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第一章
血の味を知った者⑤
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尻尾の拘束を解いて何とか部屋を抜け出し、ふらついた足取りで辿り着いた先は、キッチンだった。
涙はもう止まっている。
過去を振り返り、苦しさに嘆くのは止めたのだ。
今するべき事はそれじゃなく、復讐を果たす事だと。
「……あった、」
キッチンの中をぐるぐるとして至る所を探した結果、私の欲しいものはすぐに見つかった。
時間帯が深夜というのもあり、誰もキッチンには居らず、それを簡単に手に入れる事が出来た。
私が欲しかったものとはーー、今に分かる。
窓から差し込む月明かりで照らすと、銀色のそれは淡く光った。
「……、」
憎いαを殺す覚悟はもう出来ている。
昨日、ロウの首を絞めた時に吹っ切れたものがあり、包丁を持った私は妙に冷静だった。
ようやく復讐が出来るという喜びも、何も無い。
ただ、復讐をしたい。
アイツを殺して、二度と私を襲えないようにしたい。
二度と笑えないように…。
この世から消し去りたい。
弱みを握り、復讐をするどころか、相手を殺す事しか考えていない自身の脳内を恐ろしく思う。
涙はもう止まっている。
過去を振り返り、苦しさに嘆くのは止めたのだ。
今するべき事はそれじゃなく、復讐を果たす事だと。
「……あった、」
キッチンの中をぐるぐるとして至る所を探した結果、私の欲しいものはすぐに見つかった。
時間帯が深夜というのもあり、誰もキッチンには居らず、それを簡単に手に入れる事が出来た。
私が欲しかったものとはーー、今に分かる。
窓から差し込む月明かりで照らすと、銀色のそれは淡く光った。
「……、」
憎いαを殺す覚悟はもう出来ている。
昨日、ロウの首を絞めた時に吹っ切れたものがあり、包丁を持った私は妙に冷静だった。
ようやく復讐が出来るという喜びも、何も無い。
ただ、復讐をしたい。
アイツを殺して、二度と私を襲えないようにしたい。
二度と笑えないように…。
この世から消し去りたい。
弱みを握り、復讐をするどころか、相手を殺す事しか考えていない自身の脳内を恐ろしく思う。
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