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第一章
銀紙に包まれた秘密⑤
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ルビーの意外な行動に思わず歩き始めていた足がピタリと止まった。
返事をするように白い髪の毛を撫でると、傍から鼻を啜る音が聞こえてきて、ルビーの気持ちを察してしまう。
久しぶりに自分の家の名前を聞いた所為で、捨てられた時の事を思い出しているのかもしれない。もし、そうだとすれば俺の責任だ。
俺が英の名前を口にしなければ、ルビーは悲しい出来事を思い出さずに済んだのだから。
「心配しなくていい。お前はただ、俺の傍に居てくれたら良いんだ……。」
「…嫌だ。あなたの傍になんて居たくない、」
ルビーの正直な気持ちを聞くと、受け止めつつも何処か気にしているようで、胸がチクリとする。
怒りも不満も。全てを受け止めるつもりでいるのに、何とも弱い心だろうか。
涙声を必死に抑えている彼女に俺が出来るのは、外敵から守り、気持ちを受け止めること。
そして彼女の幸せを取り戻すこと。
ただ、それだけなのに…。
つっけんどんな言葉に反し、彼女の身体の中に眠る本能が俺との繋がりを求めている。それは彼女だけではなく俺も同様に。
ただ俺は、本能以上のものでルビーを愛したいと思っている為、“今すぐにでも目の前のΩと番になりたい”という信号に逆らい続けている。
それも全て、ルビーの心と気持ちを守る為に。
「…ルビー。今日のケーキは何がいい?お前の好きなものを用意させよう、」
「…要らない」
「ガトーショコラはどうだ?」
「…。」
「分かった、用意させよう。」
どんな事をしてでも、俺はお前を守るから。
もう二度とこの手を離したりはしない。
俺の目の前から逃げることも、絶対に許さない。
月城 ギンside 終
返事をするように白い髪の毛を撫でると、傍から鼻を啜る音が聞こえてきて、ルビーの気持ちを察してしまう。
久しぶりに自分の家の名前を聞いた所為で、捨てられた時の事を思い出しているのかもしれない。もし、そうだとすれば俺の責任だ。
俺が英の名前を口にしなければ、ルビーは悲しい出来事を思い出さずに済んだのだから。
「心配しなくていい。お前はただ、俺の傍に居てくれたら良いんだ……。」
「…嫌だ。あなたの傍になんて居たくない、」
ルビーの正直な気持ちを聞くと、受け止めつつも何処か気にしているようで、胸がチクリとする。
怒りも不満も。全てを受け止めるつもりでいるのに、何とも弱い心だろうか。
涙声を必死に抑えている彼女に俺が出来るのは、外敵から守り、気持ちを受け止めること。
そして彼女の幸せを取り戻すこと。
ただ、それだけなのに…。
つっけんどんな言葉に反し、彼女の身体の中に眠る本能が俺との繋がりを求めている。それは彼女だけではなく俺も同様に。
ただ俺は、本能以上のものでルビーを愛したいと思っている為、“今すぐにでも目の前のΩと番になりたい”という信号に逆らい続けている。
それも全て、ルビーの心と気持ちを守る為に。
「…ルビー。今日のケーキは何がいい?お前の好きなものを用意させよう、」
「…要らない」
「ガトーショコラはどうだ?」
「…。」
「分かった、用意させよう。」
どんな事をしてでも、俺はお前を守るから。
もう二度とこの手を離したりはしない。
俺の目の前から逃げることも、絶対に許さない。
月城 ギンside 終
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