537 / 734
学院高等部 最終学年生
咎人の娘
屋敷の中を案内してもらう。お屋敷は中庭有りの回廊型で、1階はホールといくつかの部屋に分かれていた。
2階は主に使用人の部屋。ここには将来の私の護衛も住む事になるらしい。ひとり部屋じゃなくて複数人で使う事になるらしいけれど、ちゃんと2部屋用意されていた。
厨房も食堂も2階にあった。どれだけ広いの?
3階は私とリーサさんとメアリー・ターナー先輩の部屋がある。こちらにも護衛の部屋があった。2部屋というのは、何人の護衛を想定しているのでしょうか?下にも2部屋あったよね?その他にも数人が泊まれる部屋が3部屋あったし、大きすぎない?このお屋敷。
「見るだけで疲れました」
「うふふ。お疲れ様」
「メアリー、お茶にしましょ?みんなも呼んできて」
「はい」
ターナー先輩が、みんなを呼びに行ってくれた。その間にリーサさんがお菓子を収納ピアスから出して、お茶を淹れてくれる。
「キャスリーンさん、氷って出してもらえる?」
「はい。器はありますか?」
「あるわ。ここでちょっとしたお菓子も作れるようになっているのよ」
「もしかして、このお菓子……」
「私の手作りよ。セシルのレシピだから味は保証するわ。あの子ったら、レシピのアレンジは許してくれないのよ。これが1番美味しいからって」
「リーサさん、あの、ミリィちゃんってご存じですか?」
「知っているわよ。良い子でしょ?」
「はい。あの子、6歳位と伺いましたけれど」
「ネグレクトされていたようなのよ。警邏隊が捜索して、閉じ込められていたミリィちゃんを見つけたって話よ。酷いわよね」
「ご両親は何をしたのですか?」
警邏隊が捜索という事は、ご両親が事件に関わったという事だ。それも加害者の立場。
「それは……。来ちゃったわね。後で言うわ」
ターナー先輩が使用人たちを引き連れて戻ってきた。今日いる使用人は6人。それぞれきっちり教育は受けてきているけれど、私とリーサさんの方針で、休憩やお食事は出来るだけ揃って取る事になる。たぶん休憩は揃わなくなるんだろうな。魔道具はあるけれど大変だろうし。
「ターナー先輩……」
「駄目よ、キャシーちゃん。メアリーとお呼びなさいな」
リーサさんに窘められた。
「がんばります」
最近まで先輩だった人を、侍女として呼び捨てにするのは、ちょっと抵抗があるんだけどな。
「難しいわよね。あぁ、そうだ。みんなの名前を紹介しておくわね。家令がコンラット、執事がカルウィン、従僕がジェフリー、侍女がメアリー、メイドがクレアとポーラの2人よ」
「中庭にはセッカさんがいらっしゃいますよ」
家令のコンラットの言葉に、思わず立ち上がりそうになった。
「今はレオナルドさんがお相手を」
続くジェフリーの言葉に、少し落ち着いたけれど。
「あら?マリアさんは?」
「建物内のチェックをしていらっしゃいます」
「そうなのね」
「それでね、キャスリーンさん。いつから住み始める?私達はいつからでも良いわよ?」
「今日からは難しいですわね。お義父様とお義母様に相談してからになります」
「そうよね。待ってるわ」
休憩のお茶会を終えて、メアリー達が仕事に戻っていく。
「あの子の事だけど」
2人だけになったタイミングで、リーサさんが低い声で話し始めた。
「ネグレクトを受けていたって言ったわよね?あの子の親は商店で強盗をしようとして、捕まりそうになって暴れて、店主と従業員を刺したの。店主は軽傷だったんだけど、従業員は首を切られて亡くなったわ。ナイフを手に暴れたから商品もいくつも壊れたし、なにより店主が許す気は無いって言っていてね。今、親は牢屋に入っているわ。取り調べの途中でミリィちゃんが閉じ込められているって分かって、救出された時にはろくにお世話されていないっていうのがまるわかりだったって。緊急的に救民院に連れてこられて、それ以来治療に当たったララさんが居ないと、精神的に不安定になっちゃってね」
「どの位前の話ですか?」
「5月だったわ。私はその時、ここで最終確認をしていたんだけれど、騒がしくなったから気になって出ていったの」
「親はどちらも牢屋ですか?」
「片親だったみたいね。今回捕まったのは母親。近所の人に聞いても、ミリィちゃんが赤ん坊の時は見かけたって言っているらしいわ。その後は見た事がないって。私も協力しているから家に足を踏み入れたんだけど、腐臭が凄かったわ。ゴミ屋敷でね。屋敷っていっても、ワンルームだったけど」
母親はシングルマザーだったらしい。ただし近所の人には「あの子は死んだ」と言っていたらしく、だからミリィちゃんに気付くのが遅れた。
ミリィちゃんが発見されたのは、母親が捕縛されてから3日後。その間、飲まず食わずだったミリィちゃんは食事を出されても食べようとしなかったらしい。スプーンで掬って口許に差し出したらスゴく怯えていて、食事をさせるのも苦労したと、後からララさんに聞いた。
最初は私と同じような境遇だと思ったけれど、私よりも劣悪な境遇だった。
「母親は今までも犯罪を繰り返していて、情状酌量の余地なし。近々鉱山へ送られると聞いたわ」
ミリィちゃんにとっては離れた方が幸せだろうと思う。
「あのミリィちゃん、ちょっと見てやってくれないかしら」
「何か気になる事でも?」
「まじまじと見た訳じゃないから、なんとも言えないけど、目がね、なんだか違う気がするの。瞳孔がひとつじゃないというか。気の所為だと思うんだけど」
「重瞳ですか?」
「重瞳?」
「虹彩離断という症状が悪化した物が重瞳です。多瞳孔症ともいいますが、医学的には多瞳孔症虹彩と呼びます。瞳孔が2つ以上ある状態ですわね。極々稀に先天性の方も居るようですが、たいていは後天性で、鈍的な外傷によって発症する事が多いようです」
「それによって、なんらかの不利益を被る事は?」
「重瞳側は物が二重に見える単眼複視や、まぶしさ、不快感などが現れる事があります。酷い場合は外科的手術が必要となります」
「……」
「古代中国では、貴人の相と言われていたそうですわよ?」
「珍しいのよね?」
「そうですわね。先天性はデータがハッキリしませんし、後天性も統計を取っていないのか、こちらもハッキリしませんが。珍しいと思います」
「キャスリーンさんならなんとか出来る?」
「不明です」
「そう……」
瞳孔をひとつにすれば良いんだけど、私はそんなopeは見た事が無い。ope場勤務はした事が無いと思うし。救急救命室勤務はハッキリ記憶にあるのに。
「ハッキリ分かりますの?」
「そこまでハッキリじゃないかも?」
「診てみませんとなんとも言えませんわね」
「そうよね」
ただ、私の夏期休暇は残りわずかだ。光魔法を使うなら早い方がいい。
ミリィちゃんの体調と心の問題もありそうだし、そちらのケアも必要だけれど、それはララさんに任せればいいと思う。ミリィちゃんも懐いているようだし。
今日はタウンハウスに戻る予定だから、お義父様とお義母様に話をしないとね。
その後少し救民院に顔を出した。お爺ちゃん先生達は以前と変わりなく接してくれたけれど、なんだか神官達やお手伝いをしてくれている人達によそよそしさを感じた。
「キャシーちゃんが卒業したら、光の聖女様となるのがほぼ確定しているでしょう?だからなんだか遠慮しちゃってるのよ。今までのように遠慮なく接して良いのかってね」
「そのような事、お気になさらなくともよろしいですのに。というよりも、そのようなお気を使われますと、寂しくなります」
「そうよねぇ。そう言ったんだけど。みんな、聞かないのよね」
2階は主に使用人の部屋。ここには将来の私の護衛も住む事になるらしい。ひとり部屋じゃなくて複数人で使う事になるらしいけれど、ちゃんと2部屋用意されていた。
厨房も食堂も2階にあった。どれだけ広いの?
3階は私とリーサさんとメアリー・ターナー先輩の部屋がある。こちらにも護衛の部屋があった。2部屋というのは、何人の護衛を想定しているのでしょうか?下にも2部屋あったよね?その他にも数人が泊まれる部屋が3部屋あったし、大きすぎない?このお屋敷。
「見るだけで疲れました」
「うふふ。お疲れ様」
「メアリー、お茶にしましょ?みんなも呼んできて」
「はい」
ターナー先輩が、みんなを呼びに行ってくれた。その間にリーサさんがお菓子を収納ピアスから出して、お茶を淹れてくれる。
「キャスリーンさん、氷って出してもらえる?」
「はい。器はありますか?」
「あるわ。ここでちょっとしたお菓子も作れるようになっているのよ」
「もしかして、このお菓子……」
「私の手作りよ。セシルのレシピだから味は保証するわ。あの子ったら、レシピのアレンジは許してくれないのよ。これが1番美味しいからって」
「リーサさん、あの、ミリィちゃんってご存じですか?」
「知っているわよ。良い子でしょ?」
「はい。あの子、6歳位と伺いましたけれど」
「ネグレクトされていたようなのよ。警邏隊が捜索して、閉じ込められていたミリィちゃんを見つけたって話よ。酷いわよね」
「ご両親は何をしたのですか?」
警邏隊が捜索という事は、ご両親が事件に関わったという事だ。それも加害者の立場。
「それは……。来ちゃったわね。後で言うわ」
ターナー先輩が使用人たちを引き連れて戻ってきた。今日いる使用人は6人。それぞれきっちり教育は受けてきているけれど、私とリーサさんの方針で、休憩やお食事は出来るだけ揃って取る事になる。たぶん休憩は揃わなくなるんだろうな。魔道具はあるけれど大変だろうし。
「ターナー先輩……」
「駄目よ、キャシーちゃん。メアリーとお呼びなさいな」
リーサさんに窘められた。
「がんばります」
最近まで先輩だった人を、侍女として呼び捨てにするのは、ちょっと抵抗があるんだけどな。
「難しいわよね。あぁ、そうだ。みんなの名前を紹介しておくわね。家令がコンラット、執事がカルウィン、従僕がジェフリー、侍女がメアリー、メイドがクレアとポーラの2人よ」
「中庭にはセッカさんがいらっしゃいますよ」
家令のコンラットの言葉に、思わず立ち上がりそうになった。
「今はレオナルドさんがお相手を」
続くジェフリーの言葉に、少し落ち着いたけれど。
「あら?マリアさんは?」
「建物内のチェックをしていらっしゃいます」
「そうなのね」
「それでね、キャスリーンさん。いつから住み始める?私達はいつからでも良いわよ?」
「今日からは難しいですわね。お義父様とお義母様に相談してからになります」
「そうよね。待ってるわ」
休憩のお茶会を終えて、メアリー達が仕事に戻っていく。
「あの子の事だけど」
2人だけになったタイミングで、リーサさんが低い声で話し始めた。
「ネグレクトを受けていたって言ったわよね?あの子の親は商店で強盗をしようとして、捕まりそうになって暴れて、店主と従業員を刺したの。店主は軽傷だったんだけど、従業員は首を切られて亡くなったわ。ナイフを手に暴れたから商品もいくつも壊れたし、なにより店主が許す気は無いって言っていてね。今、親は牢屋に入っているわ。取り調べの途中でミリィちゃんが閉じ込められているって分かって、救出された時にはろくにお世話されていないっていうのがまるわかりだったって。緊急的に救民院に連れてこられて、それ以来治療に当たったララさんが居ないと、精神的に不安定になっちゃってね」
「どの位前の話ですか?」
「5月だったわ。私はその時、ここで最終確認をしていたんだけれど、騒がしくなったから気になって出ていったの」
「親はどちらも牢屋ですか?」
「片親だったみたいね。今回捕まったのは母親。近所の人に聞いても、ミリィちゃんが赤ん坊の時は見かけたって言っているらしいわ。その後は見た事がないって。私も協力しているから家に足を踏み入れたんだけど、腐臭が凄かったわ。ゴミ屋敷でね。屋敷っていっても、ワンルームだったけど」
母親はシングルマザーだったらしい。ただし近所の人には「あの子は死んだ」と言っていたらしく、だからミリィちゃんに気付くのが遅れた。
ミリィちゃんが発見されたのは、母親が捕縛されてから3日後。その間、飲まず食わずだったミリィちゃんは食事を出されても食べようとしなかったらしい。スプーンで掬って口許に差し出したらスゴく怯えていて、食事をさせるのも苦労したと、後からララさんに聞いた。
最初は私と同じような境遇だと思ったけれど、私よりも劣悪な境遇だった。
「母親は今までも犯罪を繰り返していて、情状酌量の余地なし。近々鉱山へ送られると聞いたわ」
ミリィちゃんにとっては離れた方が幸せだろうと思う。
「あのミリィちゃん、ちょっと見てやってくれないかしら」
「何か気になる事でも?」
「まじまじと見た訳じゃないから、なんとも言えないけど、目がね、なんだか違う気がするの。瞳孔がひとつじゃないというか。気の所為だと思うんだけど」
「重瞳ですか?」
「重瞳?」
「虹彩離断という症状が悪化した物が重瞳です。多瞳孔症ともいいますが、医学的には多瞳孔症虹彩と呼びます。瞳孔が2つ以上ある状態ですわね。極々稀に先天性の方も居るようですが、たいていは後天性で、鈍的な外傷によって発症する事が多いようです」
「それによって、なんらかの不利益を被る事は?」
「重瞳側は物が二重に見える単眼複視や、まぶしさ、不快感などが現れる事があります。酷い場合は外科的手術が必要となります」
「……」
「古代中国では、貴人の相と言われていたそうですわよ?」
「珍しいのよね?」
「そうですわね。先天性はデータがハッキリしませんし、後天性も統計を取っていないのか、こちらもハッキリしませんが。珍しいと思います」
「キャスリーンさんならなんとか出来る?」
「不明です」
「そう……」
瞳孔をひとつにすれば良いんだけど、私はそんなopeは見た事が無い。ope場勤務はした事が無いと思うし。救急救命室勤務はハッキリ記憶にあるのに。
「ハッキリ分かりますの?」
「そこまでハッキリじゃないかも?」
「診てみませんとなんとも言えませんわね」
「そうよね」
ただ、私の夏期休暇は残りわずかだ。光魔法を使うなら早い方がいい。
ミリィちゃんの体調と心の問題もありそうだし、そちらのケアも必要だけれど、それはララさんに任せればいいと思う。ミリィちゃんも懐いているようだし。
今日はタウンハウスに戻る予定だから、お義父様とお義母様に話をしないとね。
その後少し救民院に顔を出した。お爺ちゃん先生達は以前と変わりなく接してくれたけれど、なんだか神官達やお手伝いをしてくれている人達によそよそしさを感じた。
「キャシーちゃんが卒業したら、光の聖女様となるのがほぼ確定しているでしょう?だからなんだか遠慮しちゃってるのよ。今までのように遠慮なく接して良いのかってね」
「そのような事、お気になさらなくともよろしいですのに。というよりも、そのようなお気を使われますと、寂しくなります」
「そうよねぇ。そう言ったんだけど。みんな、聞かないのよね」
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
「お前がいると息が詰まる」と追放された令嬢——翌週から公爵家の予定が全て狂った
歩人
ファンタジー
クラリッサは公爵家の日程管理を一手に担う令嬢。前世の社畜経験を活かし、行事計画、来客対応、予算管理まで完璧にこなしていた。
だが婚約者ヴィクトルは言った。「お前がいると息が詰まる。もっと華やかな女がいい」
追放されたクラリッサが去った翌週、公爵家の予定が全て狂い始める。
舞踏会の招待状は届かず、外交晩餐会の料理は手配されず、決算書類は行方不明。
一方クラリッサは、若き領主の元で「定時退社」という夢を叶えていた。
「もう、残業はしません」
【完結】旦那様!単身赴任だけは勘弁して下さい!
たまこ
恋愛
エミリーの大好きな夫、アランは王宮騎士団の副団長。ある日、栄転の為に辺境へ異動することになり、エミリーはてっきり夫婦で引っ越すものだと思い込み、いそいそと荷造りを始める。
だが、アランの部下に「副団長は単身赴任すると言っていた」と聞き、エミリーは呆然としてしまう。アランが大好きで離れたくないエミリーが取った行動とは。
「仲睦まじい夫婦」であるはずのわたしの夫は、わたしの葬儀で本性をあらわした
ぽんた
恋愛
サヤ・ラドフォード侯爵夫人が死んだ。その葬儀で、マッケイン王国でも「仲睦まじい夫婦」であるはずの彼女の夫が、妻を冒涜した。その聞くに堪えない本音。そんな夫の横には、夫が従妹だというレディが寄り添っている。サヤ・ラドフォードの棺の前で、夫とその従妹はサヤを断罪する。サヤは、ほんとうに彼らがいうような悪女だったのか?
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
姉の婚約者と結婚しました。
黒蜜きな粉
恋愛
花嫁が結婚式の当日に逃亡した。
式場には両家の関係者だけではなく、すでに来賓がやってきている。
今さら式を中止にするとは言えない。
そうだ、花嫁の姉の代わりに妹を結婚させてしまえばいいじゃないか!
姉の代わりに辺境伯家に嫁がされることになったソフィア。
これも貴族として生まれてきた者の務めと割り切って嫁いだが、辺境伯はソフィアに興味を示さない。
それどころか指一本触れてこない。
「嫁いだ以上はなんとしても後継ぎを生まなければ!」
ソフィアは辺境伯に振りむいて貰おうと奮闘する。
2022/4/8
番外編完結
【完結】能力が無くても聖女ですか?
天冨 七緒
恋愛
孤児院で育ったケイトリーン。
十二歳になった時特殊な能力が開花し、体調を崩していた王妃を治療する事に…
無事に王妃を完治させ、聖女と呼ばれるようになっていたが王妃の治癒と引き換えに能力を使い果たしてしまった。能力を失ったにも関わらず国王はケイトリーンを王子の婚約者に決定した。
周囲は国王の命令だと我慢する日々。
だが国王が崩御したことで、王子は周囲の「能力の無くなった聖女との婚約を今すぐにでも解消すべき」と押され婚約を解消に…
行く宛もないが婚約解消されたのでケイトリーンは王宮を去る事に…門を抜け歩いて城を後にすると突然足元に魔方陣が現れ光に包まれる…
「おぉー聖女様ぁ」
眩い光が落ち着くと歓声と共に周囲に沢山の人に迎えられていた。ケイトリーンは見知らぬ国の聖女として召喚されてしまっていた…
タイトル変更しました
召喚されましたが聖女様ではありません…私は聖女様の世話係です
【完結】竜人が番と出会ったのに、誰も幸せにならなかった
凛蓮月@騎士の夫〜発売中です
恋愛
【感想をお寄せ頂きありがとうございました(*^^*)】
竜人のスオウと、酒場の看板娘のリーゼは仲睦まじい恋人同士だった。
竜人には一生かけて出会えるか分からないとされる番がいるが、二人は番では無かった。
だがそんな事関係無いくらいに誰から見ても愛し合う二人だったのだ。
──ある日、スオウに番が現れるまでは。
全8話。
※他サイトで同時公開しています。
※カクヨム版より若干加筆修正し、ラストを変更しています。
現聖女ですが、王太子妃様が聖女になりたいというので、故郷に戻って結婚しようと思います。
和泉鷹央
恋愛
聖女は十年しか生きられない。
この悲しい運命を変えるため、ライラは聖女になるときに精霊王と二つの契約をした。
それは期間満了後に始まる約束だったけど――
一つ……一度、死んだあと蘇生し、王太子の側室として本来の寿命で死ぬまで尽くすこと。
二つ……王太子が国王となったとき、国民が苦しむ政治をしないように側で支えること。
ライラはこの契約を承諾する。
十年後。
あと半月でライラの寿命が尽きるという頃、王太子妃ハンナが聖女になりたいと言い出した。
そして、王太子は聖女が農民出身で王族に相応しくないから、婚約破棄をすると言う。
こんな王族の為に、死ぬのは嫌だな……王太子妃様にあとを任せて、村に戻り幼馴染の彼と結婚しよう。
そう思い、ライラは聖女をやめることにした。
他の投稿サイトでも掲載しています。