思い出の夏祭り 〜君が私の気持ちに気づくまで〜

長岡更紗

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 どこかで携帯の鳴る音がした。
 私は夢から覚めて、鞄から急いで携帯を取る。拓真くんからだ。

「もしもし」
『ミジュ、まだ晴臣の家か?』
「うん」
『練習終わったから帰るぞ。今、晴臣のマンションの下にいるから、降りてきてくれ』

 晴臣くんはまだ寝てる。握られていた手はいつの間にか離れていて、確かに帰る事は出来る状態だった。
 だけど。

「ごめん、私……まだ帰れない」
『何もされてないか?』
「それは、大丈夫」
『分かった、とりあえず俺も一回そっち行くから玄関開けといて』

 それだけ言って、電話は切られた。拓真くんに言われた通り、玄関の鍵を開けて晴臣くんのベッドの傍で待ってると、すぐに拓真くんが中に入って来た。

「ミジュ」
「拓真くん」
「晴臣は寝てんのか。どうなんだ?」
「うん、熱は高いけど、他にはそんなに悪いところもなさそうだし、二、三日すれば治まってくるんじゃないかな」
「じゃあもう大丈夫だろ。帰るぞ」
「あ、それが……私、晴臣くんが寝てる間には帰らないって約束しちゃって」

 その瞬間、拓真くんがムッとしているのが分かった。また怒られちゃうのかなぁ、私……。

「じゃあここに居んの?」
「うん……」
「朝まで?」
「……分からないけど、そうなるかも……」
「そのまま……明日もここに居る気なのか?」

 憂えた顔で問われて、胸が締め付けられる。

「明日は……拓真くんと、海近市に行く予定じゃない」
「ミジュの事だから、晴臣にせがまれるままここに居ちまうんじゃねーの」
「そんな事は……! ない……よ、多分……」

 向けられる疑いの眼。絶対にそんな事にはならないって、ちゃんと言えなかった。だから、そんな目をされても仕方がないんだけど。
 拓真くんはグッと奥歯を噛み締めてるように見える。それから息を少し吐き出してた。

「じゃあ、明日……朝の九時までにミジュが帰って来なきゃ、俺は一人で電車に乗っから」

 明日は私の車で、一緒に行く予定だった。
 勿論、私は今も一緒にいくつもりでいるよ。
 でもそれを、声に出しては知らせられずに。
 ただそれ以上何も言わずに去って行く拓真くんを見送った。
 玄関の扉の閉まる音が聞こえた時、晴臣くんがうっすらと目を開ける。もしかして、ずっと聞いてたのかな、今の会話。

「大丈夫? 晴臣くん」
「冷蔵庫に、スポーツドリンク……」
「持ってくるよ」

 冷蔵庫のスポーツドリンクをコップに入れ替えて、晴臣くんに飲ませてあげる。まだまだ、熱は高いなぁ……。
 飲み終わって空になったコップを受け取って、ナイトテーブルの上に置いた。

「タクマ……ちょっと怒ってたっすね」
「やっぱり、起きてたの?」
「知ってたんすか?」
「だって晴臣くんは、少しの物音ですぐ目を覚ますから」

 晴臣くんは、ほんの少しだけ申し訳なさそうな顔をして笑った。
 分かってるよ。私に帰って欲しくなかったんだよね。

「大丈夫だよ。今日はずっと一緒にいてあげるから。ほら、ちゃんと寝て」
「ん……」

 私の言う事を素直に聞いて、布団の中に潜り込む。それを確認してからアイスパックを交換して、そっと晴臣くんの頭を撫でた。
 目を少し開けて私に顔を確認した晴臣くんに、看護師の微笑みを見せてあげると、安心したのかもう一度寝入ったみたい。
 かわいい寝顔だなぁ。ずっと見ていたいくらい。
 今日だけじゃなく、明日も、明後日も、ずっと。ずっと、見ていたかったな……。

 その晴臣くんの眠りに誘われるように、私の頭はゆらゆら揺れる。そしてうつらうつらと眠りに落ちた。

 気づくと、カーテンから朝の光が差し込んでる。
 夜中に何度かアイスパックを交換したり、晴臣くんをトイレに連れて行ったりはしたけど、結構寝られた方だと思う。
 そっと晴臣くんの額に手を置くも、まだ熱はおさまってないみたい。

「あ……ミジュさん」
「おはよ、晴臣くん」
「お誕生日おめでとうございます」

 朝の第一声が、朝の挨拶より先にそれだった。
 私は今日で二十六歳になったんだなぁ。まだ十九歳の晴臣くんを見てると、本当に若いなと感じちゃう。

「体調はどう?」
「まだしんどいっす」
「そう……」

 私はチラッとベッドの時計を見る。午前の八時を時計は知らせていた。八時半までにはここを出て用意をしないと、まずいよね。

「何か食べられそう?」
「食いたくないっすね……」
「そう。食べたくない時は無理しなくていいよ。消化活動の所為で免疫細胞が増えるのを阻害しちゃうから、食べない方が治りは早いんだ。水分はちゃんと取って、食べたくなってから食べるのが一番良いからね」
「分かったっす」

 でも、今からどうしよう? やっぱり、速水皓月に電話して、ご両親に迎えに来てもらうのが一番良いかな。
 こんな状態のまま、置いていけないもんね。私も時間がなくなって来たし、流石に送って行ったり病院に連れて行ったりまでは出来ない。

「ねぇ晴臣くん。ご両親に連絡して、迎えに来てもらって……良い?」

 そう確認すると、晴臣くんの手は私を求める。私はそれに応えるように、そっと手を差し出してベッドサイドにひざまずいた。

「俺、今日はミジュさんの為に、色々考えてたのになぁ……」

 手と手が優しく触れ合うと、ゆっくりと絡ませられてしまう。

「……好きっす」

 晴臣くんのその一言に、全てが凝縮されているようで。胸が、詰まる。

「今日は、ゆっくり眠ってて……」
「今ミジュさんを離したら、もうこんな日は、来ないんすよね……」

 呟くように、晴臣くんは言った。
 絶対ではないけど。晴臣くんの言う通りになるかもしれない。
 選ぶのはミジュだからと言ってくれた拓真くんの気持ちが、今なら分かるような気がして。
 自惚れじゃなければ、母親の池畑さんの為でも、妹のリナちゃんの為でもなく、拓真くんは自分の為に私を待ってる。

 そして私が拓真くんの元に行ってしまえば……晴臣くんとのこんな時間は、もう二度と訪れない。
 そんな予感がした。

 晴臣くんの顔が、悲しく歪んでる。ぎゅっと強く握られる手が、その想いの深さを表しているようで。私も心臓を押さえつけられたかのように、苦しくなってしまう。

「俺、今日、こんなだけど……傍に居て欲しいっす。ミジュさんの誕生日は、ずっと傍に居たいんです」
「晴臣くん……」

 気持ちは、痛いくらいに嬉しいよ……。でも……でも……。

「タクマんとこに……行かないでください。俺の傍に、居てください……っ」
「……私……っ」
「大事に、しますから……絶対に、俺の方がミジュさんを好きだから……」

 そんな事言われたら……ダメ、泣けてきちゃうよ……。
 もう片方の手で引き寄せられて、私の耳は晴臣くん胸の上へ移動させられた。
 ドクドク、ドクドク。昨日よりも早い鼓動が、鼓膜を伝って脳に響いてくる。

「好きっす……」

 何度聞いただろう、その言葉。
 告白って、すごく勇気がいるよね。多分、慣れる事なんてない。
 答えの分からない問いは、不安で、怖くて、常に怯えと共にある。
 なのに晴臣くんは何度も、何度もその言葉を紡いでくれた。私の為に、何度も。

「好きっす」

 私だって……好き、なのに。
 その言葉は、絶対に言っちゃいけないんだ。私が、拓真くんを選ぶ限りは……。
 ごめん……ごめんね……。

「晴臣くん……私、行かなきゃ……」

 頭を上げながら言うと、晴臣くんの顔が目に飛び込んでくる。
 晴臣くんの目からは……涙が、溢れ出てた。
 苦しそうな顔は、熱があるってだけじゃ……ない。

「ごめ……ごめんね……」

 こんな顔をさせてしまったのは、間違いなく私の所為だ。
 こんなに辛い思いをさせてしまったのは、私の所為。

「好きっす」

 まだ、愛の言葉を囁いてくれる晴臣くん。
 私にはもう、どうする事も出来ないのに……

「ごめんね……」
「好きっす」
「ごめん……っ」
「……好きっす」
「ごめんね、晴臣くん……っ!」

 私は耐え切れずに、晴臣くんの胸の中へ崩れ落ちた。
 涙が、次から次に溢れて来て止まらない。
 年甲斐もなく、わああっと声を上げて泣いてしまう。私なんかが、泣いて良い立場じゃないのに。
 それでも……それでも、涙とは泉のように湧き出てくる。
 私も一緒に居たかったって……それすら、伝える事はしちゃいけない。
 言いたいのに。聞いて欲しいのに。
 伝え、られないんだ──

「晴臣くん……晴臣くん──」
「ミジュさん……」

 泣きじゃくる私を、晴臣くんは強く抱き締めてくれる。

「もう……無理なんすね……」
「…………うん」

 しゃくりあげながら答えると、晴臣くんはそっと解放してくれた。
 その目にはもう、涙は無くて。
 苦しそうな笑みだけが、顔に貼り付けられていて。

「時間、間に合わなくなるっすよ」

 時刻はもう八時四十分を過ぎようとしてた。ここから家までは、歩いて十五分も掛からないけど。でも、流石にもう行かなきゃ。
 私はベッドから立ち上がった。
 じゃあねも、バイバイも、行ってきますも言えなくて。
 なんて言ったら良いか分からずに、無言で寝室を後にする。
 その瞬間、猛烈な後悔が襲ってきた。

 自分の素直な気持ちを伝えずに、謝る事しか出来なかった。
 伝えたい事、沢山あったのに。
 晴臣くんに対する感情が、こんなに溢れて出てるのに。

 私、このまま帰っちゃっていいの?
 でも、また晴臣くんを傷つけるために戻れるの?

 私の足は前にも後ろにも動かせず、膠着状態になった。

 拓真くんの元に行きたい。
 晴臣くんを置いてはいけない。

 葛藤が私の中で渦巻く。それに耐えるように立っていると、寝室の方から声が聞こえた。
 ……晴臣くんの、嗚咽。地獄の底よりも、もっと深いところに叩き落とされたような……そんな声。
 ダメだ、こんなの聞いちゃったら、私……っ!

 私の足は、勝手に今来た廊下を戻ってしまう。そして、締めたばかりの扉をそっと開いた。
 ベッドの上に座った晴臣くんは私に背を向けていて、顔は見えない。

「晴臣くん……」

 もう一度、晴臣くんに近寄る。どうして戻って来ちゃったんだろう。
 また、晴臣くんを苦しめるだけだって分かっていながら。

「晴臣くん……!」

 二度目の呼び掛けで、ようやく晴臣くんはこっちを向いてくれた。
 その頰を、涙でグショグショに濡らして。

「何で戻って来たんですか……これ以上、期待させられると……辛いっす」

 そう……だよね。分かってたのに。
 でもあのまま別れてしまうのは、嫌だった。戻って来たのは、ただの私のわがまま。

「私……晴臣くんと一緒に居られた時間は、宝物だったよ。すごく楽しくて、ドキドキして、幸せだった」

 私の言葉を聞いて、フラつきながらベッドを下りる晴臣くん。私は思わず駆け寄って、その体を支える。
 見上げると、すごく近い場所で視点が交わった。

「俺も、ミジュさんが傍にいて笑ってくれるだけで、すげー幸せだったっす」

 一瞬だけ笑顔になった晴臣くんは、すぐに泣きべそ顔に戻って。

「でも、あいつの所に行くんですよね……」

 胸に痛みを負いながら頷くと、晴臣くんはギュッと私を抱き締めた。

「これで、最後にしますから……」

 ボタボタと落ちてくる涙が、私の肩を濡らしていく。
 これで最後。
 本当の最後だ。

「好きになってくれて、ありがとう……。晴臣くんの気持ち、本当に、本当に嬉しかった……っ」
「……っ」

 晴臣くんの喉から漏れ出る、苦しそうな泣き声。
 すごく残酷な事をして、ごめん……
 でも、どうしても伝えたかった。好きになってくれて、嬉しかった気持ちを。
 お互いに抱き締め合うと離れ難くなって。
 それでも時間は容赦なく迫って来て。

 私達は、ゆっくりと体を離した。

「急がないと、間に合わないっすよ……」

 涙だらけの顔で、晴臣くんが疲れたような笑みを見せてくれる。

「うん……じゃあ……行くね」
「もし次に戻って来たら、抱き締めて、キスして、もう離さないっすからね」

 今度は、いつもの笑顔で。
 冗談とも本気とも取れない台詞で、私を送り出してくれる。

「また、お盆明けにバレーでね」
「……そうっすね!」

 その、強がりの笑顔を背にして、私は走った。
 もう、振り返っちゃいけなかったから。
 拓真くんの元に、行かなきゃいけなかったから。

 私は後ろ髪を断ち切るような気持ちで、拓真くんの待つアパートへと急ぐ。
 スマホで時間を確認すると、九時まで後五分しかなかった。私なんかのスピードじゃ、全力で走っても多分間に合わない。

 思った通り、アパートの前に着いた時には九時を三分も過ぎてた。
 もう駅の方に行っちゃったかもしれないと思いながら、階段を上がる。

 そこに、拓真くんは……いた。

 私の部屋の、扉を背にして。
 ぼうっと空を眺めながら、そこに立ってた。

「はぁ、はぁ……拓真くん……」
「ミジュ……」
「間に、合った……?」
「遅刻だよ。俺今、放心状態だった」

 切れた息を整えながら、微笑みかける。
 良かった、まだ拓真くんが行ってなくて。

「もっと、早く来てくれよな。心臓に悪ぃ」
「ごめんね……」
「来てくれた……って事で良いんだよな?」
「……うん」

 一瞬、晴臣くんの顔がよぎった。ごめんねと心の中で頭を下げる。

「晴臣の事は、もう良いのか」
「……うん」
「断って、来たんだな」

 自分の顔が、ふにゃっと歪むのが分かった。
 断っちゃったんだ、私。
 晴臣くんを傷付けて傷付けて、拓真くんの所へ行くって。
 あんなに良い子を大泣きさせて。
 あんなに素敵な人を。あんなに優しい人を。
 拓真くんが眉を八の字に下げて、私を見てる。

「好きだったんだろ。晴臣の事」
「……~~うんっ」

 拓真くんに指摘されて、涙の堰が決壊した。
 誰かに、この気持ちを聞いて欲しかった。知っていて欲しかった。
 晴臣くんには決して伝えられなかった、この気持ちを。
 アパートの前で大泣きを始めた私を、拓真くんは優しく包んでくれる。

「……ごめんな」

 拓真くんのその言葉は、誰に向けられたものだったのか……。
 私の涙が落ち着くまで、拓真くんは背中をさすってくれた。
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