに聞いてみるぞ。許可証があれば入れるって言ってたからな。……って、そうじゃねぇよ!」
にこにこ笑って自分のペースに巻き込むお兄様はさすがだ。
赤色がイメージカラーの彼は一作目のメイン攻略キャラクターのカーティス・グランヴィルだ。俺様だけど男前で、いざと言うときヒロインお姉様の助けとなる一番人気キャラクターだ。
ちなみにお兄様は「なぜ攻略できないんだ……!」と嘆くプレイヤー多数だったとだけ言っておこう。お兄様もね、とてつもない人気キャラクターのひとりだよ。僕にも言えることなんだけどさ。自分で自分のことを人気キャラクターとか言うのはなんだか嫌なんだけど、プレイヤーのお姉様方にとても人気だったと言っておこう。
しかし、カーティス・グランヴィルとお兄様に何か接点があっただろうかと頭を捻る。やっぱりゲームだとヒロインお姉様の視点で話が進むからそのほかの人物関係とかが詳しくはわからないのが難しいところだ。
「オールブライト! 今年からウンディーネ寮の寮長らしいじゃないか」
「……あぁ、そのことか。そういう君こそ、サラマンダー寮の寮長だろう?」
「ふんっ、俺の実力からしてみれば当たり前だ。九月に寮対抗の学園祭がある、そこで貴様に決闘を申し込む!」
決闘? ゲームにそんなイベントあっただろうか。
首を傾げる僕とは逆に、周囲で野次馬をしていた生徒たちはざわめき出した。お兄様はこれと言って驚いた様子もなく、日常会話でもするかのように軽く返事をした。
「いいよ。受けて立とう」
ざわり、と周囲の声が大きくなる。僕としては全くと言っていいほど頭が追い付いてないんだけどね!
不安になって、お兄様のローブの裾を引いた。
「ん? あぁ、ごめんよクリス」
「……なんだそいつは」
「私の弟さ。クリス、アレは一応私の友人だ。話したことがあったよね。俺様で無駄にナルシストな万年次席の奴がいる、って」
あ、あー、そういえば、去年の夏季休暇の時だったかな。笑顔は変わらないけどなんだか怖い雰囲気で、お兄様にしては珍しくやけに辛辣な口調で言ってた時があったっけ。そこに運悪くウィリアムお兄様が来て、口論になって、ヒロインお姉様と僕が部屋の隅で兄たちの様子を眺めてたからよく覚えている。
「グランヴィル先輩を馬鹿にするな!」「馬鹿になんてしてないよ。そう見えるってことはお前がアイツのことを馬鹿にしてるんだろ?」ってお兄様怖すぎ。一触即発の空気だったけど、お母様の「たっだいまぁ!」の一言で一気に怖い雰囲気が霧散したのはすごかった。うちはかかあ天下だからね。
「……おい、その『俺様で無駄にナルシストな万年次席の奴』ってのはまさか俺のことじゃないだろうな」
「え? 君のことに決まっているじゃないか」
「俺が本気出したら貴様なんかすぐに追い越せるんだからな!」
「そのセリフ、テスト終わって順位出るたびに言ってるよね。それじゃあ弟の出席確認に遅れたらマズいから私たちはそろそろ行くよ。またね、グランヴィル」
「あっ、おい、待て! 話はまだ終わってないぞ!」
ほらほら、急ぐよ、とお兄様に背中を押される。カーティス・グランヴィルが後ろでなんかわめいてるけどアレは放置でいいのだろうか。
「あの、彼、何か言って、」
「ん?」
「いやだから、あの人何か、」
「どうかした?」
「……ナンデモナイデス」
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絡まない方向で、とは言ったけど個人的にノエルに会ってみたい。どうしてか? 推しキャラだったからだよ! 会話はしなくてもいい、というかできないと思うから一目見たい。目に焼き付けたい。会話したいけど、いざ対面したらきっと言葉が出てこないだろうなぁ。緊張して鼻血出すかもしれない。
『クリスティアン』の姿で鼻血とか出せないけども。そんなことしたらファンの方に殺されてしまうよ。公式で行われた人気投票で攻略キャラクターでは無いにも関わらずトップテン入りという功績を残しているからね。
「御機嫌よう、ミセス・エイジャー」
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「私の弟です。今年から通うことになって、ほら、挨拶おし」
「ぁ、ご、ごきげんようミセス。クリスティアン・オールブライトです。今年から入学します」
「あらあらあら、可愛い子ですね。御機嫌ようクリスティアン。わたしは薬学の授業を担当するロレッタ・エイジャー。これからの貴方に幸せが降ること祈っていますよ」
静かに彼女の手を取って甲に唇を落とす。女性には丁寧に、がオールブライト家の教訓である。
内心、興奮しまくりである。ミセス・エイジャーは名前も出てこなければグラフィックも出てこなかったキャラクターだけど、『薬学の先生』というので何度か登場していた覚えがある。四十代後半の、とても上品で優雅な女性だ。笑みを浮かべると目尻に皺が寄って優しい印象に変わるのだ。
「ふふ、すみません、ミセス。ちょっと緊張してるみたいなんです」
「貴方がサイラスに連れられてやってきた時の事を思い出しましたよ。貴方もクリスティアンのように緊張していたじゃあありませんか」
「……忘れてくださってもかまわないんですけどねぇ」
「忘れませんよ。大切な思い出なんですから」
しんみりとした空気がふたりの間に流れる。僕は、この空気が苦手だ。
ゲームをプレイするのと、実際に体験するのとでは全然違うんだ。
『前』の記憶はだんだんと薄れていっている。つまらないことから、大切だったこと、一日が過ぎる度
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