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冷たい手(※恋愛)
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二人での帰り道。
近くに知り合いもいそうにないことを、それとなく確かめてから……
彼女の手をそっと握ってみた。
初彼女、初手繋ぎ……の感動を味わいながらも、
「冷た……」
最初に口に出た言葉がこれだった。
「あは……」
彼女が笑った。
「私、手が冷たいんだ」
茶化すように、
「心が温かいのかなあ~」
『手が冷たい人は心が温かい』
たまに聞く言葉だが……
「いや、心は関係ない」
俺は否定した。
「手が冷たいのは、体温が低いから。
体温が低いのは筋肉が少ないからだよ」
……と言ってから、
『しまった!』
と思った。
『手が冷たい人は心が温かい』なんて、ただの『話のネタ』みたいなものじゃないか。
なのに
『手が冷たい=体温が低い=筋肉が少ない』
などと答えるとは……
『ネタにマジレス』と言う奴じゃないか。
初めて手を繋いだ日に何言ってるんだ俺は……
空気が読めない。バカ。
嫌われたらどうする。
一人で反省していると、
「そっかぁ。じゃあ……」
彼女は微笑んで、
「私、筋トレ始めようかなあ……」
「……」
彼女の笑顔を見ながら、
『心が温かい……』
と思った。
――終――
※
ググってみたら、
『手が暖かい=体温が高い=筋肉が多い』
と言うわけじゃないようです。
手に熱が来ているが、下半身は冷たい、
とか色々あるようです。
この小説のひとつ下の小説、『アイドル握手会』でも『手が温かい=体温が高い=筋肉が多い』と書きましたが、なかなか適当なことを書いております……
申し訳ありません。
お読み下さり、ありがとうございました。
近くに知り合いもいそうにないことを、それとなく確かめてから……
彼女の手をそっと握ってみた。
初彼女、初手繋ぎ……の感動を味わいながらも、
「冷た……」
最初に口に出た言葉がこれだった。
「あは……」
彼女が笑った。
「私、手が冷たいんだ」
茶化すように、
「心が温かいのかなあ~」
『手が冷たい人は心が温かい』
たまに聞く言葉だが……
「いや、心は関係ない」
俺は否定した。
「手が冷たいのは、体温が低いから。
体温が低いのは筋肉が少ないからだよ」
……と言ってから、
『しまった!』
と思った。
『手が冷たい人は心が温かい』なんて、ただの『話のネタ』みたいなものじゃないか。
なのに
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などと答えるとは……
『ネタにマジレス』と言う奴じゃないか。
初めて手を繋いだ日に何言ってるんだ俺は……
空気が読めない。バカ。
嫌われたらどうする。
一人で反省していると、
「そっかぁ。じゃあ……」
彼女は微笑んで、
「私、筋トレ始めようかなあ……」
「……」
彼女の笑顔を見ながら、
『心が温かい……』
と思った。
――終――
※
ググってみたら、
『手が暖かい=体温が高い=筋肉が多い』
と言うわけじゃないようです。
手に熱が来ているが、下半身は冷たい、
とか色々あるようです。
この小説のひとつ下の小説、『アイドル握手会』でも『手が温かい=体温が高い=筋肉が多い』と書きましたが、なかなか適当なことを書いております……
申し訳ありません。
お読み下さり、ありがとうございました。
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