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始めようか、戦争を ー敵地侵攻編ー
第25話:亡国の王
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_異世界転移から2ヶ月と少し、エルディアン共和国
この日、エルディアン共和国にある10箇所のロケット発射場から続々と戦時簡易型情報収集衛星2基を搭載したH2-Mロケットが宇宙へと発射された。
_ロケット発射から1日後、首都エルディアンの大統領府
コンコン
「入れ」
大統領はノックの音を聞いて執務を中断する。
「執務中すみません」
大統領補佐官は頭を下げる。
「いやいや、いいさ。それで?今回の報告は何だね?」
「あ、はい・・・昨日ロケット発射場10箇所から発射されたロケットは全て衛星軌道上まで展開を終えたとのことです」
大統領補佐官が淡々と報告する。
「おお!それはよかった!・・・それで?何かわかったことはあったのかい?」
「・・・これをご覧ください」
大統領補佐官はそう言うと、執務机の上にある書類諸々を押しのけて一枚の巨大な衛星写真を取り出す。
「っておいおい!片付けるの大変なんだよ!」
「・・・それどころではありません!」
大統領補佐官が珍しく真剣な眼差しで言う。
「お、おう・・・それで?いったい何がそれどころじゃないんだ?」
大統領補佐官に尋ねる。
「私たちが現在侵攻中の大陸は、これです」
大統領補佐官は1つの大陸を指差す。
「そして、これがエルディアン共和国・・・」
指をスライドさせ、エルディアン共和国を指差す。
「問題はここからです」
すると大統領補佐官は、胸元のポケットから極太の赤い油性ペンを取り出した。
「敵帝都付近には、巨大な軍事基地が確認できるだけでも10個近くあります」
大統領補佐官は敵帝都らしきものの周りにある巨大な基地を油性ペンで1つずつ囲み、印をつける。
「さらに、敵海軍基地及び工場地帯は確認しただけでも20箇所です」
「え?」
大統領補佐官は、沿岸部にある工場地帯のようなものなどを円で囲み続ける。
「いや・・・おいおい、ちょっと待て。幾ら何でも数が多すぎじゃないか?」
大統領は小声でそう呟く。事実基地だけでもかなりの量があると言うことは、それ相応の経済力がなければ不可能だ。
「これは・・・予想以上に作戦が難航する可能性があります」
「あぁ、そうだな・・・。これが、チート国家か・・・」
大統領は悩むのだった。
_エルディアン共和国北部沖
エルディアン共和国北部沖を1隻の巨大な木造船が航行している。その船にはかつてカイス王国と呼ばれた王国の王族と少しの配下の兵だけが乗っている。
「王よ!落ち着いてください!」
配下の兵が言う。
「ならん!我はなんとしても・・・なんとしても民を帝国の魔の手から解放する必要があるのだ!」
カイス王国の王レイエロの目は怒りに満ちている。突如としてカイス王国に宣戦布告をしてきたダーダネルス帝国により一瞬で敗退、わずか1週間でカイス王国はダーダネルス帝国の属領と化してしまった。配下の者たちが必死で王族を守り船に乗せなければ、おそらく王族は皆処刑されていただろう。
「ダーダネルス帝国に勝利したと言う国・・・エルディアン共和国と呼ばれている国に何としても向かわなければならない!」
そんな彼は2週間前、まだダーダネルス帝国の侵略されていないムベガンド王国の港町であのダーダネルス帝国が新興国エルディアン共和国に負けたと言う話を聞いた。なんとしても一矢報いたいレイエロはその国だけを頼りにはるか2000キロの船旅を続けている。
「・・・ッ!」
目のいい船員が南側から迫ってくる1つの巨大な何かを見つける。
「お、王ッ!何かがこの船に向けてやってきておりますッ!」
その巨大な何かは、レイエロたちの乗る船よりも速く一瞬で距離を詰めてくる。
「くそっ・・・これまでか・・・」
レイエロは諦めたかのような口調で呟く。
『そこの船!とまりなさいッ!』
目視できる距離まで詰めてきた巨大な何かは大きな声でそう言う。
「な・・・なんて大きい船なんだ!しかも帆がないッ!」
船員たちは呟く。目視できる距離まで詰めてきた巨大な何かは、船だった。それも少なくともこの付近では見たことがないような、巨大な青い船。形は洗練されており、船首には2つの巨大な棒をつけたはこのようなものがある。それは並走し、なんども警告を発する。
「せ、船長ッ!船を止めろッ!」
レイエロは大声で船長に告げる。
「で・・・ですが!これが帝国の船だとは言い切れませんよッ!」
確かに船長の言うことは正しい。これが帝国の船ではないと言う保証はどこにもないのだ。
「それでもいい!いまはこの船に望みをかけろッ!」
「・・・わかりまし・・・たッ!」
船の帆が畳まれる。やがてレイハロたちの乗る船は完全に停止する。それに追従するかのように巨大な船も停止する。
「なにか出てくるぞッ!」
その巨大な船の中から、小さな船が2艇が出てきてこちらに向かってくる。
「王よ・・・もしあれが敵の船だとしたら、我々に助かる道はありませんね」
配下の兵が剣を構えて言う。
「私は愚かにも国を捨てた身だ・・・今頃どうなろうと・・・な」
王も覚悟を決めたような口調で言う。やがて巨大な船からでてきた2艇の小型な船はレイハロ達の乗る船に接岸、その船の乗員達が船の甲板まで登ってきた。
「えーと・・・なんて言えばいいんでしょう?」
青い服を纏った男達数名は言葉に悩んだ様子だ。それに気づいた王は先に口を開く。
「我々はカイス王国の者です。カイス王国はここから遥か1000ラージ(2000キロ)も離れた場所にある国ですが・・・今やダーダネルス帝国により属領となってしまった。我々は、帝国を打倒したと言われているエルディアン共和国に用がありここまで参りまし」
その声に何か見覚えがるのか、青い服を纏った男達の顔が変わる。
「・・・そうですか。わかりました。あなた達の船を曳航して本国まで運びましょう」
「おお!」
斯くして王達は一旦、エルディアン共和国が預かることになった。
この日、エルディアン共和国にある10箇所のロケット発射場から続々と戦時簡易型情報収集衛星2基を搭載したH2-Mロケットが宇宙へと発射された。
_ロケット発射から1日後、首都エルディアンの大統領府
コンコン
「入れ」
大統領はノックの音を聞いて執務を中断する。
「執務中すみません」
大統領補佐官は頭を下げる。
「いやいや、いいさ。それで?今回の報告は何だね?」
「あ、はい・・・昨日ロケット発射場10箇所から発射されたロケットは全て衛星軌道上まで展開を終えたとのことです」
大統領補佐官が淡々と報告する。
「おお!それはよかった!・・・それで?何かわかったことはあったのかい?」
「・・・これをご覧ください」
大統領補佐官はそう言うと、執務机の上にある書類諸々を押しのけて一枚の巨大な衛星写真を取り出す。
「っておいおい!片付けるの大変なんだよ!」
「・・・それどころではありません!」
大統領補佐官が珍しく真剣な眼差しで言う。
「お、おう・・・それで?いったい何がそれどころじゃないんだ?」
大統領補佐官に尋ねる。
「私たちが現在侵攻中の大陸は、これです」
大統領補佐官は1つの大陸を指差す。
「そして、これがエルディアン共和国・・・」
指をスライドさせ、エルディアン共和国を指差す。
「問題はここからです」
すると大統領補佐官は、胸元のポケットから極太の赤い油性ペンを取り出した。
「敵帝都付近には、巨大な軍事基地が確認できるだけでも10個近くあります」
大統領補佐官は敵帝都らしきものの周りにある巨大な基地を油性ペンで1つずつ囲み、印をつける。
「さらに、敵海軍基地及び工場地帯は確認しただけでも20箇所です」
「え?」
大統領補佐官は、沿岸部にある工場地帯のようなものなどを円で囲み続ける。
「いや・・・おいおい、ちょっと待て。幾ら何でも数が多すぎじゃないか?」
大統領は小声でそう呟く。事実基地だけでもかなりの量があると言うことは、それ相応の経済力がなければ不可能だ。
「これは・・・予想以上に作戦が難航する可能性があります」
「あぁ、そうだな・・・。これが、チート国家か・・・」
大統領は悩むのだった。
_エルディアン共和国北部沖
エルディアン共和国北部沖を1隻の巨大な木造船が航行している。その船にはかつてカイス王国と呼ばれた王国の王族と少しの配下の兵だけが乗っている。
「王よ!落ち着いてください!」
配下の兵が言う。
「ならん!我はなんとしても・・・なんとしても民を帝国の魔の手から解放する必要があるのだ!」
カイス王国の王レイエロの目は怒りに満ちている。突如としてカイス王国に宣戦布告をしてきたダーダネルス帝国により一瞬で敗退、わずか1週間でカイス王国はダーダネルス帝国の属領と化してしまった。配下の者たちが必死で王族を守り船に乗せなければ、おそらく王族は皆処刑されていただろう。
「ダーダネルス帝国に勝利したと言う国・・・エルディアン共和国と呼ばれている国に何としても向かわなければならない!」
そんな彼は2週間前、まだダーダネルス帝国の侵略されていないムベガンド王国の港町であのダーダネルス帝国が新興国エルディアン共和国に負けたと言う話を聞いた。なんとしても一矢報いたいレイエロはその国だけを頼りにはるか2000キロの船旅を続けている。
「・・・ッ!」
目のいい船員が南側から迫ってくる1つの巨大な何かを見つける。
「お、王ッ!何かがこの船に向けてやってきておりますッ!」
その巨大な何かは、レイエロたちの乗る船よりも速く一瞬で距離を詰めてくる。
「くそっ・・・これまでか・・・」
レイエロは諦めたかのような口調で呟く。
『そこの船!とまりなさいッ!』
目視できる距離まで詰めてきた巨大な何かは大きな声でそう言う。
「な・・・なんて大きい船なんだ!しかも帆がないッ!」
船員たちは呟く。目視できる距離まで詰めてきた巨大な何かは、船だった。それも少なくともこの付近では見たことがないような、巨大な青い船。形は洗練されており、船首には2つの巨大な棒をつけたはこのようなものがある。それは並走し、なんども警告を発する。
「せ、船長ッ!船を止めろッ!」
レイエロは大声で船長に告げる。
「で・・・ですが!これが帝国の船だとは言い切れませんよッ!」
確かに船長の言うことは正しい。これが帝国の船ではないと言う保証はどこにもないのだ。
「それでもいい!いまはこの船に望みをかけろッ!」
「・・・わかりまし・・・たッ!」
船の帆が畳まれる。やがてレイハロたちの乗る船は完全に停止する。それに追従するかのように巨大な船も停止する。
「なにか出てくるぞッ!」
その巨大な船の中から、小さな船が2艇が出てきてこちらに向かってくる。
「王よ・・・もしあれが敵の船だとしたら、我々に助かる道はありませんね」
配下の兵が剣を構えて言う。
「私は愚かにも国を捨てた身だ・・・今頃どうなろうと・・・な」
王も覚悟を決めたような口調で言う。やがて巨大な船からでてきた2艇の小型な船はレイハロ達の乗る船に接岸、その船の乗員達が船の甲板まで登ってきた。
「えーと・・・なんて言えばいいんでしょう?」
青い服を纏った男達数名は言葉に悩んだ様子だ。それに気づいた王は先に口を開く。
「我々はカイス王国の者です。カイス王国はここから遥か1000ラージ(2000キロ)も離れた場所にある国ですが・・・今やダーダネルス帝国により属領となってしまった。我々は、帝国を打倒したと言われているエルディアン共和国に用がありここまで参りまし」
その声に何か見覚えがるのか、青い服を纏った男達の顔が変わる。
「・・・そうですか。わかりました。あなた達の船を曳航して本国まで運びましょう」
「おお!」
斯くして王達は一旦、エルディアン共和国が預かることになった。
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