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学院初等部 4学年生
使者の話
教会に通い続ける事5日、ラッセル様と解読をしているとローレンス様が私とラッセル様を呼びに来た。
「神殿の使者様が?」
「ひとりの女性を連れていた。話をしたいそうだ」
「女性を……」
女性をひとり同行しているという事は、レジェス鉱山で光の聖女を名乗った女性だろう。
「お会いします」
ローレンス様に付いていく。さて言われるのは文句かその他の頼み事か。治癒関係ではないと思う。レジェス鉱山で治癒活動をしてたんだから。
「フェルナー嬢?」
「光の聖女って呼び名、もらってくれないでしょうか」
「何言ってんの?」
「正直な気持ちですよ」
「相手を知らないのに、そんな事言っちゃっていいの?」
「私は反対だよ、キャシー」
「私が光の聖女という呼称を嫌がっている事をご存じですのに、反対なさいますの?」
「可愛いキャシーの頼みでも、よく分からない人物にキャシーを彷彿とさせる呼び名は使ってほしくない」
「あはは。分かるけどね」
「本人が良いと言っておりますのに」
案内されたのは5日前に使った部屋。そこに居たのは5日前に会ったルーカス・デュ・アンゲロイ様とマイケル・デュ・アンゲロイ様とブルネットの髪の20歳代の女性だった。あ、この女性、ヘテロクロミアだ。
ルーカス・デュ・アンゲロイ様とマイケル・デュ・アンゲロイ様が、黙って礼をする。
「久しぶりって程でもないけど。その女性?」
「そうですね。彼女が光の聖女を名乗っていた女性です」
「サフィーナ・セレスタです」
促されて女性が名乗って、わずかに頭を下げた。
「キャスリーン・フェルナーと申します」
「カミーユ・ラッセルだよ」
「ローレンス・フェルナーだ」
「兄妹?」
サフィーナ・セレスタさんが小首をかしげて聞く。
「キャシーは義妹であり婚約者だ」
「え?え?」
「ローレンス様は義兄であり婚約者ですわ」
「だって、キャスリーンさん?様?ってまだ小さいよね?」
「はい。11歳ですね」
「早すぎない?」
「早いですけど、ローレンス様のご希望でしたし、私が養女になってすぐに内密に決まっておりましたし」
「内密に?」
「はい」
「キャシー、その辺で」
窘められちゃった。
「何か話があると聞いたが?」
「話をしたいと言ったのは、彼女ですよ」
促されたサフィーナ・セレスタさんが少し逡巡して話し出す。
「私が光の聖女を名乗ったのは、本物の光の聖女様にお会いしたかったからです。私は治癒能力はあるのですが、それだけなんです。本物の光の聖女様は呪いも解けると聞きました。本当ですか?」
「呪いって……」
私が解呪をしたのは2回。その内1回は解呪のブレシングアクアを作っただけで、解呪の現場は見ていない。
「それを知ってどうする?キャシーに何をさせたい?」
苛立ったようにローレンス様が言う。その口調にサフィア・セレスタさんが少し怯えたのが分かった。
「ローレンス様」
「話にならん。この女はキャシーを利用しようとしている。キャシー、行くぞ」
ローレンス様が私の手を取って立ち上がる。神殿の使者もそれを止めなかった。
「ローレンス様、お話だけでも聞かせてください」
「この女は光の聖女を騙り、私利私欲の為に利用した。そんな女の何を聞く?」
「それでも困っておられるのです」
「光の聖女を名乗るなら、その程度は自分で解決すれば良い」
「駄目ですって。解呪はその程度じゃないんです。魔力も精神力も使います。最初の時に私が倒れたのを覚えていますでしょう?」
「あれは……。キャシーがまだ光魔法を使いこなせてなかったから……」
「サミュエル先生によりますと、解呪は出来ない人には出来ないのだそうです。サミュエル先生はあの時も取り込まれるかもしれないと思っておられたそうです。ですから危険を承知で私を守る結界の外で、呪物と自分を包んだと言っておられました」
「そんな事が……」
「ですからお話を伺わせてください。この方、セレスタ様の困り事を知りたいのです」
「キャシーを危険にさらしたくない」
「私は守られているばかりでいたくはございません。もちろん、ローレンス様が私を守ろうとしてくださっているのは、とてもありがたく、嬉しく思います」
ローレンス様と目を合わせて訴える。少し時間が過ぎた。ローレンス様が力なく座った。
「私は無力だな」
「ローレンス様が見守ってくださっているから、私は自由に行動できるのですよ」
私も座って、サフィーナ・セレスタさんと向かい合う。
「解呪を依頼したいと仰るのでしょうか?」
「そうなんだけど、迷ってる。キャスリーン様にそんな事をさせて良いのかって。ケーソンボガン聖国に移送できれば解呪出来るかもって言われたし」
「移送できればって……」
「正直に言いますと、我々も近付きたくないほどなのです。光の聖女様にはなおさら近付いてほしくはないのです。ですが放置も出来なくて」
一応手段は無い訳じゃない。私の解呪のブレシングアクアなら少しは役に立てると思う。ただ、あれの作成は、サミュエル先生に止められている。私の心身の負担が大きすぎるからと。
「少し……」
「え?」
「少し時間をください」
「キャシー?」
「独断ではお約束できません。ですから少しの時間をください」
「光の聖女様……。分かりました。幸い呪物には我々が全力で結界を張ってきました。しかし、時間は厳しいかと」
「呪物は何なのですか?」
「鏡です。手鏡というのでしょうか?持ち手は付いておりませんが」
「地元では聖鏡といっていました。丸みを帯びた8角形で、大きさは30センチ程です」
サフィア・セレスタさんが言う。
「30センチの8角形……。分かりました」
「私が解呪出来れば良かったのですが。申し訳ありません」
その日の話はそれで終わった。部屋から出てローレンス様は執務補佐室に戻った。
「どうするんだい?」
「サミュエル先生にお聞きしてからです。私も自信はございませんので」
「サミュエルっていうのが、フェルナー嬢の師匠なのかい?」
「はい。光魔法を教えていただいております」
「ふぅん。詳細でも調べてこようかな。伝手はあるし」
さらっと言うけど、ラッセル様って本当に何者なの?
リチャード神官を探して、サミュエル先生に連絡を取れないか聞いてみた。
「ブランジット様ですか?エドワード様がお出でいただくようにお頼みすればすぐだと思いますよ」
もしかして、さっきローレンス様に頼んでおけば良かった?リチャード神官にローレンス様の執務補佐室に連れていってもらった。
「どうしたんだい?キャシー」
「サミュエル先生に至急連絡を取りたいのです。ローレンス様、お願い出来ませんでしょうか」
「サミュエル様にね。すぐに連絡するよ。キャシーが呼んでいると」
「ありがとうございます」
ローレンス様の執務補佐室を出てしばらくすると、サミュエル先生がやって来た。騎馬でひとりでだ。サミュエル先生ってブランジット公爵家の子息だったわよね?フットワーク、軽すぎない?
「キャシーちゃん、久しぶりだねぇ」
「お久しぶりです。サミュエル先生」
「呼び出しなんてどうしたんだい?」
「お聞きしたい事がございまして」
サフィーナ・セレスタさんの話と神殿の使者様の話をする。
「呪物か。許可したくないね」
「放っておけないと、神殿の使者様が仰っておられました」
「だろうね。解呪は高高度な光魔法だ。キャシーちゃんが扱える事自体異常だからね」
「人を異常者のように言わないでくださいませ。それで許可はいただけますか?」
「解呪のブレシングアクアね。許可して使って、実際に解呪出来たら、キャシーちゃんは逃げられなくなるよ?それでも良い?」
「神殿の使者様が?」
「ひとりの女性を連れていた。話をしたいそうだ」
「女性を……」
女性をひとり同行しているという事は、レジェス鉱山で光の聖女を名乗った女性だろう。
「お会いします」
ローレンス様に付いていく。さて言われるのは文句かその他の頼み事か。治癒関係ではないと思う。レジェス鉱山で治癒活動をしてたんだから。
「フェルナー嬢?」
「光の聖女って呼び名、もらってくれないでしょうか」
「何言ってんの?」
「正直な気持ちですよ」
「相手を知らないのに、そんな事言っちゃっていいの?」
「私は反対だよ、キャシー」
「私が光の聖女という呼称を嫌がっている事をご存じですのに、反対なさいますの?」
「可愛いキャシーの頼みでも、よく分からない人物にキャシーを彷彿とさせる呼び名は使ってほしくない」
「あはは。分かるけどね」
「本人が良いと言っておりますのに」
案内されたのは5日前に使った部屋。そこに居たのは5日前に会ったルーカス・デュ・アンゲロイ様とマイケル・デュ・アンゲロイ様とブルネットの髪の20歳代の女性だった。あ、この女性、ヘテロクロミアだ。
ルーカス・デュ・アンゲロイ様とマイケル・デュ・アンゲロイ様が、黙って礼をする。
「久しぶりって程でもないけど。その女性?」
「そうですね。彼女が光の聖女を名乗っていた女性です」
「サフィーナ・セレスタです」
促されて女性が名乗って、わずかに頭を下げた。
「キャスリーン・フェルナーと申します」
「カミーユ・ラッセルだよ」
「ローレンス・フェルナーだ」
「兄妹?」
サフィーナ・セレスタさんが小首をかしげて聞く。
「キャシーは義妹であり婚約者だ」
「え?え?」
「ローレンス様は義兄であり婚約者ですわ」
「だって、キャスリーンさん?様?ってまだ小さいよね?」
「はい。11歳ですね」
「早すぎない?」
「早いですけど、ローレンス様のご希望でしたし、私が養女になってすぐに内密に決まっておりましたし」
「内密に?」
「はい」
「キャシー、その辺で」
窘められちゃった。
「何か話があると聞いたが?」
「話をしたいと言ったのは、彼女ですよ」
促されたサフィーナ・セレスタさんが少し逡巡して話し出す。
「私が光の聖女を名乗ったのは、本物の光の聖女様にお会いしたかったからです。私は治癒能力はあるのですが、それだけなんです。本物の光の聖女様は呪いも解けると聞きました。本当ですか?」
「呪いって……」
私が解呪をしたのは2回。その内1回は解呪のブレシングアクアを作っただけで、解呪の現場は見ていない。
「それを知ってどうする?キャシーに何をさせたい?」
苛立ったようにローレンス様が言う。その口調にサフィア・セレスタさんが少し怯えたのが分かった。
「ローレンス様」
「話にならん。この女はキャシーを利用しようとしている。キャシー、行くぞ」
ローレンス様が私の手を取って立ち上がる。神殿の使者もそれを止めなかった。
「ローレンス様、お話だけでも聞かせてください」
「この女は光の聖女を騙り、私利私欲の為に利用した。そんな女の何を聞く?」
「それでも困っておられるのです」
「光の聖女を名乗るなら、その程度は自分で解決すれば良い」
「駄目ですって。解呪はその程度じゃないんです。魔力も精神力も使います。最初の時に私が倒れたのを覚えていますでしょう?」
「あれは……。キャシーがまだ光魔法を使いこなせてなかったから……」
「サミュエル先生によりますと、解呪は出来ない人には出来ないのだそうです。サミュエル先生はあの時も取り込まれるかもしれないと思っておられたそうです。ですから危険を承知で私を守る結界の外で、呪物と自分を包んだと言っておられました」
「そんな事が……」
「ですからお話を伺わせてください。この方、セレスタ様の困り事を知りたいのです」
「キャシーを危険にさらしたくない」
「私は守られているばかりでいたくはございません。もちろん、ローレンス様が私を守ろうとしてくださっているのは、とてもありがたく、嬉しく思います」
ローレンス様と目を合わせて訴える。少し時間が過ぎた。ローレンス様が力なく座った。
「私は無力だな」
「ローレンス様が見守ってくださっているから、私は自由に行動できるのですよ」
私も座って、サフィーナ・セレスタさんと向かい合う。
「解呪を依頼したいと仰るのでしょうか?」
「そうなんだけど、迷ってる。キャスリーン様にそんな事をさせて良いのかって。ケーソンボガン聖国に移送できれば解呪出来るかもって言われたし」
「移送できればって……」
「正直に言いますと、我々も近付きたくないほどなのです。光の聖女様にはなおさら近付いてほしくはないのです。ですが放置も出来なくて」
一応手段は無い訳じゃない。私の解呪のブレシングアクアなら少しは役に立てると思う。ただ、あれの作成は、サミュエル先生に止められている。私の心身の負担が大きすぎるからと。
「少し……」
「え?」
「少し時間をください」
「キャシー?」
「独断ではお約束できません。ですから少しの時間をください」
「光の聖女様……。分かりました。幸い呪物には我々が全力で結界を張ってきました。しかし、時間は厳しいかと」
「呪物は何なのですか?」
「鏡です。手鏡というのでしょうか?持ち手は付いておりませんが」
「地元では聖鏡といっていました。丸みを帯びた8角形で、大きさは30センチ程です」
サフィア・セレスタさんが言う。
「30センチの8角形……。分かりました」
「私が解呪出来れば良かったのですが。申し訳ありません」
その日の話はそれで終わった。部屋から出てローレンス様は執務補佐室に戻った。
「どうするんだい?」
「サミュエル先生にお聞きしてからです。私も自信はございませんので」
「サミュエルっていうのが、フェルナー嬢の師匠なのかい?」
「はい。光魔法を教えていただいております」
「ふぅん。詳細でも調べてこようかな。伝手はあるし」
さらっと言うけど、ラッセル様って本当に何者なの?
リチャード神官を探して、サミュエル先生に連絡を取れないか聞いてみた。
「ブランジット様ですか?エドワード様がお出でいただくようにお頼みすればすぐだと思いますよ」
もしかして、さっきローレンス様に頼んでおけば良かった?リチャード神官にローレンス様の執務補佐室に連れていってもらった。
「どうしたんだい?キャシー」
「サミュエル先生に至急連絡を取りたいのです。ローレンス様、お願い出来ませんでしょうか」
「サミュエル様にね。すぐに連絡するよ。キャシーが呼んでいると」
「ありがとうございます」
ローレンス様の執務補佐室を出てしばらくすると、サミュエル先生がやって来た。騎馬でひとりでだ。サミュエル先生ってブランジット公爵家の子息だったわよね?フットワーク、軽すぎない?
「キャシーちゃん、久しぶりだねぇ」
「お久しぶりです。サミュエル先生」
「呼び出しなんてどうしたんだい?」
「お聞きしたい事がございまして」
サフィーナ・セレスタさんの話と神殿の使者様の話をする。
「呪物か。許可したくないね」
「放っておけないと、神殿の使者様が仰っておられました」
「だろうね。解呪は高高度な光魔法だ。キャシーちゃんが扱える事自体異常だからね」
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