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学院初等部 2学年生
続、心的外傷
侯爵邸に帰ってきて、自分の部屋でフランに紅茶を淹れてもらう。フランが淹れてくれた紅茶だと、普通に手を伸ばしてカップが持てた。
「お嬢様、どうかなさいましたか?」
「フランが淹れてくれた紅茶は平気なのよね。どうしてだろう?」
「お嬢様?」
何が原因かが分からない。だけどカップが持てなくて、紅茶に口を付けるのも躊躇われた。
紅茶に問題がある?それともカップ?どちらも王宮の物で、最高級品にちがいない。ミリアディス様はごく自然に飲んでおられたし、変わった様子も無かった。
「お嬢様、お嬢様が何をお考えなのかは、私には測りかねます。1人で考えても分からないのでしたら、奥様やローレンス様に相談なさってはいかがでしょうか?」
「相談」
「はい。旦那様にもお頼りなさいませ」
「ありがとう、フラン。でも、迷惑かけちゃう」
「お嬢様はもっとワガママを言っても良いと思います。いつも自分が我慢すれば、と思われている気がするのですが」
自分が我慢すれば良い。自分が我慢すればみんなは嫌な思いをしなくてすむ。確かにそうかもしれない。でも、家族に迷惑や心配はさせたくない。
フランは私を心配して言ってくれている。十分ワガママを言わせてもらってると思うのだけど、これ以上のワガママはちょっとね。
転生者だから。内面は大人だから。
この世界は前世より色々な意味で守られていない。特に個人情報なんて垂れ流しだ。知ろうとすればその家の内情から個人のプライベートな事まで知る事が出来る。
使用人が他に漏らさないという「信頼」と使用人の「忠誠」で成り立っている状態だ。
夕食前にローレンスお義兄様が部屋を訪ねてきた。
「キャシー、何かあったのかい?」
「お義兄……、ローレンス様、何かって……、私も何か分かっていないのですけど」
「気にかかっている事を話してごらん?」
「気にかかっている事……。その、今日王宮に伺ったのですけれど、その時、紅茶を出していただいたんです。でも、その紅茶が飲めなくて」
「王宮の紅茶が?」
「王宮の紅茶だからなのでしょうか?」
「母上と話していたんだけどね、侯爵邸に帰ってきた最初の昼食後に、出された紅茶に戸惑っていただろう?手を伸ばすのを躊躇していたというか。あの時と同じ感じだったんじゃないかい?」
「かもしれません」
自分でもはっきり分からない。なんとなく怖いというか、手を出せない感じだし、カップを持ったら飲むしかないよね?と思……って……。あれ?
「お義兄様、紅茶に限らずカップを持ったら、その後には必ずや飲むという行為が続きますよね?」
「そうだね。それがどうしたんだい?」
「そうですわよね」
お義兄様には意味が分からないと思う。でも付き合ってくれた。
「紅茶に問題があるのかな?」
「紅茶になのでしょうか?」
「じゃあ、カップ?」
「分かりません」
「だろうね」
夕食の時間まで考えていたけど、結局何も分からなかった。
夕食後に紅茶が淹れられた。淹れたのは古くから侯爵家に仕えてくれている侍女だけど、私とはあまり関り合いがない。昔からお義父様付きだもの。
やっぱりカップを取るのを躊躇してしまう。みんなが口を付けてからカップに手を伸ばした。カップに触れる寸前で、自分の手が震えている事に気付く。
「無理そうかい?」
「申し訳ございません」
ローレンスお義兄様が気遣ってくれた。お義父様もお義母様もランベルトお義兄様も心配そうに私を見ている。
「フランが淹れた紅茶は大丈夫なんだよね?」
「はい」
「何が違うんだろうね?」
「分かりません。この紅茶も淹れてくれたのは見知っている侍女さんで、お義父様からの信頼も篤いのが分かっているんです。それでも……」
「こんな時はそんな冷静に分析しなくて良いんだよ?」
「そう言われましても」
「キャスリーンの癖だろうね。キャスリーンは小さい頃から物事を客観的に見て冷静に分析していたから。私もそれに頼りすぎてしまっていた」
「そうね。キャシーちゃん、もう少し頼ってちょうだい?」
「ありがとうございます」
その後も色々と試してみた。ララ様にも友人達にもこっそり協力してもらった。結果、他家のよく知らない使用人が淹れた紅茶は飲めなかった。カップを持つ事も出来ない。
「キャシーちゃん、あの時って紅茶を飲んだ後の記憶が無いのよね?」
ララ様に聞かれた。
「はい。あの時は呼び出されて紅茶を飲んで待って……て……」
「ごめんっ。もう良いから。もう話さなくて良いから」
ララ様に謝られてしまった。
「知らない人から出された紅茶が始まりだったのよね?」
「はい」
「じゃあさ、それが原因って考えられない?」
「それ?思い出しちゃうって事ですか?」
「飲んだら良くないって思っちゃうんじゃない?」
「それが原因ですか。それなら慣れるしかないですね」
「キャシーちゃん、無理はしないのよ?協力はするけど」
「ありがとうございます」
フラン以外が淹れた紅茶が飲めなければ、社交にも支障が出てくる。まだ社交は始まっていないけど子供同士の交流もあるし、知らない人から紅茶が出される事は避けては通れないと思う。一応侯爵令嬢なんだし。
「一応じゃなくて、立派な侯爵令嬢よ?キャシーちゃんは」
一応じゃないみたいです。
年越しの祝いは王宮で夜に行われる。その日はお義父様もお義母様も夜には居なくなる。夜会って午後6時には始まるからお義母様は準備に時間をかけている。お昼から入浴してマッサージされて、ドレスの着付けとヘアメイクとって大変そうだ。お義母様に言わせるとまだ自分は簡単な方で、お昼前から準備を始める貴族夫人も多いんだって。
年越しの祝いという位だから、終わるのは日付が変わってから。高位貴族はその後サロンで休憩するらしくて、帰ってくるのは夜中の3時を過ぎる。それでもお義父様は翌日に仕事があるから、朝の6時半には家を出ていく。
私達子供は夜会には出られないからお留守番なんだけど、今年はローレンスお義兄様が一緒に居てくれた。四六時中ベッタリとじゃなくて、食事の時とか寝る前の時間とか。ランベルトお義兄様も居てくれたけど途中で飽きたらしく、木剣を持って訓練場に出ていった。侯爵家の私兵として雇っている護衛達に剣の稽古を付けてもらうらしい。
「私も護身術とか、何らかの武術を身に付けた方が良いのではないでしょうか?」
「その方がいいかもね。私はキャシーを守るつもりだけど、四六時中一緒に居られる訳じゃないし。本当は一緒に居たいけどね」
お義兄様が私を抱き寄せた。とたんにフランから鋭い視線が飛んだ。
「ローレンス様、恐らくは今日の夜会で、ローレンス様とお嬢様のご婚約が発表されるでしょうけど、軽はずみな言動はお控えくださいませ」
「分かってるよ」
「ローレンス様の浅はかなお考えで、お嬢様の名誉が傷付く事も考えられますから」
浅はかって……。
「主家の嫡男に言いたい放題だね」
「私の主人はお嬢様ですので」
そこまで言ってくれるフランは好きだけど、良いの?フランが不味い立場にならない?
「大丈夫だよキャシー。いざという時に主人にでも意見を言えないと良い使用人ではないからね」
「イエスマンじゃ駄目って事?」
「そうそう。そうじゃなきゃ貴族は家門を守れないからね。しっかりした家礼や執事、侍従や侍女は貴重なんだよ」
「そっか。家礼や執事、侍従や侍女って、たいていは貴族の出だから」
ん?じゃあ、フランは?
「それは本人に聞いてごらん。私から言うのはマナー違反だし、本人にも考えがあるだろうからね」
「はい」
就寝の時間になったら、ローレンスお義兄様はご自分の部屋に戻っていった。
「お嬢様、どうかなさいましたか?」
「フランが淹れてくれた紅茶は平気なのよね。どうしてだろう?」
「お嬢様?」
何が原因かが分からない。だけどカップが持てなくて、紅茶に口を付けるのも躊躇われた。
紅茶に問題がある?それともカップ?どちらも王宮の物で、最高級品にちがいない。ミリアディス様はごく自然に飲んでおられたし、変わった様子も無かった。
「お嬢様、お嬢様が何をお考えなのかは、私には測りかねます。1人で考えても分からないのでしたら、奥様やローレンス様に相談なさってはいかがでしょうか?」
「相談」
「はい。旦那様にもお頼りなさいませ」
「ありがとう、フラン。でも、迷惑かけちゃう」
「お嬢様はもっとワガママを言っても良いと思います。いつも自分が我慢すれば、と思われている気がするのですが」
自分が我慢すれば良い。自分が我慢すればみんなは嫌な思いをしなくてすむ。確かにそうかもしれない。でも、家族に迷惑や心配はさせたくない。
フランは私を心配して言ってくれている。十分ワガママを言わせてもらってると思うのだけど、これ以上のワガママはちょっとね。
転生者だから。内面は大人だから。
この世界は前世より色々な意味で守られていない。特に個人情報なんて垂れ流しだ。知ろうとすればその家の内情から個人のプライベートな事まで知る事が出来る。
使用人が他に漏らさないという「信頼」と使用人の「忠誠」で成り立っている状態だ。
夕食前にローレンスお義兄様が部屋を訪ねてきた。
「キャシー、何かあったのかい?」
「お義兄……、ローレンス様、何かって……、私も何か分かっていないのですけど」
「気にかかっている事を話してごらん?」
「気にかかっている事……。その、今日王宮に伺ったのですけれど、その時、紅茶を出していただいたんです。でも、その紅茶が飲めなくて」
「王宮の紅茶が?」
「王宮の紅茶だからなのでしょうか?」
「母上と話していたんだけどね、侯爵邸に帰ってきた最初の昼食後に、出された紅茶に戸惑っていただろう?手を伸ばすのを躊躇していたというか。あの時と同じ感じだったんじゃないかい?」
「かもしれません」
自分でもはっきり分からない。なんとなく怖いというか、手を出せない感じだし、カップを持ったら飲むしかないよね?と思……って……。あれ?
「お義兄様、紅茶に限らずカップを持ったら、その後には必ずや飲むという行為が続きますよね?」
「そうだね。それがどうしたんだい?」
「そうですわよね」
お義兄様には意味が分からないと思う。でも付き合ってくれた。
「紅茶に問題があるのかな?」
「紅茶になのでしょうか?」
「じゃあ、カップ?」
「分かりません」
「だろうね」
夕食の時間まで考えていたけど、結局何も分からなかった。
夕食後に紅茶が淹れられた。淹れたのは古くから侯爵家に仕えてくれている侍女だけど、私とはあまり関り合いがない。昔からお義父様付きだもの。
やっぱりカップを取るのを躊躇してしまう。みんなが口を付けてからカップに手を伸ばした。カップに触れる寸前で、自分の手が震えている事に気付く。
「無理そうかい?」
「申し訳ございません」
ローレンスお義兄様が気遣ってくれた。お義父様もお義母様もランベルトお義兄様も心配そうに私を見ている。
「フランが淹れた紅茶は大丈夫なんだよね?」
「はい」
「何が違うんだろうね?」
「分かりません。この紅茶も淹れてくれたのは見知っている侍女さんで、お義父様からの信頼も篤いのが分かっているんです。それでも……」
「こんな時はそんな冷静に分析しなくて良いんだよ?」
「そう言われましても」
「キャスリーンの癖だろうね。キャスリーンは小さい頃から物事を客観的に見て冷静に分析していたから。私もそれに頼りすぎてしまっていた」
「そうね。キャシーちゃん、もう少し頼ってちょうだい?」
「ありがとうございます」
その後も色々と試してみた。ララ様にも友人達にもこっそり協力してもらった。結果、他家のよく知らない使用人が淹れた紅茶は飲めなかった。カップを持つ事も出来ない。
「キャシーちゃん、あの時って紅茶を飲んだ後の記憶が無いのよね?」
ララ様に聞かれた。
「はい。あの時は呼び出されて紅茶を飲んで待って……て……」
「ごめんっ。もう良いから。もう話さなくて良いから」
ララ様に謝られてしまった。
「知らない人から出された紅茶が始まりだったのよね?」
「はい」
「じゃあさ、それが原因って考えられない?」
「それ?思い出しちゃうって事ですか?」
「飲んだら良くないって思っちゃうんじゃない?」
「それが原因ですか。それなら慣れるしかないですね」
「キャシーちゃん、無理はしないのよ?協力はするけど」
「ありがとうございます」
フラン以外が淹れた紅茶が飲めなければ、社交にも支障が出てくる。まだ社交は始まっていないけど子供同士の交流もあるし、知らない人から紅茶が出される事は避けては通れないと思う。一応侯爵令嬢なんだし。
「一応じゃなくて、立派な侯爵令嬢よ?キャシーちゃんは」
一応じゃないみたいです。
年越しの祝いは王宮で夜に行われる。その日はお義父様もお義母様も夜には居なくなる。夜会って午後6時には始まるからお義母様は準備に時間をかけている。お昼から入浴してマッサージされて、ドレスの着付けとヘアメイクとって大変そうだ。お義母様に言わせるとまだ自分は簡単な方で、お昼前から準備を始める貴族夫人も多いんだって。
年越しの祝いという位だから、終わるのは日付が変わってから。高位貴族はその後サロンで休憩するらしくて、帰ってくるのは夜中の3時を過ぎる。それでもお義父様は翌日に仕事があるから、朝の6時半には家を出ていく。
私達子供は夜会には出られないからお留守番なんだけど、今年はローレンスお義兄様が一緒に居てくれた。四六時中ベッタリとじゃなくて、食事の時とか寝る前の時間とか。ランベルトお義兄様も居てくれたけど途中で飽きたらしく、木剣を持って訓練場に出ていった。侯爵家の私兵として雇っている護衛達に剣の稽古を付けてもらうらしい。
「私も護身術とか、何らかの武術を身に付けた方が良いのではないでしょうか?」
「その方がいいかもね。私はキャシーを守るつもりだけど、四六時中一緒に居られる訳じゃないし。本当は一緒に居たいけどね」
お義兄様が私を抱き寄せた。とたんにフランから鋭い視線が飛んだ。
「ローレンス様、恐らくは今日の夜会で、ローレンス様とお嬢様のご婚約が発表されるでしょうけど、軽はずみな言動はお控えくださいませ」
「分かってるよ」
「ローレンス様の浅はかなお考えで、お嬢様の名誉が傷付く事も考えられますから」
浅はかって……。
「主家の嫡男に言いたい放題だね」
「私の主人はお嬢様ですので」
そこまで言ってくれるフランは好きだけど、良いの?フランが不味い立場にならない?
「大丈夫だよキャシー。いざという時に主人にでも意見を言えないと良い使用人ではないからね」
「イエスマンじゃ駄目って事?」
「そうそう。そうじゃなきゃ貴族は家門を守れないからね。しっかりした家礼や執事、侍従や侍女は貴重なんだよ」
「そっか。家礼や執事、侍従や侍女って、たいていは貴族の出だから」
ん?じゃあ、フランは?
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「はい」
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