136 / 659
学院初等部 4学年生
新学期に向けて
しおりを挟む
ララ様が戻ってきて、その場はいったん収まった。
「レオナルドさんって普段は猟師なんですよね?」
「そうだが?」
「銃とか使うの?長いヤツ」
「長い銃?」
ララ様が言っているのは猟銃だろうな。魔道銃はあるけれどライフルみたいなのはあるのかな?
「猟に使うのは主に罠、トドメは剣を主に使っている。後は弓とか」
「えー、スッゴォい」
ララ様がはしゃいだ声をあげている。髭を剃ったレオナルド様は整った顔立ちのワイルド系イケメンだと思う。背も高いしモテる気がする。声は好みなんだけど、私はローレンス様の方が好きだな。安心できる気がする。
この日はそれで終わったんだけど、レオナルド様は私の冬季休暇が終わるまでずっと、教会に滞在していた。ララ様をめんどくさそうに揶揄いながら。ララ様もまんざらではなさそうで、文句を言いながらも楽しそうにしていた。
お祖父様とお祖母様はあの日の翌々日に帰っていった。また来るからと言い残して。
「キャシー、あの男とはどういう関係だい?」
明日には学院に戻るという日、ローレンス様に聞かれた。
「転生者ですわ。それ以上でもそれ以下でもございません」
「やけにキャシーに話しかけていたけど?」
「適切な距離を保ってくださるようにお願いしたのですけどね。ローレンス様に何か言ってきたのですか?」
「言ってはきたが、キャシーとのなれそめを聞きたいと言ってきた位だな。元貴族らしいな」
「そういえば男爵家の三男だと言っていたような?家名もお聞きした気がするのですが、忘れてしまいました」
「ん?今は偽名だと?」
「前世を思い出したら今の名前に違和感があって、名乗るのが嫌になったと。あのお名前は前世の有名人の名前ですわね。色々な分野の天才だった人物です」
「色々な分野?」
「覚えているものだけでも、数学、解剖学、動植物学、地質学、地理学、物理学、建築。たしか画家で発明家でもあったと」
「は?冗談だろう?」
「冗談ではなさそうなのですよね。お会いした事はございませんけど、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画や建造物や飛行装置のスケッチも残っていましたし」
ローレンス様はしばらく呆けていた。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画はモナリザと最後の晩餐とウィトルウィウス的人体図が有名だ。他にもたくさんあるけれど。ウィトルウィウス的人体図は、2人の肉体が重なっていて、その手足が円と正方形に接している図で、実はレオナルド・ダ・ヴィンチが考案した物ではない。考案したのは古代ローマ帝国の建築家、ウィトルウィウス。レオナルド・ダ・ヴィンチはウィトルウィウスが考案した計測比を視覚化した絵を描いた。それだけとか言ってはいけない。いろんな意味があるらしいから。私は医学のシンボル的な図としか分からないけどね。
ちなみに今は夕食後の寛ぎの時間。フェルナー家はみんな仲が良いけれど、ベッタリくっついている訳じゃなくそれぞれに適切な距離を保っていると思う。ローレンス様は別にして。さっきまでお膝だっこの攻防戦をやっていた我が身としては、私に対するローレンス様の距離感は、適切と思えない。でも婚約者ならこんなものなのかな?よく分からない。
「キャシーのゼンセの話は驚きの連続だ」
「でも、そんなものじゃありませんか?私もこちらの歴史はとても興味深く読ませていただきましたわよ?似て非なる進化を辿ってきているのですから、まったく同じ歴史だなんてあり得ませんし」
「似て非なる進化、か」
「前世には魔法はありませんでしたから。水魔法や土魔法が欲しいと思った事は、1度や2度ではないです」
「魔道具も無かったんだっけ?」
「魔道具と呼ばれる物はございませんでしたわね。違う動力源で動く、同じような道具はございましたけど」
「同じような道具?例えば?」
「灯りはスイッチひとつで点きますし、調理道具もそうです。遠く離れた人と話が出来る機械は手のひらサイズでしたし、その機械では調べ物が出来たり、アナパレイの機能も付いておりました」
他にも出来たんだろうけど、私には分からない。そもそもスマホを使いこなせていなかったし。写真撮って通話して音楽や動画を視聴する位?後は検索を少しだけ。
「なるほど。違う動力源って?」
「電気と呼ばれるものです。後は化石燃料や……」
核の事は言いたくないなぁ。説明が難しすぎる。
「キャシー、カセキネンリョウって?」
「大昔の動植物の死骸が、熱と圧力を受けて変化した物ですわ」
大雑把にいうとそういう事だよね。
「それがカセキネンリョウ?」
「はい。化石燃料を燃やして電気を作って、その電気で動いていました」
「……よく分からないね」
「ご安心ください。私も分かっておりません」
火力発電の仕組みは少しなら分かるけど、何がどうなってとかは分からない。それを説明する自信も無い。
「まぁいいや」
「そういえば魔道銃って、弾の出る仕組みはどうなっていますの?」
「風魔法を使ってるって聞いたよ。私兵の魔道銃部隊に聞いてこようか?」
「そこまでしなくとも。少し気になっただけですから。私は使う気はありませんしね」
「キャシーが使う場面が想像出来ないね」
ナイフは何とか使えるようになったけど、実践的ではないから逃げる為の手段とするようにと、アンバー様からはしつこい位に言われている。それに関してはダニエル様もシェーン様も同意していた。戦うのは護衛の自分達の役目だから、逃げる事だけを考えてください、だって。
自分だけ逃げるのは嫌だけど、それが「侯爵家の転生者の娘」を守る為だとも理解してる。
守られる立場の人間が一番やってはいけない事。それは足手まといになる事だ。自分も戦えるなんて思わずに自分の身の安全を確保しろと、ランベルトお義兄様にも言われた。これは戦うだけの技量を持った人もそうなんだって。自分自身が戦うのは最終手段らしい。
「何を考えているんだい?」
少しぼんやりしてたら、髪を撫でていたローレンス様に聞かれてしまった。
「守られる立場も難しいな、と」
「たしかにね。キャシーは特にでしょ?私は多少剣が使えるし魔道銃も携帯している。だから……」
「魔道銃、持っていますの?」
「一応はね。射撃精度はまだまだだけど、一応訓練もしているよ」
この世界の魔道銃は、形としてはオートマチック銃といわれる物だと思う。詳しくはないけれど、銃弾を入れるレンコンみたいな筒がないから、リボルバーではない。
「ローレンス様、魔道銃ってどういう仕組みですの?」
「興味があるのかい?」
「知りたいだけです。使ってみたいとかはありません」
今はね。
「銃身に地魔法と風魔法の術式が刻んであるんだ。地魔法で弾丸を作って風魔法で飛ばす感じかな?」
「そういう感じですのね」
イメージは出来る。今は使いたいとは思わないけど。
「魔道銃の所持許可は16歳からだからね。講義と訓練を受けて、テストをして所持許可が出されるんだ。持っている学院生は学院の許可も要るね」
「ローレンス様はいつ所持許可を取られましたの?」
「卒業してからだよ。2ヶ月かかった」
「そんなに?」
「その位かかるらしいよ。キャシーも使わなくても持っておいた方が良いかもね」
「使いこなせる自信がありませんし、今は使いたいと思いません」
「だろうね。16歳までにはまだあるから、考えておいた方が良いかもね」
最後は銃の話になっちゃった。元日本人には馴染みがないけれど、そういう事も考えないとダメみたい。憂鬱だなぁ。
「レオナルドさんって普段は猟師なんですよね?」
「そうだが?」
「銃とか使うの?長いヤツ」
「長い銃?」
ララ様が言っているのは猟銃だろうな。魔道銃はあるけれどライフルみたいなのはあるのかな?
「猟に使うのは主に罠、トドメは剣を主に使っている。後は弓とか」
「えー、スッゴォい」
ララ様がはしゃいだ声をあげている。髭を剃ったレオナルド様は整った顔立ちのワイルド系イケメンだと思う。背も高いしモテる気がする。声は好みなんだけど、私はローレンス様の方が好きだな。安心できる気がする。
この日はそれで終わったんだけど、レオナルド様は私の冬季休暇が終わるまでずっと、教会に滞在していた。ララ様をめんどくさそうに揶揄いながら。ララ様もまんざらではなさそうで、文句を言いながらも楽しそうにしていた。
お祖父様とお祖母様はあの日の翌々日に帰っていった。また来るからと言い残して。
「キャシー、あの男とはどういう関係だい?」
明日には学院に戻るという日、ローレンス様に聞かれた。
「転生者ですわ。それ以上でもそれ以下でもございません」
「やけにキャシーに話しかけていたけど?」
「適切な距離を保ってくださるようにお願いしたのですけどね。ローレンス様に何か言ってきたのですか?」
「言ってはきたが、キャシーとのなれそめを聞きたいと言ってきた位だな。元貴族らしいな」
「そういえば男爵家の三男だと言っていたような?家名もお聞きした気がするのですが、忘れてしまいました」
「ん?今は偽名だと?」
「前世を思い出したら今の名前に違和感があって、名乗るのが嫌になったと。あのお名前は前世の有名人の名前ですわね。色々な分野の天才だった人物です」
「色々な分野?」
「覚えているものだけでも、数学、解剖学、動植物学、地質学、地理学、物理学、建築。たしか画家で発明家でもあったと」
「は?冗談だろう?」
「冗談ではなさそうなのですよね。お会いした事はございませんけど、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画や建造物や飛行装置のスケッチも残っていましたし」
ローレンス様はしばらく呆けていた。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画はモナリザと最後の晩餐とウィトルウィウス的人体図が有名だ。他にもたくさんあるけれど。ウィトルウィウス的人体図は、2人の肉体が重なっていて、その手足が円と正方形に接している図で、実はレオナルド・ダ・ヴィンチが考案した物ではない。考案したのは古代ローマ帝国の建築家、ウィトルウィウス。レオナルド・ダ・ヴィンチはウィトルウィウスが考案した計測比を視覚化した絵を描いた。それだけとか言ってはいけない。いろんな意味があるらしいから。私は医学のシンボル的な図としか分からないけどね。
ちなみに今は夕食後の寛ぎの時間。フェルナー家はみんな仲が良いけれど、ベッタリくっついている訳じゃなくそれぞれに適切な距離を保っていると思う。ローレンス様は別にして。さっきまでお膝だっこの攻防戦をやっていた我が身としては、私に対するローレンス様の距離感は、適切と思えない。でも婚約者ならこんなものなのかな?よく分からない。
「キャシーのゼンセの話は驚きの連続だ」
「でも、そんなものじゃありませんか?私もこちらの歴史はとても興味深く読ませていただきましたわよ?似て非なる進化を辿ってきているのですから、まったく同じ歴史だなんてあり得ませんし」
「似て非なる進化、か」
「前世には魔法はありませんでしたから。水魔法や土魔法が欲しいと思った事は、1度や2度ではないです」
「魔道具も無かったんだっけ?」
「魔道具と呼ばれる物はございませんでしたわね。違う動力源で動く、同じような道具はございましたけど」
「同じような道具?例えば?」
「灯りはスイッチひとつで点きますし、調理道具もそうです。遠く離れた人と話が出来る機械は手のひらサイズでしたし、その機械では調べ物が出来たり、アナパレイの機能も付いておりました」
他にも出来たんだろうけど、私には分からない。そもそもスマホを使いこなせていなかったし。写真撮って通話して音楽や動画を視聴する位?後は検索を少しだけ。
「なるほど。違う動力源って?」
「電気と呼ばれるものです。後は化石燃料や……」
核の事は言いたくないなぁ。説明が難しすぎる。
「キャシー、カセキネンリョウって?」
「大昔の動植物の死骸が、熱と圧力を受けて変化した物ですわ」
大雑把にいうとそういう事だよね。
「それがカセキネンリョウ?」
「はい。化石燃料を燃やして電気を作って、その電気で動いていました」
「……よく分からないね」
「ご安心ください。私も分かっておりません」
火力発電の仕組みは少しなら分かるけど、何がどうなってとかは分からない。それを説明する自信も無い。
「まぁいいや」
「そういえば魔道銃って、弾の出る仕組みはどうなっていますの?」
「風魔法を使ってるって聞いたよ。私兵の魔道銃部隊に聞いてこようか?」
「そこまでしなくとも。少し気になっただけですから。私は使う気はありませんしね」
「キャシーが使う場面が想像出来ないね」
ナイフは何とか使えるようになったけど、実践的ではないから逃げる為の手段とするようにと、アンバー様からはしつこい位に言われている。それに関してはダニエル様もシェーン様も同意していた。戦うのは護衛の自分達の役目だから、逃げる事だけを考えてください、だって。
自分だけ逃げるのは嫌だけど、それが「侯爵家の転生者の娘」を守る為だとも理解してる。
守られる立場の人間が一番やってはいけない事。それは足手まといになる事だ。自分も戦えるなんて思わずに自分の身の安全を確保しろと、ランベルトお義兄様にも言われた。これは戦うだけの技量を持った人もそうなんだって。自分自身が戦うのは最終手段らしい。
「何を考えているんだい?」
少しぼんやりしてたら、髪を撫でていたローレンス様に聞かれてしまった。
「守られる立場も難しいな、と」
「たしかにね。キャシーは特にでしょ?私は多少剣が使えるし魔道銃も携帯している。だから……」
「魔道銃、持っていますの?」
「一応はね。射撃精度はまだまだだけど、一応訓練もしているよ」
この世界の魔道銃は、形としてはオートマチック銃といわれる物だと思う。詳しくはないけれど、銃弾を入れるレンコンみたいな筒がないから、リボルバーではない。
「ローレンス様、魔道銃ってどういう仕組みですの?」
「興味があるのかい?」
「知りたいだけです。使ってみたいとかはありません」
今はね。
「銃身に地魔法と風魔法の術式が刻んであるんだ。地魔法で弾丸を作って風魔法で飛ばす感じかな?」
「そういう感じですのね」
イメージは出来る。今は使いたいとは思わないけど。
「魔道銃の所持許可は16歳からだからね。講義と訓練を受けて、テストをして所持許可が出されるんだ。持っている学院生は学院の許可も要るね」
「ローレンス様はいつ所持許可を取られましたの?」
「卒業してからだよ。2ヶ月かかった」
「そんなに?」
「その位かかるらしいよ。キャシーも使わなくても持っておいた方が良いかもね」
「使いこなせる自信がありませんし、今は使いたいと思いません」
「だろうね。16歳までにはまだあるから、考えておいた方が良いかもね」
最後は銃の話になっちゃった。元日本人には馴染みがないけれど、そういう事も考えないとダメみたい。憂鬱だなぁ。
277
あなたにおすすめの小説
【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。
【完結】妹に全部奪われたので、公爵令息は私がもらってもいいですよね。
曽根原ツタ
恋愛
ルサレテには完璧な妹ペトロニラがいた。彼女は勉強ができて刺繍も上手。美しくて、優しい、皆からの人気者だった。
ある日、ルサレテが公爵令息と話しただけで彼女の嫉妬を買い、階段から突き落とされる。咄嗟にペトロニラの腕を掴んだため、ふたり一緒に転落した。
その後ペトロニラは、階段から突き落とそうとしたのはルサレテだと嘘をつき、婚約者と家族を奪い、意地悪な姉に仕立てた。
ルサレテは、妹に全てを奪われたが、妹が慕う公爵令息を味方にすることを決意して……?
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
公爵さま、私が本物です!
水川サキ
恋愛
将来結婚しよう、と約束したナスカ伯爵家の令嬢フローラとアストリウス公爵家の若き当主セオドア。
しかし、父である伯爵は後妻の娘であるマギーを公爵家に嫁がせたいあまり、フローラと入れ替えさせる。
フローラはマギーとなり、呪術師によって自分の本当の名を口にできなくなる。
マギーとなったフローラは使用人の姿で屋根裏部屋に閉じ込められ、フローラになったマギーは美しいドレス姿で公爵家に嫁ぐ。
フローラは胸中で必死に訴える。
「お願い、気づいて! 公爵さま、私が本物のフローラです!」
※設定ゆるゆるご都合主義
婚約破棄された「無能」聖女、拾った子犬が伝説の神獣だったので、辺境で極上もふもふライフを満喫します。~捨てた国が滅びそう?知りません~
ソラ
ファンタジー
「エリアナ、貴様との婚約を破棄し、この国から追放する!」
聖女としての魔力を使い果たし、無能と蔑まれた公爵令嬢エリアナ。
妹に婚約者を奪われ、身一つで北の最果て、凍てつく「死の森」へと捨てられる。
寒さに震え死を覚悟した彼女が出会ったのは、雪に埋もれていた一匹の小さなしっぽ。
「……ひとりぼっちなの? 大丈夫、私が温めてあげるわ」
最後の手向けに、残されたわずかな浄化の力を注いだエリアナ。
だが、その子犬の正体は――数千年の眠りから目覚めた、世界を滅ぼす伝説の神獣『フェンリル』だった!
ヒロインの淹れるお茶に癒やされ、ヒロインのブラッシングにうっとり。
最強の神獣は、彼女を守るためだけに辺境を「極上の聖域」へと作り替えていく。
一方、本物の聖女(結界維持役)を失った王国では、災厄が次々と降り注ぎ、崩壊の危機を迎えていた。
今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくる王子たち。
けれど、エリアナの膝の上には、甘えん坊の神獣様(執着心MAX)が陣取っていて――。
「聖女の仕事? いえ、今は神獣様とのお昼寝の方が忙しいので」
無自覚チートな聖女と、彼女にだけはデレデレな神獣様による、逆転溺愛スローライフが幕を開ける!
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
【完結】記憶が戻ったら〜孤独な妻は英雄夫の変わらぬ溺愛に溶かされる〜
凛蓮月
恋愛
【完全完結しました。ご愛読頂きありがとうございます!】
公爵令嬢カトリーナ・オールディスは、王太子デーヴィドの婚約者であった。
だが、カトリーナを良く思っていなかったデーヴィドは真実の愛を見つけたと言って婚約破棄した上、カトリーナが最も嫌う醜悪伯爵──ディートリヒ・ランゲの元へ嫁げと命令した。
ディートリヒは『救国の英雄』として知られる王国騎士団副団長。だが、顔には数年前の戦で負った大きな傷があった為社交界では『醜悪伯爵』と侮蔑されていた。
嫌がったカトリーナは逃げる途中階段で足を踏み外し転げ落ちる。
──目覚めたカトリーナは、一切の記憶を失っていた。
王太子命令による望まぬ婚姻ではあったが仲良くするカトリーナとディートリヒ。
カトリーナに想いを寄せていた彼にとってこの婚姻は一生に一度の奇跡だったのだ。
(記憶を取り戻したい)
(どうかこのままで……)
だが、それも長くは続かず──。
【HOTランキング1位頂きました。ありがとうございます!】
※このお話は、以前投稿したものを大幅に加筆修正したものです。
※中編版、短編版はpixivに移動させています。
※小説家になろう、ベリーズカフェでも掲載しています。
※ 魔法等は出てきませんが、作者独自の異世界のお話です。現実世界とは異なります。(異世界語を翻訳しているような感覚です)
白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』
鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。
え?私、悪役令嬢だったんですか?まったく知りませんでした。
ゆずこしょう
恋愛
貴族院を歩いていると最近、遠くからひそひそ話す声が聞こえる。
ーーー「あの方が、まさか教科書を隠すなんて...」
ーーー「あの方が、ドロシー様のドレスを切り裂いたそうよ。」
ーーー「あの方が、足を引っかけたんですって。」
聞こえてくる声は今日もあの方のお話。
「あの方は今日も暇なのねぇ」そう思いながら今日も勉学、執務をこなすパトリシア・ジェード(16)
自分が噂のネタになっているなんてことは全く気付かず今日もいつも通りの生活をおくる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる