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捨てられて拾われて
魔法の存在
「キャシーは頭も良いんだね」
「精神年齢は大人ですから」
私を膝だっこして、ランベルトお義兄様が言う。
「もうすぐ学院に戻らないといけないな」
「キャシーをポッケに入れて連れていきたい」
「私はそんな小さくありません」
「トランクケースなら、あるいは」
「やめてくださいね?」
私を親に殺されかけた不憫な子と思っているらしいお義兄様2人は、事あるごとに私を甘やかす。
冬季長期休暇が終わる前に、お義兄様2人は学院に戻っていった。学院は全寮制で、たとえ王都に家があろうと必ず入らなきゃいけない決まりなんだそうだ。自主性と協調性を育てるとかなんとか。寮はもちろん男女別だし、貴族階級でも分けられているらしい。下級貴族と上級貴族で分けられる事はないけど、爵位が上だと寮の部屋も上階にあって、広いんだって。
3歳だということは覚えていても、正確な誕生日が分からない私は、侯爵様によって12月18日生まれにされていた。セジャン家の事を調べていたから、本当の誕生日かもしれない。
私の言動は、結局直らなかった。落ち着いている性格、無口というキャラを作り上げ、外ではそう振る舞うことが決められた。
「キャシーちゃんはお外でおしゃべりをしなかったら、侯爵家の教育で通ると思うのよね」
「気を付けます」
侯爵家では好奇心に負けてあれやこれや質問しまくり、それを自分なりに理解して、さらに掘り下げようとして、蔵書庫に行きたいと言ってみたり、許可された蔵書庫で大人向けの歴史書や難解な政治事例を読み始めて、フランをハラハラさせたり、お義母様に心配とご迷惑をかけたりした。事情を知った侯爵様に注意されて、まずはお義母様がマナーから教える事で、なんとか一般的な子供の行動内に収まっていた。
おかげで淑女教育の初歩、立ち居振舞いは完璧だと思う。幼児にしては、だけど。
侯爵家の養女になって2年が経った。5歳になった私は教会に行き、祝福の儀式を受ける。幼児用の白いドレスに白いケープ、白い帽子に白い手袋と白一色で揃えられた衣装を身にまとい、お義父様とお義母様の3人で教会に向かう。教会で祈ることで神様から加護をいただき、魔法を授けられる。
「え?この世界って、魔法があったの?」
「あるわよ?魔法を使える人は少ないけどね。魔法使いも居るわ」
「知らなかったです」
「この世界で使える魔法は、微々たるものだ。ほとんどは魔道具に頼っている」
魔道具は知っている。お茶を淹れる時のポットも魔道具製だし、灯りも魔道具だから。
「要は5歳にならないと魔法を使えても、上手く制御出来ないから危険なんだ。だから魔法を授けられると言うんだ」
「納得しました」
教会は白亜の建物だ。侯爵邸の窓から尖塔が2種類見えていて、白い方が教会だと教えてもらっていた。それでもその大きさに圧倒される。
お義父様とお義母様に手を引かれて聖堂内に入ると、ステンドグラスの光が出迎えてくれた。
「晴れて良かったわ。神様がキャシーちゃんを祝福してくれているのね」
本当に祝福してくれているなら、殺されかける事は無かったと思うんだけど。あいまいな笑みを見せると、にっこりと微笑まれた。
聖堂の奥の小部屋で司祭様のお話を聞いた後、1ヶ所だけ色の違うタイルの場所に立つ。上から眩しい光が降り注いで一切の音が無くなった。映像が勝手に再生される。
思い出した。私の死因。
災害派遣されて、救助活動中の二次災害の爆発火災での焼死だ。幼い子供を見つけて建物外へ連れていく途中で爆発があって、火に囲まれて火傷を負いながらなんとか脱出して子供を託して。そこから記憶が無い。
あの子供は無事だっただろうか?音や振動に怯えて、私にしがみついていた小さな手を思い出す。
「キャスリーン様、キャスリーン・フェルナー様、大丈夫ですか?」
気が付くと司祭様が心配そうに私を見ていた。
「はい。大丈夫です」
「キャシーちゃん……」
心配そうなお義母様の声が聞こえる。
「フェルナー夫人、側に来ていただけますか?」
儀式の進行とは明らかに違うタイミングで、お義母様が呼ばれた。
「キャシーちゃん、どうしたの?」
「お義母様?」
ハンカチで頬を拭われた。泣いていたらしい。
「私は大丈夫です」
「でも……」
「大丈夫です。後でお話しします」
気遣わしげに私を見ながら、お義母様が下がった。
「こちらの水晶にお手を触れてください」
そっと手を触れると水晶が輝いた。
「これほどの輝きとは……」
司祭様の声に顔を上げる。
「よろしいですよ」
水晶から手を離すと、光は収まった。司祭様が何かを書き付けて、私に渡す。
「ご両親と一緒にご覧なさい」
「はい。ありがとうございました」
カーテシーをしてお義父様、お義母様の元に戻る。
「キャシーちゃん、本当に大丈夫?」
「少し顔色が悪いな。休ませてもらおう」
後で聞いたら、顔色が真っ白だったらしい。青じゃなく白。血の気が引いていてお義父様は私を発見した時を思い出したと言っていた。
教会の部屋を借りて、少し休ませてもらう。
「キャシー、何があった?」
「思い出しました。私の前世の最後の記憶」
「それは……」
「死因ですね。災害救助派遣先で子供を救出して二次災害の爆発火災で火に囲まれて、助けた子供を仲間に手渡して、そこから記憶がありません」
「そうか」
お義父様とお義母様がものすごく辛そうな顔をした。
「あ、そうだ。これ……」
司祭様に手渡された紙を、お義父様に渡す。
「魔法属性だな。預かっておこう」
お義母様にずっと抱き締められていて、顔色が良くなったからと帰る事にした。
夕食前にお義父様の執務室に呼ばれた。お義母様も一緒だ。
「キャスリーンの魔法属性だが、光と水だそうだ」
「光と水」
「光魔法属性は珍しい。魔法の強さにもよるが、そちらは教師を依頼しよう。水魔法属性だが、こちらは弟に頼もうと思う」
「ジルベール様に?」
「アイツも水魔法を使う。今はあちこち放浪しているが、連絡は付くようにしてある」
ジルベール様というのがお義父様の弟で、水魔法の先生になるらしい。
5歳の誕生日を迎える前から、基本的な読み書き計算は、お義母様とフランから習っていたけど、5歳を過ぎたら本格的な勉強が始まる。
今日は始めての授業の日で、家庭教師がやってくる。その為お義父様とお義母様と一緒に玄関ホールで待っていた。
「失礼いたします。ミリアン・ブーランシュと申します」
「ディアーク・フェルナーだ。こちらが妻のコルネリエと娘のキャスリーンだ」
お義母様の真似をして軽く膝を曲げる。
「こちらのお嬢様ですね」
「はじめまして。よろしくお願いします」
応接室に移動して、打ち合わせと確認をしていく。
「キャスリーン、ミリアン・ブーランジュ伯爵夫人は『テンセイシャ』の子孫だよ」
「えっ?」
「私の高祖父が『テンセイシャ』だったそうです。高祖父の時代、革新的な農法を広めたと言い伝えられております」
「革新的な農法?ノーフォーク農法ですか?」
「ご存じなのですか?」
「知識として記憶にあるだけです。実際には行った事はありません」
ノーフォーク農法、四輪作法とも呼ばれる農業の作法だ。主に大麦→クローバー→小麦→かぶの順に4年周期で行う四輪作法で、ノーフォークのような砂質土壌なら上手くいったけど、その他の地域では思い通りの結果が出なかったという話もある。
前世の私の家は、家庭菜園位だったからノーフォーク農法は知識としてあるにすぎない。
ブーランジュ夫人は私が転生者という事を知っている前提で、話をさせてもらった。
「精神年齢は大人ですから」
私を膝だっこして、ランベルトお義兄様が言う。
「もうすぐ学院に戻らないといけないな」
「キャシーをポッケに入れて連れていきたい」
「私はそんな小さくありません」
「トランクケースなら、あるいは」
「やめてくださいね?」
私を親に殺されかけた不憫な子と思っているらしいお義兄様2人は、事あるごとに私を甘やかす。
冬季長期休暇が終わる前に、お義兄様2人は学院に戻っていった。学院は全寮制で、たとえ王都に家があろうと必ず入らなきゃいけない決まりなんだそうだ。自主性と協調性を育てるとかなんとか。寮はもちろん男女別だし、貴族階級でも分けられているらしい。下級貴族と上級貴族で分けられる事はないけど、爵位が上だと寮の部屋も上階にあって、広いんだって。
3歳だということは覚えていても、正確な誕生日が分からない私は、侯爵様によって12月18日生まれにされていた。セジャン家の事を調べていたから、本当の誕生日かもしれない。
私の言動は、結局直らなかった。落ち着いている性格、無口というキャラを作り上げ、外ではそう振る舞うことが決められた。
「キャシーちゃんはお外でおしゃべりをしなかったら、侯爵家の教育で通ると思うのよね」
「気を付けます」
侯爵家では好奇心に負けてあれやこれや質問しまくり、それを自分なりに理解して、さらに掘り下げようとして、蔵書庫に行きたいと言ってみたり、許可された蔵書庫で大人向けの歴史書や難解な政治事例を読み始めて、フランをハラハラさせたり、お義母様に心配とご迷惑をかけたりした。事情を知った侯爵様に注意されて、まずはお義母様がマナーから教える事で、なんとか一般的な子供の行動内に収まっていた。
おかげで淑女教育の初歩、立ち居振舞いは完璧だと思う。幼児にしては、だけど。
侯爵家の養女になって2年が経った。5歳になった私は教会に行き、祝福の儀式を受ける。幼児用の白いドレスに白いケープ、白い帽子に白い手袋と白一色で揃えられた衣装を身にまとい、お義父様とお義母様の3人で教会に向かう。教会で祈ることで神様から加護をいただき、魔法を授けられる。
「え?この世界って、魔法があったの?」
「あるわよ?魔法を使える人は少ないけどね。魔法使いも居るわ」
「知らなかったです」
「この世界で使える魔法は、微々たるものだ。ほとんどは魔道具に頼っている」
魔道具は知っている。お茶を淹れる時のポットも魔道具製だし、灯りも魔道具だから。
「要は5歳にならないと魔法を使えても、上手く制御出来ないから危険なんだ。だから魔法を授けられると言うんだ」
「納得しました」
教会は白亜の建物だ。侯爵邸の窓から尖塔が2種類見えていて、白い方が教会だと教えてもらっていた。それでもその大きさに圧倒される。
お義父様とお義母様に手を引かれて聖堂内に入ると、ステンドグラスの光が出迎えてくれた。
「晴れて良かったわ。神様がキャシーちゃんを祝福してくれているのね」
本当に祝福してくれているなら、殺されかける事は無かったと思うんだけど。あいまいな笑みを見せると、にっこりと微笑まれた。
聖堂の奥の小部屋で司祭様のお話を聞いた後、1ヶ所だけ色の違うタイルの場所に立つ。上から眩しい光が降り注いで一切の音が無くなった。映像が勝手に再生される。
思い出した。私の死因。
災害派遣されて、救助活動中の二次災害の爆発火災での焼死だ。幼い子供を見つけて建物外へ連れていく途中で爆発があって、火に囲まれて火傷を負いながらなんとか脱出して子供を託して。そこから記憶が無い。
あの子供は無事だっただろうか?音や振動に怯えて、私にしがみついていた小さな手を思い出す。
「キャスリーン様、キャスリーン・フェルナー様、大丈夫ですか?」
気が付くと司祭様が心配そうに私を見ていた。
「はい。大丈夫です」
「キャシーちゃん……」
心配そうなお義母様の声が聞こえる。
「フェルナー夫人、側に来ていただけますか?」
儀式の進行とは明らかに違うタイミングで、お義母様が呼ばれた。
「キャシーちゃん、どうしたの?」
「お義母様?」
ハンカチで頬を拭われた。泣いていたらしい。
「私は大丈夫です」
「でも……」
「大丈夫です。後でお話しします」
気遣わしげに私を見ながら、お義母様が下がった。
「こちらの水晶にお手を触れてください」
そっと手を触れると水晶が輝いた。
「これほどの輝きとは……」
司祭様の声に顔を上げる。
「よろしいですよ」
水晶から手を離すと、光は収まった。司祭様が何かを書き付けて、私に渡す。
「ご両親と一緒にご覧なさい」
「はい。ありがとうございました」
カーテシーをしてお義父様、お義母様の元に戻る。
「キャシーちゃん、本当に大丈夫?」
「少し顔色が悪いな。休ませてもらおう」
後で聞いたら、顔色が真っ白だったらしい。青じゃなく白。血の気が引いていてお義父様は私を発見した時を思い出したと言っていた。
教会の部屋を借りて、少し休ませてもらう。
「キャシー、何があった?」
「思い出しました。私の前世の最後の記憶」
「それは……」
「死因ですね。災害救助派遣先で子供を救出して二次災害の爆発火災で火に囲まれて、助けた子供を仲間に手渡して、そこから記憶がありません」
「そうか」
お義父様とお義母様がものすごく辛そうな顔をした。
「あ、そうだ。これ……」
司祭様に手渡された紙を、お義父様に渡す。
「魔法属性だな。預かっておこう」
お義母様にずっと抱き締められていて、顔色が良くなったからと帰る事にした。
夕食前にお義父様の執務室に呼ばれた。お義母様も一緒だ。
「キャスリーンの魔法属性だが、光と水だそうだ」
「光と水」
「光魔法属性は珍しい。魔法の強さにもよるが、そちらは教師を依頼しよう。水魔法属性だが、こちらは弟に頼もうと思う」
「ジルベール様に?」
「アイツも水魔法を使う。今はあちこち放浪しているが、連絡は付くようにしてある」
ジルベール様というのがお義父様の弟で、水魔法の先生になるらしい。
5歳の誕生日を迎える前から、基本的な読み書き計算は、お義母様とフランから習っていたけど、5歳を過ぎたら本格的な勉強が始まる。
今日は始めての授業の日で、家庭教師がやってくる。その為お義父様とお義母様と一緒に玄関ホールで待っていた。
「失礼いたします。ミリアン・ブーランシュと申します」
「ディアーク・フェルナーだ。こちらが妻のコルネリエと娘のキャスリーンだ」
お義母様の真似をして軽く膝を曲げる。
「こちらのお嬢様ですね」
「はじめまして。よろしくお願いします」
応接室に移動して、打ち合わせと確認をしていく。
「キャスリーン、ミリアン・ブーランジュ伯爵夫人は『テンセイシャ』の子孫だよ」
「えっ?」
「私の高祖父が『テンセイシャ』だったそうです。高祖父の時代、革新的な農法を広めたと言い伝えられております」
「革新的な農法?ノーフォーク農法ですか?」
「ご存じなのですか?」
「知識として記憶にあるだけです。実際には行った事はありません」
ノーフォーク農法、四輪作法とも呼ばれる農業の作法だ。主に大麦→クローバー→小麦→かぶの順に4年周期で行う四輪作法で、ノーフォークのような砂質土壌なら上手くいったけど、その他の地域では思い通りの結果が出なかったという話もある。
前世の私の家は、家庭菜園位だったからノーフォーク農法は知識としてあるにすぎない。
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