ロマン兵器ヲ愛シ者、彼方ナル世界ヘト転生ス

ELDIAN

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人を殺すは生きる為、そして夢の為に。

第10話:Let's!勝手に人員配備!

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 「……って、ハッ!!」

 繋はその叫びと共に、『制限』の内容による衝撃から立ち直って現世へとカムバックした。『かえってっこないで(切実)』とかそんな声、完全無視で。

 「まぁ、うん。そりゃね……」

 『ゲームと同じ物でバランス調整みたいなもんか』なんて付け足し、脳内で正当化する。
 いやまぁ?決して『これでやりたい放題人員とか軍事施設とか大量に設営できないじゃん』とか、『バランス調整するような必要あるんかク〇運営が!わしゃ単にロマン兵器を嗜みたいだけなんじゃ!タヒね!!!』とかそんなこと考えていなくてですね……

 「あ、でも」

 救済措置なのか何なのかは知らないが、『但し、これと同時に弾薬や燃料、その他機材等の《実体化》機能も追加とするが、こちらは制限外とする』と書かれているので、補給面で問題は無さそうだ。肝心のそれを使うブツが無いと意味ないけどね!!!
 『うーん。まぁ、無いよりはマシかな……』程度に考え、視点を機外に向ける。

 「……とりあえず、ここに拠点でも作ろうかな?」

 さらっと法律に反することを言うあたり既にPadに染まっているのかもしれないが、そんな自覚あるわけもなく。
 だって30mm機関砲をぶっ放した挙句調子に乗ってロケットを乱射したお陰でこんな更地が出来たのだから、これを有効活用する以外選択肢は無いね! 土地の所有者なんてもう死んだんだ、そうに違いない! つまりここは所有者不明の土地なんです(お目目グルグル)!

 「そうと決まれば、まずは何を置くか決めないと……」

 勝手に話を進め、何を置くかと言う段階に移行する。
 先ほど撃退したのがどこぞやのテロリストだったりマフィアだったりすると怖いし、これはまぁそう強い欲望じゃないんだけど……何かこう、地下施設みたいなのが作りたいんです。だって、ロマンがあるんだもん! 決してICBMサイロを併設しようだとか、そんなことは目的ではありません!
 ……とは言えそれを実行しようにも、何せ今回追加された『1日に使用できる機能の数は“2つ”まで』なんて制限が問題だ。
 既に兵器を《実体化》していることから今日使える能力は残り“一つ”と考えられるので、果たして人員の《実体化》か、はたまた施設の《実体化》かで悩む……ことなんて無かった

 「とりあえず人海戦術で今日は凌ごうかな。と言うかそれしか選べないし」

 繋の脳みそでは、『とりあえず人員《実体化》して兵器に乗せておけば何とかなるでしょ』と言う楽観主義が形成されていたのだ。
 まぁ確かに、施設を今現在出したって全部一人で管理する必要があり、その点を考えればまともな判断ではあるが。それに食料だって、今は格段空腹というわけでもないので必要ないだろう。
 ではそこで、じゃあ人員を《実体化》しようと言う話に発展するのだが……

 「……果たして、何人が《実体化》できるか、が問題かな……」

 問題はそこである。つい先ほどの明らかな虐殺ジェノサイドお陰で、数人は必ず《実体化》出来るだろう。だが、何せ何人を倒したとかそんなことは把握していないし、早い話、ここに潜んでいた“敵”の数が少なければ、必然的に倒した数も少なくなる。なので、今回倒した数の場合によっては最悪、人員不足に陥る可能性があるわけだ。
 ——まぁ頭デッカチに考え続けても物事は進まないので、兎にも角にもまずはどれだけ《実体化》できるか拝見といこう。
 繋はPadを起動し、ホーム画面へと移動。そうしたら、早速『兵器』、『人員』、『施設』、『その他』などの4つの項目が現れた。『施設』や『その他』に関しても気になるが、今は御構い無しに『人員』をタップした。
 するとまたまた項目が現れ、『海軍』、『空軍』、『陸軍』の3つの項目が出現。今回は陸上兵器を運用してもらうつもりなので、『陸軍』の項目をタップする。すると……

 「おっ、数の指定か……」

 以前『X-ジェット』や『Ka-50』を《実体化》した際と同様、左下に《キャンセル》、右下に《実行》と言う文字。そして、画面中央に空白の項目が表示された個数記入画面が現れる。
 前回同様空白の項目をタップ。すると、ある注意書きが表示された。それ曰く、『現在実行可能な、人員の《実体化》最大値は【30】。一度使用すると、再度の使用に2日を必要とします』とのことだ。どうやら先ほどの虐殺ジェノサイドによる被害者はあまり多くないようで。実行犯が安心するのもどうかと思うが。
 また、《実体化》が連続して使用できないことは『兵器』でも分かっていたことなので、『まぁ当たり前か!』と言った感じに考える。
 これの他にも、『『陸軍』の項目で《実体化》した人員は、その全ての陸上兵器を、兵科に関わらず運用することが可能です』との文章も書いてあった。即ち、『砲兵だとか戦車兵、歩兵に工兵と言った兵科の概念がクソも無い中途半端な万能兵士スーパーソルジャーだよ』と言っているのだろう。何でわざわざ分けたのか甚だ疑問だが、変えようの無い事実なので今は考えないでおくとする。
 だが、今回の懸念事項であった『《実体化》できる人員少ないかも問題』に関しては心配する必要は無いだろう。とりあえず現代MBTを贅沢に監視・防衛用に置くとしても、メルカバ*やレオパルト2*でも搭乗員4人なので7両、10式*やT-14*なら自動化の恩恵で搭乗員は3人と、10両は軽く運用が可能。今回は特に何を配備するかなんて考えていないが、最悪それらに加えてソ連の試作戦車やらを使えばいいだろう。

 「まずは《実体化》しよっと……」

 何か変な事が起きると怖いので、『Ka-50』から降りる。『Ka-50』の側に立ち、空白の項目をタップする。画面に現れたキーボードを用い『30』と入力。そのまま、右下の『実行』の項目をタップした。

 その瞬間、眼前に眩い閃光が走った——



______
*メルカバ:四六時中戦争やってる国イスラエルの生み出した乗員絶対守るマンMBT。

*レオパルト2:みんな大好き戦車大国ドイツ製の高性能MBT。

*10式戦車:恐らく抑止力以外にはあまり出番はないであろう日本の最新MBT。

*T-14:露国製最新鋭MBT。無人砲塔かつ将来的には車体自体が無人になるそうで。
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