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第5章⑤
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ずっと浅い眠りが続いていた。奏子さんのことが頭から離れなくて常にもやもやしているから。眠ってもすぐに起きてしまうから、寝不足で大学の授業はついうとうとしてしまう。残念ながらノートを借りられるような相手はいないので、このままでは単位を落としかねない。
「見るだけ。様子を確認したら帰ろう」
誰に言うでもなく呟くと、俺は講義が終わった教室を後にするのだった。
ピアノの見える場所の柱に張りつく。誰にも気付かれたくなくて不審者のようになっている気がするが、そんなことはどうでもいい。呼吸を整えてゆっくりと柱から顔を出した。すると、視線の先には相変わらず数人並んでいる。人気は衰えていないようだ。
「あれ、奏子さんは?」
ぼそりとつぶやく。
ピアノの近くにいつもいる奏子さんの姿が見えない。まさか消えた? え、消えたって成仏したってこと? 意味がわからないよ!
何だか複雑な気分だ。もし仮に成仏したのなら喜ばしいことだろう。だが、あれだけ振り回しておいて俺の労力とは無関係に成仏されたら、それはそれで腹が立たないか? うん、腹が立つは言い過ぎかもしれないが、まぁ面白くないのは確かだ。
「お兄さん、まだここに来てたんだ」
ポンといきなり背中を叩かれ、思わず変な声が出そうになった。必死で声を飲み込みながら振り向いた先には女の子が立っていた。
「君、もしかしてこの前の子?」
少し前にここで出会った中学生だ。今日はパーカーにホットパンツという私服姿のため、すぐには断定出来なかったが。
「そうだよ。せっかく忠告してあげたのに」
「忠告……でも、奏子さんは、ええと、あの幽霊は消えちゃったみたいなんだ。もう俺は忠告されるような状況じゃないだろ?」
そうであってくれという願望も多分に含みながら俺は問いかける。
「どこが消えてるの? いるじゃない。見えなくなったの?」
少女はピアノの中心から少しずれたあたりを指した。どういうことだと思いながらも目を凝らしてみる。すると、ピアノの裏側に誰かいる、というかスカートが少し見えている。あれは奏子さんだ。
「なんだ、まだ成仏してなかったんだ」
思わずふぅと息をつく。
「成仏するわけないじゃん。時間と共に薄れていく奴らは勝手に成仏することもあるけれど、あそこまで自我を保って長期間縛られてるようなのはしつこいよ。なかなか成仏しないから」
なにそれ、どこ情報? お兄さんにもっと詳しく!
そんな感情が顔に出ていたのか、なにも言ってないのにうるさそうに顔を背けられた。
「お兄さんさ、今、あの幽霊が消えていなくてほっとしたでしょ。そういうのヤバいから」
ドキッとした。確かに、奏子さんがまだいるってことが分かって、俺は良かったと思ってしまっていた。だって、最後の会話があの喧嘩だなんて後味悪すぎじゃないか。せめて仲直りくらいしてから逝ってほしいと思うから。
「喧嘩したんだ。だから、そのまま会えなくなるのは嫌だなって」
「お兄さん。あまり縁を結びすぎると連れていかれるよ」
「え? ちょ、ちょっと怖っ! なになにどういうこと?」
少女の言葉に心臓がギュッと縮んだ気がした。ぞっと鳥肌がたつ。
「だからね、お兄さんはあの幽霊と波長が共鳴してるから縁がより結びつきやすいの。それに加えて気持ちまで傾けたらもっと縁が深くなっちゃう」
「縁が深くなるとどうなるの?」
「今は安定してるから特に問題はないと思うけど。状況が変わってあの幽霊が暴れ始めたら、お兄さんの魂は体ごとあちら側に飲み込まれちゃうかも。いわゆる神隠しってやつよ。人が急にいなくなっちゃうのって、そういう霊的なやつもあるんだから」
怖い怖い怖い。よくテレビでやってるホラー番組より、よっぽど身に迫ってきて怖いんですけど!
「ねぇ君、本当に誤解しないで欲しいんだけど、連絡先を交換しない?」
男子大学生が女子中学生に連絡先を聞くだなんて、端から見たら大問題なシチュエーションなのは分かってる。だけど、こんなにいろいろと詳しい彼女を逃したくない。
「……今までの会話はただのお節介だから無料だけど、連絡してきたらお金取るよ」
「分かった。そろそろバイトでも探そうと思ってたから大丈夫。あっ……そ、それともこれ、遠回しに断られてる?」
少女はわざとらしく大きなため息をこぼした。
「あのさ、お兄さんってバカなの? こんな簡単に人を信用するなんて。私が小遣い欲しさに適当な嘘を並べ立ててるかもしれないじゃん」
年下の女の子に怒りのこもったような目で睨まれているが、なんで怒られているのか分からない。だって、彼女は嘘をつくような人には見えないし、そもそも嘘をつく意味もない。奏子さんの姿が見えている時点で霊的な能力があるのは確かだろうから、その能力や知識の恩恵にあずかるのなら対価は求められて当然だろう。
「君が本当に小遣いが欲しいだけだったら、前合ったときにもらおうとしていたはずだよ。でもそれはしてないから。だから君の話は全部本当だと思ってる」
俺は彼女をまっすぐに見て言った。
「……変わり者だね、お兄さんは。そこまで信用してくれるって言うなら連絡先交換してもいいよ」
少女はパーカーのポケットからスマホを取り出した。お子様用なのがちょっとウケたけど、空気を読んで知らんふりをした。
交換した連絡先には『十和(とわ)』と表示されている。不思議な雰囲気を持つこの子に馴染む良い名前だなと思った。
「なんて呼べばいいかな」
「呼び捨てでいいよ。私も文晶って呼ぶから」
「分かった。じゃあさっそく十和に聞きたいんだけど……あ、有料な情報だったら有料だって先に言ってくれよ。手持ちあんまないから」
「うっさい。ごちゃごちゃ予防線張らないで、さっさと言いなよ。イライラする」
怒られた。中学生に叱られる大学生ってなんか情けない。
「奏子さんは今、どういう状況なの?」
「良くも悪くもない状況ね。人間側から見るとただピアノに憑いてるだけの幽霊で悪さもしないから良いけど。逆にあの幽霊側からすると成仏出来ないままずうっと時を刻むだけだから可哀想かもね」
だから良くも悪くもない状況なのか。
十和と話した後、俺はそっとピアノから離れた。家に帰る電車に揺られながら考える。今後、自分がどうしていくべきなのかを。
このまま奏子さんのそばにいるのはきっとリスクが高い。奏子さんの状況によってはあちら側に連れて行かれる可能性もあると聞いてしまえば、さすがにびびるってものだ。だから、もうあのピアノに近寄らない方が良い。それが正解だ。
ちょうど言い争いをして、奏子さんに「嫌ならもう来なくて良いよ」と通告もされている。行かなくても奏子さんに文句を言われる筋合いはない。このままちょうど良くフェードアウト出来る状況なのだから、うまくその流れに乗っかれば良い。
そう思う一方で、ピアノの後ろで座り込んでいたであろう奏子さんの姿が目に浮かぶ。いろんな思いを抱えつつも、それを表に出さずにいつも朗らかに笑っていた奏子さんを俺は傷つけた。心ない言葉で、容赦なく。
謝りもせずに逃げるのは人として恥ずべきではないのか。ずっと心に後悔を残したまま生活していくことを考えると、それはそれでもやもやする。
スマホが震え、メッセージが届いたことを知らせてくる。差出人はまたもや珠樹だった。どうせピアノに来いという催促だろうと、げんなりしつつ内容を読む。
「嘘だろ……」
スマホが衝撃のあまり机の上に落ちた。
信じられないことが起こった。なにもしれなければ、ずっとあそこに奏子さんはいるんだと思ってた。でもそれが身勝手な思い込みだと突きつけられる。
【文晶、あのストピが撤去される】
「見るだけ。様子を確認したら帰ろう」
誰に言うでもなく呟くと、俺は講義が終わった教室を後にするのだった。
ピアノの見える場所の柱に張りつく。誰にも気付かれたくなくて不審者のようになっている気がするが、そんなことはどうでもいい。呼吸を整えてゆっくりと柱から顔を出した。すると、視線の先には相変わらず数人並んでいる。人気は衰えていないようだ。
「あれ、奏子さんは?」
ぼそりとつぶやく。
ピアノの近くにいつもいる奏子さんの姿が見えない。まさか消えた? え、消えたって成仏したってこと? 意味がわからないよ!
何だか複雑な気分だ。もし仮に成仏したのなら喜ばしいことだろう。だが、あれだけ振り回しておいて俺の労力とは無関係に成仏されたら、それはそれで腹が立たないか? うん、腹が立つは言い過ぎかもしれないが、まぁ面白くないのは確かだ。
「お兄さん、まだここに来てたんだ」
ポンといきなり背中を叩かれ、思わず変な声が出そうになった。必死で声を飲み込みながら振り向いた先には女の子が立っていた。
「君、もしかしてこの前の子?」
少し前にここで出会った中学生だ。今日はパーカーにホットパンツという私服姿のため、すぐには断定出来なかったが。
「そうだよ。せっかく忠告してあげたのに」
「忠告……でも、奏子さんは、ええと、あの幽霊は消えちゃったみたいなんだ。もう俺は忠告されるような状況じゃないだろ?」
そうであってくれという願望も多分に含みながら俺は問いかける。
「どこが消えてるの? いるじゃない。見えなくなったの?」
少女はピアノの中心から少しずれたあたりを指した。どういうことだと思いながらも目を凝らしてみる。すると、ピアノの裏側に誰かいる、というかスカートが少し見えている。あれは奏子さんだ。
「なんだ、まだ成仏してなかったんだ」
思わずふぅと息をつく。
「成仏するわけないじゃん。時間と共に薄れていく奴らは勝手に成仏することもあるけれど、あそこまで自我を保って長期間縛られてるようなのはしつこいよ。なかなか成仏しないから」
なにそれ、どこ情報? お兄さんにもっと詳しく!
そんな感情が顔に出ていたのか、なにも言ってないのにうるさそうに顔を背けられた。
「お兄さんさ、今、あの幽霊が消えていなくてほっとしたでしょ。そういうのヤバいから」
ドキッとした。確かに、奏子さんがまだいるってことが分かって、俺は良かったと思ってしまっていた。だって、最後の会話があの喧嘩だなんて後味悪すぎじゃないか。せめて仲直りくらいしてから逝ってほしいと思うから。
「喧嘩したんだ。だから、そのまま会えなくなるのは嫌だなって」
「お兄さん。あまり縁を結びすぎると連れていかれるよ」
「え? ちょ、ちょっと怖っ! なになにどういうこと?」
少女の言葉に心臓がギュッと縮んだ気がした。ぞっと鳥肌がたつ。
「だからね、お兄さんはあの幽霊と波長が共鳴してるから縁がより結びつきやすいの。それに加えて気持ちまで傾けたらもっと縁が深くなっちゃう」
「縁が深くなるとどうなるの?」
「今は安定してるから特に問題はないと思うけど。状況が変わってあの幽霊が暴れ始めたら、お兄さんの魂は体ごとあちら側に飲み込まれちゃうかも。いわゆる神隠しってやつよ。人が急にいなくなっちゃうのって、そういう霊的なやつもあるんだから」
怖い怖い怖い。よくテレビでやってるホラー番組より、よっぽど身に迫ってきて怖いんですけど!
「ねぇ君、本当に誤解しないで欲しいんだけど、連絡先を交換しない?」
男子大学生が女子中学生に連絡先を聞くだなんて、端から見たら大問題なシチュエーションなのは分かってる。だけど、こんなにいろいろと詳しい彼女を逃したくない。
「……今までの会話はただのお節介だから無料だけど、連絡してきたらお金取るよ」
「分かった。そろそろバイトでも探そうと思ってたから大丈夫。あっ……そ、それともこれ、遠回しに断られてる?」
少女はわざとらしく大きなため息をこぼした。
「あのさ、お兄さんってバカなの? こんな簡単に人を信用するなんて。私が小遣い欲しさに適当な嘘を並べ立ててるかもしれないじゃん」
年下の女の子に怒りのこもったような目で睨まれているが、なんで怒られているのか分からない。だって、彼女は嘘をつくような人には見えないし、そもそも嘘をつく意味もない。奏子さんの姿が見えている時点で霊的な能力があるのは確かだろうから、その能力や知識の恩恵にあずかるのなら対価は求められて当然だろう。
「君が本当に小遣いが欲しいだけだったら、前合ったときにもらおうとしていたはずだよ。でもそれはしてないから。だから君の話は全部本当だと思ってる」
俺は彼女をまっすぐに見て言った。
「……変わり者だね、お兄さんは。そこまで信用してくれるって言うなら連絡先交換してもいいよ」
少女はパーカーのポケットからスマホを取り出した。お子様用なのがちょっとウケたけど、空気を読んで知らんふりをした。
交換した連絡先には『十和(とわ)』と表示されている。不思議な雰囲気を持つこの子に馴染む良い名前だなと思った。
「なんて呼べばいいかな」
「呼び捨てでいいよ。私も文晶って呼ぶから」
「分かった。じゃあさっそく十和に聞きたいんだけど……あ、有料な情報だったら有料だって先に言ってくれよ。手持ちあんまないから」
「うっさい。ごちゃごちゃ予防線張らないで、さっさと言いなよ。イライラする」
怒られた。中学生に叱られる大学生ってなんか情けない。
「奏子さんは今、どういう状況なの?」
「良くも悪くもない状況ね。人間側から見るとただピアノに憑いてるだけの幽霊で悪さもしないから良いけど。逆にあの幽霊側からすると成仏出来ないままずうっと時を刻むだけだから可哀想かもね」
だから良くも悪くもない状況なのか。
十和と話した後、俺はそっとピアノから離れた。家に帰る電車に揺られながら考える。今後、自分がどうしていくべきなのかを。
このまま奏子さんのそばにいるのはきっとリスクが高い。奏子さんの状況によってはあちら側に連れて行かれる可能性もあると聞いてしまえば、さすがにびびるってものだ。だから、もうあのピアノに近寄らない方が良い。それが正解だ。
ちょうど言い争いをして、奏子さんに「嫌ならもう来なくて良いよ」と通告もされている。行かなくても奏子さんに文句を言われる筋合いはない。このままちょうど良くフェードアウト出来る状況なのだから、うまくその流れに乗っかれば良い。
そう思う一方で、ピアノの後ろで座り込んでいたであろう奏子さんの姿が目に浮かぶ。いろんな思いを抱えつつも、それを表に出さずにいつも朗らかに笑っていた奏子さんを俺は傷つけた。心ない言葉で、容赦なく。
謝りもせずに逃げるのは人として恥ずべきではないのか。ずっと心に後悔を残したまま生活していくことを考えると、それはそれでもやもやする。
スマホが震え、メッセージが届いたことを知らせてくる。差出人はまたもや珠樹だった。どうせピアノに来いという催促だろうと、げんなりしつつ内容を読む。
「嘘だろ……」
スマホが衝撃のあまり机の上に落ちた。
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