436 / 733
学院高等部 青学年生
移動
「それと、彼は?ずいぶん大きいけど」
「私の護衛ですわ。友人でもございますのよ」
「護衛が友達?」
「元は友人でしたの。訓練を受けて護衛になってくださいました」
「えっ?」
レオナルドさんがマシュー様に黙って頭を下げる。マシュー様がつられたように頭を下げた。
「大きいなぁ」
「お強くてお優しいのですわよ?お口ぶりは少し乱暴ですが」
レオナルドさんが戦っている所を、直接見た事は無いけれど。サミュエル先生が私の護衛にと言ってくるのだから、たぶん強いのよね?
「彼は強いの?」
「えぇ」
「見てみたい」
「えっ?」
「おじいさまに頼もう、キャスリーン」
「あの、マシュー様?」
「ねぇ、おじいさま、僕、彼が戦うところが見たいです」
「ふむ、彼のか」
じゃれあいをやめてこちらを見ていたファレンノーザ公爵に、マシュー様がおねだりする。
「レオナルドさん、申し訳ございません」
「あれって国軍の総大将だろ?相当強いのが出てくんじゃね?」
「かもしれませんわね」
「ま、キャスリーンの婚約者がOKしたら、だけどな」
「私は賛成だよ。キャシーちゃんもカイルの強さを、知っておきたいでしょ?」
「私は積極的に知りたいとは申せませんわ。お怪我も心配ですし」
「怪我したら治してくれんだろ?」
「治療はいたしますが」
「「決まりだね(な)」」
どうしてこうも好戦的なのでしょう。公爵閣下もマシュー様もノリノリで、今から国軍の訓練場に行って試合をとか言い出すし。頼みの綱のマリアさんは微笑んでいるだけだし。
「セシルさんとリーサさんを放っては行けませんわ」
ちょっと抵抗してみた。
「行き先は言っていくよ」
通じなかった。結局今から行くのでしょうか?
マリアさんが伝令に走ってくれて、セシルさんとリーサさんとララさんも一緒に行きたいと付いてきた。
「調合室は良かったのですか?」
「あれから手伝いが来てくれたわ。気にしなくて良いって言ってくれて、実際に手空きになったから来たのよ」
「レオナルドさんの試合かぁ。どうなのかしらね?」
「猟師だったっていうし、ある程度は器用にこなしそう」
ワイワイとみんなで移動する。私の魔術車とサミュエル先生が乗ってきた馬車と、ファレンノーザ家の馬車の3台で移動している。マシュー様に一緒に乗っていかないか?とお誘いを受けたけれど、護衛の都合もあるからと遠慮させてもらった。
「良かったの?キャスリーンちゃん」
「公爵家の馬車なんて、レアじゃない?」
「そうお思いなら、ララさんがお乗りになったらいかがでしょう?」
「無理よ。私はただの庶民。平民よ。公爵家の馬車なんてぜぇったいに無理」
「私達と一緒に居たいからという理由ではございませんのね」
「あっ、ちょっと待って。みんなと一緒に居たいのはもちろんよ。キャシーちゃん、拗ねないで?」
「拗ねておりませんでしてよ?」
「えっ?あー、騙されたぁ」
車内が明るい笑い声で満たされる。ちなみに乗っているのは私とレオナルドさん、ララさん、セシルさん、マリアさんだ。リーサさんはサミュエル先生の馬車に乗った。話があるんだって。運転はレオナルドさんがしてくれている。元エンジニアだったから、運転は好きだったんだって。国際ライセンスを持っていたらしい。
「国際Cライセンスを持ってたんだぜ」
「いまいち分かんないわ。それってスゴいの?」
「Cライセンスはサーキットカー、トラック選手権、オートクロス、ラリークロスなんかに出場する為に必要なライセンスだ」
「何らかの競技に出られたって事?」
「そういう事。俺はラリークロスの方だな。路面が部分的に舗装された永久的なサーキットでおこなう競技なんだが……。分かんねぇか?」
分かりません。
「F1とか?」
「F1は国際自動車連盟が主催する、自動車レースの最高峰だ」
「私達の知識なんてその程度よ?」
「なるほど」
なんだかスゴい資格っぽいのは分かったけれど、たぶん分かってない私達とレオナルドさんの温度差が。特にマリアさんはちんぷんかんぷんだと思う。
「安心してお任せできますわね」
「任しとけ。安全運転で行くから」
馬車とは速度が違うから私達の方が早く着いたけれど、私の姿を認めた将校さんが素早く見学エリアに案内してくれた。その時にファレンノーザ公爵の用件を伝えたら、レオナルドさんを頭から足の先まで見て、何かを考えていた。
「どうなさったのですか?」
「彼に合う剣が無いのではと思いまして」
「剣ならとりあえず何でも良いぞ?短剣でも戦えるし」
「選んでいただきましょうか。こちらです」
「公爵閣下がお出でになられてからの方がよろしいのでは?」
マリアさんの言葉に、将校さんとレオナルドさんの足が止まった。
「待ちましょうか」
「そうだな。見学はしても?」
「もちろんです」
5人で見学していると、公爵閣下達が到着した。
「さすがに魔術車は早いな。軍でも購入を検討しよう」
レオナルドさんによると、あれでも時速30㎞位だったんだって。馬車は急がせれば時速20km位は出るらしいけれど、街中だから走らせたとしても時速10㎞~15㎞位らしい。
「その場合は魔力タンクが必要かと」
「そうであったな。その辺りも含めて検討してみよう」
「セシルさん、魔力タンクって要るんですか?」
公爵達の話を聞いて、疑問に思った事を聞いてみた。
「要らないわよ?魔石に貯めておけるし。どこの魔術車でも魔力貯留機関が付いているから。あぁ、でも、旧車タイプだと要るのかしら?」
その辺は分かりません。
公爵が訓練場に足を踏み入れる。訓練場に居た全員が集合して並んだ。
「皆の者、ご苦労。少し諸君らの力量を試したい」
レオナルドさんの力量じゃなくて?チラリとこちらを見た公爵の目線を受けて、レオナルドさんが訓練場に降りていった。
「キャスリーンは彼の戦い方を見た事があるのか?」
「ございませんわ」
「護衛なんだよね?おじいさまは護衛は自分の目で選ぶものだって言ってるけど」
「私はサミュエル先生に、全てお任せしております」
「ブランジット先生が婚約者だって事は知ってたけどさ、学院ではそういった気配は微塵も感じなかったし、ただの噂なんじゃないかって思っているのも多いよ」
「そうなのですか?」
「うん。キャスリーンには他に好きな人がいるっていう噂もあった。男性寮だと直接聞けないから、好き勝手言ってる。その度に剣術倶楽部とか体術倶楽部の人とかに怒られるけど」
「叱責されますの?」
「僕は無いけどね。なんだったかな?『光の聖女様たるフェルナー嬢に下世話な妄想をするな』だったかな?」
「そのようなお話がありますの?」
「キャスリーンだけじゃないけどね」
下世話な妄想って、そういう事よね?知りたくなかったな。
思春期の男性なんだから、おかしくはない。むしろ健全というか仕方がないというか。女性もあからさまではないけれど、そういった事を妄想する人だって居るし。
「誰か彼に挑もうとする者はおらんのか」
公爵の少し苛立った声が聞こえた。
「セシルさん、リーサさん、ララさん。どうなっていますの?」
「レオナルドさんの経歴というか、どういった立場かっていう説明が終わって、レオナルドさんの対戦相手を募集中。でも、レオナルドさんってあの体格じゃない?誰も名乗り出ないのよね」
「ではダグラス。貴様からだ」
指名されたのは案内してくれた将校さん。何かを諦めたような顔で前に出てきた。
レオナルドさんは渡された木剣を両手で持って何度か振って、少し考えて左手に持ち直した。
「私の護衛ですわ。友人でもございますのよ」
「護衛が友達?」
「元は友人でしたの。訓練を受けて護衛になってくださいました」
「えっ?」
レオナルドさんがマシュー様に黙って頭を下げる。マシュー様がつられたように頭を下げた。
「大きいなぁ」
「お強くてお優しいのですわよ?お口ぶりは少し乱暴ですが」
レオナルドさんが戦っている所を、直接見た事は無いけれど。サミュエル先生が私の護衛にと言ってくるのだから、たぶん強いのよね?
「彼は強いの?」
「えぇ」
「見てみたい」
「えっ?」
「おじいさまに頼もう、キャスリーン」
「あの、マシュー様?」
「ねぇ、おじいさま、僕、彼が戦うところが見たいです」
「ふむ、彼のか」
じゃれあいをやめてこちらを見ていたファレンノーザ公爵に、マシュー様がおねだりする。
「レオナルドさん、申し訳ございません」
「あれって国軍の総大将だろ?相当強いのが出てくんじゃね?」
「かもしれませんわね」
「ま、キャスリーンの婚約者がOKしたら、だけどな」
「私は賛成だよ。キャシーちゃんもカイルの強さを、知っておきたいでしょ?」
「私は積極的に知りたいとは申せませんわ。お怪我も心配ですし」
「怪我したら治してくれんだろ?」
「治療はいたしますが」
「「決まりだね(な)」」
どうしてこうも好戦的なのでしょう。公爵閣下もマシュー様もノリノリで、今から国軍の訓練場に行って試合をとか言い出すし。頼みの綱のマリアさんは微笑んでいるだけだし。
「セシルさんとリーサさんを放っては行けませんわ」
ちょっと抵抗してみた。
「行き先は言っていくよ」
通じなかった。結局今から行くのでしょうか?
マリアさんが伝令に走ってくれて、セシルさんとリーサさんとララさんも一緒に行きたいと付いてきた。
「調合室は良かったのですか?」
「あれから手伝いが来てくれたわ。気にしなくて良いって言ってくれて、実際に手空きになったから来たのよ」
「レオナルドさんの試合かぁ。どうなのかしらね?」
「猟師だったっていうし、ある程度は器用にこなしそう」
ワイワイとみんなで移動する。私の魔術車とサミュエル先生が乗ってきた馬車と、ファレンノーザ家の馬車の3台で移動している。マシュー様に一緒に乗っていかないか?とお誘いを受けたけれど、護衛の都合もあるからと遠慮させてもらった。
「良かったの?キャスリーンちゃん」
「公爵家の馬車なんて、レアじゃない?」
「そうお思いなら、ララさんがお乗りになったらいかがでしょう?」
「無理よ。私はただの庶民。平民よ。公爵家の馬車なんてぜぇったいに無理」
「私達と一緒に居たいからという理由ではございませんのね」
「あっ、ちょっと待って。みんなと一緒に居たいのはもちろんよ。キャシーちゃん、拗ねないで?」
「拗ねておりませんでしてよ?」
「えっ?あー、騙されたぁ」
車内が明るい笑い声で満たされる。ちなみに乗っているのは私とレオナルドさん、ララさん、セシルさん、マリアさんだ。リーサさんはサミュエル先生の馬車に乗った。話があるんだって。運転はレオナルドさんがしてくれている。元エンジニアだったから、運転は好きだったんだって。国際ライセンスを持っていたらしい。
「国際Cライセンスを持ってたんだぜ」
「いまいち分かんないわ。それってスゴいの?」
「Cライセンスはサーキットカー、トラック選手権、オートクロス、ラリークロスなんかに出場する為に必要なライセンスだ」
「何らかの競技に出られたって事?」
「そういう事。俺はラリークロスの方だな。路面が部分的に舗装された永久的なサーキットでおこなう競技なんだが……。分かんねぇか?」
分かりません。
「F1とか?」
「F1は国際自動車連盟が主催する、自動車レースの最高峰だ」
「私達の知識なんてその程度よ?」
「なるほど」
なんだかスゴい資格っぽいのは分かったけれど、たぶん分かってない私達とレオナルドさんの温度差が。特にマリアさんはちんぷんかんぷんだと思う。
「安心してお任せできますわね」
「任しとけ。安全運転で行くから」
馬車とは速度が違うから私達の方が早く着いたけれど、私の姿を認めた将校さんが素早く見学エリアに案内してくれた。その時にファレンノーザ公爵の用件を伝えたら、レオナルドさんを頭から足の先まで見て、何かを考えていた。
「どうなさったのですか?」
「彼に合う剣が無いのではと思いまして」
「剣ならとりあえず何でも良いぞ?短剣でも戦えるし」
「選んでいただきましょうか。こちらです」
「公爵閣下がお出でになられてからの方がよろしいのでは?」
マリアさんの言葉に、将校さんとレオナルドさんの足が止まった。
「待ちましょうか」
「そうだな。見学はしても?」
「もちろんです」
5人で見学していると、公爵閣下達が到着した。
「さすがに魔術車は早いな。軍でも購入を検討しよう」
レオナルドさんによると、あれでも時速30㎞位だったんだって。馬車は急がせれば時速20km位は出るらしいけれど、街中だから走らせたとしても時速10㎞~15㎞位らしい。
「その場合は魔力タンクが必要かと」
「そうであったな。その辺りも含めて検討してみよう」
「セシルさん、魔力タンクって要るんですか?」
公爵達の話を聞いて、疑問に思った事を聞いてみた。
「要らないわよ?魔石に貯めておけるし。どこの魔術車でも魔力貯留機関が付いているから。あぁ、でも、旧車タイプだと要るのかしら?」
その辺は分かりません。
公爵が訓練場に足を踏み入れる。訓練場に居た全員が集合して並んだ。
「皆の者、ご苦労。少し諸君らの力量を試したい」
レオナルドさんの力量じゃなくて?チラリとこちらを見た公爵の目線を受けて、レオナルドさんが訓練場に降りていった。
「キャスリーンは彼の戦い方を見た事があるのか?」
「ございませんわ」
「護衛なんだよね?おじいさまは護衛は自分の目で選ぶものだって言ってるけど」
「私はサミュエル先生に、全てお任せしております」
「ブランジット先生が婚約者だって事は知ってたけどさ、学院ではそういった気配は微塵も感じなかったし、ただの噂なんじゃないかって思っているのも多いよ」
「そうなのですか?」
「うん。キャスリーンには他に好きな人がいるっていう噂もあった。男性寮だと直接聞けないから、好き勝手言ってる。その度に剣術倶楽部とか体術倶楽部の人とかに怒られるけど」
「叱責されますの?」
「僕は無いけどね。なんだったかな?『光の聖女様たるフェルナー嬢に下世話な妄想をするな』だったかな?」
「そのようなお話がありますの?」
「キャスリーンだけじゃないけどね」
下世話な妄想って、そういう事よね?知りたくなかったな。
思春期の男性なんだから、おかしくはない。むしろ健全というか仕方がないというか。女性もあからさまではないけれど、そういった事を妄想する人だって居るし。
「誰か彼に挑もうとする者はおらんのか」
公爵の少し苛立った声が聞こえた。
「セシルさん、リーサさん、ララさん。どうなっていますの?」
「レオナルドさんの経歴というか、どういった立場かっていう説明が終わって、レオナルドさんの対戦相手を募集中。でも、レオナルドさんってあの体格じゃない?誰も名乗り出ないのよね」
「ではダグラス。貴様からだ」
指名されたのは案内してくれた将校さん。何かを諦めたような顔で前に出てきた。
レオナルドさんは渡された木剣を両手で持って何度か振って、少し考えて左手に持ち直した。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
誘拐された公爵令嬢ですが、なぜか皇帝に溺愛されています』
富士山麓
恋愛
舞踏会で王太子から婚約破棄を告げられそうになった瞬間――
目の前に現れたのは、馬に乗った仮面の皇帝だった。
そのまま攫われた公爵令嬢ビアンキーナは、誘拐されたはずなのに超VIP待遇。
一方、助けようともしなかった王太子は「無能」と嘲笑され、静かに失墜していく。
選ばれる側から、選ぶ側へ。
これは、誰も断罪せず、すべてを終わらせた令嬢の物語。
「ちょっと待った」コールをしたのはヒロインでした
みおな
恋愛
「オフェーリア!貴様との婚約を破棄する!!」
学年の年度末のパーティーで突然告げられた婚約破棄。
「ちょっと待ってください!」
婚約者に諸々言おうとしていたら、それに待ったコールをしたのは、ヒロインでした。
あらあら。婚約者様。周囲をご覧になってくださいませ。
あなたの味方は1人もいませんわよ?
ですが、その婚約破棄。喜んでお受けしますわ。
なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました
ねむ太朗
恋愛
伯爵令嬢のリリアーナは、小さい頃から、妹のエルーシアにネックレスや髪飾りなどのお気に入りの物を奪われてきた。
とうとう、婚約者のルシアンまでも妹に奪われてしまい……
【完結】魔女令嬢はただ静かに生きていたいだけ
⚪︎
恋愛
公爵家の令嬢として傲慢に育った十歳の少女、エマ・ルソーネは、ちょっとした事故により前世の記憶を思い出し、今世が乙女ゲームの世界であることに気付く。しかも自分は、魔女の血を引く最低最悪の悪役令嬢だった。
待っているのはオールデスエンド。回避すべく動くも、何故だが攻略対象たちとの接点は増えるばかりで、あれよあれよという間に物語の筋書き通り、魔法研究機関に入所することになってしまう。
ひたすら静かに過ごすことに努めるエマを、研究所に集った癖のある者たちの脅威が襲う。日々の苦悩に、エマの胃痛はとどまる所を知らない……
【完結】広間でドレスを脱ぎ捨てた公爵令嬢は優しい香りに包まれる【短編】
青波鳩子
恋愛
シャーリー・フォークナー公爵令嬢は、この国の第一王子であり婚約者であるゼブロン・メルレアンに呼び出されていた。
婚約破棄は皆の総意だと言われたシャーリーは、ゼブロンの友人たちの総意では受け入れられないと、王宮で働く者たちの意見を集めて欲しいと言う。
そんなことを言いだすシャーリーを小馬鹿にするゼブロンと取り巻きの生徒会役員たち。
それで納得してくれるのならと卒業パーティ会場から王宮へ向かう。
ゼブロンは自分が住まう王宮で集めた意見が自分と食い違っていることに茫然とする。
*別サイトにアップ済みで、加筆改稿しています。
*約2万字の短編です。
*完結しています。
*11月8日22時に1、2、3話、11月9日10時に4、5、最終話を投稿します。
断罪される令嬢は、悪魔の顔を持った天使だった
Blue
恋愛
王立学園で行われる学園舞踏会。そこで意気揚々と舞台に上がり、この国の王子が声を張り上げた。
「私はここで宣言する!アリアンナ・ヴォルテーラ公爵令嬢との婚約を、この場を持って破棄する!!」
シンと静まる会場。しかし次の瞬間、予期せぬ反応が返ってきた。
アリアンナの周辺の目線で話しは進みます。