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学院初等部 2学年生
卒業式
フランシス・エンヴィーオとアッシュ・クレイヴンとイグニレス・ゲイツの3人はサミュエル先生に許可をもらって、薬草の栽培を始めた。木でプランターを作って、自分達で世話をしている。やりとげたいから1年間は手を出さないでほしいと言われてしまった。
卒業式を迎える頃にはプランターは3つに増えていた。栽培しているのはいずれもポーション作成の基本的なものばかりだけど、栽培するのが楽しいと3人で頑張っている。栽培記録も付けているようで、時々サミュエル先生に提出していた。
卒業式の日を迎えた。ローレンス様の義妹兼婚約者として、お義父様、お義母様と一緒に親族席に座らせてもらった。
婚約者だからといって何か特別な事はしないけど、卒業記念パーティーには婚約者として出席する。お義父様、お義母様も一緒だし、ランベルトお義兄様も一緒に出席する。在校生も参加出来るからそう目立たないと思う。目立たないと思いたい。
ローレンス様は首席卒業だ。日本のように答辞を読んだりはしないけれど、首席として表彰されその功績は後々まで有利に働く。通常なら即座に幹部クラスに就職出来るんだけど、ローレンス様は第4王子殿下の側近に決まっているし、就職先は教会関係で政治的や貴族関係の派閥に変化は無い。
壇上には卒業成績上位者が5人並んだ。2位の男性が憎々しげにローレンス様を見ているのが気になった。
「お義父様、あの方って……」
「あれがアヴァレーツィオ侯爵の嫡男だ」
「あの方が……」
私とシド・アルウィンの監禁事件の黒幕と目されている男性。卒業していくからこれ以上関わらないで済むけれど、あれほど感情を表に出して、貴族としてやっていけるんだろうか?
卒業成績上位者の表彰が終わった。壇上に立った全員がこちらを向いて一礼する。その際、ローレンス様とアヴァレーツィオ侯爵の嫡男が私を見た気がした。ローレンス様は婚約者だから、まだ分かる。でも、アヴァレーツィオ侯爵嫡男の視線の意味が分からない。
「キャスリーン、記念パーティーの間は私達から離れないように」
お義父様が小声で注意した。
「分かりました」
何かあるんだと思う。私が注意して動かなければならない何かが。
卒業式が終わると、在校生は花道のアーチを作る為に先に出なければならない。私もお義父様、お義母様に一言断ってからアーチを作る為の列に並んだ。ランベルトお義兄様と剣術倶楽部の皆さんが私の周りに並んでくれた。
「キャシー、終わったら着替えておいで」
「はい。お義母様にも言われておりますから」
「会場の外で待っているからね。私以外に付いていかないように」
「分かりました」
あちこちで在校生との間で言葉が交わされている。卒業生の最後の方にアヴァレーツィオ侯爵嫡男が歩いてきた。私の前でピタリと足を止める。
「貴様がフェルナーの最愛か」
「あの?」
「なるほど。手折るには惜しいな」
ゾッとした。なんだろう?この感じ。蛇に睨まれたカエルとかの気分だ。射竦められて動けない。
「安心しろ。今は何もしない」
今はって事は、将来何かを仕掛けられるんだろうか。
「キャシー、着替えておいで。構わないから」
ランベルトお義兄様が、アヴァレーツィオ侯爵嫡男から引き離してくれた。剣術倶楽部の方に守られて、花道の列から離脱する。
「キャスリーン様、大丈夫ですか?」
「アンバー様」
怖かった。具体的に何かされた訳じゃない。それでも言い様の無い怖さがあった。
お義母様と合流してドレスに着替える。お化粧もヘアセットもしてもらった。
「キャシーちゃん、綺麗よ」
「ありがとうございます、お義母様」
アンバー様も着替えていた。アンバー様は女性騎士の格好をしている。
「カッコいい……」
「ありがとうございます。記念パーティーにはいろんなのが居ますわよ」
いろんなのって何だろう?
記念パーティーの会場入口までアンバー様とランベルトお義兄様に連れていってもらった。ランベルトお義兄様は教会の聖騎士の格好だ。ローレンス様の姿が見えた。
「キャシー、よく似合うね。大人っぽくて綺麗だ」
「少しはローレンス様に釣り合って見えますか?」
「十二分に。行こうか」
「はい」
会場の入って驚いた。マタドールのような丈の短いジャケットにハイウエストのパンツの男性や、足を大胆に出したフィッシュテールドレス姿の女性、女装や男装の人達。貴族のコスプレ会場ですか?
「キャシーは初めてだったね。いつもだよ。今日だけは羽目を外してってね」
目を丸くしている私に、ローレンス様が笑って言う。そう言うローレンス様は正統派タキシード。ポケットチーフは緑で金の刺繍入りだ。
「ローレンス・フェルナー」
宴もたけなわになった頃、アヴァレーツィオ侯爵嫡男が話しかけてきた。うわぁ、魔王みたいな黒ずくめの衣装だ。裏地が真っ赤な漆黒のマントまで着けている。
周囲に緊張が走る。
「貴様の婚約者殿は実に愛らしいな」
「私の婚約者だからな。歳はいくぶん下だがそれを補ってあまりある知性と品性の持ち主だ」
「ふむ、気に入った」
はい?
「私の近くに侍る許しをやろう」
「お断りします」
脊髄反射で答えてしまった。
「まぁ良い。今は何もしない。光の聖女を今、手折ると批判が私に向く。時が来るまで貴様に預けるとしよう」
いろいろとツッコミ処があるんですが。光の聖女って何?今手折るってどういう事?時が来るまでってなんな訳?預ける?私は物じゃないんですけど?意味が分かりません。
「光の聖女よ。また会おう」
アヴァレーツィオ侯爵嫡男は離れていった。
「何だったんですか?あれ」
「私からキャシーを奪い取るという宣戦布告だよ」
「それは何となく分かりました。絶対に拒否しますけど。まず、光の聖女って何ですか?」
「教会ではそう呼ばれているよ。身分が高いにも関わらず自分達に寄り添って惜しげもなく光魔法を使ってくれる。まるで聖女様だって」
「光魔法使いとして当然だと思うんですけど」
「これまで高位貴族の光魔法使いは貴族のお抱えだったりしたからね。例外も居たけど」
サミュエル先生は教会で治療してたよね?公爵家の子息だから高位貴族だけど。
「サミュエル先生は身分を明かしていないからね」
「え?」
「平民の光魔法使いで通している。貴族だって気付いている人も居るだろうけど、公爵家子息だとは思われていないんじゃないかな」
「でも、教会でアヴァレーツィオ侯爵嫡男に、お会いした事はありませんけど」
「キャシーを実際に見て気に入ったってところかな?気に食わない」
「今まで面識がありませんでしたからね」
「唯一の朗報は、アイツも卒業していく事だね。学院にいる間はアイツも簡単には手を出せないだろうし」
「本格的に護身術を習った方が良い気がします」
「エスクーア嬢にでも教えてもらったら?」
「頼んでみます」
だいたい、侍る許しってなんなの?何か勘違いしてない?あんなのに侍りたくなんて絶対にあり得ない。
「キャシー、落ち着いて?」
「落ち着いておりますわ、ローレンス様」
「落ち着いてないよ?」
青学年生の生徒会執行部の会長が締めの挨拶を始めた。これでいよいよ卒業生達とはお別れとなる。この先はそれぞれの道に進むのだから、その道で頑張っていただきたい。
「キャシー、何かあったらランベルトを頼るんだよ?」
「はい」
「シェーンはどうだい?」
「四角四面、融通が利かない軍人のような方ですわね。この会場のどこかにもいらっしゃるのでしょうけど……。あ、あちらにおられますわ」
「出入りを見ているのか。その割にはアヴァレーツィオの時に動かなかったけど」
「ローレンス様が居られたからでは?」
「それなら良いけどね」
ローレンス様が私の髪の毛を取って、キスを落とした。
「離れがたいね」
「長期休みには帰りますわ。お手紙も書きますわね」
「待ってる」
卒業式を迎える頃にはプランターは3つに増えていた。栽培しているのはいずれもポーション作成の基本的なものばかりだけど、栽培するのが楽しいと3人で頑張っている。栽培記録も付けているようで、時々サミュエル先生に提出していた。
卒業式の日を迎えた。ローレンス様の義妹兼婚約者として、お義父様、お義母様と一緒に親族席に座らせてもらった。
婚約者だからといって何か特別な事はしないけど、卒業記念パーティーには婚約者として出席する。お義父様、お義母様も一緒だし、ランベルトお義兄様も一緒に出席する。在校生も参加出来るからそう目立たないと思う。目立たないと思いたい。
ローレンス様は首席卒業だ。日本のように答辞を読んだりはしないけれど、首席として表彰されその功績は後々まで有利に働く。通常なら即座に幹部クラスに就職出来るんだけど、ローレンス様は第4王子殿下の側近に決まっているし、就職先は教会関係で政治的や貴族関係の派閥に変化は無い。
壇上には卒業成績上位者が5人並んだ。2位の男性が憎々しげにローレンス様を見ているのが気になった。
「お義父様、あの方って……」
「あれがアヴァレーツィオ侯爵の嫡男だ」
「あの方が……」
私とシド・アルウィンの監禁事件の黒幕と目されている男性。卒業していくからこれ以上関わらないで済むけれど、あれほど感情を表に出して、貴族としてやっていけるんだろうか?
卒業成績上位者の表彰が終わった。壇上に立った全員がこちらを向いて一礼する。その際、ローレンス様とアヴァレーツィオ侯爵の嫡男が私を見た気がした。ローレンス様は婚約者だから、まだ分かる。でも、アヴァレーツィオ侯爵嫡男の視線の意味が分からない。
「キャスリーン、記念パーティーの間は私達から離れないように」
お義父様が小声で注意した。
「分かりました」
何かあるんだと思う。私が注意して動かなければならない何かが。
卒業式が終わると、在校生は花道のアーチを作る為に先に出なければならない。私もお義父様、お義母様に一言断ってからアーチを作る為の列に並んだ。ランベルトお義兄様と剣術倶楽部の皆さんが私の周りに並んでくれた。
「キャシー、終わったら着替えておいで」
「はい。お義母様にも言われておりますから」
「会場の外で待っているからね。私以外に付いていかないように」
「分かりました」
あちこちで在校生との間で言葉が交わされている。卒業生の最後の方にアヴァレーツィオ侯爵嫡男が歩いてきた。私の前でピタリと足を止める。
「貴様がフェルナーの最愛か」
「あの?」
「なるほど。手折るには惜しいな」
ゾッとした。なんだろう?この感じ。蛇に睨まれたカエルとかの気分だ。射竦められて動けない。
「安心しろ。今は何もしない」
今はって事は、将来何かを仕掛けられるんだろうか。
「キャシー、着替えておいで。構わないから」
ランベルトお義兄様が、アヴァレーツィオ侯爵嫡男から引き離してくれた。剣術倶楽部の方に守られて、花道の列から離脱する。
「キャスリーン様、大丈夫ですか?」
「アンバー様」
怖かった。具体的に何かされた訳じゃない。それでも言い様の無い怖さがあった。
お義母様と合流してドレスに着替える。お化粧もヘアセットもしてもらった。
「キャシーちゃん、綺麗よ」
「ありがとうございます、お義母様」
アンバー様も着替えていた。アンバー様は女性騎士の格好をしている。
「カッコいい……」
「ありがとうございます。記念パーティーにはいろんなのが居ますわよ」
いろんなのって何だろう?
記念パーティーの会場入口までアンバー様とランベルトお義兄様に連れていってもらった。ランベルトお義兄様は教会の聖騎士の格好だ。ローレンス様の姿が見えた。
「キャシー、よく似合うね。大人っぽくて綺麗だ」
「少しはローレンス様に釣り合って見えますか?」
「十二分に。行こうか」
「はい」
会場の入って驚いた。マタドールのような丈の短いジャケットにハイウエストのパンツの男性や、足を大胆に出したフィッシュテールドレス姿の女性、女装や男装の人達。貴族のコスプレ会場ですか?
「キャシーは初めてだったね。いつもだよ。今日だけは羽目を外してってね」
目を丸くしている私に、ローレンス様が笑って言う。そう言うローレンス様は正統派タキシード。ポケットチーフは緑で金の刺繍入りだ。
「ローレンス・フェルナー」
宴もたけなわになった頃、アヴァレーツィオ侯爵嫡男が話しかけてきた。うわぁ、魔王みたいな黒ずくめの衣装だ。裏地が真っ赤な漆黒のマントまで着けている。
周囲に緊張が走る。
「貴様の婚約者殿は実に愛らしいな」
「私の婚約者だからな。歳はいくぶん下だがそれを補ってあまりある知性と品性の持ち主だ」
「ふむ、気に入った」
はい?
「私の近くに侍る許しをやろう」
「お断りします」
脊髄反射で答えてしまった。
「まぁ良い。今は何もしない。光の聖女を今、手折ると批判が私に向く。時が来るまで貴様に預けるとしよう」
いろいろとツッコミ処があるんですが。光の聖女って何?今手折るってどういう事?時が来るまでってなんな訳?預ける?私は物じゃないんですけど?意味が分かりません。
「光の聖女よ。また会おう」
アヴァレーツィオ侯爵嫡男は離れていった。
「何だったんですか?あれ」
「私からキャシーを奪い取るという宣戦布告だよ」
「それは何となく分かりました。絶対に拒否しますけど。まず、光の聖女って何ですか?」
「教会ではそう呼ばれているよ。身分が高いにも関わらず自分達に寄り添って惜しげもなく光魔法を使ってくれる。まるで聖女様だって」
「光魔法使いとして当然だと思うんですけど」
「これまで高位貴族の光魔法使いは貴族のお抱えだったりしたからね。例外も居たけど」
サミュエル先生は教会で治療してたよね?公爵家の子息だから高位貴族だけど。
「サミュエル先生は身分を明かしていないからね」
「え?」
「平民の光魔法使いで通している。貴族だって気付いている人も居るだろうけど、公爵家子息だとは思われていないんじゃないかな」
「でも、教会でアヴァレーツィオ侯爵嫡男に、お会いした事はありませんけど」
「キャシーを実際に見て気に入ったってところかな?気に食わない」
「今まで面識がありませんでしたからね」
「唯一の朗報は、アイツも卒業していく事だね。学院にいる間はアイツも簡単には手を出せないだろうし」
「本格的に護身術を習った方が良い気がします」
「エスクーア嬢にでも教えてもらったら?」
「頼んでみます」
だいたい、侍る許しってなんなの?何か勘違いしてない?あんなのに侍りたくなんて絶対にあり得ない。
「キャシー、落ち着いて?」
「落ち着いておりますわ、ローレンス様」
「落ち着いてないよ?」
青学年生の生徒会執行部の会長が締めの挨拶を始めた。これでいよいよ卒業生達とはお別れとなる。この先はそれぞれの道に進むのだから、その道で頑張っていただきたい。
「キャシー、何かあったらランベルトを頼るんだよ?」
「はい」
「シェーンはどうだい?」
「四角四面、融通が利かない軍人のような方ですわね。この会場のどこかにもいらっしゃるのでしょうけど……。あ、あちらにおられますわ」
「出入りを見ているのか。その割にはアヴァレーツィオの時に動かなかったけど」
「ローレンス様が居られたからでは?」
「それなら良いけどね」
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