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学院中等部 7学年生
友人との語らい
お義母様にフェアールカク領での出来事を話し、夜にローレンス様にも、少し話した。
お義母様はソフィア・フェアールカク様の事を知っていた。あくまで噂話として教えてくれたのは、私がマッケンステイン様に書いて送った内容、ほぼそのままだった。
「この噂、キャシーちゃんが知らせたのでしょう?フェアールカク辺境伯夫人とご令嬢の姿が見えないと思っていたのよね。こんな時だし、って思ってたけど、なるほどねぇ。キャシーちゃんを攻撃するなんて許せないわね。大丈夫よ、キャシーちゃん。王都では私が話した内容が広まっているわ。この噂を広げた人の手腕は称賛に値するわね」
ニコニコ顔のお義母様が怖かったです。
ローレンスは、もっと直接的だった。ソフィア様を阿婆擦れだと言い切ったんだもの。
サミュエル先生が言っていた「婚約者気取り」は緩い表現だったようで、ローレンス様に言わせると、妻として振る舞っているのかという程鬱陶しかったらしい。フェアールカク辺境伯にも何度も抗議したんだって。
「それでも言葉は曲解するし、無視をしたら『照れてらっしゃるのね』になるし、『婚約する気はない』と言ったら『じゃあ、結婚する気はあるのよね?』とか、気がおかしくなりそうだった」
「強烈ですわね」
「長期休暇でキャシーの顔を見て話をして癒されなければ、学院登校拒否を起こすところだったよ」
私の横にピッタリ座って言う。さすがにお膝だっこは遠慮してくれた。
どうやらソフィア様のおかげで、ローレンス様の『氷の貴公子』化が進んだようだ。
フェアールカク領の話には少し険しい顔をされたけど、「よく頑張ったね」とお褒めの言葉をいただいた。
翌日、ガブリエラ様が訪ねてきてくれた。
「なんだか久しぶりな気がいたしますわ」
「ガブリエラ様、長期休暇にお戻りになっておられましたのね」
「えぇ。それがゲイツ様と交流を続ける条件でございますから」
しばらく話をして、本題に入った。
「グクラン辺境領の、魔晶の森の異変についてなのですけれど」
「私はそこまで詳しくございませんの。次兄が一番詳しいと思いますわ」
「ご連絡は取っていただけまして?」
「お話をいただいて、すぐに予定の見直しをしておりました。今日は無理ですけど、明日以降ならいつでも良いそうですわ」
どうしよう。ララ様に連絡出来ていない。
「キャスリーン様?」
「私はお話のような生物にそこまで詳しくないのです。どちらかと言うと、ララ・ノックス様の方が詳しいと思いましたので、お話をうかがおうと思っていたのですが」
「あら、それなら次兄に救民院に向かうように、話をいたしますわ」
「辺境領の皆様は、不安に思われたりしていないのでしょうか?」
「不安でしょうけど、元々魔晶の森はおかしな生態系でしたし、対処は出来ているようですわ」
「原因は分かっていないのですわよね?」
「えぇ。ただ異変が起きる前に森の奥に行ったパック爺によると、不思議な黒い渦を見付けたそうですわ。すぐに離れたそうですけれど。その後すぐに森の異変に気付いたそうです」
「異変とは、異形の動物ですか?」
「いいえ。動く植物ですわ」
「はい?」
「ですから、植物が勝手に動いていたそうです。動いていたというか、移動していたというか。それで、動物の死骸を飲み込んだのですって」
「植物が?」
「植物というか、樹木ですわね。オークの木に、顔のような物が現れて、ウサギの死骸を飲み込んだのですって。怖くなって急いで逃げたと、パック爺が言っていたようです」
顔のような物が現れた樹木。それってトレントとか言うんじゃなかったっけ?動物を食べるかどうかは不明だけど。
「ガブリエラ様、先程黒い渦を見たと仰いましたけど、魔晶の森に黒と紫のマーブル状のモヤが漂ってたとか、聞いておりませんか?」
「黒と紫のマーブル状のモヤ?ですの?私は聞いておりませんけれど。何かございますの?」
「はっきりとは分からないのですけれど、フェアールカク領で聞いたのです。ロマンサ北方国ではそんなモヤを見たのですって」
「不気味なお話ですのね」
ガブリエラ様が怖そうに自分の身を抱いた。
翌日、教会のララ様を訪ねる。
「キャシーちゃん、おかえりなさい。大丈夫?疲れてない?」
「無事に戻りました、ララ様。昨日ゆっくりさせていただいて、疲れは取れましたから大丈夫ですわ」
「キャシーちゃんは大丈夫って言いながら、無理しちゃうから心配なのよ」
「ララ様ったら……。そうですわ、ララ様。ララ様って、ファンタジー物にお詳しかったですか?」
「ファンタジー物……。転生なんてしてるこの状況が、十分ファンタジーだけどね。うーん。好きで読んではいたわよ?」
「お聞きしたい事があるのですが」
「なぁに?珍しいわね」
「顔のような模様の動物を食べちゃう樹木って、何か知りませんか?」
「トレントかしら?ファンタジーでは割合ポピュラーなモンスターね」
「後はスライムとか。多脚の動物とか、多頭の蛇とか犬とか狼とか」
「えっ?何、それ。まんまファンタジーに出てくるモンスターよ。ワームとかも定番ね。でも、この世界には居ないらしいじゃない?」
「近い内にグクラン辺境伯家の次男様が、お話をしに来られるそうです。同席していただけますか?」
「良いの?私は平民よ?」
「私の友人ですもの。同席をお願いしているのはこちらです。文句は言わせませんわ」
「キャシーちゃん、強い。頼もしいわ。じゃあ、出来るだけお嬢様ぶりっ子してみるわ」
「頑張ってくださいませ」
笑って言うと、ララ様が豊かな胸を張った。
「えぇ。記憶の奥底に眠る淑女らしさを叩き起こして、キャシーちゃんの友人に相応しくあれるように……振る舞えるかしら?」
「『振る舞うわ』とかでは無いのですか?」
「だってぇ」
「私にそうやって上目遣いをされましても、効果はございませんわよ?」
そういえばララ様は学院に居る時、これを多用してたんだっけ?ローレンス様が言っていたっけ。似合わないってローレンス様が眉を寄せてたっけ。
「ララ様、ソフィア様をご存じですか?」
「ソフィアって、ソフィア・フェアールカク?」
「はい」
「知ってるわ。っていうか、散々イジメられたわね」
「イジメられた?」
「幼稚な嫌がらせよ。私だけ重要な事を知らされなかったりとか、仲間はずれとかね。後はローレンス様に近付くなって警告されたわね。数人に取り囲まれて」
「大丈夫だったのですか?」
「あの頃は自分を悲劇のヒロインだって、思い込んでいたしね。これ位で挫けてなんかやらないって、自分で自分を鼓舞してたわ。キャシーちゃんが入学してきてからそれも落ち着いたっていうか、あれはキャシーちゃんに危害を加えようかどうか、迷っていたのね、きっと。でもねぇ、キャシーちゃんに危害を加えたら、ローレンス様が『氷の貴公子』どころか、恐怖の大魔王化しちゃってたと思うわよ。貴族だしその辺りは上手くやってたんじゃない?」
「私、何も気が付かなくて」
「当然よ。ローレンス様がガッチリ守ってたのよ?いくら前世の記憶持ちだからって、10歳前後の子供がそこまで気付くって、無いんじゃない?気にしなくていいわよ」
カラカラとララ様が笑う。私ってみんなに守られてるんだなと、不意に実感した。
「それで、辺境伯様のご子息様だっけ?いつになるかわからないのよね?」
「はい。彼の方もお仕事をしていらっしゃいますし、いつになるという確約は出来ておりません」
「ふふっ。良いわよ、気にしなくて。どうせ私はここに居るし。基本的に動かないからね。それよりキャシーちゃんこそ大丈夫?忙しいんじゃないの?」
お義母様はソフィア・フェアールカク様の事を知っていた。あくまで噂話として教えてくれたのは、私がマッケンステイン様に書いて送った内容、ほぼそのままだった。
「この噂、キャシーちゃんが知らせたのでしょう?フェアールカク辺境伯夫人とご令嬢の姿が見えないと思っていたのよね。こんな時だし、って思ってたけど、なるほどねぇ。キャシーちゃんを攻撃するなんて許せないわね。大丈夫よ、キャシーちゃん。王都では私が話した内容が広まっているわ。この噂を広げた人の手腕は称賛に値するわね」
ニコニコ顔のお義母様が怖かったです。
ローレンスは、もっと直接的だった。ソフィア様を阿婆擦れだと言い切ったんだもの。
サミュエル先生が言っていた「婚約者気取り」は緩い表現だったようで、ローレンス様に言わせると、妻として振る舞っているのかという程鬱陶しかったらしい。フェアールカク辺境伯にも何度も抗議したんだって。
「それでも言葉は曲解するし、無視をしたら『照れてらっしゃるのね』になるし、『婚約する気はない』と言ったら『じゃあ、結婚する気はあるのよね?』とか、気がおかしくなりそうだった」
「強烈ですわね」
「長期休暇でキャシーの顔を見て話をして癒されなければ、学院登校拒否を起こすところだったよ」
私の横にピッタリ座って言う。さすがにお膝だっこは遠慮してくれた。
どうやらソフィア様のおかげで、ローレンス様の『氷の貴公子』化が進んだようだ。
フェアールカク領の話には少し険しい顔をされたけど、「よく頑張ったね」とお褒めの言葉をいただいた。
翌日、ガブリエラ様が訪ねてきてくれた。
「なんだか久しぶりな気がいたしますわ」
「ガブリエラ様、長期休暇にお戻りになっておられましたのね」
「えぇ。それがゲイツ様と交流を続ける条件でございますから」
しばらく話をして、本題に入った。
「グクラン辺境領の、魔晶の森の異変についてなのですけれど」
「私はそこまで詳しくございませんの。次兄が一番詳しいと思いますわ」
「ご連絡は取っていただけまして?」
「お話をいただいて、すぐに予定の見直しをしておりました。今日は無理ですけど、明日以降ならいつでも良いそうですわ」
どうしよう。ララ様に連絡出来ていない。
「キャスリーン様?」
「私はお話のような生物にそこまで詳しくないのです。どちらかと言うと、ララ・ノックス様の方が詳しいと思いましたので、お話をうかがおうと思っていたのですが」
「あら、それなら次兄に救民院に向かうように、話をいたしますわ」
「辺境領の皆様は、不安に思われたりしていないのでしょうか?」
「不安でしょうけど、元々魔晶の森はおかしな生態系でしたし、対処は出来ているようですわ」
「原因は分かっていないのですわよね?」
「えぇ。ただ異変が起きる前に森の奥に行ったパック爺によると、不思議な黒い渦を見付けたそうですわ。すぐに離れたそうですけれど。その後すぐに森の異変に気付いたそうです」
「異変とは、異形の動物ですか?」
「いいえ。動く植物ですわ」
「はい?」
「ですから、植物が勝手に動いていたそうです。動いていたというか、移動していたというか。それで、動物の死骸を飲み込んだのですって」
「植物が?」
「植物というか、樹木ですわね。オークの木に、顔のような物が現れて、ウサギの死骸を飲み込んだのですって。怖くなって急いで逃げたと、パック爺が言っていたようです」
顔のような物が現れた樹木。それってトレントとか言うんじゃなかったっけ?動物を食べるかどうかは不明だけど。
「ガブリエラ様、先程黒い渦を見たと仰いましたけど、魔晶の森に黒と紫のマーブル状のモヤが漂ってたとか、聞いておりませんか?」
「黒と紫のマーブル状のモヤ?ですの?私は聞いておりませんけれど。何かございますの?」
「はっきりとは分からないのですけれど、フェアールカク領で聞いたのです。ロマンサ北方国ではそんなモヤを見たのですって」
「不気味なお話ですのね」
ガブリエラ様が怖そうに自分の身を抱いた。
翌日、教会のララ様を訪ねる。
「キャシーちゃん、おかえりなさい。大丈夫?疲れてない?」
「無事に戻りました、ララ様。昨日ゆっくりさせていただいて、疲れは取れましたから大丈夫ですわ」
「キャシーちゃんは大丈夫って言いながら、無理しちゃうから心配なのよ」
「ララ様ったら……。そうですわ、ララ様。ララ様って、ファンタジー物にお詳しかったですか?」
「ファンタジー物……。転生なんてしてるこの状況が、十分ファンタジーだけどね。うーん。好きで読んではいたわよ?」
「お聞きしたい事があるのですが」
「なぁに?珍しいわね」
「顔のような模様の動物を食べちゃう樹木って、何か知りませんか?」
「トレントかしら?ファンタジーでは割合ポピュラーなモンスターね」
「後はスライムとか。多脚の動物とか、多頭の蛇とか犬とか狼とか」
「えっ?何、それ。まんまファンタジーに出てくるモンスターよ。ワームとかも定番ね。でも、この世界には居ないらしいじゃない?」
「近い内にグクラン辺境伯家の次男様が、お話をしに来られるそうです。同席していただけますか?」
「良いの?私は平民よ?」
「私の友人ですもの。同席をお願いしているのはこちらです。文句は言わせませんわ」
「キャシーちゃん、強い。頼もしいわ。じゃあ、出来るだけお嬢様ぶりっ子してみるわ」
「頑張ってくださいませ」
笑って言うと、ララ様が豊かな胸を張った。
「えぇ。記憶の奥底に眠る淑女らしさを叩き起こして、キャシーちゃんの友人に相応しくあれるように……振る舞えるかしら?」
「『振る舞うわ』とかでは無いのですか?」
「だってぇ」
「私にそうやって上目遣いをされましても、効果はございませんわよ?」
そういえばララ様は学院に居る時、これを多用してたんだっけ?ローレンス様が言っていたっけ。似合わないってローレンス様が眉を寄せてたっけ。
「ララ様、ソフィア様をご存じですか?」
「ソフィアって、ソフィア・フェアールカク?」
「はい」
「知ってるわ。っていうか、散々イジメられたわね」
「イジメられた?」
「幼稚な嫌がらせよ。私だけ重要な事を知らされなかったりとか、仲間はずれとかね。後はローレンス様に近付くなって警告されたわね。数人に取り囲まれて」
「大丈夫だったのですか?」
「あの頃は自分を悲劇のヒロインだって、思い込んでいたしね。これ位で挫けてなんかやらないって、自分で自分を鼓舞してたわ。キャシーちゃんが入学してきてからそれも落ち着いたっていうか、あれはキャシーちゃんに危害を加えようかどうか、迷っていたのね、きっと。でもねぇ、キャシーちゃんに危害を加えたら、ローレンス様が『氷の貴公子』どころか、恐怖の大魔王化しちゃってたと思うわよ。貴族だしその辺りは上手くやってたんじゃない?」
「私、何も気が付かなくて」
「当然よ。ローレンス様がガッチリ守ってたのよ?いくら前世の記憶持ちだからって、10歳前後の子供がそこまで気付くって、無いんじゃない?気にしなくていいわよ」
カラカラとララ様が笑う。私ってみんなに守られてるんだなと、不意に実感した。
「それで、辺境伯様のご子息様だっけ?いつになるかわからないのよね?」
「はい。彼の方もお仕事をしていらっしゃいますし、いつになるという確約は出来ておりません」
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