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純正な涙に触れる
怒りのお守り
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目が覚めた叶羽に温かい白湯を飲んでもらいつつ、倒れてからの事を朝日が説明してくれた。
俺はホッとして泣きすぎ、呼吸が乱れて暫く話せなかった。
「陽太ありがとう。朝日さんも、助かりました。ありがとうございます。」
「いや、俺は特に何も。無事で良かった。…とりあえず俺も各所に報告しないといけないだろうから行くけど…陽太大丈夫か?」
「大丈夫。もう泣かない。」
頭ポンポンされる。
また何か投函された時や何かあったら、開けずに、何もせずに、すぐに誰か大人を呼ぶようにと忠告して、部屋を出ていった。
「陽太、ほんと迷惑かけたな。ごめんな。」
俺の天使が酷く落ち込んでる。
「謝ることないよ。悪いのは犯人だから。俺こそ巻き込んでごめんね。」
「たまたま俺が部屋に居ただけだ。陽太は悪くない。」
「うん。叶羽ちゃん大好き。」
「俺も。」
「はにかみ天使ちゃん可愛すぎる…」
やっぱり天使には笑っていて欲しい。
その日は1つのベッドで一緒に寝た。
お互い狭い狭いと文句を言いながらも、やっぱり別々で寝ようと言い出すことは無かった。
翌朝には二人とも元気になったので、通常通り登校している。
叶羽は保健室に行ったあと、授業は受けずに、そのまま部室に籠っているようだ。
彼は特待生のため、ある程度の授業が免除されている。
俺は普通に授業を受けた。
ビクビク怯えて隠れるのは、なんとなく悔しいからだ。
嫌がらせの犯人には本当に腹が立っているので、また嫌がらせされそうだから怖いなどという感情は生まれない。
ビクビクして生活するなんて、絶対嫌だ。
「柚木陽太、佐野叶羽。美術教務室、萱島の所までこい。」
昼休みに校内放送で萱島先生から呼び出された。
先生の所に行くと、先に叶羽が居る。
「馬鹿どもが揃ったな。お前ら、何か思い当たる事無いか?」
なんか先生凄い怒ってる。
叶羽と目が合ったが、心当たりは無いようだ。
「お前ら…、俺に何の報告も無しか?馬鹿なのか?」
あ、忘れてた。
昨日萱島先生から何度か電話来てたんだった。
「忘れてたって顔だなあオイ。昨日鬼束から聞いて、どんだけ俺が驚いたと思ってんだ馬鹿。どんだけ俺が心配したと思ってんだ馬鹿。電話の一本くらい入れろ馬鹿。今日も、のこのこ学校来やがって馬鹿。少しは警戒心持て馬鹿。」
「すいません。」
「ごめんなさい。」
めっちゃ怒ってる。
でも、心配してくれてるんだなあと思うと顔がニヤける。
「ニヤニヤすんじゃねぇ馬鹿。俺は怒ってんだよ。」
バレた。
キリッと顔を引き締める。
ひとしきり怒って収まったのか、それともただ呆れられたのか、はぁ~、と大きめな溜め息。
「…で?叶羽は鬼束の所に行ったんだろ。体調は?どうだった?」
「なにも。大丈夫でした。」
「陽太は?あれから何も嫌がらせ無いのか。」
「大丈夫です。今のところは何も。」
「そうか。まあ、二人とも大丈夫なら、良かった。」
「先生、ありがと。」
「うるせぇ!俺は怒ってんだ。気安く話しかけんじゃねぇ馬鹿野郎。」
プリプリ怒っている先生は、俺達に小さめの丸いキーホルダーをくれた。
プラスチックで出来てるツルンとしたフォルム。
丸いボタンが付いている。
「ボタンを押すとブザーが鳴る。ボタンが押されたら同時に、俺の携帯にブザーが鳴った場所が分かる通知が来るようになってる。防犯に持っとけ。」
「分かりました。」
「うん。先生ありがとう。ニヤニヤしてごめんね。しっかり持っときます。」
色々な人に心配してもらえて、とても有り難い事だなあと感謝し、小さくてツルンとしたお守りを大事に内胸のポケットに閉まった。
俺はホッとして泣きすぎ、呼吸が乱れて暫く話せなかった。
「陽太ありがとう。朝日さんも、助かりました。ありがとうございます。」
「いや、俺は特に何も。無事で良かった。…とりあえず俺も各所に報告しないといけないだろうから行くけど…陽太大丈夫か?」
「大丈夫。もう泣かない。」
頭ポンポンされる。
また何か投函された時や何かあったら、開けずに、何もせずに、すぐに誰か大人を呼ぶようにと忠告して、部屋を出ていった。
「陽太、ほんと迷惑かけたな。ごめんな。」
俺の天使が酷く落ち込んでる。
「謝ることないよ。悪いのは犯人だから。俺こそ巻き込んでごめんね。」
「たまたま俺が部屋に居ただけだ。陽太は悪くない。」
「うん。叶羽ちゃん大好き。」
「俺も。」
「はにかみ天使ちゃん可愛すぎる…」
やっぱり天使には笑っていて欲しい。
その日は1つのベッドで一緒に寝た。
お互い狭い狭いと文句を言いながらも、やっぱり別々で寝ようと言い出すことは無かった。
翌朝には二人とも元気になったので、通常通り登校している。
叶羽は保健室に行ったあと、授業は受けずに、そのまま部室に籠っているようだ。
彼は特待生のため、ある程度の授業が免除されている。
俺は普通に授業を受けた。
ビクビク怯えて隠れるのは、なんとなく悔しいからだ。
嫌がらせの犯人には本当に腹が立っているので、また嫌がらせされそうだから怖いなどという感情は生まれない。
ビクビクして生活するなんて、絶対嫌だ。
「柚木陽太、佐野叶羽。美術教務室、萱島の所までこい。」
昼休みに校内放送で萱島先生から呼び出された。
先生の所に行くと、先に叶羽が居る。
「馬鹿どもが揃ったな。お前ら、何か思い当たる事無いか?」
なんか先生凄い怒ってる。
叶羽と目が合ったが、心当たりは無いようだ。
「お前ら…、俺に何の報告も無しか?馬鹿なのか?」
あ、忘れてた。
昨日萱島先生から何度か電話来てたんだった。
「忘れてたって顔だなあオイ。昨日鬼束から聞いて、どんだけ俺が驚いたと思ってんだ馬鹿。どんだけ俺が心配したと思ってんだ馬鹿。電話の一本くらい入れろ馬鹿。今日も、のこのこ学校来やがって馬鹿。少しは警戒心持て馬鹿。」
「すいません。」
「ごめんなさい。」
めっちゃ怒ってる。
でも、心配してくれてるんだなあと思うと顔がニヤける。
「ニヤニヤすんじゃねぇ馬鹿。俺は怒ってんだよ。」
バレた。
キリッと顔を引き締める。
ひとしきり怒って収まったのか、それともただ呆れられたのか、はぁ~、と大きめな溜め息。
「…で?叶羽は鬼束の所に行ったんだろ。体調は?どうだった?」
「なにも。大丈夫でした。」
「陽太は?あれから何も嫌がらせ無いのか。」
「大丈夫です。今のところは何も。」
「そうか。まあ、二人とも大丈夫なら、良かった。」
「先生、ありがと。」
「うるせぇ!俺は怒ってんだ。気安く話しかけんじゃねぇ馬鹿野郎。」
プリプリ怒っている先生は、俺達に小さめの丸いキーホルダーをくれた。
プラスチックで出来てるツルンとしたフォルム。
丸いボタンが付いている。
「ボタンを押すとブザーが鳴る。ボタンが押されたら同時に、俺の携帯にブザーが鳴った場所が分かる通知が来るようになってる。防犯に持っとけ。」
「分かりました。」
「うん。先生ありがとう。ニヤニヤしてごめんね。しっかり持っときます。」
色々な人に心配してもらえて、とても有り難い事だなあと感謝し、小さくてツルンとしたお守りを大事に内胸のポケットに閉まった。
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