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学院中等部 8学年生
お茶会が終わって
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「そうねぇ。あの子はそういうのは苦手なのだけど。自分の意を汲むのが当然って子なのよね」
「愛する方の為ならば、お考えとは別の理屈で動かれても不思議ではございませんでしてよ?」
お茶会が終わりかけた時、第2王子殿下とサミュエル先生が迎えに来てくれた。
「母上、ありがとうございます」
「後始末の目処は付いたの?」
「えぇまぁ」
「ハッキリしないわね。サフィアに何かあったらどうするつもりだったのかしら?」
「そっ、それは……」
サフィア様がご友人を送っていく。その間も王妃様のお小言が止まらない。
「今回はフェルナー嬢にお世話になったのよ?私達はフェルナー嬢にいつも助けられているというのに、ほんとにもぅ……」
シュンとなってしまった第2王子を見るなんて、思いもしなかったな。王族だからと自信満々で、自分の意を汲めと傲慢な程だったのに。
「母上、それ位で。お叱りはサミィ兄様にもいただきましたから」
「それならここではやめておきましょう。フェルナー嬢、サミュエルは婚約者としてどうかしら?」
「そうですわね。婚約者としてはそれなりとだけ。私の友人に釘は刺されておりましたが」
「あら、サミュエルに物申せるご令嬢が居るの?」
「彼女達はキャシーちゃんを守る為なら、誰にだって物言いますよ。たとえ叔母上にでもね」
「あらあら、ずいぶん褒めるのね」
「全員『テンセイシャ』ですからね。それに重要人物ばかりです。しかも金でも権力でも動かせない」
「あらあら。それは仕方がないわねぇ」
あれ?もしかしてセシルさんとかリーサさんとかを王家命令で動かそうとしていた?
「キャシーちゃん、そろそろ帰ろうか」
「はい。王妃様、失礼いたします」
途中でサフィア様に会ったから、おいとまのご挨拶をすると、また呼んでも良いかと聞かれた。
「えぇ、ぜひ。今回お話出来なかった件もございますし」
「あぁ、お話出来なかった件……」
「すべては第2王子殿下次第ですわね」
「そうね。引き留めてごめんなさい」
「いいえ。失礼いたします」
馬車に乗ると、サミュエル先生が隣に座った。珍しい。いつもは向かいなのに。
「どう思った?」
「どうとは?」
サフィア妃の扱いの件か、侍女達の件か、お友達の件か、それとも第2王子宮の寂れようか。
「このままではいけないよね?」
「そうですわね。サフィア様には、もっと権力のあるご友人が必要です」
「権力のある友人ね」
「それと質の高い侍女」
「それは王家に任せるしかないね」
「後は王妃様や王太子妃殿下が、もっと積極的にサフィア様に接するべきかと」
「ふんふん」
「それと、あの第2王子宮の寂れようはなんです?お掃除もお庭のお手入れも行き届いていません。あれでも王宮の一部ですか?」
「あれはねぇ……。王家の怠慢だよね」
「第2王子殿下はあの寂れようで、何も仰らないのですか?」
「第2王子はあの宮に、寝に帰るだけだよ」
「では、普段はあそこに、サフィア様おひとりで?」
「そうだね」
ちょっと天を仰いでしまった。ありえない。愛する方じゃないの?寝に帰るだけなら、お子など出来っこない。第2王子、いったい何やってんの?というか、閨教育、済ませたよね?
「キャシーちゃんの言いたい事は分かるよ。私もそれは叱責してきた。注意じゃ足りないと思ったからね」
「私、第2王子殿下が本格的に心配になってまいりました。お子がどうやって出来るか、ご存じなのでしょうか?」
「知ってるでしょ」
「1度確かめてくださいませ」
「私が?」
「他に誰が居るのです。第2王子殿下が強く出られず素直に忠告を聞く相手は、サミュエル先生しか居ないでしょう?」
「いや、他にも……」
「閨教育は済ませていらっしゃいますのよね?」
「うん。学院でも王子教育としても、済ませているはずだよ」
「となると、その先、受精した後の話は?」
「男性にはそこまで話さないね」
その先が肝心なのに。ん?男性には?
「女性の閨教育はどういった……?」
「ごめん、そこまでは詳しくない」
そうだよね。男性だもの。
「キャシーちゃん達は来年だね」
「怖いような早く知りたいようなです。どういった内容か、凄く怖いですわね。訂正とかしちゃいそうで」
「あはは。やりそうだね。私は黙ってたけど」
「私も黙っていたいとは思っていましてよ?」
「訂正しちゃってもいいんじゃないかな?正しい知識は必要でしょ?」
「そうですけれど」
タウンハウスに着いた。サミュエル先生のエスコートでタウンハウスに入ると、お義母様がにこやかに出迎えてくれた。
「キャシーちゃん、おかえりなさい。お話、聞かせていただける?」
にこやかなんだけど、なんだか妙な圧力が……。
「じゃあね、キャシーちゃん」
あ、サミュエル先生が逃げた。
「お義母様、ただいま帰りました。着替えだけ済ませてまいります」
「サロンにいるから、いらっしゃいね」
「はい」
私室で着替えて、お義母様の待つサロンに行く。サロンにはお義母様の他に、お義母様のご友人が3名座っておられた。もしかして、今から事情聴取(笑)かしら?
「キャシーちゃん、お座りなさい」
「はい。失礼いたします」
「それで、第2王子妃殿下のお悩みは解決したの?」
単刀直入だなぁ。
「直接的な解決には至っておりません」
「と、いうと?」
「第2王子宮のお掃除に取り掛かったところですので」
「あら、まだだったの?王妃様らしくもない」
「あれは第2王子殿下の責任が大きいと思いますわ。第2王子妃殿下を大切だと言いながら、今までのようにご自分で動かれなかったのではないかと」
「そうでしょうねぇ。第2王子殿下はご自分中心のお方ですから」
「それで、第2王子妃殿下はどうなさるの?」
「ハッキリとは聞いておりませんが、王妃様と、王太子妃殿下がお怒りでしたので、庇護下に入られるものと」
「それならこれからは第2王子妃殿下も、お誘い出来ますわね」
「それなのですが、第2王子妃殿下はマナーが付け焼き刃だと感じました。おそらく伯爵家で詰め込まれ、その後はご勉強の機会が無かったものと思われます」
「そうね。私共も王妃様が放置していたから、あえてお誘いしませんでしたし」
「侍女も質が悪かったですわ」
ポツリと言うと、お義母様とご友人は「まぁ……」と顔を曇らせた。
「質が悪いとは?」
「お茶会には、第2王子妃殿下の以前からのご友人がご一緒だったのですが、準備室で声高に囀ずっている声が聞こえましたの。後は揃いの茶器も出せないようでしたわね」
「どういう事?」
「私の前にはバルーレ製のカップが置かれましたが、ご友人方の前のカップは似た意匠の低級品でしたわ。ですから用意した侍女は、揃いのカップの見分けも付かないのだと判断いたしました」
「第2王子妃殿下のご指示ではなくて?」
「ご自分のご友人に、そのような事をして、何かメリットはあるのでしょうか?」
「……無いわね。そんな教育を受けていなかったと捉えられてもおかしくないわ」
「王家から抗議されるそうです。王家を軽んじているのと同じですから」
「キャシーちゃんはこれからどうするの?」
「第2王子妃殿下とですか?交流を続けます。王太子妃殿下ともお話をさせていただきましたし、少し……いいえ、何でもございません」
「キャシーちゃん、サミュエル様に似てきたわよ?」
「そうですか?少し怒っておりますから」
「怒って?」
「愛する方の為ならば、お考えとは別の理屈で動かれても不思議ではございませんでしてよ?」
お茶会が終わりかけた時、第2王子殿下とサミュエル先生が迎えに来てくれた。
「母上、ありがとうございます」
「後始末の目処は付いたの?」
「えぇまぁ」
「ハッキリしないわね。サフィアに何かあったらどうするつもりだったのかしら?」
「そっ、それは……」
サフィア様がご友人を送っていく。その間も王妃様のお小言が止まらない。
「今回はフェルナー嬢にお世話になったのよ?私達はフェルナー嬢にいつも助けられているというのに、ほんとにもぅ……」
シュンとなってしまった第2王子を見るなんて、思いもしなかったな。王族だからと自信満々で、自分の意を汲めと傲慢な程だったのに。
「母上、それ位で。お叱りはサミィ兄様にもいただきましたから」
「それならここではやめておきましょう。フェルナー嬢、サミュエルは婚約者としてどうかしら?」
「そうですわね。婚約者としてはそれなりとだけ。私の友人に釘は刺されておりましたが」
「あら、サミュエルに物申せるご令嬢が居るの?」
「彼女達はキャシーちゃんを守る為なら、誰にだって物言いますよ。たとえ叔母上にでもね」
「あらあら、ずいぶん褒めるのね」
「全員『テンセイシャ』ですからね。それに重要人物ばかりです。しかも金でも権力でも動かせない」
「あらあら。それは仕方がないわねぇ」
あれ?もしかしてセシルさんとかリーサさんとかを王家命令で動かそうとしていた?
「キャシーちゃん、そろそろ帰ろうか」
「はい。王妃様、失礼いたします」
途中でサフィア様に会ったから、おいとまのご挨拶をすると、また呼んでも良いかと聞かれた。
「えぇ、ぜひ。今回お話出来なかった件もございますし」
「あぁ、お話出来なかった件……」
「すべては第2王子殿下次第ですわね」
「そうね。引き留めてごめんなさい」
「いいえ。失礼いたします」
馬車に乗ると、サミュエル先生が隣に座った。珍しい。いつもは向かいなのに。
「どう思った?」
「どうとは?」
サフィア妃の扱いの件か、侍女達の件か、お友達の件か、それとも第2王子宮の寂れようか。
「このままではいけないよね?」
「そうですわね。サフィア様には、もっと権力のあるご友人が必要です」
「権力のある友人ね」
「それと質の高い侍女」
「それは王家に任せるしかないね」
「後は王妃様や王太子妃殿下が、もっと積極的にサフィア様に接するべきかと」
「ふんふん」
「それと、あの第2王子宮の寂れようはなんです?お掃除もお庭のお手入れも行き届いていません。あれでも王宮の一部ですか?」
「あれはねぇ……。王家の怠慢だよね」
「第2王子殿下はあの寂れようで、何も仰らないのですか?」
「第2王子はあの宮に、寝に帰るだけだよ」
「では、普段はあそこに、サフィア様おひとりで?」
「そうだね」
ちょっと天を仰いでしまった。ありえない。愛する方じゃないの?寝に帰るだけなら、お子など出来っこない。第2王子、いったい何やってんの?というか、閨教育、済ませたよね?
「キャシーちゃんの言いたい事は分かるよ。私もそれは叱責してきた。注意じゃ足りないと思ったからね」
「私、第2王子殿下が本格的に心配になってまいりました。お子がどうやって出来るか、ご存じなのでしょうか?」
「知ってるでしょ」
「1度確かめてくださいませ」
「私が?」
「他に誰が居るのです。第2王子殿下が強く出られず素直に忠告を聞く相手は、サミュエル先生しか居ないでしょう?」
「いや、他にも……」
「閨教育は済ませていらっしゃいますのよね?」
「うん。学院でも王子教育としても、済ませているはずだよ」
「となると、その先、受精した後の話は?」
「男性にはそこまで話さないね」
その先が肝心なのに。ん?男性には?
「女性の閨教育はどういった……?」
「ごめん、そこまでは詳しくない」
そうだよね。男性だもの。
「キャシーちゃん達は来年だね」
「怖いような早く知りたいようなです。どういった内容か、凄く怖いですわね。訂正とかしちゃいそうで」
「あはは。やりそうだね。私は黙ってたけど」
「私も黙っていたいとは思っていましてよ?」
「訂正しちゃってもいいんじゃないかな?正しい知識は必要でしょ?」
「そうですけれど」
タウンハウスに着いた。サミュエル先生のエスコートでタウンハウスに入ると、お義母様がにこやかに出迎えてくれた。
「キャシーちゃん、おかえりなさい。お話、聞かせていただける?」
にこやかなんだけど、なんだか妙な圧力が……。
「じゃあね、キャシーちゃん」
あ、サミュエル先生が逃げた。
「お義母様、ただいま帰りました。着替えだけ済ませてまいります」
「サロンにいるから、いらっしゃいね」
「はい」
私室で着替えて、お義母様の待つサロンに行く。サロンにはお義母様の他に、お義母様のご友人が3名座っておられた。もしかして、今から事情聴取(笑)かしら?
「キャシーちゃん、お座りなさい」
「はい。失礼いたします」
「それで、第2王子妃殿下のお悩みは解決したの?」
単刀直入だなぁ。
「直接的な解決には至っておりません」
「と、いうと?」
「第2王子宮のお掃除に取り掛かったところですので」
「あら、まだだったの?王妃様らしくもない」
「あれは第2王子殿下の責任が大きいと思いますわ。第2王子妃殿下を大切だと言いながら、今までのようにご自分で動かれなかったのではないかと」
「そうでしょうねぇ。第2王子殿下はご自分中心のお方ですから」
「それで、第2王子妃殿下はどうなさるの?」
「ハッキリとは聞いておりませんが、王妃様と、王太子妃殿下がお怒りでしたので、庇護下に入られるものと」
「それならこれからは第2王子妃殿下も、お誘い出来ますわね」
「それなのですが、第2王子妃殿下はマナーが付け焼き刃だと感じました。おそらく伯爵家で詰め込まれ、その後はご勉強の機会が無かったものと思われます」
「そうね。私共も王妃様が放置していたから、あえてお誘いしませんでしたし」
「侍女も質が悪かったですわ」
ポツリと言うと、お義母様とご友人は「まぁ……」と顔を曇らせた。
「質が悪いとは?」
「お茶会には、第2王子妃殿下の以前からのご友人がご一緒だったのですが、準備室で声高に囀ずっている声が聞こえましたの。後は揃いの茶器も出せないようでしたわね」
「どういう事?」
「私の前にはバルーレ製のカップが置かれましたが、ご友人方の前のカップは似た意匠の低級品でしたわ。ですから用意した侍女は、揃いのカップの見分けも付かないのだと判断いたしました」
「第2王子妃殿下のご指示ではなくて?」
「ご自分のご友人に、そのような事をして、何かメリットはあるのでしょうか?」
「……無いわね。そんな教育を受けていなかったと捉えられてもおかしくないわ」
「王家から抗議されるそうです。王家を軽んじているのと同じですから」
「キャシーちゃんはこれからどうするの?」
「第2王子妃殿下とですか?交流を続けます。王太子妃殿下ともお話をさせていただきましたし、少し……いいえ、何でもございません」
「キャシーちゃん、サミュエル様に似てきたわよ?」
「そうですか?少し怒っておりますから」
「怒って?」
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