どうやら俺の性欲が世界を滅ぼすらしい〜俺と美少女の共同性活〜

福寿草真@異世界エステ1巻12/25発売

文字の大きさ
14 / 17

13話 探索者協会会長

しおりを挟む
 翌日。多少のぎこちなさはあったものの、俺と燐花は努めて平静を装い、結果特になにも問題はなく夜を迎えることができた。

 この日はニアの番であった。彼女は俺が横になると、間髪入れずにぐっと身体をくっつけてくる。
 しかしニアに限っては抱きつくという行動がある意味常習化していることもあってか、俺の中に当初あったような大きな緊張はなく──

 結果的にこの日はどこか安心しながら彼女を抱きしめ返し、その温もりと共に穏やかに眠りについた。

 そのまた翌日。今日はいよいよ探索者協会の会長と直接顔を合わせて会話する日である。

 やはりテレビのイメージもあってか、どうも緊張を抑えることができずにいると、予定の時刻に迎えの車が家の前へやってきた。
 協会の職員が運転する車へ乗り込み、数分車に揺られたところで目的地である探索者協会へと到着。

 ……てっきりここで車を降り、正面玄関から入ると思っていたのだが、どうやらそういう訳ではないらしい。

「こちらへ」

 そう言う職員に連れられるまま歩くと、いかにも要人が使用しそうな裏口へと到着。そして案内のままに裏口から協会へと入ると、少しして『会長室』というドアプレートが目に入った。

「この先は雄馬様お1人でお進みください。では私は失礼いたします」

「了解です。送迎ありがとうございました」

 俺の声を受け、職員は美しい所作で会釈をすると、そのまま俺の側を離れていった。

「さて……」

 ……ここにあの会長が。

 シンプルながら荘厳な入り口を前に、俺は緊張からごくりと唾を飲む。
 しかしずっとこのままというわけにもいかないため、一度大きく息を吐く。そして気合いを入れるように「よし」と呟くと、ドアをノックした。

「どうぞ」

「失礼します」

 言葉の後、俺はゆっくりとドアを開けた。瞬間、俺の視界にニッと力強い笑みを浮かべる高年の女性の姿が目に映る。

 …….この人が。何故だろうか、ただ対面しているだけなのに言いようのない圧のようなものを感じる。

 その雰囲気に呑まれ、声を発せずにいると、ここで目前の女性──会長が勝気な表情のまま口を開いた。

「ふーん、あんたが臨海雄馬かい」

「よ、よろしくお願いします」

「あぁ、よろしく。早速質問で悪いんだが、もう3人の誰かと交わったかい?」

「……は?」

 まさかの問いに思わず素で声を上げてしまう。俺はすぐさま失礼だと考え、続けるように口を開く。

「あ、申し訳ございません。いいえ、今のところはまだ何もしていません」

「なぜ交わらない? 少なくともあれだけ美人で、あんたを受け入れてくれる女だらけの環境に置かれりゃ、並みの男ならコロっといってしまいそうなもんだけどねぇ……」

「その、そういうのは好き同士でするものだと思っていますので。誰彼構わず取っ替え引っ替えというのは考えておりません」

「ふーん。話に聞いてた通りの男というわけかい。面白くはないが、まぁ合格だね」

「合格って……私を試したんですか?」

「そりゃ、私の大切な子らと一つ屋根の下で過ごす男のことだからねぇ。その人となりは直接知っておきたいと思っていたのさ」

 そう言ってケラケラと笑った後、会長は先程までとは違ったどこか柔らかい雰囲気で声を上げた。

「威圧して悪かったね。さぁ、こちらへ座っておくれ」

「し、失礼します」

 言葉の後、俺は移動した会長と対面するような形で応接ソファへと腰掛けた。それと同タイミングで職員によりお茶が注がれ、俺たちの前に並べられる。
 こうして状況が整ったところで、お茶に口をつけた後、会長が口を開いた。

「改めて私が探索者協会会長、四ノ宮月葉《しのみやつきは》だよ」

「臨海雄馬です。よろしくお願いします」

「雄馬でいいかい?」

「はい大丈夫です。えっと私はなんとお呼びすればよろしいでしょうか」

「会長でも四ノ宮さんでも月葉ちゃんでも。なんでもいい、好きに呼んでおくれ」

「では月葉さんでお願いします」

「なんだいつれないねぇ。……まぁ、それで構わないさ。あ、ただその固っ苦しい敬語はやめてくれないかい。一人称も俺で構わないよ」

「承知……わかりました。ただある程度丁寧になるのは許してほしいです」

「わかったよ。さて、それじゃ短い時間だけど話をしていこうかい」

「はい」

「まずは……どうだい雄馬。短い日数だけど彼女たちと過ごしてみて」

「とりあえずみんな癖が強いなという印象ですね。ただ居心地が悪いとかは全くなくて、むしろ穏やかな日々を過ごせてますよ」

「ほう。それはよかった」

 言ってニコリと微笑んだ後、月葉さんはゆっくりとお茶を飲む。そして一拍ほど空けた後、再度口を開いた。

「で、性交渉の方はどうだい?」

「……グフッ! え、えらく直接的ですね」

 思わず咽せてしまった俺を目にし、月葉さんはケラケラと笑いながら言葉を続ける。

「そりゃ、一番大事な要件だからねぇ」

 俺は軽く咳払いをし呼吸を整えた後、いつの間にか平静になっていた心持ちのまま返答した。

「……どうもなにも、先ほど話した通りですよ。俺のポリシーもあって今の所はなにもないです。ただ一緒に寝たり、まぁちょっとしたハプニングはあったりしましたけど」

「ふーん、そうかい。まぁまだある程度は時間がある。だからゆっくりと距離を縮め、最終的には役割を果たしておくれ」

「わかりました」

 その後、俺と月葉さんは他愛のない話をした。どういう内容かといえば、普段同居する3人と何をして過ごしているかや、どんな料理を食べているかとか本当にそのレベルの話である。

 なぜそんなことを聞きたいのかと最初は疑問に思ったが、俺の話を聞く月葉さんの様子がテレビで見る厳格な様子とは違いとても優しげであることから、なんとなく状況を理解した。きっと立場上普段から側にいることができないだけで、月葉さんは彼女たちに少なからず思い入れがあるのだろう。

 ……なんだ凄くいい人じゃないか。

 俺はそんな彼女の様子から内心でそう思った。

 他愛もない話が終わった後、俺たちの会話は今回の目的の1つでもある俺の今後──特に仕事に関する話題に移った。

「で、リラクゼーションサロンで働きたいだったかな?」

「はい。流石に社会との関わりを断ちたくないのと、技術を修得できれば彼女たちを癒せるのではと思いまして」

「なるほどねぇ。まぁ協会としてはそこまで厳密に雄馬の行動を縛るつもりはないからね。特にリラクゼーションサロンということであれば、働くことに異議を唱えたりはしないよ」

「ほんとですか! ありがとうございます!」

「……ただ当然だが、彼女たちのことや君自身の事情に関しては他言無用だよ?」

「はい。そこは弁えております」

「ならよろしい」

 その後は再び談笑に移った。そして5分ほど経過したところで、いよいよ終了の時刻となった。

 ということで月葉さんに改めてお礼等伝え、俺は退室すべくドアへと近づく。
 その際彼女から「たまには老婆の息抜きにも付き合っておくれ」という言葉をいただいた。

 今日のような優しげな彼女とであればいつでも会話したいと心の底から思ったため、俺は「はい。是非!」と力強く言葉を返し──こうして短い時間ではあったが、会長との会話は終わった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...