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学院中等部 8学年生
貴族として
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「だから急に?何事もあれもこれもと急に始めても、かえって進みは遅くなってしまいますわよ?」
「うっ、分かってます」
本当かなぁ?いまいち分かってない気がするのよね。
これ以上はかえって意固地になるかもしれないと判断して、その場は納めた。
ミリアディス様にご挨拶をして、救民院で数人の治療をした後、帰宅する。
帰ってきたお義父様が疲れた顔で、家族と家令、家政婦長を集めたのは、その日の夜遅くだった。
「キャスリーンの仮婚約者が決まった」
私はサミュエル先生から聞いていたから、驚きはない。
「どなたですの?」
お義母様が震える声で尋ねる。
「サミュエル・ブランジット公爵令息だ」
「そんなっ!!あの方はあなたの方がお年が近いのですわよ?いったい何を考えておられるのです!!キャシーちゃん、あなたもなんとか仰い」
「お義母様、申し訳ございません。私は存じておりました」
「キャシーちゃん?」
「今日の午前中にサミュエル先生がお越しになって、申し訳ないと謝ってくださいました」
「謝って……って……」
「夏期休暇が始まる前にそういう話が出ていると言われました。サミュエル先生にはその気は無いご様子でしたから、強引に話を進める方がいらっしゃったようです。精一杯抵抗するけど、と、サミュエル先生は仰っておられましたが、このような事態になったという事は、何らかの事態が動いたのだろうと推測いたしました」
「その通りだ。どこから聞き付けたか、他国からキャスリーンとの婚約許可を求める書状を使者が持参した。わざわざ王家を通じて婚約を調えて欲しいと、フェルナー侯爵令嬢であるキャスリーンを婚約者に、という申し入れだったが、書状には『光の聖女候補を独占するなど』という意図が読み取れた。公爵令息との婚約という形なら、あちらも無下には出来ないだろうと、陛下とブランジット公爵が苦渋の決断をされた。サミュエル令息にも説明をして、了承していただいた」
他国からの申し入れか。相手がどこの国かは知らないけれど、わざわざ王家を通じてとなると、簡単に断れない。相手の国の面子もあるし、国際問題となってしまう。
1番簡単なのが「私にすでに婚約者がいる」と相手にも通告する手段だ。この場合、私の相手はそれなりでないといけない。公爵令息であるサミュエル先生なら、あちらも文句は言えないと思う。政略ならサミュエル先生位の年の差は、あるかも?と言える範囲だ。28歳差だけどね。あるのかしら?
「仮だから、ローレンスが無事に見つかれば、サミュエル令息とは婚約解消する事も出来る。サミュエル令息もそれに異存はないと言っていた」
「それにしたって、親子ほどの年の差ですのよ?キャシーちゃんが可哀想だわ」
「お義母様、私は納得しております」
「キャシーちゃん?」
「私は学院卒業後、聖国に向かう事が決まっております。サミュエル先生は「聖王猊下さえ味方に付ければ、問題は解決する」と仰ってくださいました。後3年。それだけ持ちこたえられれば、なんとかなります」
「でも……」
「私を慮ってくださっているのは、とてもありがたく思っております。でも、今は見守っていてくださいませ」
「キャシーはそれで良いんだな?」
「納得しております」
「それなら何も言わない」
「ありがとうございます。お義父様、お聞きしたいのですが、ラッセル様が今どこにおられるか、ご存じですか?」
突然の話題転換に、お義父様が怪訝な顔をする。
「正確な場所は分からないが、ゴーヴィリス国に入国されたという情報は入ってきている。何かあるのかい?」
「少しお願いしたい事がございまして」
「お願い?」
「それからオルブライト様に、連絡を取りたいのですが」
「ん?キャスリーン、理由を話しなさい」
「オルブライト様と連絡を取りたい理由は、王都に新しく出来たアウラリア国のお店に関係しております。オーナーが転生者の方で、ぜひともオルブライト様に引き会わせて欲しいと。お店で出すお菓子に、乳製品を使いたいのですって」
「なるほど。分かった。そちらは任せておきなさい。ラッセル殿の方は?」
「先程の話絡みでございます。サミュエル先生が連絡を取りたいと。サミュエル先生とラッセル様は面識はございますが、連絡を取る手段を持ち合わせておられませんので」
「キャスリーンを通す理由は?」
「炎の聖人様への用件ですので」
「炎の聖人様……。分かった。そちらは大至急手配させてもらおう」
「申し訳ございません。お手数をおかけいたします」
「炎の聖人様?」
ランベルトお義兄様が不思議そうに言った。
「聖人様、聖女様は各属性毎にいらっしゃるそうですわ」
「雷の聖人様、聖女様もいらっしゃいますの?」
「アンバーは雷魔法だったっけ?」
「はい。魔法剣にしますと、相手が痺れてくれますので、けっこう楽しいのですわ」
「俺は喰らった事無いけど?」
「ランベルト様は綺麗に避けられますもの。それに女性だからと手を抜く事もありませんし」
「抜くヤツもいるのか?」
「侯爵家の皆様は手を抜かれる事はございませんね。学院生時代は多かったですけど」
ほのぼのと会話をするお義兄様とアンバー様。場は和むんですけどね。
「その話は後にしなさい。キャスリーン、もう1度言う。力及ばずすまない」
「頭をあげてくださいませ、お義父様。私は納得していると申しましたわよ?」
「それでも……」
「ここまで抵抗してくださったのでしょう?」
ローレンス様の奇禍から1ヶ月後の、「ローレンス様と私の婚約の白紙撤回」の話の時に、お義父様は「王族のみならず宰相職、大臣職の2/3が、ローレンス様と私の婚約の白紙撤回に賛成している」と言っていた。お相手であるサミュエル先生が抵抗していてくれたとしても、他の宰相職や大臣達からの圧力は凄かっただろうし、ここまで仮とはいえ婚約話が纏まらなかったのは、お義父様が頑張ってくれたからだと思う。
「キャシーは納得しているんだよな?」
「はい。サミュエル先生とも何度も話し合っております。サミュエル先生の他にも、仮婚約のお相手は居るとも聞いておりました」
「その話も聞いていたか。オフラハティ前伯爵の暴走にも困ったものだ」
「あのお話って、オフラハティ前伯爵様の独断でしたの?」
「独断ではない。少なくとも大臣職の何名かは賛成したと、後から聞かされた」
後からかぁ。独断に近かったという事かな?
自室に戻ってからも、仮婚約という意味を考えていた。サミュエル先生は今まで通りで良いと言ってくれている。特に婚約者っぽい事はしなくて良いと。今までもというか、ローレンス様とも婚約者らしい事はしていないのよね。
「フラン、婚約者らしい事って何かしら?」
「婚約者らしい事ですか?そうですわねぇ。親交を深める為のお茶会とかでしょうか?学院生同士の婚約関係だと簡単なのですが、片方が卒業してしまいますと、難しいのですよね。後はお手紙のやり取りですね」
「お手紙……。ローレンス様ともやり取りはしておりましたけれど」
サミュエル先生とはどうすれば良いの?
「お嬢様、何かございましたか?」
「何か……って……」
サミュエル先生との仮婚約って、フランに言っても良いんだろうか?家令や家政婦長は知っているから、良いのかしら?
「あのね、フラン。私の仮婚約者が決まったの」
「仮婚約という事は……」
「仮だから、いつ解消しても良いって事みたい」
「それは良かった、と言うべきなのでしょうか?」
「どうなのかしらね?」
「他人事ですねぇ」
「うっ、分かってます」
本当かなぁ?いまいち分かってない気がするのよね。
これ以上はかえって意固地になるかもしれないと判断して、その場は納めた。
ミリアディス様にご挨拶をして、救民院で数人の治療をした後、帰宅する。
帰ってきたお義父様が疲れた顔で、家族と家令、家政婦長を集めたのは、その日の夜遅くだった。
「キャスリーンの仮婚約者が決まった」
私はサミュエル先生から聞いていたから、驚きはない。
「どなたですの?」
お義母様が震える声で尋ねる。
「サミュエル・ブランジット公爵令息だ」
「そんなっ!!あの方はあなたの方がお年が近いのですわよ?いったい何を考えておられるのです!!キャシーちゃん、あなたもなんとか仰い」
「お義母様、申し訳ございません。私は存じておりました」
「キャシーちゃん?」
「今日の午前中にサミュエル先生がお越しになって、申し訳ないと謝ってくださいました」
「謝って……って……」
「夏期休暇が始まる前にそういう話が出ていると言われました。サミュエル先生にはその気は無いご様子でしたから、強引に話を進める方がいらっしゃったようです。精一杯抵抗するけど、と、サミュエル先生は仰っておられましたが、このような事態になったという事は、何らかの事態が動いたのだろうと推測いたしました」
「その通りだ。どこから聞き付けたか、他国からキャスリーンとの婚約許可を求める書状を使者が持参した。わざわざ王家を通じて婚約を調えて欲しいと、フェルナー侯爵令嬢であるキャスリーンを婚約者に、という申し入れだったが、書状には『光の聖女候補を独占するなど』という意図が読み取れた。公爵令息との婚約という形なら、あちらも無下には出来ないだろうと、陛下とブランジット公爵が苦渋の決断をされた。サミュエル令息にも説明をして、了承していただいた」
他国からの申し入れか。相手がどこの国かは知らないけれど、わざわざ王家を通じてとなると、簡単に断れない。相手の国の面子もあるし、国際問題となってしまう。
1番簡単なのが「私にすでに婚約者がいる」と相手にも通告する手段だ。この場合、私の相手はそれなりでないといけない。公爵令息であるサミュエル先生なら、あちらも文句は言えないと思う。政略ならサミュエル先生位の年の差は、あるかも?と言える範囲だ。28歳差だけどね。あるのかしら?
「仮だから、ローレンスが無事に見つかれば、サミュエル令息とは婚約解消する事も出来る。サミュエル令息もそれに異存はないと言っていた」
「それにしたって、親子ほどの年の差ですのよ?キャシーちゃんが可哀想だわ」
「お義母様、私は納得しております」
「キャシーちゃん?」
「私は学院卒業後、聖国に向かう事が決まっております。サミュエル先生は「聖王猊下さえ味方に付ければ、問題は解決する」と仰ってくださいました。後3年。それだけ持ちこたえられれば、なんとかなります」
「でも……」
「私を慮ってくださっているのは、とてもありがたく思っております。でも、今は見守っていてくださいませ」
「キャシーはそれで良いんだな?」
「納得しております」
「それなら何も言わない」
「ありがとうございます。お義父様、お聞きしたいのですが、ラッセル様が今どこにおられるか、ご存じですか?」
突然の話題転換に、お義父様が怪訝な顔をする。
「正確な場所は分からないが、ゴーヴィリス国に入国されたという情報は入ってきている。何かあるのかい?」
「少しお願いしたい事がございまして」
「お願い?」
「それからオルブライト様に、連絡を取りたいのですが」
「ん?キャスリーン、理由を話しなさい」
「オルブライト様と連絡を取りたい理由は、王都に新しく出来たアウラリア国のお店に関係しております。オーナーが転生者の方で、ぜひともオルブライト様に引き会わせて欲しいと。お店で出すお菓子に、乳製品を使いたいのですって」
「なるほど。分かった。そちらは任せておきなさい。ラッセル殿の方は?」
「先程の話絡みでございます。サミュエル先生が連絡を取りたいと。サミュエル先生とラッセル様は面識はございますが、連絡を取る手段を持ち合わせておられませんので」
「キャスリーンを通す理由は?」
「炎の聖人様への用件ですので」
「炎の聖人様……。分かった。そちらは大至急手配させてもらおう」
「申し訳ございません。お手数をおかけいたします」
「炎の聖人様?」
ランベルトお義兄様が不思議そうに言った。
「聖人様、聖女様は各属性毎にいらっしゃるそうですわ」
「雷の聖人様、聖女様もいらっしゃいますの?」
「アンバーは雷魔法だったっけ?」
「はい。魔法剣にしますと、相手が痺れてくれますので、けっこう楽しいのですわ」
「俺は喰らった事無いけど?」
「ランベルト様は綺麗に避けられますもの。それに女性だからと手を抜く事もありませんし」
「抜くヤツもいるのか?」
「侯爵家の皆様は手を抜かれる事はございませんね。学院生時代は多かったですけど」
ほのぼのと会話をするお義兄様とアンバー様。場は和むんですけどね。
「その話は後にしなさい。キャスリーン、もう1度言う。力及ばずすまない」
「頭をあげてくださいませ、お義父様。私は納得していると申しましたわよ?」
「それでも……」
「ここまで抵抗してくださったのでしょう?」
ローレンス様の奇禍から1ヶ月後の、「ローレンス様と私の婚約の白紙撤回」の話の時に、お義父様は「王族のみならず宰相職、大臣職の2/3が、ローレンス様と私の婚約の白紙撤回に賛成している」と言っていた。お相手であるサミュエル先生が抵抗していてくれたとしても、他の宰相職や大臣達からの圧力は凄かっただろうし、ここまで仮とはいえ婚約話が纏まらなかったのは、お義父様が頑張ってくれたからだと思う。
「キャシーは納得しているんだよな?」
「はい。サミュエル先生とも何度も話し合っております。サミュエル先生の他にも、仮婚約のお相手は居るとも聞いておりました」
「その話も聞いていたか。オフラハティ前伯爵の暴走にも困ったものだ」
「あのお話って、オフラハティ前伯爵様の独断でしたの?」
「独断ではない。少なくとも大臣職の何名かは賛成したと、後から聞かされた」
後からかぁ。独断に近かったという事かな?
自室に戻ってからも、仮婚約という意味を考えていた。サミュエル先生は今まで通りで良いと言ってくれている。特に婚約者っぽい事はしなくて良いと。今までもというか、ローレンス様とも婚約者らしい事はしていないのよね。
「フラン、婚約者らしい事って何かしら?」
「婚約者らしい事ですか?そうですわねぇ。親交を深める為のお茶会とかでしょうか?学院生同士の婚約関係だと簡単なのですが、片方が卒業してしまいますと、難しいのですよね。後はお手紙のやり取りですね」
「お手紙……。ローレンス様ともやり取りはしておりましたけれど」
サミュエル先生とはどうすれば良いの?
「お嬢様、何かございましたか?」
「何か……って……」
サミュエル先生との仮婚約って、フランに言っても良いんだろうか?家令や家政婦長は知っているから、良いのかしら?
「あのね、フラン。私の仮婚約者が決まったの」
「仮婚約という事は……」
「仮だから、いつ解消しても良いって事みたい」
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