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頭に何かついてますか?
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翌日。
街の家具屋さんに出発する準備をする。
昨日ベルトで腰に巻ける小さめのポーチを買っておいた。
これに、大事なお金の代わりのカードと金バッチを入れる。
「ふふ、お出かけっぽい!結構良い感じなんじゃない?」
人生で初めてのバックだ。
嬉しくて何度も開けたり閉めたりしちゃう。
いけない、いけない。しっかりしなきゃ。
「今日は色々と買いそろえないと!」
フカフカのベッドが欲しいなあ。
あとは、勉強が出来る机。
ご飯を食べるテーブルも欲しいな。
街一番の大きな家具屋さん目指して!
出発!
街は今日も賑わっている。
「日になるべく当たらないように日陰を行こう。」
また、あんな事になったら大変だ。
日光浴は家から出ない日に、ベランダでやろう。
家具屋さんに行く途中、色んな物に目移りしてしまう。
美味しいそうな食べ物や、華やかな洋服、踊りの催し物、なんかよく分からない物も沢山。
賑やかで、本当に楽しい。
そして、この街で一番大きな家具屋さんの入り口に到着。
「はー…おっきー…」
どどんっとした大きな扉。
ギルドよりは小さいけど、それでも大きい。
どんな家具があるんだろう。
いざ!
ありがとうございましたあ~
との声を背に店から出た。
結論から言ってしまうと何も買えなかった。
種類もいっぱいあって、見るのは楽しかった。
楽しかったんだけど…
「高い…」
ベッドは一番の安いのでも金貨10枚から。
しかもフカフカにするには、さらに金貨5枚は少なくともかかるらしい。
買えなくは無いんだけど、今はなるべく節約したいもんね。
もう少しだけ手頃な家具屋さんは無いのかな。
トボトボと歩いていると細い脇道に入った所に家具屋があった。
試しに覗いてみる。
「いらっしゃい。」
風格のあるお爺ちゃんが迎えてくれた。
ベッドの価格を見ると、金貨1枚の物からある!
しかもフカフカのベッドにするための敷物は金貨3枚からだ!
「うわぁ!良いですね!」
「兄ちゃん、試しに横になってもいいぞ。」
「良いんですか?ありがとうございます!」
置いてあるベッドの端から端まで横になったり、ご飯を食べるテーブルも見てみた。
テーブルは安いのは銀貨5枚からかあ。
うーん、でも、コッチの金貨1枚のテーブルの方が素敵だなあ。木目が綺麗だと思う。
「兄ちゃん。ベッド買ってくれるんだったら、その金貨1枚のテーブルも付けてやろうか。」
「ええ!?良いんですか?」
「ああ、その代わり大事に使ってくれ。」
「ありがとうございます!」
結局、金貨2枚のベッドと金貨3枚のフカフカの敷物を買った。
おまけでテーブルまで!
なんと今日の夜に業者の人が家まで届けてくれるらしい。
さっきの大きな家具屋さんで買わなくて良かった~
でも、テーブルをただ貰うのは申し訳ないなあ。
「お爺さん、僕に何か手伝える事ありますか?テーブルを頂いたお礼がしたいです。」
「そんなんは気にせんでええけどなあ…。じゃあ、ワシの孫がやってる近くの髪結い所に、これを届けてくれんかの?最近、腰が痛くてな。」
「分かりました!」
「落としたら割れるから気を付けてな。」
「はい。」
布に包まれた、四角い物。
大きさは僕の上半身くらい。
貰った地図を頼りに慎重に運ぶ。
思ったより重いけど、すぐ近くで良かった。
髪結い所って看板が出てる。
ここかな。
ところで髪結いってなんだろう。
…まあ、入ったら分かるか。
「こんにちはー。」
「いらっしゃい!」
僕より少し年上かな。
爽やかな男の人が出迎えてくれた。
事情を説明して、荷物を渡す。
どうやら布に包まれた物は、鏡だったようだ。
「ああ!そりゃあ悪かったな~。あの店、爺ちゃん趣味でやってるから儲けとか気にしてないんだよなあ。気に入った人には良くオマケで何かやってんだよ。だから気にしなくて良かったのにさ、わざわざ、ありがとうよ。」
「いえいえ、僕も助かりました。…何かついてます?」
なんかジロジロ頭を見られてる。
「あり得ねぇ…」
街の家具屋さんに出発する準備をする。
昨日ベルトで腰に巻ける小さめのポーチを買っておいた。
これに、大事なお金の代わりのカードと金バッチを入れる。
「ふふ、お出かけっぽい!結構良い感じなんじゃない?」
人生で初めてのバックだ。
嬉しくて何度も開けたり閉めたりしちゃう。
いけない、いけない。しっかりしなきゃ。
「今日は色々と買いそろえないと!」
フカフカのベッドが欲しいなあ。
あとは、勉強が出来る机。
ご飯を食べるテーブルも欲しいな。
街一番の大きな家具屋さん目指して!
出発!
街は今日も賑わっている。
「日になるべく当たらないように日陰を行こう。」
また、あんな事になったら大変だ。
日光浴は家から出ない日に、ベランダでやろう。
家具屋さんに行く途中、色んな物に目移りしてしまう。
美味しいそうな食べ物や、華やかな洋服、踊りの催し物、なんかよく分からない物も沢山。
賑やかで、本当に楽しい。
そして、この街で一番大きな家具屋さんの入り口に到着。
「はー…おっきー…」
どどんっとした大きな扉。
ギルドよりは小さいけど、それでも大きい。
どんな家具があるんだろう。
いざ!
ありがとうございましたあ~
との声を背に店から出た。
結論から言ってしまうと何も買えなかった。
種類もいっぱいあって、見るのは楽しかった。
楽しかったんだけど…
「高い…」
ベッドは一番の安いのでも金貨10枚から。
しかもフカフカにするには、さらに金貨5枚は少なくともかかるらしい。
買えなくは無いんだけど、今はなるべく節約したいもんね。
もう少しだけ手頃な家具屋さんは無いのかな。
トボトボと歩いていると細い脇道に入った所に家具屋があった。
試しに覗いてみる。
「いらっしゃい。」
風格のあるお爺ちゃんが迎えてくれた。
ベッドの価格を見ると、金貨1枚の物からある!
しかもフカフカのベッドにするための敷物は金貨3枚からだ!
「うわぁ!良いですね!」
「兄ちゃん、試しに横になってもいいぞ。」
「良いんですか?ありがとうございます!」
置いてあるベッドの端から端まで横になったり、ご飯を食べるテーブルも見てみた。
テーブルは安いのは銀貨5枚からかあ。
うーん、でも、コッチの金貨1枚のテーブルの方が素敵だなあ。木目が綺麗だと思う。
「兄ちゃん。ベッド買ってくれるんだったら、その金貨1枚のテーブルも付けてやろうか。」
「ええ!?良いんですか?」
「ああ、その代わり大事に使ってくれ。」
「ありがとうございます!」
結局、金貨2枚のベッドと金貨3枚のフカフカの敷物を買った。
おまけでテーブルまで!
なんと今日の夜に業者の人が家まで届けてくれるらしい。
さっきの大きな家具屋さんで買わなくて良かった~
でも、テーブルをただ貰うのは申し訳ないなあ。
「お爺さん、僕に何か手伝える事ありますか?テーブルを頂いたお礼がしたいです。」
「そんなんは気にせんでええけどなあ…。じゃあ、ワシの孫がやってる近くの髪結い所に、これを届けてくれんかの?最近、腰が痛くてな。」
「分かりました!」
「落としたら割れるから気を付けてな。」
「はい。」
布に包まれた、四角い物。
大きさは僕の上半身くらい。
貰った地図を頼りに慎重に運ぶ。
思ったより重いけど、すぐ近くで良かった。
髪結い所って看板が出てる。
ここかな。
ところで髪結いってなんだろう。
…まあ、入ったら分かるか。
「こんにちはー。」
「いらっしゃい!」
僕より少し年上かな。
爽やかな男の人が出迎えてくれた。
事情を説明して、荷物を渡す。
どうやら布に包まれた物は、鏡だったようだ。
「ああ!そりゃあ悪かったな~。あの店、爺ちゃん趣味でやってるから儲けとか気にしてないんだよなあ。気に入った人には良くオマケで何かやってんだよ。だから気にしなくて良かったのにさ、わざわざ、ありがとうよ。」
「いえいえ、僕も助かりました。…何かついてます?」
なんかジロジロ頭を見られてる。
「あり得ねぇ…」
応援ありがとうございます!
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