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学院中等部 6学年生
芸術祭 ②
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控室に戻って着替えとメイク直しを行う。舞台上では舞台用のガッツリメイクだったから、普通の生活には相応しくないのよね。だからメイクも直すんだけど、今は込み合っていてスペースが空いていない。イザベラ様はメインだったから優先的にメイク直しをしているけれど。
ドレスだけ着替えてひと息吐いていると、劇団員のひとりに乱暴に腕を掴まれた。
「こちらに来なさい」
言われるままに付いていくと、1番端のメイク鏡の前に座らされた。
「あなた、あんな場所で何をしていたの?」
「メイク直しの順番待ちを」
「メイク直し?まぁ良いわ。私がしてあげる。こんなに小さいのに舞台に出てたのね」
「あの、私は6学年生です」
「え?ごめんなさいっ。てっきりもっと小さいのだと」
「身長が伸びないんですよね」
見ず知らずの普段は会話する事もない、劇団の女性。少し言動は乱暴な気がするけれど、悪い気はしない。
劇団員のお姉さん、エリーさんは、手早くメイクを落とし、私に合ったメイクを施してくれた。
「あなたの場合、リップを塗る位で良いと思うのよね。それも薄い色。濃すぎるとそこだけ浮いちゃうわ。髪も直して良い?」
「お願いします。あ、でも、子供っぽくしないで欲しいです」
「ふふん。任せなさい」
エリーさんのヘアメイク技術は本当にスゴくて、あっという間に仕上がってしまった。髪型も編み込みやみつ編みを駆使して、自分じゃ到底再現不可能な髪型にされた。ふんわりしているけど子供っぽくなくて、可愛いのにキチンとしている。
「スゴい」
「気に入った?」
「はい」
お礼を言って控室から出る。控室から出た所で、息急ききったランベルトお義兄様が駆け寄ってきた。
「キャシー、どこに居たんだ?」
「どこって控室の中ですわ。メイクと髪型を直してもらっていましたの」
「アンバーが控室に居なかったと言うから探してたんだ。良かった。最悪の事態を考えたぞ?」
最悪の事態って、誘拐とかだろうか。あり得ないと言いきれないのが辛い。
「ご心配をおかけしました」
「こっちが勝手に心配しただけだからな。キャシーは悪くない」
纏めてもらった髪をワシワシと乱暴に撫でられた。
やがてアンバー様も戻ってきて、私に抱き付いて見付かった事を喜んでくれた。
「この後はどうする?」
「歌唱隊の歌を聞きたいです」
「キャシーは最初に関わったからな。分かった。行こう」
お義兄様とアンバー様に挟まれて、客席に向かう。2階席が取ってくれてあって、そこで観賞した。
舞台上では、歌唱隊の歌とダンスの発表が予定されている。楽器の演奏は明日行われる予定だ。
歌唱隊の歌は、流行歌2曲と聖歌2曲と、エマちゃんのオリジナル曲。最初の頃に比べて格段に上手になっている。
「なんというか、元気が湧いてくる曲だな」
「えぇ。勇気を奮い立たせてくれるというか」
エマちゃんのオリジナル曲の評判は上々だったと思う。少なくとも私の周りの人は褒めていたし、私自身すごく良かったと思った。
ダンスはスローフォックストロットとクイックステップも取り入れられていて、めまぐるしく動くステップに、私には真似出来ないなと思ってしまった。
スローフォックストロットはキツネが駆け抜けるような、スピード感あふれる激しい踊りにゆったりとした優雅なワルツの動きを合わせたダンスだ。
クイックステップはさらに早い。テンポの速い音楽に乗って、フロアを縦横無尽に、駆け回るイメージのダンスだ。 ワルツのようなスイングダンスから、急に跳ねたり、走ったり、スキップしたりする。
「へぇ。足捌きの良い訓練になりそうだ」
「お義兄様ったら。どんな事でも剣術に結びつけますのね」
「剣に生きる者にとっての性だから、仕方がない」
「そんな事を仰って。そうだわ。ねぇ、お義兄様。領地経営の授業は男性のみですわよね?」
「いいや?確か女性も受ける授業があったと。なぁ、アンバー」
「補佐の補佐というか、当主や当主代理が不在の時に夫人が慌てなくてすむようにという事で、9学年生で1年間授業がありますよ。希望者には高等部でさらに発展系を講義してくれます」
「そうだったのですね」
「私も迷ったのですが、一応講義は受けてます。男女別ですから、ランベルト様はご存じなかったと思いますが」
「は?何の為に?兄貴も俺もいるんだ。必要無いだろう?」
「フェルナーのお義母様から、受けておいて欲しいと言われたので。何があるか分からないのだから、受けておいて損はないと笑っておられました」
「母上……」
「アンバー様、私も受けられるのでしょうか?」
「えぇ。もちろんですわ。でもお忙しいのではなくて?医師資格取得の講座もございますのでしょう?」
「人生、何があるか分かりませんから」
「それはそうなのですけれど」
どことなく気掛かりな視線のアンバー様。無理しないか、とか考えているんだろうな。
舞台発表が終わると、芸術祭の1日目は終了する。明日は楽器の演奏だけど、今年は鑑賞しないと決めている。そのかわり刺繍倶楽部や手芸倶楽部や他の倶楽部の作品を見たり、薬草研究会に顔を出そうと決めている。
「キャスリーン様ぁ」
「エマちゃん。聞いていましてよ。すごくお上手でした」
「えへへ。キャスリーン様がどこにいらっしゃるか分からなくて、ちょっと落ち込んでたんです。でも絶対に聞いてくださっているからって、バージェフ先輩が言ってくれ……っと、仰って」
「最近は薬草研究会にも行けていなくて。エマちゃんはまだ所属してるんですわよね?」
「はい。皆様色々教えてくださって、薬草の名前とか効能とか、たくさん覚えました」
ニコニコと報告してくれるエマちゃんをお義兄様が胡乱な目で見ていた。
「キャシー、その子は?」
「エマニュエル・ハリス様ですわ。2学年生です」
「ハリス?ハリスってどこかで聞いた気が?」
「ランベルト様、ちょっと……」
アンバー様がお義兄様を引っ張って少し離れた。
「あのぉ?」
「お義兄様と婚約者のアンバー・エスクーア様です。どちらも青学年生ですわ。お義兄様はバージェフ先輩と同級生ですわね」
「あっ、思い出しました。時々ポーションを取りに来る人」
「身体は大きいですけれど、お優しいのですよ」
「はい。私にも声をかけてくれて」
お義兄様、お声がけまでしている子を、忘れてしまわれたのですか?それはちょっとどうなんでしょう?
お義兄様とアンバー様が戻ってきた。
「薬草研究会で時々会うな。忘れてた」
「すみません。私もです」
アンバー様が呆れた顔をしている。気持ちは分かります。
私とアンバー様の気も知らないで、お義兄様とエマちゃんは楽しそうに話をしている。
良いけどね。「仲良き事は美しきかな」って前世で有名な誰かが言ってたし。
お義兄様とエマちゃんのお話が終わったようなので、アンバー様も一緒に寮に帰る。夕食まで少し時間があったから、医師資格取得の為の勉強をしているとリリス様がやって来た。隣で教えあいをしていると、イザベラ様とガブリエラ様が邪魔をしに来た。邪魔っていっても私達の勉強内容を見て「ここって何?」とか「これはどうなってるの?」とか聞いてくるだけだけどね。復習になるかな?と思ってリリス様と答える。
「いつ見ても意味不明ですわ」
「病気と薬草の関係は分かりますわよ?異なる薬草を合わせると効果を発揮する物があるとか。でも外傷に何故胃薬を出しますの?」
「お薬で胃が荒れるのを防ぐ為ですわ」
「強いお薬はどうしても胃を荒らしますから」
リリス様と交互に答えて、その日は終わった。
ドレスだけ着替えてひと息吐いていると、劇団員のひとりに乱暴に腕を掴まれた。
「こちらに来なさい」
言われるままに付いていくと、1番端のメイク鏡の前に座らされた。
「あなた、あんな場所で何をしていたの?」
「メイク直しの順番待ちを」
「メイク直し?まぁ良いわ。私がしてあげる。こんなに小さいのに舞台に出てたのね」
「あの、私は6学年生です」
「え?ごめんなさいっ。てっきりもっと小さいのだと」
「身長が伸びないんですよね」
見ず知らずの普段は会話する事もない、劇団の女性。少し言動は乱暴な気がするけれど、悪い気はしない。
劇団員のお姉さん、エリーさんは、手早くメイクを落とし、私に合ったメイクを施してくれた。
「あなたの場合、リップを塗る位で良いと思うのよね。それも薄い色。濃すぎるとそこだけ浮いちゃうわ。髪も直して良い?」
「お願いします。あ、でも、子供っぽくしないで欲しいです」
「ふふん。任せなさい」
エリーさんのヘアメイク技術は本当にスゴくて、あっという間に仕上がってしまった。髪型も編み込みやみつ編みを駆使して、自分じゃ到底再現不可能な髪型にされた。ふんわりしているけど子供っぽくなくて、可愛いのにキチンとしている。
「スゴい」
「気に入った?」
「はい」
お礼を言って控室から出る。控室から出た所で、息急ききったランベルトお義兄様が駆け寄ってきた。
「キャシー、どこに居たんだ?」
「どこって控室の中ですわ。メイクと髪型を直してもらっていましたの」
「アンバーが控室に居なかったと言うから探してたんだ。良かった。最悪の事態を考えたぞ?」
最悪の事態って、誘拐とかだろうか。あり得ないと言いきれないのが辛い。
「ご心配をおかけしました」
「こっちが勝手に心配しただけだからな。キャシーは悪くない」
纏めてもらった髪をワシワシと乱暴に撫でられた。
やがてアンバー様も戻ってきて、私に抱き付いて見付かった事を喜んでくれた。
「この後はどうする?」
「歌唱隊の歌を聞きたいです」
「キャシーは最初に関わったからな。分かった。行こう」
お義兄様とアンバー様に挟まれて、客席に向かう。2階席が取ってくれてあって、そこで観賞した。
舞台上では、歌唱隊の歌とダンスの発表が予定されている。楽器の演奏は明日行われる予定だ。
歌唱隊の歌は、流行歌2曲と聖歌2曲と、エマちゃんのオリジナル曲。最初の頃に比べて格段に上手になっている。
「なんというか、元気が湧いてくる曲だな」
「えぇ。勇気を奮い立たせてくれるというか」
エマちゃんのオリジナル曲の評判は上々だったと思う。少なくとも私の周りの人は褒めていたし、私自身すごく良かったと思った。
ダンスはスローフォックストロットとクイックステップも取り入れられていて、めまぐるしく動くステップに、私には真似出来ないなと思ってしまった。
スローフォックストロットはキツネが駆け抜けるような、スピード感あふれる激しい踊りにゆったりとした優雅なワルツの動きを合わせたダンスだ。
クイックステップはさらに早い。テンポの速い音楽に乗って、フロアを縦横無尽に、駆け回るイメージのダンスだ。 ワルツのようなスイングダンスから、急に跳ねたり、走ったり、スキップしたりする。
「へぇ。足捌きの良い訓練になりそうだ」
「お義兄様ったら。どんな事でも剣術に結びつけますのね」
「剣に生きる者にとっての性だから、仕方がない」
「そんな事を仰って。そうだわ。ねぇ、お義兄様。領地経営の授業は男性のみですわよね?」
「いいや?確か女性も受ける授業があったと。なぁ、アンバー」
「補佐の補佐というか、当主や当主代理が不在の時に夫人が慌てなくてすむようにという事で、9学年生で1年間授業がありますよ。希望者には高等部でさらに発展系を講義してくれます」
「そうだったのですね」
「私も迷ったのですが、一応講義は受けてます。男女別ですから、ランベルト様はご存じなかったと思いますが」
「は?何の為に?兄貴も俺もいるんだ。必要無いだろう?」
「フェルナーのお義母様から、受けておいて欲しいと言われたので。何があるか分からないのだから、受けておいて損はないと笑っておられました」
「母上……」
「アンバー様、私も受けられるのでしょうか?」
「えぇ。もちろんですわ。でもお忙しいのではなくて?医師資格取得の講座もございますのでしょう?」
「人生、何があるか分かりませんから」
「それはそうなのですけれど」
どことなく気掛かりな視線のアンバー様。無理しないか、とか考えているんだろうな。
舞台発表が終わると、芸術祭の1日目は終了する。明日は楽器の演奏だけど、今年は鑑賞しないと決めている。そのかわり刺繍倶楽部や手芸倶楽部や他の倶楽部の作品を見たり、薬草研究会に顔を出そうと決めている。
「キャスリーン様ぁ」
「エマちゃん。聞いていましてよ。すごくお上手でした」
「えへへ。キャスリーン様がどこにいらっしゃるか分からなくて、ちょっと落ち込んでたんです。でも絶対に聞いてくださっているからって、バージェフ先輩が言ってくれ……っと、仰って」
「最近は薬草研究会にも行けていなくて。エマちゃんはまだ所属してるんですわよね?」
「はい。皆様色々教えてくださって、薬草の名前とか効能とか、たくさん覚えました」
ニコニコと報告してくれるエマちゃんをお義兄様が胡乱な目で見ていた。
「キャシー、その子は?」
「エマニュエル・ハリス様ですわ。2学年生です」
「ハリス?ハリスってどこかで聞いた気が?」
「ランベルト様、ちょっと……」
アンバー様がお義兄様を引っ張って少し離れた。
「あのぉ?」
「お義兄様と婚約者のアンバー・エスクーア様です。どちらも青学年生ですわ。お義兄様はバージェフ先輩と同級生ですわね」
「あっ、思い出しました。時々ポーションを取りに来る人」
「身体は大きいですけれど、お優しいのですよ」
「はい。私にも声をかけてくれて」
お義兄様、お声がけまでしている子を、忘れてしまわれたのですか?それはちょっとどうなんでしょう?
お義兄様とアンバー様が戻ってきた。
「薬草研究会で時々会うな。忘れてた」
「すみません。私もです」
アンバー様が呆れた顔をしている。気持ちは分かります。
私とアンバー様の気も知らないで、お義兄様とエマちゃんは楽しそうに話をしている。
良いけどね。「仲良き事は美しきかな」って前世で有名な誰かが言ってたし。
お義兄様とエマちゃんのお話が終わったようなので、アンバー様も一緒に寮に帰る。夕食まで少し時間があったから、医師資格取得の為の勉強をしているとリリス様がやって来た。隣で教えあいをしていると、イザベラ様とガブリエラ様が邪魔をしに来た。邪魔っていっても私達の勉強内容を見て「ここって何?」とか「これはどうなってるの?」とか聞いてくるだけだけどね。復習になるかな?と思ってリリス様と答える。
「いつ見ても意味不明ですわ」
「病気と薬草の関係は分かりますわよ?異なる薬草を合わせると効果を発揮する物があるとか。でも外傷に何故胃薬を出しますの?」
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