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学院中等部 8学年生
プレ社交会 ①
グローリー様を黙らせて、ユーガール様に向き合う。
「ユーガール様、幼馴染みだからと盲目的に信じない方がおよろしいと愚考いたしますわよ?」
「はい。この数分で分かりました」
「この先婚約を維持するか、それはユーガール様次第ですけれど、婚約契約書の再確認はした方が良いと思いますわ」
「ですね。家にも確認してみます」
「何かございましたら、ご相談に乗りますわよ?もっとも私はまだまだ若輩者ですが」
「いいえ。もっと広い視野を持った方が良いと思い知らされました。ありがとうございます。バートリッジ様、今まで申し訳ございませんでした」
「私も視野が狭くなっていたのかもしれませんし、無意識に不快な態度を取ってしまったかもしれません。申し訳ありません」
「お2人は誤解が解けましたわね?残るはグローリー様ですが」
「何をするつもりですか?私を言い負かしたと断罪したつもりですか?」
「断罪などするつもりなら、皆の居る場所でやっていますわよ?その方が罰を与えられそうですし」
「は?」
「グローリー様、ご存知でした?噂って怖いのですわよ?」
「まさか……」
「たかが噂。ですがその『たかが噂』で、失脚したり爵位を失った貴族も多いですのよ?」
「そうですね。噂は刃になりますから」
ユーガール様がしみじみと呟く。
「ですから、ディバイデルームでお話をいたしました。私はそこまでの罰は求めていませんし」
再び黙り込んでしまったグローリー様に、ユーガール様がソッと触れた。
「貴方の私に向ける愛情が、打算まみれでも構わないわよ。こちらも打算はあったのだから」
「え?」
「え?って、気付いてなかったの?」
「グローリー様のお家の販路を借りれば、ユーガール家は独自の販路開拓が出来ますものねぇ」
私がのんびり言うと、ユーガール様とグローリー様が揃って目を見開いた。
「あぁ、そういう事だったんですか。という事は、グローリー家も何かご商売を?」
ミカエル・バートリッジが、私に聞く。
「薬草を栽培して、販売しておられますわ。薬草研究会でお世話になっております」
「え?」
グローリー様が私を見る。
「お家の家業にも、もう少し関心を寄せられた方が、良いと思われますわよ?」
薬草研究会の部長はガブリエラ様だし、薬草購入のサインはガブリエラ様かイグニレス・ゲイツだ。私の名前は表に出ていない。
でもね、私ってば薬草研究会の経理みたいな立場な訳で。どこから何を仕入れているかは、把握しているのよね。
ディバイデルームを出ると、サミュエル先生が壁にもたれて立っていた。
「聞いておられましたの?」
「何かあれば突入しようとは思っていたよ。ダニエルもマリアもいるから、暴力沙汰は無いだろうと思っていたけどね」
「で?中のお話は聞いておられましたの?サミュエル先生」
「あーっと……」
「聞いておられましたのね?ご承知でしょうけれど、他言無用ですわよ?」
「私を誰だと思っているんだい?その位の分別は付くよ?」
「そこは疑っておりませんわ。一応ですわよ、一応」
「信用無いねぇ」
ディバイデルームからレッスン室に戻る。時間も無いから、1曲だけ合わせて、その日は終了した。
プレ社交会当日。毎年のごとく、お誕生祝いに家族から贈られたドレスを身に纏う。アクセサリーは今年は赤色を主体とした。ミカエル・バートリッジの髪色が、赤みを帯びた金髪だったからだ。
「お綺麗です。まさに花の精霊のごときお姿」
「まぁ、お上手ですわね」
ミカエル・バートリッジにエスコートされて、プレ社交会の会場に向かう。
「フェルナー嬢、主に知らせましたら、非常に残念がっておられました。くれぐれも失礼の無いようにと、釘を刺されてしまいましたよ」
「彼の方が私をお気に入られた、その訳が分からないのですのよね」
「主はその可憐なお姿と、光の聖女に相応しい慈悲と慈愛に感銘を受けたと申しておりました。貴賤の別なく平等に接し、たとえ汚れていようともその手を躊躇なく取って治癒の力を使われる、その姿に惹かれたと言っておられたそうです」
言っておられたそうです?どこかでアヴァレーツィオに治癒姿を見せたっけ?あ、アヴァレーツィオ領で野盗から助けてもらった時に、助けてくれた兵士さん達も治癒したんだっけ。その時に見られたのかしら?
プレ社交会の会場は、落ち着いた雰囲気だった。
「今年は落ち着いていますね」
「そうですわね」
ガブリエラ様とイザベラ様とリリス様も、それぞれのパートナーと一緒に談笑していた。
「キャスリーン様」
「何を話しておられましたの?」
「今年は婚約者同士の参加が多いというお話ですわ」
「そうなのですか?」
「えぇ。他国で酷い話がございましたでしょう?」
イザベラ様が言う「他国の酷い話」は、これまた前世では定番と化していたラノベの「婚約破棄とざまぁ」とかいうジャンルに似た話だ。不貞を犯したあげくに「真実の愛」を持ち出して、婚約者がした嫌がらせを針小棒大にでっち上げ、ついでにいくつか冤罪も着せ、公衆の面前で「婚約破棄」をしたらしい。
実際に起こったのは、昨年の6月。その国での卒業パーティーの最中だったそうだ。スタヴィリス国にその話が伝わったのは、昨年の12月の末。王族は知っていたみたいだけど(当然諜報員は潜り込ませていたようだし)、そこから貴族家に知られるのに期間が空いた。情報統制されたんだろうなと思う。
その話を聞いて思ったのは、「真実の愛」ってたいていが浮気、不倫の扱いだけど、「真実の愛」という泥沼にどっぷり浸っちゃった人は、その辺は見えてないんだろうな、というありきたりな感想。
だって、婚約者が居るのに違う相手とイチャイチャしてたら、その婚約者は面白くないわよね?嫌がらせの1つや2つ、10や20はしても当然だと思う。それをあたかも自分が正義のように「自分の愛する女性に嫌がらせをした」なんて、頭の中に雲でも詰まってんのかって感じよね?もしくは脳内お花畑状態。
つまりはその話を冬季休暇中に聞いて、蔑ろまではいかなくてもそれなりの扱いしかしてこなかった婚約中のカップルが、婚約という契約の重要性に今さらながらに気付き、関係修復とばかりにプレ社交会に参加しているという事だ。
「貴族の婚約は、家同士の契約ですからね。自分の感情でその契約を一方的に破棄するというのは、後々同じ事態に陥る可能性があるという事ですわ。その家の信頼を大きく損ねますものね」
「私達は貴族という人々を導く立場ですけれど、その責任を理解なさっておられなかったのでしょうね」
「貴族というだけで傲慢に振る舞う人種は、根絶出来ませんよ」
リリス様の今年のパートナーは、フランシス・エンヴィーオだ。リリス様は今年もアルベリク・リトルトンに声をかけようか迷ったらしい。でもフランシス・エンヴィーオがそれを止めたそうだ。私が迷っているのを知っていたから、自分が選ばれなかったらパートナーになるからと。
そういえばフランシス・エンヴィーオは、最初のみの声かけだったな。何か事情があったのかしら?
「バートリッジ先輩の評判は聞いていましたから。それにシーケリア嬢も良いなと思ってしまったんですよ。そんな不誠実で良いのかと迷いましたけど」
何故かと尋ねた私に、フランシス・エンヴィーオが答える。リリス様はなんだか幸せそうに笑っていた。
「ユーガール様、幼馴染みだからと盲目的に信じない方がおよろしいと愚考いたしますわよ?」
「はい。この数分で分かりました」
「この先婚約を維持するか、それはユーガール様次第ですけれど、婚約契約書の再確認はした方が良いと思いますわ」
「ですね。家にも確認してみます」
「何かございましたら、ご相談に乗りますわよ?もっとも私はまだまだ若輩者ですが」
「いいえ。もっと広い視野を持った方が良いと思い知らされました。ありがとうございます。バートリッジ様、今まで申し訳ございませんでした」
「私も視野が狭くなっていたのかもしれませんし、無意識に不快な態度を取ってしまったかもしれません。申し訳ありません」
「お2人は誤解が解けましたわね?残るはグローリー様ですが」
「何をするつもりですか?私を言い負かしたと断罪したつもりですか?」
「断罪などするつもりなら、皆の居る場所でやっていますわよ?その方が罰を与えられそうですし」
「は?」
「グローリー様、ご存知でした?噂って怖いのですわよ?」
「まさか……」
「たかが噂。ですがその『たかが噂』で、失脚したり爵位を失った貴族も多いですのよ?」
「そうですね。噂は刃になりますから」
ユーガール様がしみじみと呟く。
「ですから、ディバイデルームでお話をいたしました。私はそこまでの罰は求めていませんし」
再び黙り込んでしまったグローリー様に、ユーガール様がソッと触れた。
「貴方の私に向ける愛情が、打算まみれでも構わないわよ。こちらも打算はあったのだから」
「え?」
「え?って、気付いてなかったの?」
「グローリー様のお家の販路を借りれば、ユーガール家は独自の販路開拓が出来ますものねぇ」
私がのんびり言うと、ユーガール様とグローリー様が揃って目を見開いた。
「あぁ、そういう事だったんですか。という事は、グローリー家も何かご商売を?」
ミカエル・バートリッジが、私に聞く。
「薬草を栽培して、販売しておられますわ。薬草研究会でお世話になっております」
「え?」
グローリー様が私を見る。
「お家の家業にも、もう少し関心を寄せられた方が、良いと思われますわよ?」
薬草研究会の部長はガブリエラ様だし、薬草購入のサインはガブリエラ様かイグニレス・ゲイツだ。私の名前は表に出ていない。
でもね、私ってば薬草研究会の経理みたいな立場な訳で。どこから何を仕入れているかは、把握しているのよね。
ディバイデルームを出ると、サミュエル先生が壁にもたれて立っていた。
「聞いておられましたの?」
「何かあれば突入しようとは思っていたよ。ダニエルもマリアもいるから、暴力沙汰は無いだろうと思っていたけどね」
「で?中のお話は聞いておられましたの?サミュエル先生」
「あーっと……」
「聞いておられましたのね?ご承知でしょうけれど、他言無用ですわよ?」
「私を誰だと思っているんだい?その位の分別は付くよ?」
「そこは疑っておりませんわ。一応ですわよ、一応」
「信用無いねぇ」
ディバイデルームからレッスン室に戻る。時間も無いから、1曲だけ合わせて、その日は終了した。
プレ社交会当日。毎年のごとく、お誕生祝いに家族から贈られたドレスを身に纏う。アクセサリーは今年は赤色を主体とした。ミカエル・バートリッジの髪色が、赤みを帯びた金髪だったからだ。
「お綺麗です。まさに花の精霊のごときお姿」
「まぁ、お上手ですわね」
ミカエル・バートリッジにエスコートされて、プレ社交会の会場に向かう。
「フェルナー嬢、主に知らせましたら、非常に残念がっておられました。くれぐれも失礼の無いようにと、釘を刺されてしまいましたよ」
「彼の方が私をお気に入られた、その訳が分からないのですのよね」
「主はその可憐なお姿と、光の聖女に相応しい慈悲と慈愛に感銘を受けたと申しておりました。貴賤の別なく平等に接し、たとえ汚れていようともその手を躊躇なく取って治癒の力を使われる、その姿に惹かれたと言っておられたそうです」
言っておられたそうです?どこかでアヴァレーツィオに治癒姿を見せたっけ?あ、アヴァレーツィオ領で野盗から助けてもらった時に、助けてくれた兵士さん達も治癒したんだっけ。その時に見られたのかしら?
プレ社交会の会場は、落ち着いた雰囲気だった。
「今年は落ち着いていますね」
「そうですわね」
ガブリエラ様とイザベラ様とリリス様も、それぞれのパートナーと一緒に談笑していた。
「キャスリーン様」
「何を話しておられましたの?」
「今年は婚約者同士の参加が多いというお話ですわ」
「そうなのですか?」
「えぇ。他国で酷い話がございましたでしょう?」
イザベラ様が言う「他国の酷い話」は、これまた前世では定番と化していたラノベの「婚約破棄とざまぁ」とかいうジャンルに似た話だ。不貞を犯したあげくに「真実の愛」を持ち出して、婚約者がした嫌がらせを針小棒大にでっち上げ、ついでにいくつか冤罪も着せ、公衆の面前で「婚約破棄」をしたらしい。
実際に起こったのは、昨年の6月。その国での卒業パーティーの最中だったそうだ。スタヴィリス国にその話が伝わったのは、昨年の12月の末。王族は知っていたみたいだけど(当然諜報員は潜り込ませていたようだし)、そこから貴族家に知られるのに期間が空いた。情報統制されたんだろうなと思う。
その話を聞いて思ったのは、「真実の愛」ってたいていが浮気、不倫の扱いだけど、「真実の愛」という泥沼にどっぷり浸っちゃった人は、その辺は見えてないんだろうな、というありきたりな感想。
だって、婚約者が居るのに違う相手とイチャイチャしてたら、その婚約者は面白くないわよね?嫌がらせの1つや2つ、10や20はしても当然だと思う。それをあたかも自分が正義のように「自分の愛する女性に嫌がらせをした」なんて、頭の中に雲でも詰まってんのかって感じよね?もしくは脳内お花畑状態。
つまりはその話を冬季休暇中に聞いて、蔑ろまではいかなくてもそれなりの扱いしかしてこなかった婚約中のカップルが、婚約という契約の重要性に今さらながらに気付き、関係修復とばかりにプレ社交会に参加しているという事だ。
「貴族の婚約は、家同士の契約ですからね。自分の感情でその契約を一方的に破棄するというのは、後々同じ事態に陥る可能性があるという事ですわ。その家の信頼を大きく損ねますものね」
「私達は貴族という人々を導く立場ですけれど、その責任を理解なさっておられなかったのでしょうね」
「貴族というだけで傲慢に振る舞う人種は、根絶出来ませんよ」
リリス様の今年のパートナーは、フランシス・エンヴィーオだ。リリス様は今年もアルベリク・リトルトンに声をかけようか迷ったらしい。でもフランシス・エンヴィーオがそれを止めたそうだ。私が迷っているのを知っていたから、自分が選ばれなかったらパートナーになるからと。
そういえばフランシス・エンヴィーオは、最初のみの声かけだったな。何か事情があったのかしら?
「バートリッジ先輩の評判は聞いていましたから。それにシーケリア嬢も良いなと思ってしまったんですよ。そんな不誠実で良いのかと迷いましたけど」
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