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第一章
episode 1 ヴァーミリオン・エーデルハイン
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レーヴォルフ帝国領内の最西端に位置する村、ウェース村の近くにある森にに一人の女騎士が仕事をしていた。その女は、身長164cm、綺麗な赤い髪をしており、腰までストレートに伸ばしている。瞳は黄緑色をしており、目はほんの少しキリッとしている。
「えーと、確か魔物が目撃された場所はこの辺りのはずなんだけれど。」
それから、探すこと五分ほど。
「あっ、見つけた。魔物はゴブリンね、数は三体と。これならすぐに終わりそうね。」
そう言って彼女は、ゴブリンに近づき腰に掛けてある剣を抜いた瞬間。
「はい、終わりね。ゴブリンが横一列で行動してて助かったわ。気配を消し、後は剣を抜くだけだったから、簡単に終えられたからね。」
あまりにも速すぎる剣速。その速さは、音を置き去りにするほどである。そのため、ゴブリンたちは自分たちが切られたという認識を持つ前に、絶命した。
「さてと、急遽入った仕事は完了したし、本来の業務にもどりますか。確か、森に入ってから十五分くらい歩いたから、走れば五分くらいで戻れそうね。それじゃ、走って戻りましょう。」
そう言って、彼女は走り始めた。五分後。
「フゥ~、ウェース村到着。では、村長さんに魔物退治の報告をしましょうか。」
村長宅
コンコン
「ごめん下さい、村長さん。魔物退治の報告に来ました。」
「おぉー、これはヴァーミリオンさん。お早いお帰りで。して、魔物の方は退治して頂きましたかね。」
「えぇ、幸いゴブリンが三体でしたから、すぐに終わりました。」
「本当ですか。ありがとうございます。いつもでしたら、冒険者に任せていたのですが、偶然にも史上最強の騎士ことヴァーミリオンさんが訪れていたので、急遽頼んでしまいました。その点に関しましては、申し訳ございません。」
「いえ、とんでもございません。情報を聞いた際、魔物の数が分からないとなれば、この当たりを活動している冒険者には、少し危険だったでしょう。それに、民を守るのは騎士として当然のことです。」
「そう言って下さり、ありがとうございます。」
「それでは、私は本来の業務に戻らせていただきます。もし、何かありましたらいつでも仰ってください。後二日ほどこの村に滞在しますので。」
「わかりました。そのときは、またお願いします。」
「えぇ、それでは失礼します。」
ガチャン
「フゥー、噂には聞いていたが、本当にお優しい方だ。史上最強の騎士であり、エーデルハイン侯爵家の長女にも関わらず、私たち平民にあそこまで物腰が柔らかいとは。噂がこんな帝国の最西端の村に届くのも納得だ。」
村長宅を後にしたヴァーミリオンは、村の広場に来ていた。
「ようやく戻って来たのね、ヴァーミリオン。急に入った仕事は終わったの?」
広場には、身長にして157cm。茶髪でボブカットの女騎士が立っていた。
「エリーか。えぇ、そこまで危険度が高くなかったから直ぐに終わったわよ。待たせちゃってごめんなさいね。」
「まっ、それについてはいいわよ。ウェース村までの移動で少し疲れてたから。いい休憩になったし。ヴァーミリオンこそ、休憩とかしなくて大丈夫なの?」
「私は大丈夫よ。」
「そ、なら仕事を始めましょ。村の治安の確認、賊や何かしらの不穏が起きていないかの確認もしなくてはね。まぁ~、ここはかなり治安がいいから、問題は無いと思うけど。」
「確かにそうね。でも、ちゃんと調べないとなにかを見落とすかもしれないから、丁寧に仕事を行うわよ。」
「は~い。」
「こら、いくら騎士が私たち二人しか居ないからって、もう少しシャキっとしなさい。」
「いいじゃない、それにあなと私は同期なのよ。少しくらい大目に見てよ。」
「まったく、しょうがないわね。」
「ありかど、ヴァーミリオン。」
「いいわよ、エリー。」
これは、史上最強の騎士と呼ばれているヴァーミリオン・エーデルハインの物語である。
「えーと、確か魔物が目撃された場所はこの辺りのはずなんだけれど。」
それから、探すこと五分ほど。
「あっ、見つけた。魔物はゴブリンね、数は三体と。これならすぐに終わりそうね。」
そう言って彼女は、ゴブリンに近づき腰に掛けてある剣を抜いた瞬間。
「はい、終わりね。ゴブリンが横一列で行動してて助かったわ。気配を消し、後は剣を抜くだけだったから、簡単に終えられたからね。」
あまりにも速すぎる剣速。その速さは、音を置き去りにするほどである。そのため、ゴブリンたちは自分たちが切られたという認識を持つ前に、絶命した。
「さてと、急遽入った仕事は完了したし、本来の業務にもどりますか。確か、森に入ってから十五分くらい歩いたから、走れば五分くらいで戻れそうね。それじゃ、走って戻りましょう。」
そう言って、彼女は走り始めた。五分後。
「フゥ~、ウェース村到着。では、村長さんに魔物退治の報告をしましょうか。」
村長宅
コンコン
「ごめん下さい、村長さん。魔物退治の報告に来ました。」
「おぉー、これはヴァーミリオンさん。お早いお帰りで。して、魔物の方は退治して頂きましたかね。」
「えぇ、幸いゴブリンが三体でしたから、すぐに終わりました。」
「本当ですか。ありがとうございます。いつもでしたら、冒険者に任せていたのですが、偶然にも史上最強の騎士ことヴァーミリオンさんが訪れていたので、急遽頼んでしまいました。その点に関しましては、申し訳ございません。」
「いえ、とんでもございません。情報を聞いた際、魔物の数が分からないとなれば、この当たりを活動している冒険者には、少し危険だったでしょう。それに、民を守るのは騎士として当然のことです。」
「そう言って下さり、ありがとうございます。」
「それでは、私は本来の業務に戻らせていただきます。もし、何かありましたらいつでも仰ってください。後二日ほどこの村に滞在しますので。」
「わかりました。そのときは、またお願いします。」
「えぇ、それでは失礼します。」
ガチャン
「フゥー、噂には聞いていたが、本当にお優しい方だ。史上最強の騎士であり、エーデルハイン侯爵家の長女にも関わらず、私たち平民にあそこまで物腰が柔らかいとは。噂がこんな帝国の最西端の村に届くのも納得だ。」
村長宅を後にしたヴァーミリオンは、村の広場に来ていた。
「ようやく戻って来たのね、ヴァーミリオン。急に入った仕事は終わったの?」
広場には、身長にして157cm。茶髪でボブカットの女騎士が立っていた。
「エリーか。えぇ、そこまで危険度が高くなかったから直ぐに終わったわよ。待たせちゃってごめんなさいね。」
「まっ、それについてはいいわよ。ウェース村までの移動で少し疲れてたから。いい休憩になったし。ヴァーミリオンこそ、休憩とかしなくて大丈夫なの?」
「私は大丈夫よ。」
「そ、なら仕事を始めましょ。村の治安の確認、賊や何かしらの不穏が起きていないかの確認もしなくてはね。まぁ~、ここはかなり治安がいいから、問題は無いと思うけど。」
「確かにそうね。でも、ちゃんと調べないとなにかを見落とすかもしれないから、丁寧に仕事を行うわよ。」
「は~い。」
「こら、いくら騎士が私たち二人しか居ないからって、もう少しシャキっとしなさい。」
「いいじゃない、それにあなと私は同期なのよ。少しくらい大目に見てよ。」
「まったく、しょうがないわね。」
「ありかど、ヴァーミリオン。」
「いいわよ、エリー。」
これは、史上最強の騎士と呼ばれているヴァーミリオン・エーデルハインの物語である。
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